共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

煌々と輝く満月に

2020年10月31日 21時50分12秒 | 日記
今日は下衆な俄か行事のハロウィンです。

例年なら渋谷や六本木あたりに珍妙な仮装に身を包んだ軽薄な輩が闊歩するところでしょうが、今年は新型コロナウィルス蔓延の影響からかいつものような乱痴気騒ぎは聞かれません。まぁ死にたくなければ、こんなご時世にわざわざ雑踏に出かけていって酒飲んで他人と密になって浮かれている場合ではないでしょう。

ハロウィンを全く受け入れていない私にしてれば、今年の状況は正に願ったり叶ったりです。何ならいっそのこと、このままハロウィンなんてものが消滅してしまえばいいと思って憚りません。

ところで、今日は満月の日でもあります。厚木の夜空にも



見事な満月が煌々と光り輝いていました。

何でもハロウィンの日に満月が昇るのは46年ぶりなのたもそうですが、そもそも46年前にはハロウィンなんざ影もかたちもなかったわけです。なので、そんなことを引き合いに出されても何の感慨もありません。

さて、折角の満月なこともありますので、



普段神棚にあげてある水晶の腕輪念珠を月光の下に置いて浄化してもらうことにしました。冴えざえと輝く満月に、私のドロドロしたものを清めてもらおうと思います(汗)。

明日から11月、新型コロナウィルスに翻弄されまくった2020年も残すところあと2ヶ月となります。年末に向けて、新型コロナウィルスは勿論インフルエンザにも罹患しないように気をつけようと思います。
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どこにも属さない究極的ヒーリングミュージック 〜 ヤン・ガルバレク&ヒリヤード・アンサンブル《Officium(オフィチウム)》

2020年10月30日 20時20分12秒 | 音楽
今日は、また急に風が冷たくなりました。気づけば10月も明日まで、日曜日からは11月に突入するわけですから、本来ならば無理もないことではあります。

さて、今日もすったもんだの小学校支援級の勤務を終えてきました。季節の変わり目を敏感に感じ取っているからなのか、ここ数日支援級の子どもたちはいつにも増して感情のムラが激しく、こちらも何処で彼らの感情の地雷を踏んでしまうのか分からずにいることが増えてきています。

それでも私は非常勤補助職員であるということだけでみれば、常勤の担任の先生方に比べたらまだまだ全然気楽な方だと思います。果たして私は、本当の意味で皆さんのお役に立てているのかどうか…。

そんな気楽な立場でも、学校が終わればやはり疲弊の感は拭えません。帰りの電車の中では毎日グッタリとしております。

とりあえず何とか我が家に帰り着いてひと息ついてから、最近よく聴いているCDがあります。それが



1994年に発売された《オフィチウム》というCDです。

これは、イギリスの男声コーラスグループのヒリヤード・アンサンブルが歌うグレゴリオ単旋律聖歌やポリフォニー作品に、ノルウェーのジャズサックス奏者ヤン・ガルバレクがソプラノサックスやテナーサックスでコラボレーションしているという、かなり異色のアルバムです。発売当初は冗談で

「レコード屋では古楽とジャズと、どちらのコーナーに置かれるのか」

などと言われていましたが、最早そんなジャンル分けを大きく飛び越えた存在と言っていいかと思います。

私はあまり好きな言葉ではないのですが、このCDを聴いていると心の底から癒やされます。ゴチャゴチャした頭の中にこの音楽がすぅ…っと入ってきて、何とも言えない心地良さに満たされます。

私がクドクドとゴタクを並べるより聴いてみて頂いた方が早いと思いますので、今宵はこのCDの一曲目に収録されている16世紀スペインの作曲家クリストバル・デ・モラーレス(1500〜1553)作の『私を見逃してください、主よ』の動画を転載したものをお聴き頂きたいと思います。できれば音質の良いヘッドフォン等でお聴きください。

週末の夜に、16世紀の宗教的作品とサクソフォンとのコラボレーションによる何とも深遠な世界観を御堪能ください。そして、ひと時全てを投げ出して、疲れた心と身体を労ってあげて頂きたいと思います。


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焼きたてコク深マンデリン@厚木市《ポプラ館珈琲》

2020年10月29日 18時15分15秒 | カフェ
昨日、たまプラーザに程近い川崎市宮前区の小学校で新型コロナウィルスの罹患者が出てしまいました。私の勤務先の音楽教室にもその地区から通っている子もいることもあって、ピリピリモードになっています。

