共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今年も有り難うございました

2021年12月31日 19時10分20秒 | 音楽
今日は大晦日、いよいよ今日で2021年が終わります。世界的にも個人的にもいろいろなことがあった一年でしたが、皆さんにとってはどんな一年でしたでしょうか。

それにしても、今日も神奈川県は寒かった!厚木市でも最低気温は−4℃まで下がり、毛布をひっ被っていないと寒さで目が覚めてしまうくらいでした。

そんな感じだったのであまり出かけたくはなかったのですが、こういう時に限って洗剤を切らすということをやらかしたので、仕方なく買い物に出かけることになりました。で、折角外出したのでそのまま駅の《箱根そば》まで行って



年越しの海老天そばを食べてきました。

新型コロナウィルスの猛威が収まりつつある中で少しずつ音楽の仕事が戻ってきつつありますが、それでもまだ本調子には程遠い状況であることに違いはありません。小学校支援級の勤務も2年目に入りましたが、まだまだ本当にお役に立てているのかどうか不安が残る感じが続いています。

それでも、とにかく自分にできることを地道にやり続けてきたつもりではいます。来たるべき令和四年、2022年がどんな年になるか分かりませんが、何よりも健康に留意しながら過ごしていければと思っています。

今年も拙ブログにおつきあいいただいた皆様方、本当に有り難うございました。来年もくだらないことからどうでもいいことまで書き散らかしていくかと思いますが、暖かい目で見守っていただけましたら幸いに存じます。

そんなわけで、今日は御覧いただいている皆様方に感謝をこめて、スコットランド民謡である《蛍の光》の演奏動画を贈ります。コロナ禍ですっかり定着した感のある、リモートでのアンサンブルをお楽しみください。

2022年が皆様方にとってより良い一年となりますよう、御祈念申し上げております。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


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寒川江の島幸先詣

2021年12月30日 18時28分20秒 | 神社仏閣
2021年も残すところあと二日となりました。

思い起こせば、昨年ほどでないものの今年も新型コロナウィルスに全人類が翻弄された一年となりました。そんな中でも、散々槍玉に挙げられた東京オリンピック・パラリンピックが一年越しに開催され、その後から特に日本国内での新型コロナウィルス罹患者数が急激に減少に転じたりといった、喜ばしいこともあった年でした。

さて、昨年に各神社仏閣から参拝客の密を避けるために推奨されていた初詣に先駆ける『幸先詣(さいさきもうで)』に、今年も出かけることにしました。先ずはJR相模線に乗って、寒川町に坐す相模國一之宮・寒川神社に詣でました。



幟旗がはためく鳥居をくぐって、相変わらず柄杓の無い手水舎で手だけを洗うと



『風神雷神』のねぶたが飾られた神門をくぐりました。

拝殿の前には



初詣に向けて準備された白い布張りの賽銭箱が設えられていて、その前に幸先詣用の賽銭箱が用意されていました。写真だと分かりにくいのですが、巨大な注連縄の下には参拝客が投げた賽銭から社殿を守るためのネットも張られています。

参拝を終えてから神宮大麻と寒川神社大麻と八方除大麻を頂こうと思って社務所に向かってみたら、



何とこの大行列!やはり、早めに参拝しようという人たちの考えることは同じのようです(汗)。

さて、無事に大麻を頂いてから、ふと思い立ってそのまま江の島にも行ってみることにしました。

寒川神社の最寄り駅であるJR宮山駅から相模線に乗って茅ヶ崎駅に向かい、そこで東海道線に乗り換えて藤沢駅へ、更に小田急線に乗り換えて



片瀬江ノ島駅までやって来ました。今年の元日に訪れた時には改修工事中だったのですが、今日来てみると工事も終わって、金色の鴟尾が輝く龍宮城のような姿を取り戻していました。

そこから、かなり強い風が吹く中を江の島に渡り



一の鳥居をくぐりました。そして、湘南名物のしらすを扱う食堂や土産物屋の建ち並ぶ参道を進むと



真っ赤な鳥居と『御鎮座1470年』の横断幕の掲げられた門が見えてきます。

そこから急な階段を上がって、先ずは



田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る辺津宮(へつみや)に参拝しました。その後、江島神社大麻を頂いてから、隣りにある



