令和5年11月26日
今日は今年2回目のリーダーで瀬戸の海を楽しめる岩山、天狗城山から絵下山の縦走を行いました。
絵下山は尖った岩山、岩場や急坂、長い登り、狭い稜線の下り等アップダウンの変化のあるコースで短時間ながら小アルプスのようなコースです。
この山を選ぶ一番の理由は交通事情が良いことです。登山口、下山口がJRの駅から近いこと。車で来ても登山口近くのポートピア公園があり駐車場が無料であることです。
今回の参加者は18名。列車組が14名、自家用車組が4名でした。
現在私は変形性膝関節症で6月から治療を始めていますがまだ十分ではありません。何とか登りは歩けますが下りがいけません。早く歩けませんので長時間になります。YAMPAのペースでは70から90の速さです。
その為帰路の列車時間は前回は17時8分でしたが今回は18時7分と1時間遅れとしました。
右膝のお皿をテーピングテープでしっかりと固定、タイツを着用、更にバンドで固定し「がちがちな状態」ですから膝が曲がりにくいことこの上ない。
このおかげで膝が悪くなることなく、他の筋肉のリハビリになりました。
今回初めて例会山行に参加する方もおられました。
私の山行の目的は来た時よりも成長を感じりことができる山行を目指しています。行動中では隊列も長くなり全員に行き渡りませんから出発前に講習会を行いました。
その内容は
1,福山山岳会の不文律な掟、リーダーの前を歩かない。落伍者を出さない。和気藹々に気持ちを持つ。104年つづいた理由がここにあります。
2、地図と磁石の使い方。今回は進行方向の決め方を実習しました。
3、食事はスタミナきれ防止のため休憩2回に1回は食すること。
4,六根清浄の呼吸法。吐くことが大事
5,集中力を培うこと。一歩一歩に意識を集中すること。今のこの瞬間に全力を注ぐ。今が大切、因果の法則につながる。良い行為は良い結果をもたらす。
いま正しい行為を行うことの大切さを力説した。
6,行程表を作成する。進行状況を把握して変更、中止等を判断する。
今回も速度が遅いので計画を変更した。
7,タイツの着用。加齢による筋力低下には有効、着用すればⅠ,5倍は歩けます。
勉強会を30分で終え出発。最初のピークは天狗城山(293m)です。
220段余りの急な階段を上り松林の山道を行くと、半ばより岩道となる。ストックを収め両手両足、3点指示で一歩一歩慎重にリズミカルに登るとほどなく山頂に至る。ここは展望がよくないので先の大岩の展望台で休憩する。眼下には明るい瀬戸の海、多くの島々が眺められる。眼前の江田島と能美島、三角おにぎりの峠島、似島、宮島。サミットの開かれた宇品島、実にのんびりとした多島美だ。北を見ればすぐ前に中天狗山の尖ったピークの先にテレビ塔のたつ絵下山が見える。奥天狗山で昼食をとる。予定より10分余り遅れている。最低部の自然歩道まで下ると後は急な登りが続く。かって遊歩道として整備されたが今は道幅確保されているが階段の木材が残るけれどもが荒れて歩きにくい。私のペースが上がらないので林会員が荷物を半分取ってくれた。最後の急坂で「六根清浄」を順番に声出ししながら登る、崩落地を過ぎれば頂上だ。下山路の分岐点到着。20分余り遅れている。この先は展望台で休息し頂上に向かうのでこのまま行っても予定時間には降りられるが、ちょつと時間を短縮すれば1便早い列車に間に合う。日没は17時、樹林帯であり暗くなるのは早い。私は膝痛で下りのペースは遅くなるので頂上に行かず直ちに下山する判断をする。そうすると30分以上短縮できる。単独行動はできないので福島会員にサポートしていただき、他に人は林会員の指揮のもと予定通りのコースを行く。
一本道ではあるが間違わないよう変換地点2か所にはピンクのテープをする。
この下山地点に敷物をしいて7から8人程の人が待機しておられた。何事かと聞くと修道高校のワンゲル部の部員21名がここに駆け上がってくるのを待っているとのこと。私の孫が在籍していた部ではないか。5年前には100点満点で全国制覇を果たしたこともあったがここ数年は広島学院に敗れているので激励しました。
高体連の山岳競技に地図、天気図、テント張等とともにタイムレース種目があり今日はその練習に来ていたのです。選手4人が総重量35キロの荷物を背負い走りタイムを競います。
わたしの孫も「大道芸の得意な先輩」として記憶されていた。
その下り口に登山道をふさぐ樹木があつたので一緒に伐採しました。駆け上がってくる選手に「学院に負けるな,ファイト」と励ましながら下山しました。
茶臼山手前、1時間30分余りで全員合流。天神堂展望台で集合写真を撮り、JR乗車組は16時43分、ポートピア駅行・車組は17時10分坂駅に到着しました。
余談ながら、今日私は二女からプレゼントされたストックを初めて使いました。軽くて使いやすかった。
同行二人といいますがこれからこのストックと共に『常ちゃん」が登った山を娘に報告してあげたいと思います。
皆さんご協力ありがとうございました。
いろいろと学ぶべきことの多い例会山行でした。