直接の影響があるかどうかは不透明ですが、今日は大事をとって教室をお休みにしました。月に同じ曜日が5回ある場合は一日休んでいいことになっているので、ちゃっかり使わせてもらいました。

そんなことでポッカリと予定が空いてしまったので、今日は久しぶりに厚木市恩名にあるコーヒーの名店《ポプラ館珈琲》に行ってみることにしました。そう言えば小学校の勤務が始まってから行けていなかったので、行くのは久しぶりです。



店に入ると焙煎師氏がにこやかに迎えてくれました。何にしようかと思っていたら

「ちょうど焼いたばかりのマンデリンがあるけど、どうします?」

とお声掛け頂いたので、迷わずお願いしました。



抽出中からカウンターを越えて深い香りが香ってくるマンデリンは何とも深い味わいで、まろやかでコク深い味わいと鼻に抜けるコーヒーの香りは幸せな気持ちにさせてくれます。やはり、こちらのコーヒーの味わいは格別です。

しばらく来なかった間に、こちらでも



対面席に座らないようにしたり、カウンター席が無くなっていたりといった対策がとられていました。昨今の状況を鑑みればやむを得ない措置と思いますが、それでも、無粋な卓上衝立を立てられていないだけ雰囲気は損なわれていません。

今日は思いがけずゆっくりと休養することができました。また明日の金曜日、小学校の勤務頑張ります。
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たっぷりミートトースト

2020年10月28日 22時11分22秒 | カフェ
日毎夜明けが遅くなってきて、今日いよいよ日の出が午前6時ちょうどになりました。これからはますます日の出が遅くなってくることを考えると、秋の彼岸からの一か月の早さを実感させられます。

今日も小学校でのバタバタ勤務を終えてそのままあざみ野まで直行し、《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。昼に給食を食べたはずなのにものすごく空腹だったので、



今日はお店の名を冠した雫ノ香ブレンドとミートトーストをオーダーしました。

厚切りのトーストの上に、ランチのドリアにも使われているお店自家製のミートソースがたっぷりとかけられ、チーズがトッピングされています。先日頂いたピザトーストとはまた違った充実感のある、食べ応え十分なトーストです。コク深いオリジナルブレンドと共に、美味しく頂戴しました。

学校で子どもたちと一緒に給食は摂っているのですが、何しろ食べ方の指導も仕事のうちなのでノンビリ食べているわけにもいかないのです。なので、いきおい自分の分はかきこんで子どもたちよりも先に食べ終え、食べ散らかしたりこぼしたりする子どもたちの面倒に専念しなければならないため、正直自分は食べた気がしないのが実情です。

今日は特に給食時にいろいろと手間取ったため、余計に食べた気がしませんでした。そんな空きっ腹を抱えた身に、美味しいコーヒーとトーストがしみ渡ったのでありました。
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『好き』の力

2020年10月27日 17時10分32秒 | 日記
今日も小学校の勤務をバタバタとしてきました。支援級の子どもたちの授業補助が殆どなのですが、直情的な子はテンションの浮き沈みが激しかったり、自分の世界を構築してしまっている子は周りに合わせられなかったりして大変です。

ところで、昼休みに先月まで担当していた1年生の教室のある廊下を通りかかったところ、ちょうど教室に残っていた男の子が

「先生!これ見て!」

と、彼のお絵かき帳を持って手を引っぱってきました。そこには



かなり見事なオウムガイの絵が描かれていたのです。

他にも



深海魚の代表選手リュウグウノツカイや



生きた化石と呼ばれる魚のひとつラブカ、



古代ザメとも呼ばれるミツクリザメ(ゴブリンシャーク)などが、子どもの筆致ながらかなり特徴を捉えた絵が描かれていました。本当はその彼の絵をブログに載せたかったのですが、撮影する時間がなかったので断念しました。

こうしたものを見ると、子どもの『好き』という思いは実に深いものだなと感じさせられます。と同時に、支援級にいる自分の世界を構築している子も自分の興味を抱いたことに関しては驚くくらいいろいろと知っているので、もしかしたら彼らもこうした子と似たような思考回路を持っているのかも知れません。

