蓮の花について・・6
密教の曼荼羅上のシンボルとしての蓮の花もあります。
密教辞典では「密教では(蓮華を)「理」の表徴として胎蔵界を意味して「智」の金剛界を表現する「月輪」に対する。・・・(胎蔵曼荼羅の蓮華部院について)如来の大悲の徳で三部のうち蓮華部に当たる。四智では妙観察智で衆生の心性は蓮華のように泥にも染まず本来清浄である意を覚らせるのが目的。」としてあります。
胎蔵曼荼羅の観音院について栂 . . . 本文を読む
(二)渡海 大師の入唐はその三十一歳の時で、正しく桓武天皇の延暦二十三年(西暦八〇四)に當る。この年の七月六日に、遣唐大使藤原葛野かどの麻呂の一行が、肥前國松浦郡田浦たのうらから唐へ渡ることとなつた。大師は橘逸勢はやなりと共に、藤原葛野麻呂の第一船に便乘いたし、天台の傳教大師は、判官菅原清公きよともの第二船に便乘いたした。ここで先以て申置かねばならぬことは、當時の日支間の航海は非常に危險で、今日で . . . 本文を読む