八臂辯財天と妙音弁財天が祀られている奉安殿に詣でました。

更に先へと進み



市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る中津宮、そして





多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る奥津宮にも参詣しました。

先月、大山阿夫利神社に参詣した際に



拝殿前の鳥居越しに江の島が見える様子を載せましたが、こちらからも



海の向こうに大山と、雲に隠れてしまっていますが左側に富士山を臨むことができます。今日はものすごく風が強く、ちょうど満潮になったことも重なって海の水面には白い波頭が立って、時折波しぶきが江の島に架かる橋を渡る人たちにかかっていました。

さて、これで我が家の神棚に新たにお祀りする神様のうち、天照皇大神としての神宮大麻と、崇敬社である相模國一之宮寒川神社大麻、日本三大弁財天のひとつ江島神社大麻、そして先月頂いていた関東綜鎮護大山阿夫利神社大麻が揃いました。あとは、鎮守社である厚木神社の大麻を頂けばバッチリです。

明日で令和三年、2021年が終わります。波乱に満ちた一年を終えて、新しい令和四年を期待を込めて迎えたいと思います。
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雫ノ香納めは『りんごのワッフル』

2021年12月29日 19時15分56秒 | カフェ
今日は用事があって、相模原市まで出かけていました。本当なら夕方頃までかかるはずだったのですが、思いの外早くに用事が済んだので、そのまま横浜線経由であざみ野の《雫ノ香珈琲》を目指しました。

恐らくお店に伺うのは年内最後になると思ったので、今日は



今月限定メニューの『りんごのワッフル』をお願いしました。毎年12月のお楽しみメニューですが、このりんごとカスタードクリームの組み合わせは最強です。

2021年も《雫ノ香珈琲》さんには大変お世話になりました。ともすると小学校支援級勤務でささくれそうになっていた精神状態を美味しいコーヒーで鎮静化していただけたことに、感謝の念に絶えません。

次回伺うのは、恐らく新年になると思います。その時にはまたいくつかメニューが新しくなっているでしょうから、今から楽しみです。

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いつの間にか持ってました

2021年12月28日 20時25分30秒 | 日記
今日も冷え込みました。朝晩は言うに及ばず昼になっても10℃に届かず、上着が手放せない日が続いています。

ところで、今日何の気無しに財布の中を整理していたらちょっと見慣れない硬貨があるのに気づいて、何だろうと思って出してみたら



新500円硬貨でした。何処かで買い物した時のお釣り銭か何かで手にしたのを、気づかずに財布に入れていたようです。




今年の漢字に選ばれた『金』の選考理由の一つにもなった新500円硬貨は、シルバーの周りを黄色味がかった金属が囲んだツートンカラーになっていて、これまでの500円硬貨と並べてみると



新しいこともあるでしょうが、より輝いて見えます。また、現行の500円硬貨はゼロの中に『500円』という文字が浮かび上がりますが、新500円硬貨のゼロの中には『JAPAN』の文字が浮かび上がるようになっています。

500円硬貨のモデルチェンジは、これで二度目です。発行されたばかりの500円硬貨は100円硬貨と同じような白っぽい感じでしたが、殆ど同じような大きさの500韓国ウォン硬貨を削ったものを使った自販機詐欺が横行したため、現在流通しているちょっと黄色っぽいものに変わりました。

それから更にモデルチェンジした新500円硬貨が登場したわけですが、ちょっと不便なこともあります。というのも、世の中にはまだこの新500円硬貨に対応できていないシステムがいくつかあり、例えば



バスの両替機や



コンビニのコピー機では、まだ新500円硬貨を使うことができません。

まぁ、そのうちどんどん対応していってくれるでしょうが、今のところは手渡しで使える場面でしか使えなさそうです。さて、とこで使いましょうか…。

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氷はる日のSポテト

2021年12月27日 18時10分25秒 | 日記
いやぁ寒い!今年は数年に一度の寒波が襲来していると言われていますが、昨夜はあまりの寒さに暖房をつけっぱなしで寝ていました。そして朝、近所のコンビニまでコピーをしに出かけたら、



