共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

厚木店限定!フィッシュフライゴーゴーカレー

2020年08月31日 23時16分33秒 | グルメ
週が明けての月曜日、今日も小学校に出勤しました。先週はまだ休みモード半分だった子どもたちも、少しずつながら平常運転に戻りつつあるようです。

今週から1年生も毎日5時間授業になるので、給食と昼休みが終わっても、もう1時間授業があります。まだペース配分が出来ない子どもたちを見ていると可哀相な氣もしますが、そうでもしないと文科省から指定されたカリキュラムが消化出来ないので致し方ありません。

そんな勤務を終えて厚木に戻ってから、ちょっと早めの夕食を摂ってしまうことにしました。何にしようかと思ったのですが、今日は厚木1番街のゴーゴーカレーに行ってみることにしました。

メニューを見ていたら厚木店限定メニューがあったので、今日はそれをオーダーすることにしました。それが『フィッシュフライカレー』です。



特徴的な金沢カレーの上に、揚げたてのフィッシュフライがのっています。何とカンパチのフライなのだそうですが、個人的にアジやマグロといった青魚のフライや生姜醤油煮が大好きなので、内陸の厚木の限定メニューに何で海の青魚のフライなのかという疑問は横に置いておいて、ゆで卵トッピングと共に堪能しました。

私と小学校との契約は来月まで。静かに去るために、子どもたちに10月からは居ないことを悟られないようにしています。ただ、既に事実をお伝えしてある担任の先生方には焦りのようなものが漂っていて、それ切欠で子どもたちにバレてしまわないようにしなければ…と思う今日この頃です。
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ギター盤バッハ《ゴルトベルク変奏曲》

2020年08月30日 18時15分28秒 | 音楽
昨日の酒宴を辞して終電で帰り着き、とりあえずシャワーだけ浴びて床に倒れ込み、ふと氣づいたら昼をとっくに過ぎていました…。

己のダメ人間っぷりに辟易しながらも、だからといって外の暑さの中に身を投じる氣にもならず、明日の小学校勤務に備える…という名目で、エアコンの効いた室内で過ごすことにしました。ただ、それだけでは芸が無いので、何かしら音楽を聴いて過ごそうと思い立ちました。

昨日の酒宴ではヴァーグナーだったので、今日はその対極にあるような静かな音楽を聴いてみようと押入れをガサガサしてみました。すると、久しく存在を忘れていたCDが出てきました。それがバッハの《ゴルトベルク変奏曲》です。

「オイオイ、またかよ…。」

と思われるかも知れませんが、今回のCDはギターでの演奏のものです。



これはハンガリーのギタリスト、ヨゼフ・エトヴェシュが演奏しているものです。

ギターでの《ゴルトベルク変奏曲》のCDはいくつかあるのですが、多くはギターデュオか一人のギタリストによる多重録音によるものです。それに対してこのエトヴェシュ盤は、純粋にギタリスト一人での演奏によるものです。

聴いてみると、ギターソロで演奏するための工夫として所々でメロディラインがオクターヴ高くなったり元に戻ってきたりするのですが、ギターの優しい音色のためかあまり不自然さは感じません。むしろ、これだけの大曲をギター1本で演奏していることに驚きます。

動画を探してみたら、エトヴェシュ本人が演奏しているものがありました。冒頭のアリアと第1変奏のみですが、ギターの音色によるバッハを是非お聴きになってみてください。


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久々の谷中夕焼け酒場

2020年08月29日 23時58分00秒 | 日記
今日は午前中はグッタリしておりました。やはり昨日の水鉄砲攻撃の疲れが祟ったようです…。

それでもどうにか自分を叩き起こしてシャワーを浴びて、午後から都内へ出かけました。やって来たのは



東京日暮里、谷中の『夕焼けだんだん』です。今日はこちらにある



夕焼け酒場で毎月29日に開催される定例会に参加しました。

この定例会は会費制で飲み放題になります。クラシック好きの店主さんがカルロス・クライバー指揮によるヴァーグナーの《トリスタンとイゾルデ》のLPレコード(!)をかけてくださっている中、私も久しぶりに



