ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大庄屋・大歳家(11) 大歳家はどこ?

2017-04-15 15:49:12 | 大庄屋・大歳家

         大歳家を知ろう

 前号で「大歳家の認知度」をみました。

 「あなたは、江戸時代の大庄屋・大歳家が新野辺にあることを知っていますか」という質問に、98%の人が「知らない」と答えているのです。

 ある程度予想していたのですが、それにしても少なすぎる数字です。

 大歳家は歴史的に大切な遺産(レガシー)だといっても、このままでは「大歳家の保存運動」は盛り上がりません。

 何らかの仕掛けが必要のようです。

 まず、大歳家を地域(加古川市民)に知ってもらうことにしましょう。

     大歳家はどこ?

 地図をご覧ください。地図の下の方にある比較的広い東西の道路は県道718号線(旧浜国道)です。

 地元では、今でも「浜国」の名で親しまれています。

 そして、写真下の茶色い部分がありますが、ここは別府小学校の敷地です。

 だいたい、大歳家の場所は分かっていただけましたでしょうか。

 もう少し付け加えますと、別府公民館から西へ約500㍍、新野辺住吉神社の約南50㍍のところに大きな屋敷大歳家があります。

 そのあたりは、民家が密集し、路地が入り組んでいますが、その大きさから、すぐに大歳家であることを知ることができます。

 大歳家を訪ねていただきたいのですが、傷みが激しいこともあり現在一般に公開されていません。

 ですが、学習会等で年に何回かは公開されます。その時は見学することはできますのでお知らせします。

 なお、大歳家の歴史と大歳家の写真になりますが紹介することにしましょう。(no3550)

 *地図:大歳家の場所 

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大庄屋・大歳家(10) 大歳家の認知度(知っている)は8%

2017-04-15 09:02:52 | 大庄屋・大歳家

 明石工業専門学校専攻科(建築・都市システム専攻)の桃井みゆきさんらのグループは、「古民家活用を核にした伝統的集落の活用に関する研究(加古川市別府町大歳家住宅を事例として)」という論文をまとめられています。

   大歳家の認知度(知っている)は8%

 この論文の加古川市別府町での研究の背景・目的の一部を読んでみましょう。
~中略~

 「本研究では、大歳家という歴史文化遺産を中心として、地域住民との関わりを通した保存・活用をするため、地域のまちづくり拠点となる基本的提案を行い、大歳家を中心とした地域活性化の方法の検討を行うことにした」と述べておられます。

 引き続きこの論文の内容を紹介しますが、今日は、まず気になる数字を紹介します。

 
それは、「大歳家の認知度」です。

 つまり、「あなたは、江戸時代の大庄屋・大歳家が新野辺にあることを知っていますか」という質問に、98%の人が「知らない」と答えているのです。

 「大歳家の存在について知っている人は少ないのではないか」と予想していたのですが、それにしても少なすぎる数字です。

 それも、調査対象が別府町というのですからまさに驚きです。

 最近、市内の公民館でも地域学が盛んにおこなわれています。広報もいろんなところで発行されています。

 いろんな手段を使って、まず、大歳家の建物が新野辺に残っており、歴史的にも貴重な遺産(レガシー)であることの宣伝が必要です。(no3549)

 *論文「古民家活用を核にした伝統的集落の活用に関する研究(加古川市別府町大歳家住宅を事例として)」(明石工業高等専門:桃井かおり・八木雅夫、地域計画建設所:岡崎まり、香川大学工学部:釜床美也子)参照

 *図・写真:大歳家の認知度、大歳家の玄関

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