まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

出動準備ヨシ

2020-12-31 22:46:10 | 日常

令和2年12月31日
我家の門扉の横には60本余りの段木が積まれています。
元は福山の山仲間の建築関係者等が建築の端材木や鉄筋等を提供してくれたものです。
適寸法に切断、塗装を施し、穴をあけ、来年の出番を待っているところです。
準備ヨシ、来年もまた登山道整備を続けよう。
一回当たり3から4本だから当分は大丈夫です。

今日、岩谷観音さんに登り,3か所登山道整備をしました。
暗い内に参拝のために上られる人々の足元が危ないので、猪があちこちにあけた穴を埋め戻しました。
観音さんを飾る造花を3本追加し豪華になりました。
又、観音さんに捧げられたお賽銭を麓の岩谷寺にお届けしました。

来年は良い年でありますようにお祈りします。
良い天気できれいな初日の出が見られるといいですね。
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「プロ」中のプロの技とは

2020-12-29 22:46:40 | 日常
令和2年12月29日
今年もあと3日となりました。良い体験をしたのでそのことを記します。
辞書によれば「プロ」とは「プロフェッショナル」の短縮した言葉で賃金等を支払われるなりわい(職業)のことであり、その中でもトレーニングを要する専門的な仕事をしている人と記されています。
私も運転免許を取得して50年余りたちます。その中でも専門的な軽運送業の赤帽を初めて35年になり、毎日車を運転をして生計を立てていますから一応プロドライバーといえるでしょう。
しかしながら、不注意というか軽率というか何回も違反行為をしてしまいます。スピード違反、駐車違反、一時停車違反、シートベルト未着用、最近では携帯電は保持で捕まったこともありました。違反行為を何回も繰り返していればいつかは捕まります。しかしながらここ3年間余りは無事故無違反です。何故か、考え方を切り替え違反しなくなりました。それは一年間ではなく、運転している今のこの一瞬違法な運転をしないこと。それを続ければ今日一日は無事故、さらにそれを続ければ、一年間無事故無違反でおられます。あと2年間続ければゴールド色の免許証も夢ではない。プロドライバーとしても合格と思っていました。
先般、工場に機械を搬入する作業助手の仕事があり、途中で合流し、大型トラック運転席に同乗させていただきました。
実に丁寧な運転振りでした。右折するとき対向車があれば、通過するまで待たれます。私の軽トラックなら間隔があればすぐに行きます。大型ですからすぐに加速できないこともあるが
間が空いていても通過するまで待たれます。相手も自分のために待機していてくれたのですから「ありがとう」と合図して通過されます。停車した時、車列に入りたそうな車があれば入れてあげます。相手も「ありがとう」と挨拶されます。相手から感謝されれば悪い気はしません。それが優しい運転を続ける力となっているのでしょう。交差点でも十分に左右を確認して通行されます。こうして余裕をもってゆっくり安全運転されれば事故が起きることはない。我々は迅速でせっかちな運転ですがこの運転手さんは『待つ運転」こせこせしない運転、これが人にやさしい運転の神髄と思いました。交通法規を守るのは当然ですが心に余裕を持った運転こそが一段上のプロの技だと感じました。
一段高い運転席から右往左往する車列を見ていると、ふと芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の場面が頭に浮かびました。
お釈迦様が極楽の蓮池から地獄の底で罪人たちが鬼に針山に追い立てられたり、争い喧嘩している姿を眺めておられる。運転手さんのこのお釈迦様の心境ではないでしょうか。「どうしてそんなに慌てて、自分本位な運転をするのか。ゆったりと運転しなさい」。この運転席からも喧騒が望める。前の車に割込みしたり、追い越したり、自己中心的な運転に周囲の人もイライラして来る。間が空けば早く行けとばかりにクラクションを鳴らす。次第に気持ちがすさんでくる。
それに反しこの運転手さんの周囲はお互いに譲り合い、感謝の心がある。運転を通して人の心を和やかにする。ささやかで小さな一歩であるが社会をよくすることにもつながるのではと思いました。
これからは優しい運転を心がけます。
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年賀状を投函す