学校というところは、みんなと同じことを同じように出来るようになることを求めるられるところです。ただ、もしこのお絵かき帳の子や支援級の子に自由な時間をたっぷりとあげられたら、もっと好きなことに対しての思考が深められるのではないかと思えてならない今日この頃です。
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はるか奈良に思いを馳せて

2020年10月26日 18時40分10秒 | アート
今日、小学校からの帰りに有隣堂に寄ったら



《サライ》の最新刊が発売されていました。しかも内容が法隆寺や東大寺、興福寺、唐招提寺といった奈良の名刹の『古仏巡礼』とあらば、これは買わずにはおきません。

特にページを割いているのが、奈良の仏像美を見出した二人の写真家、入江泰吉と土門拳の作品です。因みに、表紙の写真は土門拳撮影の室生寺・十二神将の一つ未神(国宝)です。

入江泰吉(1905〜1992)と土門拳(1909〜1990)は、共に奈良の御仏に魅せられて多くの作品を発表しました。現在、入江泰吉の作品は奈良の入江泰吉記念奈良市写真美術館で、土門拳の作品は山形の土門拳記念館で観賞することが出来ますが、この《サライ》では同じ仏像を二人の写真家がどのように切り取ったのかが比較できるようになっていて、大変興味深い内容となっています。

誌面には、法隆寺の救世観音像や中宮寺の菩薩半跏像をそれぞれが撮影した写真が並べて掲載されています。ただ、私が個人的に二人の違いが一番感じられると思っているのが東大寺・戒壇院の四天王像の広目天です。



入江泰吉は、柔らかな光の中でこちらに厳しい眼差しを向ける広目天を写し出しています。特に顔の左半分が影になっている中で、左眼に嵌められている黒曜石の瞳に光が入っている様子は身震いするほどの迫力です。



土門拳は、強烈なライティングの中に浮かび上がる広目天の迫力を画面いっぱいに表しています。塑像ならではのザラッとした質感がダイレクトに伝わってくるような写真は、見る者に強烈なインパクトを与えます。

同じ仏像のアップ写真ですが、撮影者によってこうも印象の違うものになるということは実に興味深いものです。

この号では入江泰吉と土門拳のお弟子さんたちが、それぞれに在りし日の巨匠の撮影の様子や苦労話を披露しています。穏やかなな入江泰吉に比べて、直情型の土門拳のお弟子さんは怒鳴られたり殴られたりして大変だったようです。

余談ですが、かつて高校生時分に奈良に一人旅をした時に、東大寺大仏殿の前にある鏡池の辺りで白髪頭のお爺さんが高い脚立の上にのって写真撮影していたのを見たことがありました。今にして思えばあれは在りし日の入江泰吉氏だったのではないかと思っていますが、そうだとしたら何も知らずに通り過ぎてしまったことが何だか勿体ないことをしたな…と思えてなりません。

ところで、この号には付録がついていました。それが



歌川国芳の『宮本武蔵と巨鯨』をモチーフにした2021年のスケジュール手帳です。中には今年12月からのスケジュールカレンダーは言うに及ばす、備忘録として時節の挨拶文や俳句の季語、1921(大正10)年から今年までの西暦・邦歴・年齢・干支までが掲載されているという、かなり充実した内容となっています。

奈良の仏像の写真が見たくて購入したのですが、思わぬお役立ちグッズもゲットすることができました。決してこの付録目当てで買ったわけではありません(笑)。

そう言えば、私が最後に奈良に旅行したのは平城遷都1300年に沸く2010年のこと。今では、あの頃にまだ影もかたちもなかった興福寺の中金堂が完成していたり、平城宮跡に新たな南門が建設されていたりと、奈良もかなり様相が変わってきています。

この《サライ》を読んで、いつか何の憂いも無く旅ができるようになったら、また奈良に行ってみたくなりました。
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甦った渡辺崋山『厚木六勝図』

2020年10月25日 17時50分35秒 | アート
今日も穏やかないいお天気に恵まれました。そんな陽気に誘われて、今日はちょっと出かけてみることにしました。

やって来たのは厚木市の郊外、隣の愛川町との境にほど近い《あつぎ郷土博物館》です。現在こちらでは



特別展『優しい旅びと渡辺崋山展〜「厚木六勝」と「遊相日記」』が開催中です。



三河国(現愛知県)田原藩の藩士であった渡辺崋山(1793〜1841)は文人・画家・蘭学者でもありました。田原藩家臣の長男として生まれた華山は学問に励む一方、貧しかった家の家計を助けるために凧や行燈の絵を描いていました。上の華山の肖像画は、門弟の一人である椿椿山(つばきちんざん)によるもので、重要文化財に指定されています。

