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第二十六話 Cパート 「ためぞう エヴォリューション!」

2014年11月05日 17時39分19秒 | ためぞうの冒険(ダークフォース セカンド?仮+未定)
ためぞうの冒険 第二十六話 VI Cパート。


   「ためぞう エヴォリューション!」


 あらすじ。


 エストさんと、レミルさんが入れ替わっています。

 みんな、温かな視線で見守っています。


エストさん「みんな、気付いてるだろぅ!」


 ためぞうたちは、

 3年J組の教室で、優雅に映画三昧です。

 ポップコーンも、持ち込み可です。


ためぞう「難易度高すぎて、食えねえよ!」


 スーパーハードモードで上演されています。

 まるで、その世界に入り込んだような臨場感、

 3Dと言うモノなのでしょうか。


 ダメージも本物です。


ためぞう「だから、やばいって!

     オレ、レオクスさんにランチの仕込み、

     頼まれてるから、

     三時間目までには、終わりたい。」


エリナ先生「そういう事でしたか。


      頑張ってくださいね、山本 貯蔵君。


      先生は、ランチを楽しみに通っています。」


 サフィリアさんが、一人でその猛攻撃を耐えています。


    サフィリアさんの防御力 残り 約5800万。


 いよいよ、クライマックス的なシーンです。

 とんでもなくデカい高層ビル 『バベルの塔 V』に、

 ためぞう達は、向かいます。


ためぞう「あれ、ここ教室じゃないよね。


     どっか違う世界だよね?」


 戦闘不能になっていないメンバーは、

 全員飛ばされています。


 エリナ先生が、武器商人のようになっています。

 この前の抜き打ちテストの点数で、

 いい装備が交換出来る仕組みです。


エリナ先生「ちゃんと準備して行ってくださいね。


      映画の主人公 『ミスタージョンソン』が倒されると、

      帰れなくなりますので、

      一緒に頑張ってあげてくださいね。」


 エリナ先生は、いつの間にか女神みたいな格好に着替えました。

 強さと気品を兼ね備えています。

 ですが、後方支援で、飲茶タイムです。


ラウエルさん「いつもありがとある。」


エリナ先生「出来たては、本当にいいですね。

      お茶をその場で入れてくれるサービスも、

      大満足です。


      遠足の経費でいただけるのが、何より一番ですね。」


 ラウエルさんは、出前のおかもちを持っています。

 チャイナ服で、可愛いです。

 敵の攻撃が、すべてラウエルさんの前では消滅しています。


エリナ先生「見えない速さで、防がれているんですね。」


リンカさん「私は、見えてますよ。


      あんまん2つ、ありますか?」


ラウエルさん「あるよ、リンカさん。」


 ラウエルさんは、リンカさんにあんまん2つ販売して、

 何事もなかったように、教室の扉っぽいとこから、

 帰って行きました。


 ためぞうは、前回の抜き打ちテストは、10点だったので、

 『どうのつるぎ』と交換してもらいました。


 サフィリアさんの付けているインカムに、

 通信が送られているようです。


オペレーター < 「こちら、

          エヴォリューションVIII。


          もうすぐ、次元が閉じられそうです。


          支援が出来ない可能性が高いので、

          転送可能な装備を、

          そちらへと転送・・・したく・・・。」


> サフィリアさん「よろしくお願いします。


          支援に、感謝です。」


 通信が切れたようです。


 コンテナが一基、転送されてきました。


 サフィリアさんは、強化装甲仕様になった。

         防御力が8000万に上昇した。


 レミーアさんも、強化装甲仕様になった。

         レミーアさんに、防御力 3000万の付与。


 レミーアさんは、対カオス用 チェインガンをバックパックに装備した。(残弾 500発。)

         バスターランチャーを肩に装備した。(装填数 2発。)


 コンテナには、まだ装備が入っていますが、

 使いこなせる方がいなさそうです。


 と、思ったら、リンカさんがサフィリアさんと同じ鎧を着ています。

 あんまん 2個の効果です。(後で、おいしくいただきます。)


 ヒーローが、現れました。


ミスタージョンソン「時間がない、

          早く、塔の最上階へと向かおう。」


レミーアさん「バスターランチャーで、吹っ飛ばしたら、

       どうっすかね?」


ミスタージョンソン「バカモーン!

