東京の京橋のフィルムセンターにて絶賛開催中の『ジャン=ピエール・メルヴィル 暗黒映画の美』展覧会。
『海の沈黙』から『リスボン特急』まで、ポスターや関連資料で綴るメルヴィルの軌跡。
フランスのオリジナルポスターだけでなく、イタリアやルーマニア、日本など、各作品の公開時のポスターはそれぞれのお国柄が発揮されていて、ポスターアートとして観るのも楽しい。
観客を呼び込むための努力がありあり。出演していない有名女優の名をクレジットしたり、ちょっといいかげんなのがイタリア。時世の空気にあやかろうというビジネスセンス抜群のアメリカ。知的な読解力をそそるのがグラフィックなルーマニアのポスター。
日本は、さすがディテールへのこだわりが発揮され、パリの路線図や地図を盛り込み、グレードが高い。マニアックというか。作った人の愛が感じられます。
というわけで、お見逃しなく!の展覧会です。12月10日まで。