水溜りが完全に凍結していました。

こんな寒さでは用もないのに出かける気にもならず、ほぼ家の中でデスクワークに勤しんでいました。それでも、どんなに動いていなくても空腹にはなるもので、仕方なく我が家から超至近距離にあるマクドナルドに食べるものを買い込みに出かけることにしました。

順番になってセットメニューを頼もうと思ったら

「ポテトがSサイズのみとなりますが、よろしいでしょうか?その代わり50円引きになりますので…。」

と聞かれました。そういえば数日前にニュースになっていたな…と思って

「はい、問題ありません。」

と答えて購入してきました。

帰宅して袋から出してみると



Sサイズのポテトが出てきました。久々にマクドナルドを利用した上に普段はMサイズを見慣れている身としては、このサイズは久しぶりに見ます。

ニュースのよると、ポテトを輸出しているバンクーバーの港がハリケーンの被害を受けて船が出港できないことがポテト不足の要因だとのことです。だからといって、じゃあ北海道産でもいいじゃん…ということで済ませられるほど事は単純な話ではないようで、何とも複雑です。

来年の七草を過ぎる頃には供給が再開されるようですが、元々あまりマクドナルドを利用しない私としては

『まぁ、頑張ってちょうだいな。』

くらいの感じです。物流を滞らせるのは、何もコロナだけではないようですね。

さて、今日の寒さはしばらく続くようです。久しぶりに冬らしい冬の到来ですが、大雪で物流に影響が出ないことを願うばかりです。

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クリスマスプレゼント…?

2021年12月26日 15時35分35秒 | 日記
今日は都内でライブ…がある予定でした。しかし、主催者の一人が昨晩体調不良を起こして緊急搬送されてそのまま入院することになってしまったため、敢え無くキャンセルとなってしまいました。

突然のことで案じられましたが、どうやら新型コロナウィルスに罹患したわけではないとのことでした。それだけでも安堵しましたが、急に暇になってしまったので書くことが何にも思いつきません。

さて、どうしようか…と思っていたら、ひとつ忘れていたことがありました。

昨日のクリスマス、特に予定も無かった私は普通に買い物をして終わったのですが、その時に思いついて新しくかったものがありました。それが



この靴です。

基本私は、穴でも空くか何かしない限り靴を新調することはありません(ズボラなだけだろ…)。ところが、先日小学校でファッションチェックの厳しい子に

「先生、上履きに穴空いてるよ!」

と指摘されてよく見てみたら、白いスニーカーの小指が当たる付近に何かを引っかけたような穴が空いていたので、

『これはイカん…。』

と思って急遽買うことにしたのです。

あれこれあった中で、この黒いスニーカーに決めて箱ごとレジに持っていくと店員が

「クリスマスプレゼントですか?」

と満面の営業スマイルで聞いてきました。思わぬ問いかけに面食らった私は

「あ、えっと(゜゜)…はい。」

と、何でそんなこと言ったのかと思うような嘘をつきました。

すると、それを真に受けた店員に

「じゃあ、お包みしますか?」

と聞かれたので、

「いや、それは自分でいい感じにやりますので大丈夫です。」

と更なる嘘をついて、そのまま持ち帰ってきました。今考えても、何であんなしょうもない嘘をついてしまったのか自分でもわかりません(汗)。

まぁ、折角店員に言われたこともありますから、とりあえずこれを今年の自分へのクリスマスプレゼントということにしておきます。とにもかくにも、これで年明けに子どもたちにファッションチェックされてもどうにかなるでしょう(笑)。

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今日でお別れね…

2021年12月25日 17時35分30秒 | 日記
今日はクリスマスです。といってもクリスチャン以外にはクリスマスイブほどの特別な感情は無いようで、洋菓子店が必死になってクリスマスケーキを売ろうとしている他はいつもの土曜日といった感じです。

本厚木駅の駅ビルにある



クリスマスツリーの周りにも人影は殆ど見られず、ちょっと寂しい感じに見えてきます。欧米なら新年を迎えてもしばらく飾り続けられるクリスマスツリーも日本では明日になれば門松に化けるでしょうから、この姿を見られるのも今年は今日が最後でしょう。

夕方頃になって、急に強い雨が降り出しました。明日は最高気温が10℃に届かないという予報が出ていますが、もしかしたら雪でもふるのでしょうか…。
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Merry Christmas from YOKOHAMA!

