![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/67/9fd352d804038533e1229d545827193e.jpg)
毎年おなじことを書いて恐縮だけど、この「鉄路展」の季節がめぐってくると
「ああ、夏も終わりだなあ」
としみじみ思う。
さびた線路。伸びた夏草。飛び交う虫…。
雨を避けるため、パウチされて、思い思いの手法で展示されているおびただしい写真。
なんだかこういう環境で見ると、写真っていいなあーと、あらためて感じるのだ。
会場の入り口附近に展示されているのは、佐藤元彦さんが小樽市内の市場をテーマに撮ったカラー約50枚。
南樽、妙見、中央、太洋の4つの市場の店先や働く人々を生き生きと撮っている。
小樽は、札幌とちがい、スーパーマーケットに負けずにがんばっている市場がいくつもあるのだ。
鉄路展は全体的にスナップが多いので、こういう「人もの」があると、会場をとてもいいかたちで引き締めてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/4a/be4c3992e3ec9bb7c1b2deb4fbecc5e8.jpg)
YUTAKA NAKAYAMAさんは、カラー100枚以上あるのではないだろうか。ポストやマネキンなど都市のあちこちを切り取ったスナップ。モノクロも10枚ほど。
HIRO.Yさんは沖縄・波照間ののんびりした風景。
灯台やサトウキビ畑の写真のあいだに、ヤギの写真などが挟んである構成がおもしろい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/2f/370a9582a094f4bae539622d3f7114ca.jpg)
この「別館」読者にはおなじみ、瓜生裕樹さん。
銀塩モノクロにこだわりのある瓜生さんらしい16枚だ。
さりげない切なさとでもいえそう。坂道など、小樽の風景が、見事にきりとられている。
瓜生さんは期間中にフリーペーパーを出すなど、毎年、この鉄路展ではフルに活躍している。
乾英男さんも、「小樽スケッチ」と題された作品群を見ていると、この人はホントに小樽と写真がすきなんだなあという感じがする。
手宮の坂道や倉庫など、とりたてて変わったところのあるスナップではないのだが、イイ感じなのだ。
M.Iwanamiさんは、トーチカを思わせる巨大コンクリート建造物を大きくプリントして会場に掲示。
ふじいかおりさんは、ポラロイドだろうか。相当な露出オーバーだが、それがかえって幸福感みたいなものを漂わせている。
谷澤善行さんはカラー68枚とかなりの奮闘。
花や飛行機雲、黄昏の街並み、花火、祭りなど、小樽のさまざまな場面がとらえられているが、花のような模様とイメージが重ねられている作品が多く、統一感を出している。
また、小樽潮陵高写真部の3人が出品していて、子どもの表情が生き生きしているのが良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6a/105eb5b6644c01444dcc97e563a6c717.jpg)
筆者のツボにいちばんはまったのは、Benyこと照井かおりさんの写真。
岩見沢の古い看板、夕張の祭り、小樽の風景などのスナップが、古いトタン板に貼られている。
とくべつ個性的な写真ではないが、ノスタルジーをくすぐるショットが多くて、じわーっと胸にせまってきた。
とくに、夕鉄バスの車庫とか、ディーゼルカーのとまっている駅、営林署の看板など、夕張の写真は、これまであまり写されなかった炭鉱街の情景があり、目を引いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fb/4ef24f73e7a2312828afbe3e3cff0b19.jpg)
「桜」をテーマにした競作のコーナー。
これも、みんな楽しそうに撮っているのが良い。
岩浪睦さんは、F=1.0前後だろうか、ものすごく絞って撮っているので、見慣れた水天宮や花園商店街も、ちょっと非現実的に見えるのがおもしろい。
「フィルム一本勝負」の作品など、まだまだおもしろい展示作があったけど、このへんで。
=8月25日(月)-9月7日(日)24時間(最終日-17:00)
旧手宮線跡地(小樽市色内2)
・小樽駅から、広い道を海へ向かって直進、徒歩3、4分ほどして左手
