福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は大師が東寺に於いて守護国界主経を講ずる事を請われた日です。

2024-03-10 | お大師様のお言葉

今日は大師が東寺に於いて守護国界主経を講ずる事を請われた日です。

「高野大師御広伝」にあります。これによると守護国界陀羅尼主経は大師も鎮護国家の為の大経であるとされています。

「天長二年三月十日 上奏して云はく
東寺にて毎年安居に守護国界主経を講ずる事を請う
右沙門空海奏す。空海聞く、法は惟だ甘露、嘗める者は痾を除く。道は惟だ無言、人能く宣暢す。伏しておもう、皇帝陛下、徳は乾坤に斉しく明は日月を超える。法輪常に転じ普く群生を利す。當に今天下の諸寺、毎年の安居に或は最勝王経を講じ、或は法華経を演じ、或は理趣般若を説き、或は海竜王経等を釈す。この寺(東寺)は堂宇新構すれども講ずる経は未定なり。案ずるに去る弘仁十四年十月十日官符に偁いう、右大臣宣す、奉勅、件の寺真言僧五十人住まわしむ、その宗学するものは一に大毘盧遮那経・金剛頂経等二百巻経等云々。海公坏に乗り道を訪ね秘密真言を伝え、錫杖を安禅し神呪の妙力を持す。またそれ東寺は遷都のはじめ、鎮護国家と為し柏原の先帝の建てるところなり。乞うこの状を察せよ。僧徒らを率いて真教を讃楊し転禍修福せん。鎮護国家とはいまこの守護国界主経一部一千巻なり文は顕密を括り義は諸乗を呑む。転禍為福の法、降雨止風の法、具にこの経に説けり。伏して望むらくは毎年夏中、永くこの経を講じ、国家を擁護せん。天恩允許したまえ。宣符所司を請う。」

ちなみにこの年四月八日には勅許が下りています。(高野大師御広伝)

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