昨年は水城と大宰府政庁跡に行きましたが、今年は大野城に登ってきました。大野城は665年に築かれた百済式山城で、四王寺山の尾根づたいに周囲8㎞に及ぶ土塁(一部は石塁)を巡らした、大宰府防衛のための大要塞でした。『日本書紀』によれば、亡命百済人の憶礼福留(おくらいふくる)と四比福夫(しひふくふ)に、大野城と椽城(基肄城?)を築かせた、とあります。
大野城が築城された時代背景については、上記の水城および大宰府政庁跡のリンクをご覧ください。
さて、僕は旅をするにあたってほとんど地図を見ることはありません。今回も西鉄太宰府駅を降りると四王寺山に向かって適当に歩き始めました。また、これも良くあることですが、仕事帰りなのでスーツに革靴という、とても山登りに似つかわしくない格好です。
詳細は順次ご紹介していきますが、上の地図が今回大野城めぐりで辿った経路です(上の写真をクリックしてください)。途中の岩屋城までで標高291m、山頂までは410mあります。また、先ほど申し上げたように、土塁の周囲は約8,200mです。
太宰府駅を出て歩くこと2時間半、最終的にたどり着いたのはJR香椎線の宇美駅でした。冬ですが、さすがに顔から塩がふいていました。しかし、運動不足の体で大して筋肉痛にもならなかったのは不思議です。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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