福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

金剛般若経の霊験

2024-03-17 | 頂いた現実の霊験

金剛般若経の霊験

1,806年崇道天皇追悼彼岸法要に全國国分寺で金剛般若経を7日間読誦させています。
日本後紀卷十三に、「大同元年(806)三月辛巳【十七】》○辛巳。勅。・・・奉爲崇道天皇。令諸國國分寺僧春秋二仲月別七日。讀金剛般若經。・・」

2、続日本紀には疫病退散の為に聖武天皇が諸大寺に於いて「金剛般若經を讀しむ」とあります。
續日本紀「天平七年(735・聖武)八月乙未、勅して日く「如聞、比日太宰府疫死者多し。思ふに疫氣を救療し以て民の命を濟わんと欲す。是以って彼部神祇に奉幣し、民の爲に禱祈す。又府大寺及び別國諸寺に金剛般若經を讀しむ。」仍ち使ひを遣り、疫民に賑給し并びに湯藥を加へしむ。又其長門以還、諸國守、若介、専ら齋戒道饗祭祀す。」

3
古来膨大な金剛般若経の霊験記録があるとされます。

4、酉陽雑俎にも「金剛経鳩異」として多くの金剛般若経の霊験譚が載っています。数話を紹介すると
・「金剛経鳩異」の著者の父は毎日金剛般若経を五・六度読誦していたがその功徳で夜道を不思議な火が案内してくれたり、賊から守っていただいたりした。
・毎日新しい衣で金剛経を十五辺読誦すること数十年という官吏が節度使になったとき賊の反乱が城を襲ったが不思議な大男の兵士が二人現れて賊を平定した。
・金剛経を四十年読誦してきた老人が勅使から鞭打ちの刑に処せられたがかすり傷一つ負わなかった。老人の話に用によると、仕置きを受ける時巨大な手が体を覆ってくれて無事だったという。
・金剛経を護持していた僧侶が死んだが、冥界で金剛経を読誦していると王のようなひとから「上人にあらためて十年在世を許します。」といわれ七日たって生き返った。
・金剛経をつねに護持していた女性が急病でなくなったが塚の中からうめき声がして家人が掘り返すと生きて出てきた。女性の言うことには冥土の役人がお経を大事にした功徳で放して帰してくれた、という。
・金剛経を習って一日目に賊につかまり髪を繋がれたがこの人は、金剛経の題目を唱えていると、一条の光が差して体が縛りから解けて家に帰れた。
・金剛経を護持していたものが船で難破したが、水中に落ちた時、誰かかが竿を投げたのでそれにつかまり助かった。あとでそれを見るといつも護持している「金剛経」であった。
・病気で死にそうになった僧侶が発願して金剛経を読誦し死を待った。五十辺まで読誦したとき夢の中でだれかが、喉の奥から髪を十余本引き出し、さらに長さ一肘あまりの大きな蚯蚓を吐いた。それから病気が快癒した。
・常日頃金剛経を護持していた百姓が罪に堕とされ杖で鞭打ちをうけた。しかし杖はすぐ折れて無罪となった。かえると妻が「経箱の中から裂ける音が聞こえた」というので開けてみると日頃読誦している金剛経は軸が折れ、紙が破れ裂けていた。

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