平成30年8月2日(木)から5日(日)
南アルプスの北に位置する鋸岳に行ってきました。甲斐駒ヶ岳、仙丈岳等有名な山が近くにあり、訪れる登山者の少ない山ですがのぼってみるといまで経験したことがないような厳しい山でした。後輩たちから誘いがあり当初は歩行時間17時間余りの日帰り計画でしたが高齢の私には厳しすぎるので2日に分けてもらいました。2日午後6時福山発、途中駒ケ根SAで仮眠、戸台川駐車場を午前6時過ぎ出発広い河原や林間の道を歩き熊の穴沢出会いに。ここは標高1360m、今日テント泊する中ノ川乗越までは標高差1000m 、はじめは樹林帯の登山でしたが後半は浮石だらけのガラバ、重い荷物に後悔しました。途中で訓練不足のためか痙攣が来て後輩たちに荷物を持ってもらいました。本当に経験したことがないようなガラバでした。皆大なり小なり落石に傷つきました。15時過ぎ中ノ川乗越(2485m)の到着。4人用テント設営、場所柄できたら2人用のほうがテントを張る場所が選べそうです。食事をとり5時前には就寝。
5日、4時起床、第2高点まで 標高差200mの急登。、稜線上に到達すれば第一高点までの稜線が見えるがこれが簡単ではない。直接行けない。大ギャップの大下りがあり尾根を回り込んで鹿窓のコルに達し また小ギャップを下り第一高点、鋸岳の山頂に達するルートである。途中で下りすぎて上り返し、また昇りすぎて稜線に上る羽目になったが結構変化のあるルートどりになり、地形がよく理解できました。下山路は角兵衛沢のコル(2560m)を下るがこれがまた浮石だらけのガラバの連続、岩小屋(1980m)があるはずだがよく確認できなかった。標高1800mを過ぎたあたりでようやく岩場がなくなり歩きやすくなった。1500m付近で水場の渓流が現れた、これが冷たくておいしかった。戸台川を渡り川原を歩きようやく17時駐車場に到着しました。仙流荘で汗を流し福山に帰りました。
登山は体力が第一、訓練をすることの大切さを実感しました。このコースには山小屋がりません。通常は日帰り登山され方が多いのも理解できました。道が悪いのでテント等の装備が多くなるのも時間がかかり問題です。今回はテント泊のため水が5から6リットル必要なのも問題です。日帰りなら少しは少なくて済みそうですから。日帰り、軽装の速攻にすべきでよい勉強になました。
(写真はえんえんとつづくガラ場、3歩前進、2歩後退、足の置き場もなく落ちてきた石で傷だらけになりました。こんなに厳しいところはありません。)