ヱビスビールで乾杯しました。手前にあるのはお店特製のおつまみの数々で、特に手前の鶏チャーシューと豚ももチャーシューは絶品でした。

ヱビスビールを飲み干してから、私も日本酒タイムに突入(笑)。カウンターには



様々な種類の日本酒や白ワインが冷やされていて、会費を払った客が銘々に好きなお酒を楽しめるようになっています。勿論、新型コロナウィルス感染予防に考慮してこまめに換気をする等の対策を取りながら、久々に美味しいお酒と楽しい会話を楽しむことができました。

なかなか私にとって都合のいい29日に巡り合わないのですが、今日は土曜日ということで久しぶりに楽しい時間を堪能できて幸せでした。かなりいい感じに酔って帰りましたが、それでも帰宅してから、ちゃんと手洗いとうがいを忘れなかったのでありました。
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予感的中…

2020年08月28日 19時20分37秒 | 日記
今日は時折雨の降る、かなり蒸し暑い一日となりました。ここ最近晴れが続いていただけあって、久しぶりの不快指数MAXの天気にはウンザリです。

そんな中でも陽の差す瞬間がありましたが、その時間をねらって今日は小学校の1年生の子どもたちに外で水鉄砲やシャボン玉器を使って遊ばせる時間を設けました。体育の時間になっても思う存分身体を動かすことが叶わない子どもたちに、せめても楽しいひと時を提供しようと試みられたものです。

折角なので私も



出勤前にコンビニで売られていたシャボン玉の玩具を仕込んで参加することにしました。

ところが、いざ子どもたちの持ってきたものを見てビックリ!巨大なシャボン玉が作れる大きな輪っかが作れるものや、バズーカ砲のようなバカデカい水鉄砲を携えて登校してきたのです。それを見た時から、私は何だか嫌な予感しかしませんでした…。

そしていざその時を迎え、諸注意の後にフリータイムとなり、子どもたちは思い思いに水遊びやシャボン玉遊びに興じ始めました。

しかし、そこで『恐れていたこと』がおきました。先程のバズーカ砲のようなものやショットガン型の水鉄砲をもった何人かの男子が、私めがけて思いっきり水を浴びせてきたのです。

「おい待て!ヤメロ!!」

という私の静止を聞くはずも無く、見る間に私は濡れネズミ状態に…。氣づけば女子まで加わって、散々水鉄砲の的にされまくったのであります。担任の先生が全員女性なこともあってさすがにそちらが狙えない分、全てのとばっちりがこちらに降りかかってきたわけです。

教室に戻る頃には、私だけがゲリラ豪雨に降られた人のようにずぶ濡れになっていました。とにかく使った道具を片付けて校舎に戻ると、廊下ですれ違った先生方に

「だ、大丈夫ですか?!」

と驚かれながらほうほうの体で更衣室に逃げ込みました。

実は何日か前から水鉄砲大会の話を聞いていて嫌な予感がしていたので、上着からズボン、下着やバスタオルに至るまで全ての着替えを持参していました。更衣室内でとにかく濡れた服を全部脱いでバスタオルで拭いてから用意した服に着替えてひと息ついて、職員室でちょっと休憩した後に何食わぬ顔で教室に戻りました。

さっき私に散々水を浴びせてきた子どもたちは、何処も濡れずにシラ〜っと教室に入ってきた私を見て目を丸くしていました。恐らくビショビショなままの私が入ってくると思っていたのでしょう。そのあたりはまだまだ小学1年生です(笑)。

束の間の自由時間でしたが、子どもたちが心から楽しんでいてくれたらいいなと思います。後はとにかく、身体を冷やして風邪をひいてしまわないように氣をつけます…。
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んなこと言われても…

2020年08月27日 22時00分22秒 | 日記
暑〜〜いっ!

