福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,仏教では「懺悔」というが自分は悪いことをした覚えがないので懺悔は必要ないのでは?

2011-06-10 | Q&A
Q,仏教では「懺悔」というが自分は悪いことをした覚えがないので懺悔は必要ないのでは?

A,懺悔のない宗教はありません。ひと口に罪といっても刑法に触れるばかりが罪ではなく、宗教的に考えれば神の心、仏の心から離れた生活を送ることがすでに立派な罪なのです。
   「松影の 暗きは月の 光かな」という歌があります。

 月明かりの夜、松の枝が地上に影を落としています。天空に一点の雲もない夜ならば、明月煌々として松影は黒々とあざやかに影をおとします。われわれも煌々と輝く仏の教えに照らされれば誰しもが己が身の汚れに気付かされます。

「法しばらく凡夫を縁ずるのみなり」ということばもあります。

 我々凡夫の姿は一時的なもので、本来は仏そのものなのです。そこで心内の仏様に照らされて、迷妄と縁を切ることが大切で、それがためにはまず懺悔が必要なのです。

 人間が懺悔の心を起こすのは、人間が本来、仏だからです。仏心のあらわれが懺悔なのです。


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