(最後の工事個所,木の根っこの露出した登山道に段木を2本設置、段差解消と木の根を保護しました。手前に土嚢を置き、段差をなくし、歩き易くしました。)
(その上部に排水溝を設け、雨水が登山道を流れるのを防止しました。)
(工事前の状況、木の根根が露出していました。)
令和4年8月21日
長年にわたり整備してきました「岩谷観音参拝道」今日最後の500⒨地点に残された木の根っこの登山道に段木2本を設置し一応の登山道整備工事は完了しました。
楽に登れるように段差を20㎝以内に抑えました。それ以上のところは角材の段木を設置したり、土嚢を置いて段差を解消するとともにクッションの役目も果たし膝の負担をなくすように工夫して工事しました。
今月27日から30日には奥穂高岳・前穂高岳・岳沢を縦走します。その前のこの登山道整備を完了してすっきりとした気持で登山したかったのでこの週末は頑張って工事しました。
最近は途中の登山道の工事が中心で久しぶりに頂上まで登り、段木が効果を発揮し登山道が維持されていることも確認しました。
設置状況を確認すると角材の段木が347本、土嚢が216袋、丸太設置が61本、「塵も積もればなんとやら」、1日3本程度しか工事できませんでしたが毎回続けていればこの数字、本当によくやりました。
ほかにも頂上部分のはしごやベンチも3か所、観音様の前に安心して参拝できるようステージを設置。岩場には安全ロープを設置。 「昔は展望がよかった。」という登山者の要望に応えるため頂上付近の景観を遮る立木を伐採し広島市街地の展望をよくしました。
登山道を維持するには雨水が登山道を流れないようにすることが大事です。水分峡の登山口から観音様の立つ頂上までの登山道の全長1350mに長さに対し13か所の排水溝を設置しました。これが登山道の維持に効果を発揮しました。観音様にも喜んでいただき多くの恵みを頂きました。また歩き易いと登山者にも好評。広島で一番歩き易い登山道であると自負しています。これなら、広島市内の夜景を楽しむナイトハイキングも安全に行えるのではないでしょうか。今後とも登山道の維持管理に努め登山者のお役に立ちたいと思います。