…すみません、もうこれくらいしか言うことがございません。しかも、厚木ですら暑いのに、横浜に着いたら…もう…無理です。

そんなたまプラーザの教室を終えて近くのイトーヨーカドーに寄ってみると



入ったところにいろいろな種類の葡萄が山積みになっていました。それはそれでいいのですが、後ろの柱のところに思いっきり『秋』という字が…。

いやいやいや、確かに立秋は過ぎているし、何なら月末31日は二百十日ですけど、とりあえず葡萄を山積みにされて『秋っ!』って言われても…。

個人的にはまだ梨も口にしていないうちから葡萄って言われるのも実感がわきませんし、何しろこの暑さでは『秋』どころではありません。そろそろ9月になるわけですが、この残暑はいつまで続くのでしょうか…。
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カラフルトロピカルパフェ

2020年08月26日 22時40分17秒 | カフェ
もう、どのくらい酷暑が続いているのでしょうか。ただでさえ暑いのに、楽器ケースを背負って出歩かなければならない身にしたらたまったもんじゃありません。

今日もとにかく小学校での勤務を終えて、どうにかこうにか電車を乗り継いであざみ野まで向かいました。そして、確実に小田原よりも暑い横浜の空気の中を《雫ノ香珈琲》に歩を進めました。

汗だくのダラけた顔のままお店に入ると、マスターさんが何も言わずに冷たいおしぼりを出してくださいました。とりあえずひと心地ついて、先ずは冷たい水出しコーヒーをお願いしました。それから、今月から新登場の『トロピカルパフェ』をオーダーしました。



バニラアイスやマンゴーソルベが詰まったグラスに、マンゴーやパイナップル、キウイフルーツといったカットフルーツが散りばめられ、トロピカルな雰囲気を演出しています。そこに、お店の看板メニューであるクロワッサン生地のワッフルをオーブンでカリカリに焼いたクルトンが添えられていて、味と食感のアクセントになっています。生クリームの他にヨーグルトもトッピングされていて、見た目以上に清涼感のある爽やかなパフェです。

今日は黄昏時になる頃に沢山のお客さんが入店されて、お店がひと時かなり賑わいました。《雫ノ香珈琲》も開店からもう少しで丸2年経ちますが、少しずつ街の顔になりつつあるようで何よりです。

汗だくの身体を引きずって帰宅してから、何はさておき思いっきり頭からお湯を浴びました。ベタベタの汗を流してエアコンの涼しい風にあたって、ようやくひと心地ついたのでありました…。
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暑過ぎて…

2020年08月25日 21時48分18秒 | 日記
今日も暑い一日でした。昨日が小暑だったとは、とても思えません。

そんな暑い最中、止せばいいのに今日は外で体育の授業がありました。夏休み前に縄跳びを持って帰ってしまったので、今日は単純にかけっこをすることになりました。

ただ真っ直ぐ走るだけでは子どもたちが飽きてしまうので、



地面にジョウロで水を撒いて螺旋やジグザグの線を引いて、その線に沿って走らせることにしました(写真はイメージです)。

が…

何しろお昼前の強烈な日差しの前に少々の水で書いた線など見る間に蒸発していき、3〜4人目の子が走る頃には僅かな跡を残して消え去ってしまうのです。そして、その都度私がジョウロに水を汲んでは線を書き直すということを繰り返すハメになり、気づけば誰よりも汗だくになるという…。

しかも、夏休み中に泳ぎに行ったり出来ずにすっかり体が鈍ってしまっている子どもたちの何人かが転んで膝を擦りむいたりしたので、その都度グラウンドに面している保健室に連れていって保健の先生に手当を依頼するという業務も重なって、授業が終わる頃には暑さと疲れとでヘロヘロになりながら子どもたちの引率をしていました。今日が午前中授業で、本当に良かったと思います…。

