熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・瑞泉寺から天園ハイキングコースの秋

2016年12月04日 | 鎌倉・湘南日記
   先日、明月院を書いたので、後先になってしまったのだが、これは2日の鎌倉宮からの延長の鎌倉歩きで、この日は、その後、瑞泉寺に行き、天園ハイキングコースを歩いて、北鎌倉の建長寺に出た。
   
   瑞泉寺へは、何度も通っているのだが、この道を歩いていると、京都の大原の田舎を歩いている感じがするのが不思議である。
   瑞泉寺は、山門までの参道が、かなり長くて、梅林を経て、鬱蒼と茂った杉林を上って行き、山門を潜ると、やっと、境内に出るのだが、花の寺と言うだけあって、色々な花木が、びっしりと植えられている。
   吉田松陰も歩いた苔むした古い階段で、写真家が、可愛い人形をセットして写真を写していた。
   
   
   
   
   

   もみじの紅葉を期待して、瑞泉寺を訪れたのだが、少し早かったのか、本堂裏庭園側のもみじが、少し色づいているくらいで、山門際の鬱蒼としたもみじの大木も、まだ、緑色の葉を保っていた。
   境内の皇帝ダリヤや万両、南天などの方が、目を引いた。
   背後の山の落葉樹は紅葉していた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   瑞泉寺を出て、少し引き返すと、右手に路地があって、天園ハイキングコースの登山口のカンバンがある。
   その左手に真っ暗な小路があって、コースが、簡単ではないと言う雰囲気を醸し出している。
   出てきた婦人の二人組に聞くと、随分歩いた、泥濘が大変だ、と言う。
   もみじはどうだったかと聞くと、よく覚えていない、銀杏が足元に落ちていたが歩くのが精いっぱいだったと言う。
   とにかく、鬱蒼と茂った山道を登り続けて、何の面白みもないと言うのが、最初の印象だった。
   時々、天園からくるハイカーと出会うくらいであり、林間から、わずかに風景がのぞく。
   やっと、天園近くまで来て、幼稚園の子供たちにあった。
   
   
   
   
   
   
   
   

   この、いわば、頂上の天園には、いくらかの上り口があって、もみじを見るためには、鎌倉宮からすぐ近くの登山口から、獅子舞(紅葉谷)を上って来なければならないことを知った。
   この幼稚園児たちも上って来たと言うので、下ろうとしたら、先日の雨でコースは、泥濘で、ウォーキングシューズではめり込んでとても駄目で、下りは危険だと言う。
   別なハイカーが、もみじは、少し色づいているくらいで、まだ、時期が早いと言う。
   老骨に鞭を打ってけがをしても、と思って諦めて、予定通りに、建長寺経由で北鎌倉に抜けることにした。

   天園休憩所に着いたが、私の趣味でもなかったので、通り越した。
   その山の手に、古い車が放置されている。
   なぜ、こんな山奥に車があるのか、不思議に思ったのだが、天園の頂上の六国峠のすぐそばに鎌倉カントリークラブがあって、何のことはない、立派な道路がついていて、苦労するのはハイカーだけだと言うことなのである。
   ハイキングコースで、紅葉を楽しめるのではないかと、よくも知らずに歩いてきたのだが、ここに来て、初めて、もみじらしき、もみじの紅葉を見た。
   側の絶壁状の展望所から、鎌倉の街が遠望できた。
   
   
   
   
   
   
   

   少し、建長寺方向に歩くと、オープンスペースの六国峠、天園公園に出た。
   ここには、何本かのもみじの大木が植わっていて、紅葉していた。
   ここからも、鎌倉の街並みが良く見えていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   鎌倉カントリーからは、横浜の街が一望できる。
   みなとみらいの高層ビルやホテルが良く見える。
   裏手は、オープンスペースになっていて、ススキが風に靡いて光っていた。
   
   
   
   

   これから下りであろうから、少しは楽になるだろうと期待したが、前から上ってきた老夫婦が、これからまだ随分ありますよ、ぬかるんで大変ですよ、と嫌なことを言う。
   この時気付いたのだが、厳しい山道では、1.4キロだとか、700メートルだとか、地図や案内書に書いてあっても、その3倍くらいは覚悟しておかなければならないと言うことである。
   私も一人旅だが、途中で、綺麗なお嬢さんの一人旅に出合って、寂しいでしょうと聞いたら、一寸寂しいですと言っていたが、余程、意志のしっかりした好奇心の強いヤングレディなのであろう、気をつけてと言ったら、にっこり有難うございますと言って、瑞泉寺口へ下って行った。
   
   
   
   
   
   
   
   

   建長寺の立て看板を見た時には、正直ほっとした。
   恥ずかしいけれど、歳の所為か、泥濘に足を取られてつんのめって、右手に持っていたデジタル一眼を地面について、体を支えたので、カメラは、3分の1くらい、泥に突っ込んで泥まみれ。
   とにかく、水分が侵入するとダメになるので、すぐにハンカチで拭ったが、何の用意もないので、カメラは哀れな状態。
   シャッターと操作ボタンは、助かったが、ズームのリングなり、焦点が機動できるのかどうか、いざという時には、レンズ固定で、手動で焦点を合わせるかと思ったのだが、とにかく、ズームレンズ廃却のつもりで、動き難くなってしまったカメラを操作して、写真を撮り続けた。
   建長寺が眼下に見下ろせて、遠く、鎌倉の街が見える。
   薄い夕日を浴びて輝く眼下の景色にしばらく見とれていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
コメント
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