          それでは、予算オーバーだ。


          セットにいくらかかると思っているんだね。


          破壊してもいいオブジェは、

          ちゃんとロックオン出来るようにするから、


          リード撃ちとかで、勘で当てないでネ。」


レミーアさん「サー イェッサ!」


 レミーアさんは、バスターランチャーをあきらめ、

 バトルライフルと、レイピアにしました。


 ミスタージョンソンは、正義のヒーローで、

 元 3年J組の担任さんです。


 強いんですが、HPが 1 なので、

 サフィリアさんと、レミーアさんが、

 守ることにしました。


ミスタージョンソン「両手に花だなッ!」


ためぞう「自分も行くっす。」


ミスタージョンソン「野郎はいらん!


          リンカさんに付いてきてもらおう。」


リンカさん「はい!」


 特攻部隊 アルファチームが結成されました。


 早速、突入していきます。


ためぞう「・・・。

     オレ、装備が初期だしなぁ。」


 その時です!


 まだ、天使っぽい方が残っていました。


 ヒゲと仲良しのエリク姫さんと、


 エリナ先生 16才ヴァージョンのクッキーさんです。


 レミルさん(エストさんの代打。)もいます。


エリナ先生「ブラボー特攻隊、行ってらっしゃい。」


 ためぞうは、ブラボーチームに入りました。


 エリク姫さんは、自前のファイアソードとアイスソードの二刀流で、

 防御力も、3000万くらいあります。


ためぞう「つよっ!」


 クッキーさんも、元はエリナ先生のあの日の君なので、

 防御力が1億近くあります。


ためぞう「ブラボー、ハンパねぇよ!」


 レミルさんも同様に強めな方で、

 防御こそありませんが、


 持ってる剣が『オメガ・レプリカ』という、伝説の剣です。

 レミーアさんのバスターランチャーより、高威力です。


ためぞう「オレ、いらねーじゃん!」


 ブラボー ためぞうチームも、塔に向かいました。


 先に、ビル(塔)に向かったミスタージョンソンたちは、

 序盤から、苦戦しています。


  2F オフィスエリア


 職員さんが午後のランチタイムまで、がんばっています。

 仕事の邪魔をしてはいけません。


 気合い入れた装備をしてきた、

 サフィリアさん、レミーアさん、リンカさんは、

 かなり浮いています。


レミーアさん「視線が痛いっすねw」


サフィリアさん「こんな展開なのでしょうか?」


  その時です!


 ミスタージョンソンに吹き矢が放たれます!


  シュピン!


 リンカさんが、居合いで吹き矢を落としました。


ミスタージョンソン「ワナだッ!

          HPは、 1 しかねぇ。

          この都会というジャングルでは、

          敵の位置が掴めん。


          素早く、抜けよう!」


 サフィリアさんと、レミーアさんは、

 リンカさんに感心しています。


 サイズの合ってない鎧で、よくもあんなに動けるものです。

 靴底も相当あげてあります。


 吹き矢は、

 ミスタージョンソン狙いで、

 アホほど飛んできます。


 リンカさんの落した吹き矢の数 12万本。


リンカさん「お金、かかってますね。」


ミスタージョンソン「そんな地味なとこに、予算使ってるんじゃねーよ!


          ・・・さっさと抜けよう。

          リンカさん、選んでて正解だった。」


 アルファチームは、苦戦しています。


 一方、ためぞうのブラボーチームには、


 なぜか、サフィリアさんとこの

 ネコx2さんがいます。


ためぞう「的(まと)ですか?」


ネコx2「イカした、ツイストで、

     見事に避けまくりニャ!