2021年12月24日 22時10分22秒 | 日記
今日で小田原の小学校の年内勤務が終了しました。明日から年明け11日まで、冬休みとなります。

冬休みに入る前に、今まで教室に置いていた道具箱や図工の作品を持ち帰らせましたが、子どもたちは口々に

「重い〜!」
「持てない〜!」

と文句を垂れていました。それでも、そんな子どもたちを尻目に

「だから少しずつ持って帰れって言ってたでしょ?それをしなかったのは自分ですから、諦めて持ち帰ってもらいます。」

と一蹴して、全部持ち帰ってもらいました。

子どもたちを全員送り出してから、職員室で先生方と簡単な午餐会が執り行われました。勿論、食事中は一切お喋りせず黙食して、食事を終えてマスクをしてからお世話になった先生方にご挨拶をして失礼しました。

その後、今日は知人が演奏する教会のクリスマス礼拝を拝観するため横浜まで出ました。コンサートホールでの演奏会ではなくキリスト教会での宗教神事ということで堂内での撮影は禁じられていたので、今日は写真はありません…ではブログとしてどうしようもないので、教会を出てから横浜の街を歩いて写真を撮ってみることにしました。

以前から民法の天気予報で映っていた場所が気になって、先ずは横浜赤レンガ倉庫まで歩いて向かってみました。ここでは現在




クリスマスマーケットが開かれています。そして、テレビの天気予報でよく映っているのが



この見事なクリスマスツリーです。

人混みをかき分けながら何とか写真撮影を終えてからワールドポーターズ方面へ向かい、その傍の運河に架かる万年橋まで移動しました。ここからは



水面に映るランドマークタワーやクイーンズスクエアの夜景を楽しむことができます。

ここからの景色も随分と変わりました。一番の変化は



JR桜木町駅前からワールドポーターズに向かう汽車道の上に架けられたロープウェイです。これは



『YOKOHAMA AIR CABIN』という新交通システムで、汽車道を歩いていると乗っている人の顔が見えるくらいの低さを行き来しています。

きらびやかな夜景の下を歩いているのは殆ど二人組ばかりで、独り歩きのオッサンは浮きまくっておりました(汗)。それでも、久々にクリスマスらしいクリスマスの雰囲気を楽しむことができて、それはそれでいいクリスマスとなりました。

Merry Christmas!

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稲城市民オペラ『オペラティックコンサート』

2021年12月23日 22時45分10秒 | 音楽
今日は午後から東京都稲城市に出かけました。今日は、夏に歌劇《愛の妙薬》を上演した稲城市民オペラによる



ヴェルディの歌劇《椿姫》とプッチーニの歌劇《蝶々夫人》をとり上げた『オペラティックコンサート』という公演がありました。

今回の公演は、小説が原作となっている歌劇である《椿姫》と《蝶々夫人》から名場面をピックアップして上演するというものですが、ただ演奏するだけではなく衣装を身に着けたり舞台上にセットを置いたりといった、本編さながらの本格的なものでした。しかも今回は



稲城市民オペラとしては初のフルオーケストラでの公演という、なかなかの豪華版となりました。

開演に先立って、稲城市民オペラのこれまでの活動に対して『小さな親切運動』という組織から表彰されることとなり、





代表者に表彰状が授与されました。その後、先ず《椿姫》のための準備が進められ



舞台上にパリのサロンの描き割と椅子が一脚用意されました。至ってシンプルな舞台ですが、ここに照明が当たって衣装を着けたソリストや合唱が登場すると一気にオペラの世界観が広がるから不思議です。

