英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「遮断」(中田七段作詰将棋)の解答

2016-01-30 21:15:43 | 詰将棋
「遮断 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号」の解答です。


 初手、▲2六桂の両王手が見えますが、△2四玉で詰みません。この時、▲3四桂成で詰むのですが、残念ながら反則です(4段目なので成れません)。

 何となく▲1五香と打ってみたくなります(打ちたくなりますよね)。これには△1五同玉の一手。


 ここで▲2六桂は、またしても△2四玉と逃げられ詰みません。
 となると、▲2四角と打って△同龍と取らせて逃げ道を塞いでおきます。


 そうしておいて、▲2六桂と開き王手をすると、

 香筋に角の利きが協力して、合駒が利きません。また、角香の利きが玉の動きを縛って逃げることもできません。
 2六に跳ねた桂は、1四に利いていて詰みに貢献しているようですが、香の利きがあるので桂の利きがなくても詰みます。それよりも、3六にいる守備の飛車の利きを遮断して、合駒を利かなくさせるというのが2六の桂の役目なのです。

 3手目の▲2四角(第3図)に対して、△1四玉(変化図1)と逃げる手には、


▲2五角成で詰みます。この2四の角も守備の龍の利きを遮断しています。



詰手順……▲1五香△同玉▲2四角△同龍▲2六桂まで5手詰

Stanleyさん、九鬼さん、正解です。

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