まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

大山遭難事故30周年追悼登山

2023-11-06 13:41:20 | 日常
(河原の石を積んで祭壇としお花とお酒を備えました。
中央の谷間が遭難した天狗沢です。)

令和5年11月5日
今年は我山岳会員が1993年(平成5年)12月26日、大山天狗沢で遭難事故を起こして以来30年になります。
当時を知る有志7名が大山元谷に出向き亡き友を追悼いたしました。
今日は雨天も予想されましたが天も意気に感じてか、いや観音様のお陰で快晴の絶好の登山日和となりました。

久しぶりの大山寺ですが少しづつ様子が違い寂しくなっていました。
あらたにモンベルスポーツ店や洋風のパン屋、おみやげ物販売店、入浴施設が出来ている反面、コンビニが閉店、他にも閉めた店舗や空き地も多くありました。
我々捜索隊の基地となったSOB小屋も今はなく更地となっていました。
大山派出所も駐車場前に代わっていました。

大神山神社で入山料300円を支払ったときお花を所持していたので何事かと問われ追悼登山の旨答えると住職の方が毎年9月24日大山遭難者の供養をしていると話され、村上さんご一家は別日に供養されているといわれました。
お布施を支払いご供養を願う。
(撮影会のメンバーと記念写真を撮らせてもらいました。

奥之院の途中で撮影会の派手な服装のメンバー6人組に出会い挨拶して記念写真を撮りました。
奥之院でも遭難者のご冥福をお祈りしていただくよう寄進しました。


元谷は大堰堤の上方に平成24年,平成29年と堰堤が新設され、かさ上げしたように様相が違っていました。
土砂の堆積が著しいように感じました。
これでは更なる堰堤が築かれることでしょう。
樹木が増えています。
年々堰堤を増設し土砂の流失に対応されているようです。
河原の島部分には植樹されているようです。
元谷小屋は昔の儘です。確か近くに水場があったのですが探してみると今は痕跡のみでした。
小屋の中に給水施設の工事標識が掲示されていましたから近く始まるのでしょうか。
水場が近くにあると助かります、早く工事してほしいものです。
遭難当日のガスを被った元谷の写真。偶然 会員の桑田立男氏が撮影されていました。中央の屏風岩の左が天狗沢)

同じ場所の今日の写真。中央に高さ約3mの堰堤が作られています。それも今は埋め尽くされています。樹木も増えました。)


天狗沢を望める位置に石を積んで祭壇を作りお花やお酒を備えました。
当時私が読んだ式辞を再び読み、般若心経を唱え慰霊しました。
式後、仲間をしのび思いを語り合いました。
お供えしたお花もこの地に残せばごみとなるので夏山登山道そばにある供養塔にお供えすることにし持ち帰りました。


紅葉を楽しみながら心ウキウキ、知らないルートを歩きます。新発見、楽しいですね。
初めて僧兵ルートを歩きました。金門にもゆきました。巨大な氷室にも遭遇しました。
見所はたくさんありました。
(阿弥陀堂前の遭難者供養塔)

夏道登山道、阿弥陀堂の前に大山遭難者の供養塔があります。
皆さん初めて知られたようですが次回からは遭難した仲間の冥福を祈りお参りして頂上に向かわれることでしょう。
なくなった仲間は必ずあなたを守ってくださいます。
大山遭難追悼式、今後は長い山岳会の出来事を学ぶためにも公式行事として取り上げていただきたいと思います。



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ふたたび紅葉を求めて、『大万木山から琴引山縦走」

2023-11-06 11:00:11 | 日常

(大万木山の象徴、[タコブナ」ブナの巨木です。)

令和5年11月4日
前回(6月18日)このコースを行ったとき稜線を覆うブナ林に癒されました。
これらが紅葉した時はさぞ素晴らしいだろうと再び来ました。
参加者は12名、琴引山スキー場、6時集合予定ですから私は前夜着で来て車中泊しました。
福山の皆様は3時30分集合してこられましたからこれも朝が早いので大変です。
位出谷駐車場が出発点。今回も直登する権現コースです。
前回と全く時間も変わりません。8時10分に頂上着。
有名なブナの巨木「タコブナ」も、周辺のブナ林もすっかり箒木状態です。
分厚い落ち葉のじゅうたんをかき分けながら歩きます。
掻き分ける葉音が亡き友のにぎやかな声のように感じます。
304段の急階段を下ります。標高差は約80m、意外と少ないですね。
標高が下がるにつれブナの紅葉に出会いました。
赤や黄色のもみじが鮮やかです。

(心地よいもみじの絨毯ロード)、
草峠(さんだわ)は山並みを切り開いた峠で滑りやすい草付きの急斜面を登らねばなりません。
ここと和恵展望台への下り道が悪路で滑りやすく、止めの段木がありません。
私も登山道整備をしていますので何とかしたい気になりますが材料集めが大変です。・・・間を飛ばして1mに1本設置しても200本、鉄筋丸棒15㎜、長さ500㎜が600本と大変な数量が必要です。個人ではとても無理ですね。
この辺り以外の登山道はよく整備されていますからご安心ください。
大万木山(1218m)と琴引山(1014m)の山頂間は約10キロ余り、草峠(さんだわ)、草ノ城山などいくつもの山々の登ったり、くだったりが6時間余り続きます。
忍耐力を要する歩きごたえのあるコースです。
(後半になると筋肉が固くなります。ストレッチをしましょう。)
登山道も落ち葉で心地よい。ブナやモミジが美しい。自然に溶け込んで無我の心境になり休憩時間を忘れるほどの楽な登山でつい長時間の歩行になり休憩するようご注意を受けました。
最後の琴引山への急坂を登ればなぜか招き猫のおかれた山頂。目の前にどっしりとした三瓶山が見える。いつかまた昇りましょう。
厳かな岩戸に囲まれた琴弾山神社に拝殿し、琴引山スキー場に16時15分下りました。
初めての方もおられましたが皆さん本当によく歩かれました。
紅葉を満喫した楽しい登山で皆さんご満足の様子でした。
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