やがてその画才が認められ、谷文晁(たにぶんちょう)をはじめとした著名な画家に師事します。その華山の傑作のひとつとして名高いのが



現在国宝に指定されている『鷹見泉石像』です。この絵はかなり有名なので、日本史や美術の教科書で御覧になったことのある方も多いかと思います。

この『鷹見泉石像』で華山は、烏帽子や装束の線には日本古来の画法を用い、顔の細かな描写には西洋の陰影法を用いるという革新的な手法を採用しています。当時としては、かなり画期的な肖像画だったことでしょう。

崋山は天保2(1831)年、39歳の時に厚木を訪れています。その頃の厚木は相模川を利用した河川貿易や大山詣の宿場として繁栄しており、華山はその様子を

「厚木の盛(せい)なること、都とことならず」

と書き残しています。

二日間に渡って現在の厚木神社の近くにあった万年屋という旅籠に逗留した華山は、心に留まった厚木の六つの風景を描き『厚木六勝図』として残しました。それが



上の絵で、左上から「仮屋喚渡(かりやのかんと)」「雨降晴雪(うこうのせいせつ)」「菅廟驟雨(かんびょうのしゅうう)」「相河清流(そうがのせいりゅう)」「桐堤賞月(どうていのしょうげつ)」「熊林暁鴉(ゆうりんのぎょうあ)」の六点です。

この絵は厚木に華山を招いた斎藤鐘助の元にあったのですがその後行方不明となり、上に掲載した大正期に撮影されたという白黒写真のみがその存在を伝えていました。ところが近年、その『厚木六勝図』がアメリカ・ハーバード大学で発見され、話題となったのです。

この展示会では、ハーバード大学所蔵の華山の原本を基にして作成され、厚木市に贈られた写本が展示されています。チラシには





フルカラーの『厚木六勝図』が掲載され、



華山の描いた優しい色調の『厚木六勝図』全図を鑑賞することが出来ます。

この他に、



江戸を発った華山が、矢倉沢往還を西に向かい厚木に至るまでの様子を挿し絵や雑記と共に記した『遊相日記』も展示されていて、人々で賑わっていた江戸後期当時の厚木の風俗を垣間見ることができます。

当時一流の文化人として名を馳せながら、厚木を訪れた8年後の天保10(1839)年に幕府によって高野長英をはじめとした先進的な考えの知識人が捕らえられた蛮社の獄によって華山も投獄され、江戸から在所である田原藩の屋敷に蟄居を命ぜられてしまいました。その蟄居中の華山一家の貧しい生活を助けるために、華山の門人たちは密かに華山の絵を売って生活資金を作り出していましたが、それが反って世間から「罪人の分際で身を慎んでいない」という悪評を立てられてしまったのです。

藩や藩主に迷惑が及ぶことを恐れた華山は、屋敷で自刃して果てます。49年の、多彩にして波乱の生涯でした。

『厚木六勝図』に描かれた場面は、現在でも厚木市内のあちこちに残されています。「仮屋喚渡」は本厚木駅からほど近い相模川沿いにある史跡の厚木の渡し場、「熊林暁鴉」は現在の旭町にある熊野神社、「桐堤賞月」は現在の富士見町近くのきりんど橋近辺、「菅廟驟雨」は現在の厚木中学校付近、「相河清流」は相模川の川原、「雨降晴雪」は厚木のいたる所から臨める雨降山=大山です。

厚木に居を構えて30有余年、今や生まれ在所よりも長く生活している厚木という街の歴史の一端を、今回渡辺崋山という文化人を通して知ることができました。

この展示会は来月8日㈰まで、あつぎ郷土博物館で開催されています。開館時間は9時から17時(最終入館16時半)、入場は無料です。
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カストラートのための作品たち 〜 カウンターテノール、アルノ・ラウニヒによるモーツァルトとサリエリ