□2008小樽・鉄路・写真展 http://blog.livedoor.jp/tetsuroten/
■2007年
■06年
■03年
■02年
「ああ、夏も終わりだなあ」
としみじみ思う。
さびた線路。伸びた夏草。飛び交う虫…。
雨を避けるため、パウチされて、思い思いの手法で展示されているおびただしい写真。
なんだかこういう環境で見ると、写真っていいなあーと、あらためて感じるのだ。
会場の入り口附近に展示されているのは、佐藤元彦さんが小樽市内の市場をテーマに撮ったカラー約50枚。
南樽、妙見、中央、太洋の4つの市場の店先や働く人々を生き生きと撮っている。
小樽は、札幌とちがい、スーパーマーケットに負けずにがんばっている市場がいくつもあるのだ。
鉄路展は全体的にスナップが多いので、こういう「人もの」があると、会場をとてもいいかたちで引き締めてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/4a/be4c3992e3ec9bb7c1b2deb4fbecc5e8.jpg)
YUTAKA NAKAYAMAさんは、カラー100枚以上あるのではないだろうか。ポストやマネキンなど都市のあちこちを切り取ったスナップ。モノクロも10枚ほど。
HIRO.Yさんは沖縄・波照間ののんびりした風景。
灯台やサトウキビ畑の写真のあいだに、ヤギの写真などが挟んである構成がおもしろい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/2f/370a9582a094f4bae539622d3f7114ca.jpg)
この「別館」読者にはおなじみ、瓜生裕樹さん。
銀塩モノクロにこだわりのある瓜生さんらしい16枚だ。
さりげない切なさとでもいえそう。坂道など、小樽の風景が、見事にきりとられている。
瓜生さんは期間中にフリーペーパーを出すなど、毎年、この鉄路展ではフルに活躍している。
乾英男さんも、「小樽スケッチ」と題された作品群を見ていると、この人はホントに小樽と写真がすきなんだなあという感じがする。
手宮の坂道や倉庫など、とりたてて変わったところのあるスナップではないのだが、イイ感じなのだ。
M.Iwanamiさんは、トーチカを思わせる巨大コンクリート建造物を大きくプリントして会場に掲示。
ふじいかおりさんは、ポラロイドだろうか。相当な露出オーバーだが、それがかえって幸福感みたいなものを漂わせている。
谷澤善行さんはカラー68枚とかなりの奮闘。
花や飛行機雲、黄昏の街並み、花火、祭りなど、小樽のさまざまな場面がとらえられているが、花のような模様とイメージが重ねられている作品が多く、統一感を出している。
また、小樽潮陵高写真部の3人が出品していて、子どもの表情が生き生きしているのが良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6a/105eb5b6644c01444dcc97e563a6c717.jpg)
筆者のツボにいちばんはまったのは、Benyこと照井かおりさんの写真。
岩見沢の古い看板、夕張の祭り、小樽の風景などのスナップが、古いトタン板に貼られている。
とくべつ個性的な写真ではないが、ノスタルジーをくすぐるショットが多くて、じわーっと胸にせまってきた。
とくに、夕鉄バスの車庫とか、ディーゼルカーのとまっている駅、営林署の看板など、夕張の写真は、これまであまり写されなかった炭鉱街の情景があり、目を引いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fb/4ef24f73e7a2312828afbe3e3cff0b19.jpg)
「桜」をテーマにした競作のコーナー。
これも、みんな楽しそうに撮っているのが良い。
岩浪睦さんは、F=1.0前後だろうか、ものすごく絞って撮っているので、見慣れた水天宮や花園商店街も、ちょっと非現実的に見えるのがおもしろい。
「フィルム一本勝負」の作品など、まだまだおもしろい展示作があったけど、このへんで。
=8月25日(月)-9月7日(日)24時間(最終日-17:00)
旧手宮線跡地(小樽市色内2)
・小樽駅から、広い道を海へ向かって直進、徒歩3、4分ほどして左手
□2008小樽・鉄路・写真展 http://blog.livedoor.jp/tetsuroten/
■2007年
■06年
■03年
■02年