北海道美術ネット別館

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■アウトレンジ キタ 2007(8月13日まで)

2007年08月13日 14時04分25秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 プラハからいただいたメールによると
画家のO JUN氏が、東京千代田区の文房堂ギャラリーでも展開している企画展の、札幌編です。東京と札幌の、絵画を中心とした若手美術家が、7月30日から滞在制作します。東京から、内田佳子、栗原那津子、松隈無憂樹、山根一晃、札幌の笠見康大、西田卓司


 「9J」の外側の、ふだんはフライヤーなどが置いてある玄関ホールを作品にしてしまったのが西田さん。冒頭の画像です。題は「ポップラハ」。
 大きな水玉の規則的な反復が、西田さんらしいです。
 赤いタンクや、緑の毛布なども、作品の一部になってしまっているみたいですね。

 白い壁を地にして、記号のようなクリアな線や点が散在しているのは、壁紙のようで壁紙でなく、絵画のようで絵画っぽくない、ユニークな作品になっていると思います。


           

 左側は松隈さん「無題」。
 写真の色がわるくてごめんなさい。
 灰色や青系の中間色が絶妙にまじりあう抽象画です。
 パレットだけでなく、キャンバスの上で色と色を混ぜ合わせています。
 松隈さんはもう1点「無題」という小品を出しています。

 右は笠見さんの「untitled」。


           

 左は山根さんの「Paris」。
 ベージュの地に、青の縦線がひかれているほかは、断続的な白い曲線や、緑、オレンジの斑点が全面に配されています。元気のいい線や斑点ではなく、なんだかいじけて置かれているような感じがします。
 題からかってに察するに、これは地図、あるいは衛星写真のような作品ではないかと。
 いかにも地図でございますという記号を配することなく、俯瞰的な感じを出すにはどうしたら-という問題意識で描かれたのはないでしょうか。
 山根さんは「Etre hors la」という作品も出しています。(題のアクサンテギュとかはうまく表示されないので省略)

 右は栗原さんの「雪国」。
 股をひらいてだらしなく坐る女性? 頭部には、リボンなどのついた目だし帽をかぶっているようにも見えますが、ラフな筆使いなので、よく判別できません。
 どこかリヒターなども思わせるタッチです。
 栗原さんはこのかたちにこだわりがあるらしく、共同制作のドローイングでも類似のモティーフがずらりとならんでいました。 


           

 左は笠見さん「untitled」。
 おなじみの、白と紫による作品。ミクロとマクロが交錯するふしぎな世界です。

 右は内田さん「山」。
 現代の風景画はどうあればいいのか-という感じで見ましたが、いま画像を見ると、人物画のようにも見えてきますね。

                  

 こちらも写真失敗。
 西田さんルームのなかに掛けてある山根さんの絵「フランス女」です。

 2階の一室には、共同制作したドローイングも、わりとラフな感じでならべてあります。
 以下、3枚。

           

                

           


 会場で知らない男性に
「いやー、micro.みたいだね。壁に直接描いたおしょうさんの見ました? きょうはこれからミヤシタによって、それからモエレ沼公園に…」
などと話しかけられました。
 筆者は柿沼さんの作品には興味がないし、何度あいづちをうっても話が終わるきっかけがないので、機転をきかせて2階に移動しました。
 1階にもどってくると、それまでいた若手作家さんたちがぞろぞろと外に出ています。
「モエレ沼公園に行くんです」
 えー。
 ぜんぜん話をきけずにおわってしまった…。

 よって、上の文章はひじょうに舌足らずというか、幼稚な感想文になってしまっていますが、ご容赦ください。
 

07年8月11日(土)-13日(月)11:00-19:00
PRAHA2+deep sapporo 9J (中央区南11西13)


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