酔うと気持ちが大きくなる。若い時の失敗談。

若いときは、毎日飲んでいた。


ある年末まだボーナスが現金で支給されていた頃であるので、40年以上前になるが、

会社の先輩・同僚4~5人と一緒に新橋で飲み、いい加減皆酔いが回ってフラフラ歩いていた時、

今は禁止されている呼び込み屋に捕まった。


「ひとり千円ポッキリでいいよ！」と。


その言葉に騙された私たちは、近くのバーに案内された。


そこは、ホステスがいて付いたホステスが、数人で自分たちの飲み物を勝手に注文していた。

長くいるとやばいと思って、切り上げたが、後の祭りであった。


請求は、ひとり10倍以上の金額であったが、

他の先輩たちは、酔っていたのでとりあえずボーナスを持っていた私がまとめて支払った。


あとで先輩たちから集金するのに一苦労したが、

その出来事があってからは、どんなに酔っていても客引きには引っかからないように注意した。


人は酔うとどうしても気持ちが大きくなってしまうものである、教訓であった。

ジジイもおだてりゃ木に登る。

誕生日祝いに妻から日常着れる夏ジャケットをプレゼントされた。


早速、それを着て用事で街に出かけた時、

喉が渇いたのでスーパーに立ち寄りミネラルウオーターを購入した。


昼前のあまり混んでいなかった時間帯で、レジのおばさん達も退屈そうにしていたが、

数台あるレジで客が並んでいないところを選び、支払いの手続きをしてもらった。


お金を自動支払機で画面を見ながら手順に従って払っていた時、

レジのおばさんが話しかけてきた。


「ご主人は、そのジャケットをご自分で選んだのですか？」と聞いてきたので、

支払い手続きをしながら、

「、、、、、、、、、」と戸惑っている私。


するとレジのおばさんが、

「素敵なジャケットですね、お似合いですよ」と　言われた。


突然見ず知らずの人に、服装を褒められてしまった！

「ありがとうございます！」と答えるのが、精一杯であった。


素敵なジャケットをプレゼントしてくれた妻に感謝である。


想像だにしていなく褒められたその時の私の気分は、

”ジジイもおだてりゃ木に登る”心境であった。

外出するときは、服装に少しは気をつけなければ、、、、。