明日から給食が再開されます。それはそれで、また何かしらハプニングが発生しそうな予感がしますが、何はともあれ、今日は明日に備えて自宅でゆっくりと自己メンテナンスに努めます…。
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猛暑の小田原城址公園

2020年08月24日 16時45分05秒 | 日記
今日から小田原の小学校の授業が再開しました。どんな感じかな?と思っていたのですが、子どもたちは全員元気に登校してくれました。ただ、時節柄やはり海や山には行けなかったようで、あまり日焼けした子はいなかったのが印象的でした。

今日と明日はまだ給食が始まらないので4時間目終了と同時に下校となり、かなり早く終了しました。なので、久しぶりに小田原城まで足を運んでみることにしました。



カンカン照りの空の下を歩くこと暫し、小田原城址公園に到着すると、とりあえず木陰に腰を下ろしました。その後、茶店でアイスクリームを買って一息ついてからお堀端方面に向かいました。

お堀端通りに出ると



少しずつ雲が出てきていて、徐々にですが日陰が出来始めていました。そんな状況を楽しみながら歩いていたのですが、それでも暑いのには違いないのでとりあえず小田原駅に向かいました。

ところで、



夏休み中に保護者から「学校で破損した水筒を弁償しろ!」というクレームが来た件のその後はどうなったのか担任の先生に聞いてみたところ、やはりと言うか何と言うか、学校が弁償に応じたのだそうです。聞くところによると『あくまでも弁償有りき』という態度だったのだそうで、学校側としても『面倒だから弁償に応じとけ』というスタンスだったようです。

まぁ、仕方ないと言えば仕方ないのかも知れませんが、こうしたことが積み重なって保護者側のマウントを助長させていくのではないかという懸念は尽きません。

繰り返しますが学校教育は日本国民の義務であって、学習塾のようなサービス業ではありません。そのあたりをくれぐれも勘違いされませんよう、お願いしたいものです。
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いつか必ず鷺草を

2020年08月23日 16時30分57秒 | 
昨日緊急手術した伯母が、ようやく全身麻酔から目覚めました。本来なら入院患者の面会は1名に限定されているのですが、病院と従姉からの計らいで特別にお見舞いさせてもらいました。

防護服とマスクを装置して病室に入ると、点滴に繋がれた伯母が横になっていました。話が出来る状態だったので聞いてみると、伯母は転んだ瞬間からの記憶は全く無いとのことでした。

そこで、こうなった経緯をかいつまんで話し、一緒におられたご近所の方も心配していることを伝えました(親族以外の面会は禁止されていて、お見舞いに来られなかったので)。すると伯母は

「私が勝手に転んじゃっただけなのに、いろんな人に迷惑かけちゃったのね。申し訳ないわ。」

と返してきました。横で従姉が

「だいたいこの暑いのに帽子も被らないで出かけたお母さんがいけないんでしょ!」

と怒っていましたが、今はそんなことを咎めている場合ではないので何とか落ち着いてもらいました。

しばらくすると医師が病室に来て、これからのことやリハビリのことについて本人と従姉に説明していきました。その説明を黙って聞いていた伯母でしたが、医師が退室してから一言

「○○さん(通報してくださった方)と鷺草を観に行こうって言ってたんだけど…無理だわね。」

とポツリと呟いていました。何でも世田谷の浄眞寺、通称九品仏の鷺草を観に行くことを楽しみにしていたようなのです。



例年だと鷺草は7月から9月初頭まで咲いているのですが、今年は梅雨が長かったこともあってか浄眞寺での開花が通常より遅れているとのことで、近々それを観に行く予定を立てていたようでした。しかし、残念ながらそれどころではなくなってしまったのです。

