福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・53

2017-07-03 | 霊魂論
弘法大師の提撕によれば顕密二教の実相観に因分と果分との異なりがある。その因分とは顕密の説にして果分とは密教の義である。顕教の諸法実相観一概に釈しえざるものあるも、かの智度論第二十に明かすが如く、諸法の無自性空義を実相の意義となすものである。即ち諸法は因縁生無自性なるがゆえに、その実相常寂滅の涅槃真実相なりとは顕教の諸経論に等しく説かれたるところである。かく諸法の寂滅の空義を実相の体となすはさきにも . . . 本文を読む
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福聚講・今日の言葉

2017-07-03 | 法話
黒川真頼(明治初期の国学者・文学博士・東大教授)は19世紀末に日本人論を書いて「我が国、海外諸国と並立して対等の礼を執る、而して文学彼に及ばず、兵力彼に及ばず、城郭彼に及ばず、船車彼に及ばず、工芸彼及ばず、商沽彼におよばず、而して彼が我に及ばずとなすものはひとり君臣の道あるのみ」といいましたが、いまも日本と中国、ロシア等を比較するときこれと似たような状況になっています。むしろ ① &n . . . 本文を読む
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