     コーク(コーラ)も決めて、

     駆け抜けるゼ!!」


 ギャル目当てで、付いてきたみたいです。


 ためぞうは、ワナに耐性を持っています。

 1F ロビーで、エレベーターを見つけました。

 基本、高確率で、敵が出てきそうです。


ためぞう「・・・50Fもあるのか。

     普通に、2F~50Fまで、

     攻略していくのと、


     エレベータ使うのは、

     どっちが、リスク高いんだろ?」


 ネコx2さんは、50Fも階段上る体力ありません。


  ・ ボタンを押しますか?


    → はい。


      いいえ。


      ホーネルに来てもらって、

      エレベーター内部を、非破壊検査で確かめる。(約 5分。)



ためぞう「ホーネル、呼べるんだ・・・。


     ラウエルさんも、来てたよね。」


ネコx2さん「押すニャーーーーー!!!」


ためぞう「お、おい!!」


 ポチッと、押してみました。

 ちゃんと開いて、綺麗に清掃されています。


 サラリーマンのおじさんや、

 OLのお姉さんは、乗りました。

 ネコさんたちは、すでに乗ってます。


レミルさん「乗りますね。」


エリクさん「あ、はい、私も。」


クッキーさん「また、ためぞうさんと、

       観覧車、乗りたいな。


       ・・・乗ります。」


 ためぞうを置いて、ドアが閉まりそうです。


ためぞう「おお、オレ、ここで一人はイヤだ!」


サラリーマンのおじさん「あんちゃん、早く乗りなよ。」


 おじさんは、開くのボタンを長押ししてくれています。

 けっこう、いいおじさんです。


 OLのお姉さんは、ネコさんにおやつのたい焼きあげています。


ネコx2さん「たい焼きもらったのニャーーー!」


 ためぞうも、エレベーターに乗りました。


 途中、会社の方達が乗り降りして行きましたが、

 安全そのものでした。


 ためぞうには、うかつ者に良い効果+1が付与してます。


 しっかり者になると、効果は消え失せます。


ためぞう「しっかり者になりてえよ!」


  チーン。


 ためぞうのブラボーチームは、50Fに到着しました。


 ミスタージョンソンが、まだ来ていません。


 ドリンクバーコーナーがあったので、

 ためぞうたちと+ネコx2さんで、

 お話しながら、待つことにしました。


 コーナーの方から、ポップコーンを貰ったので、

 美味しく頂いています。


 32型のテレビに、アルファチームの状況が映っています。


ためぞう「・・・まじか。」


エリクさん「あれは!?」



 荒れ果てた大地に、四人の姿が確認出来ます。


 どこか、まったく違う場所で戦っているようです。


 敵は、暗黒エネルギーの暴走が生み出した、

 『ギーガ』と呼ばれる存在で、

 数が、多すぎて把握できません。


 並みのドラゴンなど、衝撃波一発で消し去ってしまうほどの敵が、

 五万といます。


サフィリアさん「え、映画じゃないですよね?


        この気配を私は知っています。」


レミーアさん「久しぶりの、対ギーガ戦ですね。


       でもHPがーーっw」


リンカさん「私は、一度しか戦ったことはありませんが、


      全力を尽くします。


      応えよ、備前長船 大般若 長光!!」


ミスタージョンソン「撤退だ、勝ち目がねぇ!


          オレは、ヒーローである前に、

          お前達の教師だ!


          オレが食い止める間に、

          脱出するんだ。」


 緊急事態が起こりました。


 後方支援のエリナ先生の元に、

 アリサ副会長さんがやってきます。


アリサさん「転送先のエルザーディア 1725は、

      ギーガを鎮圧出来ていないエリアです。


      しかも、かの地は伝説の覇王を輩出した、

      激戦区です!