何はさておき、先ずは治療とリハビリに専念することが最優先となりました。本人は

「とにかく寝たきり老人にはなりたくない。一人でもちゃんと生活が出来るようにリハビリにも取り組む。」

という意気込みを表明していたので、何とかなるかも知れません。それまでは従姉が病院に通うそうですが、さすがに関西との往復も大変でしょうから、私に出来る範囲でのことがあれば協力するつもりです。

今は

「とにかく少しずつでいいから元気になって、来年の夏には鷺草を観に行けるようになろうね。」

を合言葉に、無理の無い範囲でリハビリに取り組んでもらおうと思います。
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これからが心配…

2020年08月22日 20時00分11秒 | 日記
今日、知らない電話番号(03)から着信がありました。とりあえず出てみたら、都内の病院からでした。

いぶかしく思いながら用件を聞いてみたら、都内に住む独居の親戚が緊急搬送されたというとです。それで、緊急連絡先に登録されていた私のところに電話をかけてきたとのことでした(私が一番近くに住んでいる身内のため)。

今日は本当は予定があったのですが、何しろ緊急事態なのでそちらにお断りを入れてから、取るものもとりあえず都内へと向かいました。

新型コロナウィルス対策で厳戒態勢の病院に到着して用件を伝えると、電話をかけてきた関係者と救急車を手配してくださった親戚のご近所の方とが出てきました。そこでどういうことか聞いてみたところ、屋外で熱中症の症状をおこして公園の石段から転げ落ち、更に運悪く脚を骨折してしまって手術の真っ最中だというではありませんか!

高齢のため骨が脆くなっていたこととややこしい折れ方をしてしまったため、手術はかなり難航しているようでした。

「私がお散歩に誘わなければ…」

と、通報してくださった方からしきりに謝られながら、とりあえず関西に住んでいる親戚の実子である従姉に連絡を入れたり、入院手続きを代行したりして終始バタバタしていました。

結果として手術は何とか無事に終わり、従姉も新幹線ですっ飛んで来たので、事の経緯を説明して事後のことは任せました。ただ、骨を折った場所が場所だったのと本人がなかなかの高齢なこともあって、むしろ今後のリハビリに不安が残るかたちとなりました。

熱中症から思わぬ事故に発展してしまいましたが、先ずは命に別状が無かったことだけでも幸いでした。後はとにかく骨が無事にくっついてくれることと、リハビリを通じて最低限の歩行が可能になることを願うばかりです。
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アルトゥール・シュナーベルのベートーヴェンピアノソナタ全集

2020年08月21日 20時55分27秒 | 音楽
今日も尋常ではない暑さに見舞われました。皆様、熱中症対策は万全でしょうか。

こう暑いと何にもする氣が起きません。だからといって、ひねもすダラダラしているのも人として氣が引けます。なので、せめて音楽鑑賞くらいはしようと思い立って押入れの中をガサガサしてみました。すると、すっかり存在を忘れていたCDが出てきたのです。

それが



アルトゥール・シュナーベルのピアノによるベートーヴェンのピアノソナタ全集です。何かの折に廉価版で出ていたものを入手していたのを思い出しました。

アルトゥール・シュナーベル(1882〜1951)はオーストリア生まれのピアニストです。幼い頃から才能を開花させ、ウィーン音楽院で学びました。その頃にあの作曲家ブラームスと会っていて、ブラームスに「将来最も恐るべき天才」と言わしめた程でした。

その後はヴァイオリニストで教則本製作者としてもお馴染みのカール・フレッシュや指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラー等と共演を重ねて、着実にキャリアを積んでいきました。そして1927年にはベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を7夜に渡って成功させ、1932年から1937年にかけて、世界初のベートーヴェンのピアノソナタとピアノ協奏曲の全曲をレコード化して世に送り出しました。上のCDは、そのレコードをデジタルリマスタリングしてCD化したものです。

このベートーヴェン全集は、レコード化企画実現のために必要な費用を購入希望者から集めた予約金で賄って制作されたものです。現代でいうところのクラウドファンディングのようなことを、80年以上昔にやっていたわけですね(因みに、このレコード制作に必要だった200件分の予約のうち、実に111件が日本からの予約だったのだとか!)。