2020年10月24日 18時40分10秒 | 音楽
平日の疲れがまとめてやって来たらしく、今日はかなり遅く目覚めました。何だか身体のそこいら中が痛く、ちょっと動いただけで身体中がバキバキいいます…。

さて、ノソノソと起き上がってからあれこれとやることをしながら過ごしていましたが、シン…としているのも何なので音楽を聴きながらやることにしました。今日は何だかモーツァルトな気分だったのでいろいろと聴いていたのですが、そう言えば随分と聴いていなかったCDがあったのでそれも聴いてみることにしました。

それが



モーツァルトとアントニオ・サリエリとがカストラートのために書いたモテットやオペラアリアを、カウンターテノールの歌唱で収録したものです。30年以上前の学生時代に買ったものですが、ここしばらく聴いていませんでした。

カストラートとは、かつてヨーロッパで美しい高音を歌える少年が変声期を迎えないように、第二次性徴が始まる前に去勢して高い声のままでいられるようにした男性ソプラノ歌手のことです。この奇習ともいえる行為は何と20世紀始めまで存在し続けていて、『最後のカストラート』といわれるアレサンドロ・モレスキの声はレコードが残されています。

一部の限られた『成功したカストラート』はヨーロッパで熱狂的な人気を博し、作曲家は彼等の技巧を存分に発揮させるべく様々な曲を世に送り出しました。その中には当然モーツァルトや、当時ウィーンの宮廷作曲家として成功していたサリエリもいました。

現在カストラートは、人道的見地からも存在していません。なので、現在カストラートの役どころをつとめるのは男装したメゾソプラノ歌手か、裏声を駆使するカウンターテノールです。このCDではウィーン少年合唱団でソプラノ・ソリストとして活躍した後にカウンターテノールに転向したアルノ・ラウニヒが、かつてライバル的存在であったといわれるモーツァルトとサリエリの作品を歌っています。

カウンターテノールの声に関しては、正直好き嫌いが別れます。私も、例えばジェラール・レーヌやアンドレアス・ショルといったカウンターテノールは好きですが、ルネ・ヤーコプスやドミニク・ヴィスの独特の声は曲によります。

このラウニヒの声も、人によって好き嫌いが分かれると思います。それでも、かつてモーツァルトやサリエリが想定していたカストラートの歌唱をしのぶものとしては貴重なものであることには変わりありません。

そんなわけで、今日はこのCDの中からモーツァルトの名曲として有名なモテット《踊れ喜べ、汝幸いなる魂よ(Exsultate jubilate)》から終曲『アレルヤ』をの動画を転載しました。このソプラニスタの声で、かつて活躍したというカストラートの世界に思いを馳せて頂ければと思います。


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柿GET!

2020年10月23日 17時00分00秒 | 日記
今日は午前中から雨のそぼ降る、生憎の空模様となりました。最近いいお天気の日が続いていたこともあって、折角の週末というのに今日は子どもたちのテンションも下がり気味でした。

学校の勤務を終えて厚木まで戻ったら、偶然知り合いとバッタリ出会いました。道端でいろいろと話し込んでいたら



立派な柿をお裾分けして頂きました。そう言えば今季まだ柿を食べていませんでしたから、正に渡りに舟といった感じです。

まだ固いので、2〜3日置いた方がよいとのことでした。柔らかくなるのが楽しみです。

今年の秋は、いろいろと美味しいものが楽しめているような気がしています。嬉しいことですね。
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ドドン!とまいたけ天麩羅そば

2020年10月22日 19時56分51秒 | グルメ
今日も比較的過ごしやすい陽気となりました。気温も暑からず寒からず丁度いいくらいで、気持ちよく過ごすことができました。

今日はたまプラーザの教室に行く前に、ちょっと腹拵えをしていくことにしました。出かけながら何にしようかとあれこれ思案していたら、東急田園都市線の駅蕎麦《しぶそば》に秋限定の『まいたけ天そば』が出ていたので、それにすることにしました。

『まいたけ天そば』は、この時期になると《しぶそば》に出てくるメニューで



御覧のように蕎麦の上に1/2株奮闘もあろうかという舞茸の天麩羅がドン!とのった、迫力満点の蕎麦です。今年もまた、この季節がやって来ました。

ただ、蕎麦を受け取って

『いざ実食!』

と思って舞茸の天麩羅にありついたらどうやら揚げたてだったようで、暫し熱さに悶絶しました(汗)。

それにしても、秋はこうした美味しいものがいろいろと楽しめて幸せです。体型が肥大し過ぎないように気をつけなくては…。
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秋満載マロンパフェ@《雫ノ香珈琲》

