イチローズモルトで注目を集める、ベンチャーウィスキーの秩父蒸留所。ウィスキー作りに欠かせない大麦の栽培から蒸留に至るまで、全ての工程にこだわりと情熱があり、これから非常に楽しみな蒸留所です。
さて、試飲したのはニュースピリッツを含む6種類のウィスキー(樽熟成の期間が3年に満たないので、手前右側の2つを除き正確にはウィスキーとは呼べません)。
まずはニュースピリッツから。左側がティップルというイングランドの大麦100%のもので、右側がティップル88%に国産のみょうぎ二条という大麦を12%使ったものです。どちらも強いモルトの香りを感じ、このままでも焼酎のように美味しく飲めてしまいそうですが、右側の方がより柔らかな、落ちついた感じがありました。
つづいて、左側がシングルモルトニューボーンのダブルマチュアード。熟成期間わずか1年4ヶ月と4ヶ月のものをミックスしたものです。たったそれだけの熟成期間にもかかわらず、この色合いはアメリカンオークの新樽を使っているからといことですが、本当にそれだけの短い熟成期間とは思えない味わいです。それでもやはり本格的に熟成させたウィスキーと比べると弱い気がしますが、仕方ないですね。その分、これからが楽しみです。
そして右側が同じくニューボーンですが、こちらはヘビーピート。やはりわずか2ヶ月の熟成とは思えないほど本格的な仕上がりになっています。
最後の2つは2000年に閉鎖した羽生蒸留所のヴィンテージ。左側が1991年の原酒でレッドオークを使用したもの。右側が1985年の、羽生蒸留所で最も古い原酒です。
非常に残念だったのは、僕の舌が早くもバカになっていたのか、これら二つのウィスキーの個性を感じることができなかったことです。いずれにしても、今後ますます注目を集めることになるであろう、秩父蒸留所でした。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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