シュナーベルのピアノ演奏は、技巧よりも表現を重視したものと言われています。確かに、後の世代のベートーヴェン弾きであるヴィルヘルム・バックハウス(1884〜1969)やヴィルヘルム・ケンプ(1895〜1991)等とは一線を画しているように聞こえますが、とかくブッ叩き系のピアニストが多くなっている昨今、アナログ盤が元になっていることもあってか、シュナーベルのベートーヴェンは安心して聴いていられる心地良さと優しさがあります。

このベートーヴェン全集にはピアノソナタ全32曲と、最後の一枚の後半にト長調の幻想曲とバガテル《エリーゼのために》が収められています。ただ、さすがに今日一日で全曲聴くのは大変なので、とりあえず今日は第1番から第16番までが収録されている前半5枚だけを聴きました(聴いたんかい…)。

その中から、今日はシュナーベル演奏の第14番嬰ハ短調の動画を転載してみました。第14番?と仰る方もおいでかと思いますが、《月光》と言ったらお分かり頂けるでしょうか。

アルトゥール・シュナーベルならではの決して華美ではない、実直で優しいベートーヴェンをお楽しみください。


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氷菓の金字塔

2020年08月20日 19時55分32秒 | 日記
朝晩はいくらか涼しく感じられるようになってきましたが、それでも日中かなり暑いことには違いありません。『身の危険を感じる暑さ』なんて、本当にやめてほしいものです。

こう暑さが続くと、胃や身体にあまり良くないことが頭では分かっていても、どうしても冷たいものがほしくなります。そんな時、ここ最近私が好んで買っているのが



ガリガリ君の梨味です。

ガリガリ君は基本のソーダ味を筆頭に、様々なフレーバーが発売されています。その多くはそのとき限りで消えていきましたが、この梨味に関しては発売当初からずっと続いており、今や梨の出回る時期になると登場する定番フレーバーとなっています。

多少梨の果汁が入っていることもあるでしょうが、このガリガリ君梨味については風味と言い香りと言い、氷菓の域を超えてもはやシャリシャリの梨そのものを食べているかのような感覚に陥ります。少なくとも個人的には、日本のアイスの中の氷菓の分野において一つの金字塔を打ち立てたのではないかと思うのです。

この梨味のガリガリ君についてはその年の梨の収穫量によって製造量も変わるとのことですが、この暑い夏の中で、せめてもう少しの間だけでも市場に出回っていてほしいと願うばかりです。
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香り高いコーヒーグラニテ

2020年08月19日 17時50分52秒 | カフェ
毎度毎度のことですが、今日も暑い一日でした。エアコンの効いた室内にいても、何だかどこかに暑さを感じている自分がいます。

そんな暑さを打開すべくさっさとあざみ野に出勤して、そのまま《雫ノ香珈琲》に直行しました。今日はとにかく冷たいものが頂きたくて、コーヒーグラニテをオーダーしました。



濃いめに抽出した自家焙煎のコーヒーを元にして作られたざっくりとしたかき氷に、舌触り滑らかなホイップクリームかのせられています。コーヒーの深い香りと味わいがしっかりと楽しめるグラニテで、すっかり涼しくなることができました。

天気予報で、来月もかなり残暑が厳しいということが報じられました。そろそろ学校も始まるので早く落ち着いてほしいのですが、一体この暑さはいつまで続くのでしょうか…。
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食べ過ぎ注意!