華やかな『乾杯の歌』から始まった《椿姫》の舞台は、演出家による解説を交えながら

●第1幕のヴィオレッタのアリア『ああ、そはかの人か〜花から花へ』
●アルフレードの父ジェルモンのアリア『プロヴァンスの海と陸を』
●第3幕のクライマックス
●終幕の二重唱『パリを離れて』
●ヴィオレッタとジェルモンとの再会からヴィオレッタの死までを描くフィナーレ

と進んでいきました。かなりの摘み食い状態なのにもかかわらず、照明を駆使した演出とオーケストラサウンドとが相俟ってまるで本編を観ているような充実した舞台で、カーテンコールでは







会場から惜しみない拍手が贈られていました。

その後20分間の休憩の間に、次の《蝶々夫人》の舞台の準備が進められました。先程パリのサロンが設えられていた舞台には



二張りの障子が登場し、そこに青い照明が当てられて、長崎の海を臨む蝶々さんの高台の家の雰囲気をかもし出していました。

《蝶々夫人》の舞台は第1幕のピンカートンとシャープレスの二重唱から蝶々さんたちの登場までの場面から始まって、演出家による解説を交えながら

●第1幕の蝶々さんとピンカートンの『愛の二重唱』
●第2幕の蝶々さんのアリア『ある晴れた日に』
●終幕のピンカートンのアリア『さらば愛の家よ』
●蝶々さんのアリア『かわいい坊や』からのフィナーレ

と進んでいきました。最後に蝶々さんが子どもを残して自害する場面では障子の向こうへ蝶々さんが進んで暗幕の向こう側へ消えていき、誰もいなくなった舞台上に蝶々さんの死を暗示するように桜の花弁が散り落ちてくる中、ピンカートンの

「バタフライ!バタフライ!バタフライ!」

という悲痛な叫びが響くという哀しくも美しい演出がなされ、中には涙を流している観客もいました。

カーテンコールでは



蝶々さんをはじめとしたキャストたちに、会場から暖かな拍手が贈られました。

その後《椿姫》のキャストたちも舞台上に登場すると、アンコールとしてイタリア第2の国歌とも言われるヴェルディの歌劇《ナブッコ》の『行け我が思いよ、金色の翼にのって』が演奏され、



感動的な雰囲気が会場を包みました。更に喜歌劇《こうもり》のご陽気な『シャンパンの歌』が歌われて



大いに盛り上がって終演となり、最後には



指揮者や演出家も舞台上に登場し、会場は拍手に包まれていました。

今までの少人数アンサンブルでのオペラ公演も素晴らしかったのですが、やはりフルオーケストラサウンドでのオペラは格別です。聴いているうちに、かつて自分も身を置いていたオペラのオーケストラの響きが羨ましくて涙が溢れてきてしまいました。

因みに、今回の公演が《椿姫》と《蝶々夫人》ということで、プログラムには



椿の花に留まる蝶々がデザインされていました。こうしたお洒落な工夫も、心憎い演出のひとつとして効いています。

次回以降も、稲城市民オペラは様々な企画を用意しているようです。どんな舞台が観られるのか、今から楽しみです。

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再びの『りんごのワッフル』@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2021年12月22日 21時05分58秒 | カフェ
今日は冬至です。

この日は一年のうちで一番昼の長さが短くて夜の時間が長いんだよ…ということを小学校支援級の子どもたちに教えてみたのですが、当人たちは今ひとつ理解できていないようでした。特に冬至の日には『ん』が名前につくもの〜だいこん・にんじん・なんきん(南瓜)・こんにゃく等〜を食べて柚子湯に入るんだよと言っても

「なんで〜?」

のオンパレードでした。彼らにはちょっと難しい話だったかも知れません(汗)。

そんな小学校勤務を終えてから、横浜あざみ野の音楽教室に向かいました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日はお店に到着する前から、いただくものを決めていました。それが



こんげつの限定メニューの『りんごのワッフル』です。

お店の看板メニューであるクロワッサン生地のワッフルに自家製のりんごのコンポートとカスタードクリーム、生クリームのダブルクリームが添えられ、コンポートを使ったりんごソースがかけられています。バニラアイスとコンポートをワッフル一緒に口に運ぶと仄かなシナモンの香りと共に絶対に溶け合い、幸せな心地になります。