2020年10月21日 18時35分21秒 | カフェ
今日も気持ちのいい秋晴れに恵まれました。気温もそこそこまで上がって、体育の授業などしていると汗をかくくらいでした。

そんな小学校での勤務を終えて、小田原から横浜市青葉区あざみ野まで直行しました。そして、いつもより少し遅めに《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日はほぼオーダーするものを決めていました。それか期間限定の『マロンパフェ』です。



バニラアイスや栗のアイスが盛られた上に、渋皮栗のグラッセとダイスカットされたマロングラッセが贅沢に散りばめられています。更にその上に自家製のマロンクリームがあしらわれ、正に秋を凝縮したような逸品となっています。

栗の他にもグラハムクラッカーやこちらのお店の看板メニューでもあるクロワッサン生地のワッフルをカリカリに焼いたものがトッピングされていて、様々な食感が楽しめるパフェとなっています。今日は今月のおすすめコーヒーのペルー・マチュピチュと共に、美味しく頂戴しました。

小学校の支援級対応で疲れた頭と身体に、程よい甘さのパフェが沁みました。こうしたメニューを頂きながら深まり行く秋を堪能するのも、また楽しがらずや…ですね。
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もうそんな時期でしたか…

2020年10月20日 17時20分38秒 | 日記
今日は、特に午後からは雲一つ無い気持ちのいいお天気に恵まれました。こうしたカラリとした秋晴れが、ずっと続いてくれればと願うばかりです。

ところで、仕事を終えて厚木に帰ってきてから、ちょっと買いたいものがあったので有隣堂に立ち寄ってみました。すると





一角にもう2021年版の手帳のコーナーが出来ていました。

そう言えば、波乱に満ちた2020年も気づけばあと2ヶ月ちょっと。今年は年明けから新型コロナウィルスに振り回されっぱなしでバタバタしていたこともあって、いつも以上に一年が短く感じられます。

全世界が凄まじい波乱に翻弄された2020年でしたが、来年は一体どんな年になるのか…手帳を手にとってパラパラと見ながら、思わず考えてしまったのでありました。
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まさかのミーゴレン!

2020年10月19日 17時45分32秒 | グルメ
今日は冷たい雨の降る一日となりました。

そんな天候だったこともあってか、今日は小学校の子どもたちのテンションも今ひとつでした。それでも、昼休みにはかつて面倒を見ていた1年生たちからは相変わらずの手荒な歓迎を受けたり、歯が抜けた報告を受けたり、生物好きな男の子から古代生物のアノマロカリスやオパビニアの折り紙作品を受け取ったりと、シッチャカメッチャカな目に遭いました…。

そんなこんなで、今日もどうにか勤務を終えて雨の中を帰宅しました。

今日は駅地下のスーパーに寄るのが面倒くさかったので、帰りに近所のセブンイレブンに買い物に立ち寄りました。すると、麺類コーナーに



私の大好きなインドネシアのミーゴレンが登場していたのです!思わず

『こ、これは…!』

と買い求めてきました。気づいた時には待ちきれずに写真を撮る前にレンジに入れてしまったので、若干結露しております(汗)。

蓋を取ってみると



海老やほうれん草、キャベツにモヤシ、ミーゴレンの具として象徴的な紫タマネギにチリソースがトッピングされていて、ソースの香りを嗅いだだけでもテンションがあがります。

大学時代、厚木の駅ビルにインドネシア料理の店が入っていて、ランチタイムにはビュッフェスタイルでいろいろな料理が並んでいました。他の人たちはいわゆるメジャーどころのナシゴレンに群がっていましたが、私は主菜はほぼミーゴレン1択でした。あの、ちょっとナンプラーの効いた焼きそばが何とも美味しくて、ついつい食べてしまっていたのを覚えています。

その後、いつの間にかそのインドネシア料理店は無くなってしまい、厚木では簡単にミーゴレンを味わうことが出来なくなりました。たまに都内に出たときには六本木にあった《ブンガワンソロ》というインドネシア料理店に行ってミーゴレンを堪能していたのですが、その店も無くなってしまい、寂しい思いをしていたのです。