      ギーガとはいえ、

      その強さは上位のテーラ級も多く・・・。」


エリナ先生「ええ、私が最高神を勤めさせていただいている地ですね。


      まあ、見ていましょう。


      いざとなれば、私一人で消し去りますので。」


アリサさん「・・・そうですね、


      ここに、聖王 バルエリナスさんがいるわけですから、

      焦った自分が、お恥ずかしい。」


エリナ先生「こういう経験も、いずれは役に立つものです。」


 ためぞうと一緒になって、中継を見ているみなさんは、

 唖然としています。


ためぞう「これ、敵強すぎだよね。


     ホーネルの正規軍が戦ってるくらいの規模だし。」


レミルさん「失礼ながら、戦士の数が不足しています。


      戦闘は、回避されたほうが良いと思います。」


ネコx2さん「一大事だニャー!

       上杉軍を全軍ワープアウトさせて、姫さまを守るのニャ!!」


   ・・・電波が、届かない距離にあります。


ネコx2さん「何だってー!」



 ギーガ集団の先頭が、ソニックブラストを放ちました。


 サフィリアさんがガードしていない、山などは全て吹き飛びます。


レミーアさん「イーグルアイ発動・・・。


       敵、総数48000


       主力級 ギーガ 30


       多いなぁー。」


 レミーアさんは、結構余裕の表情です。


 ミスタージョンソンは、

 サフィリアさんの後方で、

 エージェント スナイパーライフルによる

 ロングレンジ攻撃をしています。


 徹甲炸裂弾で、主に足止めしていますが、数が多すぎます。

 残弾、20。


ミスタージョンソン「これじゃ、何もやってねえのと同じだ。


          今回のミッションは、失敗だ!」


 リンカさんは、清水のように太刀への錬気をしています。

 重たい鎧を破棄して、袴姿になっています。


レミーアさん「いけるっしょ!


       私も、攻撃始めまーす!」


 レミーアさんの強化装甲から、

 展開装甲板が、羽のように舞います。


 この装甲板は、物理防御が100%なので、

 破壊することは不可能です。


 面積の小ささが弱点ですが、

 そこは、レミーアさんの防御力で耐えるしかありません。


レミーアさん「ファイティング・ファルコン!」


 レミーアさんは、ファイティングモード状態で、

 全ての火器を制御できます。


 チェインガン、バトルライフル、

 レーザービームユニットx6(天使の翼。)

 の同時攻撃で、

 一気に、300ものギーガを殲滅します。


 サフィリアさんの持っている大盾が、

 ランス状態に移行していきます。


 先端の収束した発光部を合わせると、

 長さが100mほどになります。


 著しく防御力が低下するために、

 サフィリアさんも装甲板を展開させます。


 サフィリアさんの装甲板の数は、

 レミーアさんの数倍です。


サフィリアさん「パニッシャーーー!!」


 直線上の敵が、一気に消滅していきます。

 推定撃破数は、約2000。


 主力級の敵には、効いていないようです。


サフィリアさん「もっと、近付かなきゃ・・・。」


 敵は、直線には進んで来ず、

 円を描くように四人を取り囲もうとしています。


 そのまま押しつぶす算段でしょう。


 リンカさんが、敵陣に斬り込みます。

 もの凄い速さで、敵を仕留めていきます。


レミーアさん「はやっ!」


 リンカさんは、敵を秒単位で消していきますが、40000ともなると、

 それでは時間のかかりすぎです。

 リンカさんは、敵の攻撃には、一度も当たりません。


リンカさん「ちっこいからじゃ、ないですよ!


      たくさん、練習したんです。」


 テレビ中継に釘付けになっているためぞう達は、

 その強さに驚いています。


クッキーさん「わ、わたし無理ですー。」


エリクさん「場所さえわかれば・・・。」


レミルさん「主力が、魔神で構成されています。


      残念ですが、勝てないでしょう。」


 ためぞうのとんちが発動!