夕暮れ時になって風が冷たくなってきた中で温かいコーヒーとワッフルをいただいて、すっかりリフレッシュすることができました。今日も小学校では幾悶着かあったのですが、そんなストレスもアップルカスタードと一緒に溶け去っていきます。

『冬至冬中冬始め』とはよく言ったもので、帰り道の風がかなり冷たさを増していました。今夜は温かくして休もうと思います。

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明日は冬至ということで

2021年12月21日 17時25分56秒 | 日記
今日は、日中は比較的暖かな陽気となりました。それでも出勤時の早朝と帰宅時の夕暮れ時の寒さはなかなかのもので、着るもののチョイスに悩まされる状態が続いています。

さて、今日同僚の個別支援員の先生から



鬼柚子を頂きました。そういえば明日は冬至です。

普段あまり風呂に長く入らず、冬場でもシャワーでチャチャッと済ませてしまう私ですが、明日くらいはちゃんと湯槽にお湯をはって、柚子湯としゃれこんでみてもいいかも知れません。

とは言うものの、最近は帰宅すると倒れるように突っ伏してしまうことが少なくありません。更に明日は小学校を終えてからあざみ野の音楽教室に向かってから帰宅するので、実際に湯槽にお湯をはる気力と体力があるかどうか疑問です…。

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お正月ムードも忘れずに

2021年12月20日 18時00分56秒 | 日記
昨日ほどではないにせよ、今日もそこそこ風の冷たい一日となりました。日一日と冬らしさが増してきていて、個人的には喜ばしい限りです。

さて、怒涛のように過ぎていった2021年も残すところあと10日あまりとなりました。街はクリスマスムードいっぱいですが、そんな中で駅前の花屋の店頭には



正月飾りのコーナーが出来ていました。

毎年年末ギリギリに購入している正月飾りですが、今年は少し余裕をもって用意してみようかと思い、いろいろと見てみました。ただ、ここには私の好みのデザインのものは置いていなかったので、改めて他をあたってみようと思っています。

日が落ちる時間がどんどん早くなってきましたか、考えてみれば明後日は冬至ですから無理もないことではあります。今年は真面目に柚子湯にでも入ろうかな…。

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珍客襲来!?すす払い

2021年12月19日 16時20分25秒 | スピリチュアル
今日も寒いながらいいお天気となりました。そこで、今日は我が家の



神棚と仏壇のすす払いを挙行することにしました(大袈裟な…)。

ほぼ一年ぶりの大掃除のためにマスクを装着してから、先ずは神棚にある供物や燈明を全部下ろしてハタキをかけました。普段から綺麗にしていたつもりでもいつの間にか埃というものはたかっているもので、そこそこな量の埃が舞い上がりました。

続いては仏壇のすす払いを。

とりあえず仏壇にのっている仏様やら遺影やらを全て下ろしてから、手前に置いてある経机を



ベランダに持ち出してハタキがけをしました。こちらにもなかなかの量の埃が積もっていたので、はたき甲斐がありました。

次に奥に置いてある阿弥陀三尊の鎮座している経机を引っ張り出そう…と思ったのですが、これがまた結構重い!引っ越しの時にどうやって持ってきたのだろうか…と思うくらいの重さに、ちょっと面食らってしまいました(汗)。

幸いこの経机の上には敷物を敷いていたので、とりあえず欄干や不動明王、宇賀辯財天を下ろしてから



敷物の埃をはたいて元に戻しておきました。

その後、各仏様や欄干等の調度品、遺影や香炉をはたいて埃を落としていたら、突然外から何か小さな未確認飛行物体がバタバタバタッ!というけたたましい羽音を立てて室内に飛び込んできて我が家の中を一周したかと思うと、またバタバタバタッ!と外へ出て行って向かいの電線に止まりました。あまりにも突然のことだったので危うくハタキがけをしながら転倒しそうになったのですが、何が入ってきたのかと思って電線を見てみたら、その正体はなんと