それから早幾年、まさかこんな形で再開しようとは夢にも思いませんでした( ;∀;)。

今までにもセブンイレブンではパッタイやトムヤムクンが販売されていたことがあったのですが、個人的にあの甘酸っぱ辛いタイ料理があまり得意でない私は手が出ませんでした。今回まさかのインドネシア料理、しかもミーゴレンの登場ということで、個人的には非常に嬉しい限りです。

いずれ無くなってしまうまで、しばらくは個人的にニヤニヤしながら美味しいミーゴレンを堪能しようと思っております。
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中東音楽を楽しむ会@代々木公園

2020年10月18日 19時15分35秒 | 音楽
今日は一ヶ月ぶりに開催される『中東音楽を楽しむ会』に参加するために、代々木公園まで出かけました。

少し早目に到着したのですが、公園内に入ると早速遠くからエキゾチックな太鼓の音が遠くから響いてきていました。音を頼りに近づいてみると



既にリズム隊がセッションの真っ最中でした。

実はこの時、違う方向からジャンベ(アフリカの太鼓)の音も聞こえていたのですが、こちらで叩いていたダルブッカはジャンベと比べて甲高い音がするし、リズムも独特なので迷いませんでした(笑)。

リズム隊のセッションを聞いているうちに徐々にメンバーが集まりはじめ



トルコの笛ネイの即興講座と共にセッション会がスタートしました。ネイやダルブッカ、レク(アラブのタンバリン)やトンバクが居並ぶ中に、何故か一際異彩を放つヴァイオリン…。

今回は、



前回音声動画を転載した《Lamma Bada》をはじめとした何曲かをセッションしました。前回は全く役に立たなかった私ですが、今回は事前にいろいろと楽譜を頂戴していたので、前回よりもかなりセッションに参加することができました。

やがて



ピアニカまで登場したちょっと不思議な感じのセッション会は、何となく遠巻きに見ている人たちに見守られながら終了しました。

今週始めの天気予報では雨の予報が出されていたので心配されましたが、結果的には雨に降られることもなく無事に楽しむことができました。ただ、雨上がりの湿気の多い空気の中でのセッションだったため、ヴァイオリンの鳴りもイマイチでしたが、特に革張りのトンバクは湿度でかなり革が緩くなってしまったようで大変でした。

実はこのセッション会で、主催者の方が新しく知己を得たというバルカン地方の音楽の演奏家とのセッションを見越してバルカンのダンス音楽の譜面も頂き、今日軽く合わせてみました。



楽譜の冒頭の拍子表示を御覧頂くと分かるかと思いますが、これが中東音楽とはまた違った変拍子の音楽で、初見状態の私は楽譜を追いながら皆さんにどうにかこうにかついていくのがやっとでした。次の時までに、何とかお邪魔にならないようにしておかないと…。

でも、こうしていろいろな方面に知識が広がっていくことは、実に楽しいものです。これからまたどんな音楽に巡り会えるのか、楽しみが増えました。
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それ要る?

2020年10月17日 18時00分31秒 | 日記
寒い…

今日の最高気温は何と12℃!今朝はあまりの寒さに目が覚めてしまって、さしもの寒さに強い私もビックリです。

昨日学校へ持っていく水筒を落として壊してしまったので、雨が弱まっている間にAEONに買い物に行きました。そうしたら入口を入ったすぐのところに



『マスクショップ』なるスペースが出来ていました。

春先には何処に行っても品切れ中で争奪戦やネット転売が問題視されたマスクですが、こうして時が経てば何のことはなく普通に売られるようになっている現状になっていて、何だか呆れてしまいます。本当に、あのマスク狂騒曲は一体何だったのでしょうか。

紙マスクやら布マスクやらいろいろなものが売られていましたが、よく見ると





生産国の表示がデカデカと提示してあったのです。

私は、製品として形を成してさえいれば何処産でもあまり気にしないのですが、こうやってわざわざ生産国名を提示されることによって、いちいちそれに目くじらたてて選別する人がいるということなのでしょうか。そうだとしたら、御苦労様なことです。

因みに私は





こういうラブリーな布マスクがありますので、いずれの産地のものにもお世話にはなりません(笑)。

何はともあれ、急激に冷え込んだことでコロナとは別に風邪をひいてしまわないように気をつけようと思います。
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