ためぞう「誰が、中継してるの?」


みなさん「はっ!?」


 多分、他に誰かいるのです。


 ためぞうの横に、セバリオスさんが座りました。


ためぞう「ど、どうもっす。」


セバリオスさん「さすが、ためぞう君。

        実は、私の機動要塞フォーリナが、

        中継している。


        正確には、探知したというべきだろう。」


 セバリオスさんは、ミルクコーヒーを飲んでいます。


ためぞう「おお、さすが、社長は違う。


     すごいですね、普通に。」


みなさん「すごいですね・・・、


     カッコイイですね。」


 セバリオスさんは、スーツ姿が多いですが、

 今日も、紳士的な装いです。


セバリオスさん「個人的に、11月号・・・こほん、


        サフィリアさんが困っているのは、

        私としても悲しい。


        ためぞう君もだよね?」


ためぞう「涙がでるっす。」


セバリオスさん「ということで、行ってみる。


        エリナ先生殿で、いいのかな?


        まあ、彼女もいることだし、

        余計なことかも知れないが、


        エリスもすごくいいが、

        困ったサフィリアさんは、


        私も困る。」


 ためぞうと、セバリオスさんの間に、

 熱い友情が芽生えました。


みなさん「いいですよね、男の友情って。」


 セバリオスさんが、ワープしました。


 サフィリアさんたちは、よく戦っていますが、

 劣勢です。


 30000を超える敵に完全包囲され、

 二人の防御力も、残り僅かです。


ミスタージョンソン「シュミレーションを中止してくれ!


