日々の覚書

MFCオーナーのブログ

バラード嫌い

2009年06月25日 23時01分53秒 | 音楽ネタ

僕は何故かバラード嫌いと思われているらしい(笑)。別に、バラードだろうと何だろうと、好きな曲は好きだし、嫌いな曲は嫌いだ。けど確かに、「愛と青春の旅立ち」とか「アンチェインド・メロディ」とか「オープン・アームス」とか「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」とかは嫌いであり、これはバラードだから嫌いなのではなく、なんというか狙ってるような感じが気に入らないだけである(笑)

しかし、世間では猫も杓子もバラード大好きであり、ヒット曲が欲しければバラードをシングル・カットせよ、というのは常識みたいになってる。好きな曲は?と聞かれて「バラード」と答える女(年齢関係なし)を見ると張り倒したくなる、とまでは言わないが、デコピンくらいはしたくなってしまったりして(笑)。何故みんな(特に女)バラードが好きなのか? つーか、それ以前に、バラードって一体何なのだ?

バラードというのは、中世ヨーロッパの詩の形式からきている言葉な訳だが、現在、音楽用語としてバラードという言葉を使う場合、下記の条件に当てはまる楽曲を指すことが多い(特に日本では)。すなわち、

1.スローテンポの曲
2.ピアノなりギターなりのイントロで静かに始まり、徐々に派手に盛り上がる曲
3.2.と似てるが、派手な盛り上がりはなく、終始静かに進行する曲
4.ラブソング

案外間違ってないと思うけどね(笑)。でも、これだけではイメージしづらいので、巷に溢れる“バラード・コンピ”の収録曲を、上記に当てはめてみる。で、アマゾンで検索かけたら、真っ先にヒットしたのがこれ。

1.ウーマン(ジョン・レノン)
2.トゥ・ラヴ・ユー・モア(セリーヌ・ディオン)
3.オネスティ(ビリー・ジョエル)
4.ドント・ノー・ホワイ(ノラ・ジョーンズ)
5.エボニー・アンド・アイボリー(ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー)
6.ケアレス・ウィスパー(ジョージ・マイケル)
7.オープン・アームズ(ジャーニー)
8.パラダイス~愛のテーマ(アン・ウィルソン&マイク・レノ)
9.トゥ・ビー・ウィズ・ユー(MR.BIG)
10.ウィア・オール・アローン(ボズ・スキャッグス)
11.ア・ホール・ニューワールド~アラジンのテーマ(ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル)
12.男が女を愛する時(マイケル・ボルトン)
13.タイム・アフター・タイム(シンディ・ローパー)
14.胸いっぱいの愛(バングルス)
15.ジェラス・ガイ(ロキシー・ミュージック)
16.愛の哀しみ(シニード・オコナー)
17.ソング・フォー・ユー(レオン・ラッセル)
18.ハッピー・エヴァー・アフター(ジュリア・フォーダム)

ジュリア・フォーダムの曲は聴いた事ないけど、それ以外で見ると、まぁ順当な線かな。東芝EMIとソニーの共同編集らしいので、多少の偏りはご勘弁を(笑)。ま、「エボニー・アンド・アイボリー」がバラードとは思えないけど(苦笑)。「トゥー・ビー・ウィズ・ユー」とか、単にゆっくりなだけじゃん(笑)。「ケアレス・ウィスパー」なんて、要するに“哀メロ”(Cジャスミンさん)だろ(爆)

全曲に共通してるのは、“スローテンポ”だということ。ま、スローと言っても、様々だけど(笑)。↑の項目2.に、見事なまでに当てはまるのは、「オネスティ」「オープン・アームズ」「パラダイス~愛のテーマ」「ウィア・オール・アローン」あたり。ここいらは、曲調といいテンポといいアレンジといい、いかにも世間一般で言うバラードである。「トゥー・ラブ・ユー・モア」や「男が女を愛する時」あたりは、項目2.プラス“歌い上げ系”バラードって感じか。

日本では、バラード=ラブソング、という刷り込みもある。30年以上前の話だが、ビートルズの編集盤『ラブ・ソングス』が出た時、日米でのラブ・ソングの解釈の違いが話題になった。欧米では、ラブ・ソングかどうかは歌詞で判断するが、日本では曲調で判断したらしい。なので、「抱きしめたい」は入ってないけど、「シーズ・リービング・ホーム」は入ってる、というミョーな『ラブ・ソングス』になってしまうのだ。『ラブ・ソングス』の収録曲はこちらで見れます。

ま、上記の、バラードの条件とコンピの曲目とを見て頂ければ、世間で言うバラードとは何か、がよく分かると思う。やや静かでスローで、途中から盛り上がって、ロマンティックでムーディであれば、バラードであり“ラブソング”なのだ。「バラードが好き」とのたまう女は、100%間違いなく、バラードはラブソングと思っている。もちろん、「シーズ・リービング・ホーム」の例を出すまでもなく、その認識はちょっとおかしい。彼女たちは、バラードではなく、静かなラブソングが好きなのだろう。静かな=バラード=ラブソング、と刷り込まれているだけなのだ。このことが、事態をややこしくしているのだが(笑)

以前、佐野元春が自分のスローな曲、つまりバラードを集めたアルバムを出したが、そのアルバムのタイトルは『Slow Songs』。パラードとは言わずSlow Song、ラブソングではなくSlow Song、と呼んだ彼の心意気というかセンスというかこだわりというか、とにかく小憎らしいくらいに見事なタイトルである。佐野元春、やはり只者ではない。

僕がバラード嫌いと思われているのは、こういう点にこだわって、あーだこーだ言うからだろう(笑)。それもこれも、「バラード」という形態や雰囲気に惑わされず、曲の本質を理解して欲しい、と思うが故である(えらそーに)。また、作り手も、「バラード」という目くらましで、リスナーを丸め込まないで貰いたい(笑)

という訳で、別に僕はバラード嫌いではない。その手のタイプでも、好きな曲は多々ある訳で、いずれそういうのを集めてCDを作ってみようと思っている。「MFCオーナー流スローソング」ってとこかな(爆)。MFCトップページのカウンターのキリ番踏んだ方に差し上げますので、お楽しみに(爆)。まだ、かなり先だと思うけど(爆爆)

という訳で、前振りが長かったが(前振りかいっ!)、今度の土曜日、つまり6月27日にFOREFINGERのライブがあります。

日  時  2009年6月27日(土) 開場17:30 開演18:00
場  所  モダンタイムス(京都・木屋町)
       http://www.mtimes.jp/
出演(順) エムクラフト
       田辺モット×内田伸吾+CHIEZO
       FOREFINGER
       The Sons Of Eve
チャージ  前売2800円 当日3300円 別途1ドリンク

フライヤーがこちらにあります。プリントアウトしてお待ち頂ければ、前売り料金で入場できます。

皆様のお越しをお待ちしております。FOREFINGERも、世間ではバラードと言われてしまうかもしれない曲を、2曲ほどやりますので(爆)。是非、よろしくお願いしますm(_ _)m

と、結局は宣伝なのだった(爆)

コメント (18)
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