2020年08月18日 19時35分16秒 | 日記
昨日程ではなかったものの、今日も暑い一日でした。曇りがちながらも厚木市では最高気温が35℃にまで達し、うんざりさせられるような暑さだったのです…。

さて、そんな暑さを避けるべく籠りがちな最近、ちょっとハマっているものがあります。それが



この『やみつき納豆』です。要はフリーズドライの納豆です。

パリパリになったフリーズドライ納豆の周りに、だし醤油味のフィリングがコーティングされています。これがなかなかの納豆味で、おやつや酒のアテにうってつけです。

ただ、氣をつけないとポリポリポリポリ食べ進めてしまい、あっという間に無くなってしまいます。それと納豆は意外と尿酸値が高いので、痛風持ちの私は本来氣をつけなければならないのです…。

今週から音楽教室も始まり、来週からは小学校も始まります。せめて学校が始まるまでに、長めのお盆休みで鈍った頭と身体を何とか起こしておかないと…。
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ラウテンヴェルクという楽器

2020年08月17日 20時53分00秒 | 音楽
書き忘れていたのですが、昨日新宿に出かけた時にタワーレコードにも寄りました。そこで、数年ぶりにCDを買ったのです。それが



バッハの《ゴルトベルク変奏曲》のCDです。

「おいおい、アンタは前にいろんな《ゴルトベルク変奏曲》のCDコレクションを載っけてなかったっけ?」

と言われそうですが、これは『ラウテンヴェルク(英・リュートハープシコード)』というちょっと特殊な楽器での演奏だったので、久しぶりに興味がわいたのです。

『ラウテンヴェルク』は主にバロック期のドイツ圏にあったという楽器で、ドイツ語を直訳すると『リュートの(Lauten)仕事(werk=work)』となります。ただ、リュートという名は冠されているもののリュートのような撥弦楽器ではなく、実は鍵盤楽器です。簡単に言ってしまうとチェンバロに、通常張られる金属弦ではなくリュートに用いられるガット弦を張って、より柔らかな音色がするようにしたものです。

お堅いイメージのあるバッハですが実はなかなかの新し物好きな一面もあり、様々な新開発の楽器に手を出しています(中には発明されたてのクリストフォリ作のフォルテピアノ=ピアノもあったようです)。その中で、チェンバロとは違った優しい音色のこのラウテンヴェルクをたいそう氣に入ったようで、生前にこの楽器を2台も所有していたことが記録に残されています。

巨大なパイプオルガンの演奏を得意としていたバッハですが、もしかしたら本来はクラヴィコードやラウテンヴェルクといった優しい音色の楽器の方が好みだったのでしょうか。

残念ながらラウテンヴェルクの実物は残っていません。ただ、楽器の様相を記した文献はいくつか残されていて、通常のチェンバロと変わらない形状のものもあれば、中には

『リュートの胴体を模したような形状の鍵盤楽器』

という記述も見られます。それを元に再現されたのが



これです。何だか無理矢理感が半端ない氣もするのですが、記述に基づいて再現すればこんな感じになりますね…。

さて、ラウテンヴェルクの音色を知って頂くためとは言えさすがに《ゴルトベルク変奏曲》は全曲で90分近くかかるので、そのものの動画を転載するのは憚られます。なのでその代わりに、同じくバッハの《組曲ホ短調BWV996》を御紹介します。

この組曲は現在リュート(若しくはギター)かチェンバロで演奏されますが、実は筆写譜に

『ラウテンヴェルクで(aus Lautenwerke)』

という添書きがあるのです。

楽譜を見てみると分かるのですが、チェンバロで弾くにはちょっと音数が少ないようにも見えます。だからと言ってリュートで演奏する場合は、楽譜には書かれた音を全てタブ譜(リュートやギターの演奏に用いる記号譜)に再現するのは大変です。なので、やはり指定の通りラウテンヴェルクで演奏するのが最適なのでしょう。

ということで、今宵はその珍しいラウテンヴェルクの音色に耳を傾けて頂きたく、恐らくこの楽器のために書かれたであろう《組曲ホ短調》をお聴き頂きたいと思います。ハンガリー出身の奏者シャールコジー・ゲルゲイが、正に上の写真の楽器を使って演奏した動画をどうぞ。



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