          ここから先は、もう戻れねえぞ!」


サフィリアさん「・・・05艦の支援があれば、こんな数。


        弱音で、すいません。」


レミーアさん「力、及ばずです・・・。」


 リンカさんは、迷っていました。


 リンカさんは封じられた力を、開放していません。

 開放すると、『黒髪のルフィア』という、

 最強の戦士になりますが、


 制御不能になるのです。


 祖国を滅ぼしかけ、また守った奥義です。


 今度開放すると、もう元には戻れないでしょう。


リンカさん「失うものには、代えられないから。」


 リンカさんが、黒く鈍い光に包まれ、

 真の姿、ルフィアに戻ろうとしています。


サフィリアさん「なに・・・この力。」


レミーアさん「・・・知らない記憶が、言ってるの。


       NO,3 最強のルフィア・・・。」


 ギーガたちの動きが止まります。


 相手にしようとしているのは、王と言う名の化け物です。


 リンカさんの体形が、大人びていきます。

 黒髪は、漆黒に染まり、

 太刀は、混沌を宿しています。


 その瞳を開けば、

 瞬時に、敵は消え去ることでしょう。


 その時、


 天空から、一本の剣が大地に投げられます。


 大地を突く、その剣の名は、

       『神剣 ラグナロク』


 もう、誰も触れられないところまで行きかけた、

 リンカさんを優しく抱き止めたのは、セバリオスさんです。


 神の王、セバリオスさんは、

 神剣 ラグナロクをその手にします。


セバリオスさん「少女よ。

        その想いは、きっと彼らを強く導くだろう。


        今はまだ、眠っていていいのだ。」


 セバリオスさんは、そっとリンカさんの瞼を閉じて、

 封印しきれない暴走した力を、打ち消しました。


サフィリアさん「・・・すごい。」


レミーアさん「・・・言葉にならないっす。」


 ギーガの群れは、逃走し始めます。


 でも、もう遅いのです。


セバリオスさん「憐れな亡者達に、慈悲を与えよう。


        そなたたちは、無へと還るわけではない。

        新たに創生される世界では、

        光に包まれる事を約しよう。


        今はただ、その時を待つのだ。


        深き眠りからの目覚めは、

        一瞬に等しいのだから。」


 神剣 ラグナロクに稲妻が落ちる。


 キーン、と耳鳴りするほどに、辺りから音が消える。


 青白い光を放つ、神剣を、

 セバリオスさんは、リンカさんを抱えたまま、一振りします。


セバリオスさん「神剣、雷鳴。」


 10億ボルトの高電圧が、敵の大群を消し去ります。


 でも、音はしません。


 ダメージ範囲内の味方への完全遮蔽が行使されている為、


 あらゆる振動が届かないのです。


 元に戻ったリンカさんは、

 だっこしてくれているセバリオスさんを見て、

 赤面しています。


リンカさん「・・・あの、その、


      ありがとうございます。」


セバリオスさん「ん? ああ、


        無事なら、良かったね。


        立てるかな?」


リンカさん「は、はい!」


   リンカさんの、セバリオスさんの好感度が、100になった。


サフィリアさん「ああ・・・本当に、いい人なんですね。」


   サフィリアさんの、セバリオスさんへの好感度が、100になった。


レミーアさん「カッコいいっす、イケメンだし!」


   レミーアさんの、セバリオスさんへの好感度が、99になった。


ためぞう「何だってー!」


レミルさん「・・・あの、がんばって下さいね。


      応援してます、ためぞうさん。」


 セバリオスさんは、スマートフォンを取り出します。


> セバリオスさん「もしもし、


          バルマード王のご令嬢の、

          ローゼさんですか?」


ローゼさん <「!?

        あ、はい、ローゼです。」


> セバリオスさん「あのお願いがあるんですけど、


          『全知の書』を使って、

          このバトル見てた人の、記憶を、

          改ざんしてもらっていいでしょうか?


          世界は、平和が一番だと思っています。」


ローゼさん <「あ、はい。


        ですが、ワタクシの力を超えるエリナ先生は、無理です。

        申し訳ないです。」


> セバリオスさん「あー、いえいえ。


          それだけでも、とっても助かります。」


 セバリオスさんは、思いました。


 最近、いいと思い始めた サフィリアさんの好感度まで、

 リセットしてしまっていいのかと。


 バイク雑誌のセクシーショットのサフィリアさんが、

 目に浮かびます。


> セバリオスさん「あ・・・えっと、


          それでよろしく、お願いします。


          では、失礼します。」


ローゼさん <「はい、りょーかいです!」


 セバリオスさんは、

 同志であるレオクスさんに、気が引けてしまったのです。


 ためぞうにも、気を使っています。


ためぞう「ありがとう、セバリオスさん!


     いつか、兄貴って呼ばせてくださいっす!」


 ローゼさんは、内職の造花作りを休憩して、

 全知の書(モンブラン風味)で、


 記憶を改ざんしました。


ためぞう「はっ!?」


ミスタージョンソン「待たせたな、


          楽なミッションだったが、

          この先が、思いやられるぜ。


          ハッハッハッ。」


サフィリアさん「どもですー。


        あれ、防御力が、ほとんどなくなっていますね。」


レミーアさん「どもっす!


       いわれると、確かにないですな。」


リンカさん「私の鎧もありません。


      どうして、袴姿なんだろう・・・。

      あんまん、落しちゃった。」


レミルさん「・・・。


      ご無事でなによりです。」


ためぞう「・・・ヤバイな、


     ランチの時間過ぎそうだ。

     みんな、急ごうぜ!」


みなさん「ですね!」


 後方支援のエリナ先生は、

 保険の為に、

 ざるそばの出前を頼むことにしました。


エリナ先生「ランチが間に合ったら、


      どっちも頂きます。」


 セバリオスさんは、わりといい人なので、

 レオクスさんに、事情を説明しました。


レオクスさん「ためぞう君、そんなになってるんですか!?


       急いで、お店に帰ろうかな。」


セバリオスさん「ついでに、サフィリアさんも守ってきたよ。」


レオクスさん「さすが、セバリオスさん!


       やるなぁ・・・。」


セバリオスさん「レオクスくん、あんまん食べる?」


レオクスさん「おお、ありがとうございます!」


 セバリオスさんと、レオクスさんは、

 お互いを高め合っています。


 ためぞうも、それにのっかってます。



       とちゅうです。^^:


       たぶん、Dパートに行くと思います。


       ではー。^-^