今年も後一日で終るのですが、私も後一年半で80歳という年齢に成って思うのです。
人は皆、豊かに成ることが幸せと思う人が多いのでしょう!でも私は違うのです。
豊かに成るという事は、人より多くの物を持つという事ではないですか?
そして、より多くの物を持つ人は、その物を失うことを恐れることになるのです。
当然、失う恐れは人間にとって不幸なことですが一旦、持つことに喜びを感じてしまうと
その喜びを自分にとって最も重要だと感じてしまうのです。この喜びは、ある意味で麻薬と同じなのです。
何も失う物が無い方が幸せと考えたりする事が出来なくなってしまうのでしょう!
世界にも色々な宗教が人間を惑わせていますが本当に、人間に幸せを齎してくれるものは殆ど有りません。
失う物が無い事ほど幸せは無いと、私が考えたのは幼い頃からです。
偉大な宇宙さえ、無から始まり無に終わるのです。この真理は誰にも否定できない必然なのです。
物々交換の時代から今に至るまで、人間は何を学んで来たのでしょうか?
より複雑で豊かと言われる現代が果たして、人間を幸せに導いてくれているのでしょうか?