令和2年5月18日(月)
よく「夜明け前の闇が一番深い」と言われます。非常事態宣言が39県で解除され終息に向かっているように感じられます。3月、4月は何とか現状維持してきましたがこの時期になって急速に仕事量が減少してきました。一般企業の仕事は自粛であまりない。頼みの忙しい食品業界も落ち着いてきたため仕事量が普段の量に減少してきたためです。終息まじかになりこのように落ち込むとはね闇は深いです。今月は大変です。
最近、山岳会の仲間からも退会するとの連絡もあります。高齢化に伴い体力低下で仲間についてゆく自信がないからというものでした。新型コロナウイルス感染防止、不要不急の外出自粛で家に閉じこもっていれば体力低下は防がれず自信を無くされたのでしょう。会はやめても山仲間に変わりはありません。また一緒に山に行くのだからトレーニングは継続しましょうと話ました。今年のすべての計画は未定のまま自粛疲れに気分も最低、会って話がしたいね。山に登りたい、下山したら温泉に入り一席設けましょうとコロナ明けの計画を話し合っています。ほかの仲間はどうしているのかな。音信不通の北方稜線の仲間のことが気になり手紙を書きました。山行の後体調を崩したと聞いていたが2年前退会したとのこと。お手紙には「北方稜線縦走山行は初物尽くしで、一生忘れられない山行です。機会があればまたあの黒色のTシャツを着て一緒に登山したい」と書いてありました。離れていてもともに協力して目標を達成した仲間の友情は消えない。剣岳の早月小屋で購入したお揃いの黒色のTシャツは今では仲間の絆の象徴となりました。この時の山行内容は平成26年{2014年)7月24日付、剣岳・北方稜線のブログに掲載しています
新型コロナウイルスの為、山行自粛となり会報も特別号を発行することになりました。それに投稿した文を掲載します。
登山のすばらしさ発見
登山の効用は大自然の中に身をおく快感、困難を克服して頂上に立つ達成感等個人的なことと思っていたが他にもありました。
7年前、私の甥が広島市の修道中学校に入学、「ワンゲル部に入ると言う」『うそ―あの子が信じられない。何かの間違いでは・・・」
会員の中には私の甥をご存知の方もあろうかと思います。
幼いころ我会が帝釈峡で行った子供キャンプに参加したことがありました。
わがままで、自己中心的、協調性がない「一人っ子」の典型で参加した仲間とも諍いを起こしたり、女の子のテントにいたずらしたりする。
この先一体どのような人間になるのだろうと案じていました。
でも私の後継者ですから一流品のザック等の登山用具をプレゼントしました。
しかし、この性格だからすぐに辞めるだろうと思っていました。
ところが高校卒業まで6年間在籍しました。実に頼もしい立派な男に成長しました。
私との関係も極めて良好、同じ山男黙っていても気持ちは通じ合います。
私は登山はこれほどまでに人間を鍛えるのか、素晴らしい登山の効用の見本のように感じていました。
ところが実際に彼を変えたには仲間の存在でした。数々の挫折も仲間と乗り越え、鍛えあい、友情を培い生涯の仲間を得ました。
次年度の後輩たちはインターハイにおいて100点満点で優勝という前代未聞の快挙を成し遂げました。
彼は伝統を引き継ぎました。
それも優しく尊敬できる先輩たち。校外でも声をかけ励ましてくれる社会人の大先輩たちの有り様は修道の校風でしょうか。
登山で大切なものは仲間です。
我々も山行において目標が決まれば、共に訓練に汗を流し、助け合って頂に立ち、感激を分かち合いました。
剣岳・北方稜線縦走山行の折、早月小屋でお揃いの黒色のT シャツを購入しました。
それが今では「団結して困難を乗り越えた同志の象徴」となりました。
見るたびに熱血がうずく。
だから離れていてもお互いの思いは通じ合います。
今般の新型コロナウイルス感染防止の時にも有益な情報を伝えてくれた仲間がいます。
年を経て老いぼれた今でも信頼を寄せてくれる後輩たち。
私は良い仲間をもって幸せです。
福山山岳会は最高です。