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■仙庭宣之『展望デッキ』■西田卓司『Shape to make』#01 (12月9日で終了)

2007年12月13日 21時44分04秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 画像は、冒頭がゲストルームの西田さん(道教大の大学院1年)、2枚目が「9J」の仙庭さんの、それぞれ会場風景です。
 プラハ2での現地制作の成果を、3日間だけ発表しました。

        


 仙庭さんは、あまり作品を発表していない時代があったと記憶していますが、昨年1月の「風景画展」、夏のSTVエントランスでの2人展、ことし11月におこなわれたばかりの「500m(メートル)美術館」と、このところ意欲的なようです。
 横に長い小さいキャンバスを使うところは、ずっと変わらず、画風もあまり変化していません。
 今回は、航空機を描いた4点。
 そして、会場の下方の壁に、山並みのようなものが描かれています。
 このライトな感覚は、筆者にはウォルフガング・ティルマンスを思い出させます(写真ですけど)。

 仙庭さんの写真は失敗です。
 ほんとうは、もっと壁が白くフラットでした。複数の異種の光源があると、ほんとうに撮影がむずかしいです。申し訳ありません。 


 西田さんは、小さなタブロー3点と、ピンクの象の立体1点のみ。
 今回のミニ個展は、会場になっているゲストルームの整備と同時並行でおこなわれました(これまでは未整備だったそうです)。
 西田さんは
「アイデア勝負だとたいしたものは作れないから、基本に戻って線や点で構成してみた」
というような意味のことを話していました(ちがってたらすいません)。

 ただ、ファイルを見せてもらったんですけど、すごい制作量なんですよ。
 西田さんの場合、宇宙船を描いたり、宅配ピザをでっかく模したものを作ったり、星雲の写真をたくさんドローイングしたり、とにかくいろんなことをしています。「これは絵になる、ならない」というのが、ぜんぜんない人なんですね。
 それでいて、「これはまだ誰も描いていないだろう」とか「誰もやっていないような描き方をしよう」というものに対するニヒリズムみたいなものも感じさせます。なんだか、もう何もかも描かれてしまったという諦念(ていねん)のようなものです。考えすぎかな? といって、彼の絵が個性的でないというわけでは、もちろんありません。
 ポップアートや大竹伸朗が好き-と話していました。
 彼のもっと大規模な個展、どっかでやってくれないですかね。


07年12月7日(金)-9日(日)11:00-19:00
PRAHA2+deep sapporo(中央区南11西13-2-12)



500メートル美術館
仙庭宣之展(02年、画像なし)

FIX! MIX! MAX! アワード(07年11月)
アウトレンジ キタ 2007
北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術科卒業制作展(07年2月、画像なし)
北海道教育大学札幌校美術科 七月展(06年、画像なし)
油展 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室展(05年、画像なし)


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