(イメージ画像)

メジロだったのです。

我が家は南向きの二階で軒が深いながらも日当たりの良いベランダがあることもあってか、普段から物干しにいろいろな小鳥が止まったりしています。普通なら物干し止まりなのですが、どうやらこの子は勢い余って、たまたま開いていた窓から中まで侵入してしまったようです(汗)。

思いがけないメジロの襲来というハプニングに取り乱しながらも、気を取り直してハタキがけを続けて全てを元に戻し、



何とか無事にすす払いを終えました。

「おいおい、始めの写真と何が違うねん?」

と思われるかも知れませんが、最後の写真はちゃんとすす払いを済ませた後です(笑)。

ひたひたと年の瀬が迫ってきていますが、とりあえず我が家の精神的支柱は綺麗になりました。後は少しずつ部屋の大掃除をしていこうと思っております。

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今日はバレエ《くるみ割り人形》初演の日〜キエフ・バレエ団による華やかな『花のワルツ』

2021年12月18日 16時16分16秒 | 音楽
今日はまた、一段と冷え込みました。最高気温も10℃に届かず、いかにも師走らしい寒さとなりました。

ところで今日12月18日は、チャイコフスキー(1840〜1893)作曲のバレエ《くるみ割り人形》が初演された日です。



バレエ《くるみ割り人形》はクラシック・バレエを代表する作品の一つで、クリスマスに因んだ作品であることから毎年クリスマス・シーズンには世界中で上演されています。同じくチャイコフスキーが作曲した《白鳥の湖》《眠れる森の美女》と共にチャイコフスキーの3大バレエとも呼ばれています。

1890年の1月、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でチャイコフスキー作曲によるバレエ《眠れる森の美女》が上演されて成功を収めました。これに満足したマリインスキー劇場支配人は同じ年の2月頃に早速チャイコフスキーに次回作を依頼し、オペラとバレエを2本立てで上演したいと提案しました。

この上演形式は当時のパリ・オペラ座に倣ったもので、オペラを公演の中心として、その後に余興のような位置づけでバレエを上演するというものでした。1890年の末に最終的な話し合いが行われ、オペラの演目はチャイコフスキー自身の提案により《イオランタ》に決まり、バレエはドイツのE.T.A.ホフマンによる童話『くるみ割り人形とねずみの王様』をアレクサンドル・デュマ・ペールがフランス語に翻案した『はしばみ割り物語』を原作とする《くるみ割り人形》となりました。

チャイコフスキーは当初このバレエの題材をあまり気に入っていなかったようですが、それでも振付家のマリウス・プティパから最初の指示書きを受け取って1891年の2月には作曲に着手しました。作業は難航したようですが、それでもその年の6月頃には下書きを完成させ、翌1892年の3月頃には管弦楽配置を仕上げました。

そして1892年12月18日、マリインスキー劇場でオペラ《イオランタ》と共にバレエ《くるみ割り人形》が初演されました。この公演は観客には好評だったそうですが、主演バレリーナが演じる金平糖の精が第2幕になるまで登場せず見せ場が少なかったことや、物語が観客の納得のいく形で完結していないと言われたことなどから、新聞評では不評だったようです。

このバレエの音楽で、チャイコフスキーは実験的な試みをしています。それは金平糖の精の場面に、当時開発されたばかりのチェレスタを導入したことです。

当初チャイコフスキーはガラスの音盤を使ったアルモニカという楽器を使うことにしていたようですが、パリ万博で鉄琴を仕込んだチェレスタを見て、早速この発表直後の楽器を新作に採り入れました。チェレスタを導入するにあたってチャイコフスキーはかなり慎重になっていたようで、特にオーケストレーションの天才としてライバル的存在だったリムスキー・コルサコフには絶対に知られないように、チェレスタの開発者に手紙を送ったくらいでした。