2020-12-21 23:12:43 | 日常

令和2年12月21日
元日配達の締め切り日は12月25日ですが今までにない速さで書き上げ、今日投函しました。
例年なら150枚くらい出していましたが今回は100枚と抑え込みました。
年を取ると年賀状を出すのも辞退するとの方もおられます。忙しい年末に年賀状を書くのはかなりの労力と時間を要しますから理解できます。
私もいつまで出すことができるか不安になります。
私の年賀状はいつも通りの形式で、新年を寿ぐ万葉詩歌と山行の足跡報告それに自筆で添書きをしています。
味気ないので今回は背景にピンク色で「丑」の文字を入れ、アクセントを付けました。
今年の出来事は新型コロナウイルス感染につきます。4月に予定していた古鷹山例会山行も中止となり、登山も不要不急な外出とみなされ自粛要請されました。
『三密」対策をとり徐々に行動が許されるようになり、神島一周、瓶ヶ森訓練山行を経て念願の「焼岳から奥穂高岳縦走」を実施しました。登山者はいつもの1割程度でしたが山小屋ではアクリル板、自動水栓設置、夜具もインナーシート使用等『三密」対策が多額の費用をかけて実施されていました。我々の宿泊費は大した金額にはなりませんが行ってあげて少しは助けになりよかったと思います。
利尻岳登山も世帯持ちの方は感染防止でキャンセルされ、単独登山となりましたが思い出に残る山行となりました。
もう一つは介護のことです。祖母は101歳ですが自分で食事がとれ、まだ会話もできます。80歳の娘の親身な介護を受け、友人にも囲まれ,ゲームの相手をしていただいたりして日本一幸せな老後を送っています。しかし介護する者は大変です。昼夜問わず24時間の超老々介護に疲れ果て体調もよくないようです。自宅で介護するにはもう無理なように思います。年をとれば今まで出来たこともできなくなる。老化体力低下は避けて通れません。頑張るにも限度があります。年明けには施設への入居も考えなくてはなりません。本人は自宅での介護を望んでいるのでしょうがこのままでは介護者の方が先に倒れてしまいます。姥捨て山の心境です。このような結論になり本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。「おばあちゃん、ごめんね、すみません」。
自分の老後はいかにすべきか。考えさせられます。
仕事のこと。新型コロナの影響も段々と厳しくなってきました。持続化給付金の支給基準は売上額が前年度の50%以下とか家賃補助制度も3か月連続で70%以下、300万円の支給適用を受けるにはちょっと厳しい条件で対象になれません。今まで17年間、正直な申告と納税で税務署の信頼を獲得してきました。それは裏切れません。不要な車両は売却、役員給与も削減し経費削減に努めています。お客様の信頼にお応えするため、従業員の雇用確保のため、そして私の生甲斐、生活を守るためには辛抱して頑張るしかありません。
登山と同様,登頂の喜びの前には苦しい登りがある
いま頑張っていればきっと良い時が来ることを信じています。
追記
持続化給付金申請について「このご時世、簡単に認められるから申請しないのはもったいない」との話も聞く。
後ろめたい気持ちがあれば言うべきことも言えない。
正直、誠心誠意が我社のポリシー、申請しなくてよかったという時代が必ず来ると信じています。
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山本周五郎作品のヒーローと高倉健氏

2020-12-09 22:18:15 | 日常

令和2年12月9日
「山本周五郎が描いた男たち  男としての人生」(木村久邇典・きむらくにのり著)を読みました。
初版は1982年に発刊されています。
高倉健氏がインタビューされたとき「この本を撮影中もいつも手元の置き愛読しています。」との発言で俄然注目されました。
インターネットでも探しましたが中古本も高額であり、地元の図書館に依頼してようやく県東部の府中市図書館から2週間という期限付きで貸し出ししていただきました。
先に詠んだ『日本婦道記」が控えめながら芯の強い良妻賢母の日本女性の賛歌なら、この本は男性版の物語です。
この小説に登場する男たちの感動的な生き様を描いています。
言わば、山本周五郎の小説の手引書、解説書のような書籍です。
この小説では「男の見切り」「男の頑張」「男の最後」等 15章にわたり18名の男たちの様々な生き方が取り上げられ、その男たちの珠玉の言葉が読む者の心を打つ。
第1章 男の忍耐では
      火を放されたら手でもみ消そう
      石を投げられたら体で受けよう
      斬られたら傷の手当てをするだけ
      どんな場合にも彼らの挑発に応じてはならない
      ある限りの力で耐え忍び、耐え抜くのだ。
         『樅の木は残った」 原田甲斐の言葉

山本周五郎は「日本人という国民はよろづにつけて辛抱が足りない。粘り強さに欠けている。諦めが早い。熱しやすく冷めやすい。これではいけないね。
命ある限り、藁にすがってでも、最後の最後まで己の最善を尽くす方に僕は共感する。」と述べています、
全編この精神で書かれています。
彼の座右の銘はストリンドベリ―の言葉「苦しみ悩みつつ、なお働け、安住を求めるな、人生は巡礼である」
山本周五郎の小説に登場する人物像は高倉健氏のイメージに重なる。
彼も死後に次の言葉を残している。
「行く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」
彼は初めは仁侠映画で売り出し、その後は「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」「鉄道員」「あなた」等多くの名作を残し、文化勲章も授与された有名な俳優でありながら誰に対しても礼儀正しい態度は彼の映画に登場する人物そのままの姿であり、好感をもって迎えられた。
健康にも留意され、体形維持のため筋トレにも励んでおられました。
ストイックで素朴、しっかりとした信念を持った生き方、藩主のためすべてをささげる武士のゆるぎない生き方。山本周五郎と高倉健氏とは同じような考え方、共鳴しあうものがあつたのでしょう。小説に登場する人物のように生きたいと希求しておられたのではないでしょうか。
長期間にわたる撮影中において気持ちが落ち込んだり、モチベーションが落ちた時にはこの小説を読んで気持を高め演じた。役者とはそれほど軽いものですとも記していました。
古き良き日本人の典型を見る思いです。もうこのような人物は現れないのでは・・・
私にとってもとてもなれそうにないからそのような人になりたいと思うのでしょう。
一歩でも近づけるよう精進したいと思います。
ダイジェスト版でなく本物の山本周五郎の小説を読んでみたいと思います。
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