窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

清水寺

2012年01月26日 | 史跡めぐり


  ご紹介するまでもないでしょうが、修学旅行の定番、清水寺。ここを訪れるのは小学校の時以来、実に27年ぶりになります。



  その創建年代は諸説ありますが、平安遷都の前からあったようです。



  最初に迎える仁王門は室町時代の建築。



  三重塔。1987年(昭和62年)に解体修理されています。つまり前回僕が見たのは修理前のものということになります。



  そして何といっても清水寺といえば、この本堂舞台。現在のものは1633年(寛永10年)の再建によるもので、国宝となっています。



  舞台からの眺望。舞台は錦雲渓の急崖に最高13m強の高さで組み上げられており、この険しさから俗に「清水の舞台から飛び降りるつもりで云々」の諺が生まれました。

  では実際に飛び降りた人はいるのかといいますと、やはりいたようです。『成就院日記』という江戸時代の記録によれば、1694年(元禄7年)から1864年(元治元年)までの期間のうち148年で合計234人の人が清水の舞台から飛び降りたのだそうです。

  ところが、その生存率は何と85.4%、10代・20代に限定すると90%を超えていたそうです。ただし流石に60歳以上になりますと6人全員が死亡したとのこと。しかも飛び降りた人は京都のみならず、福島・新潟・愛媛・山口など各方面に及んだそうです。これはどうも「命懸けで事を成せば願いが叶う」という民間信仰が背景にあったようで、決して自殺ではなかったそうです(自殺行為ではありますが)。

  なお、この飛び降りは1872年(明治5年)に明治政府がわざわざ飛び降り禁止令を出し、ようやく下火になったとのことです。仮に生存率85.4%でも無茶はいけません。



  こちらは、弁慶のものと伝えられる大小2本の鉄杖と鉄下駄。鉄杖は大きい方が90kg、小さい方が14kg。鉄下駄は12kgあります。恐らく江戸時代に誰かが奉納したものではないかと思いますが、90kgの鉄杖を持ち上げられる力自慢を一度見てみたいです。



  音羽の滝。1,000年以上枯れたことがないことから延命の水といわれ、日本十大名水の筆頭に数えられています。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
  ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。

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