そんなエピソードを抜きにしても、このバレエはチャイコフスキーならではの華やかなオーケストレーションが随所に見られ、ロマノフ王朝下での華麗なバレエ文化の爛熟ぶりを彷彿とさせるものとなっています。その中でもクライマックスに登場する『花のワルツ』は、正にチャイコフスキーのバレエ音楽の真骨頂と言っても過言ではありません。

そんなわけで今日はその《くるみ割り人形》を…と言いたいところですが、さすがにバレエ全編となると1時間半くらいの時間になってしまうので、今回はクライマックスの場面である『花のワルツ』の動画を載せてみました。キエフ・バレエ団による、実に美しく華やかな舞台をお楽しみください。


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今日はシューベルト《未完成》初演の日〜トレヴァー・ピノック指揮による交響曲第7番《未完成》

2021年12月17日 18時40分50秒 | 音楽
今日は朝から冷たい雨の降る、生憎のお天気で明けました。特に関東地方では通勤時間帯に雨のピークとなり、小学校に着くまでにだいぶズボンの裾が濡れてしまいました。

ところで今日12月17日は、シューベルトの名作である交響曲第7番ロ短調、俗に言う《未完成》交響曲が初演された日です。



シューベルトは25歳の時にグラーツ楽友協会から「名誉ディプロマ」を授与されました。この授与に対してシューベルトは返礼として交響曲を作曲することにしましたが、実際にシューベルトが送付したのは何故か第1楽章と第2楽章の楽譜だけで、残りの楽章は送付しなかったと言われています。

そのままシューベルトは何故か別の交響曲ハ長調、俗に言う《グレート》を作曲し始めてしまい、遂にロ短調交響曲を完成させることなく逝去してしまいました。その後、没後数十年を経てシューベルトの名声が確実なものとなってから、残された2つの楽章分のみが出版されることになりました。

通常の交響曲はアレグロ・ソナタ〜緩徐楽章〜スケルツォ〜フィナーレ という4つの楽章から構成される形式です。シューベルトも当初はそのようなものを構想してこの交響曲の制作を進めていったのであろうと考えられますが、実際にはシューベルトは第2楽章まで完成させ、第3楽章のスケルツォは



始めの20小節までをオーケストレーションしたもののその後からピアノ譜のスケッチになり、110小節ほど書いたところで作曲そのものを中止してしまっています。

なぜ第2楽章までで作曲を中止してしまったのか…これには、さまざまな説があります。例えば

●第1楽章を4分の3拍子、第2楽章を8分の3拍子で書いた後に第3楽章も4分の3拍子になって、三拍子だらけになってしまったことに気づいたから。

●第2楽章が完成した段階で作曲家自身がそのままでも十分に芸術的であると判断し、それ以上の付け足しは蛇足に過ぎないと考えたから。

●実はこの交響曲はちゃんと完成していたものの、劇付随音楽《ロザムンデ》に音楽を転用するためにシューベルトがグラーツ楽友協会に第3・第4楽章の楽譜の返還を求め、結果として楽譜が散逸してしまったから。

という説がありますが、どれも憶測の域を出るものではありません。ただ、実はシューベルトはこのように作品を完成させないまま放棄するということをしょっちゅうやらかしているので、この交響曲が未完成であることは曲の成立に関してそれほど本質的な意味はない…とする説もあります。

初演は1865年12月17日に、ウィーンで行われました。初演された当時にはシューベルトは既に「大家」の扱いをされていて、この曲が未完成であることの理由について初演後から多くの推察が行われましたが、決定的な証拠は遺されずに今日に至っています。

重々しい低温から始まって焦燥感に駆られるような弦楽合奏の上に美しい歌を紡いでいく第1楽章、ホ長調の暖かな響きの中に、この上なく甘美で切ない音楽が流れていく第2楽章…。個人的な意見としては、もしかしたらシューベルトはこれで十分に完成されていると判断したのではないかと思っています。

そんなわけで、今日はその交響曲第7番《未完成》を、チェンバロ奏者でもあるトレヴァー・ピノック指揮によるヨーロッパ室内管弦楽団の演奏でお聴きいただきたいと思います。古楽奏者ならではのアプローチや、ナチュラルトランペットをとり入れたアンサンブルをお楽しみください。


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