英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

体操五輪代表の選考について(あくまで私見)

2024-05-21 15:55:50 | スポーツ
みんな素晴らしい演技をしていた。皆に五輪に出てほしいと思った人は多かったことだろう。
《女子 最終結果》
1.宮田 笙子 217.162 ★内定
2.岸 里奈 215.526 ★内定
3.岡村 真 213.994 ★内定
4.中村 遥香 212.130 ★内定
5.杉原 愛子 210.359
6.畠田 千愛 209.295
7.相馬 生 208.862
8.山田 千遥 208.195
9.牛奥 小羽 204.993 ★内定
10.棟田 琳音 204.830


本当に僅差の代表選考だった。
以下は私なりに分析した結果である。


全日本2演技、NHK杯2演技の4演技の高得点3つのアベレージが評価点となる 
宮田笙子 跳馬  14.300  14.333  14.300  14.300  14.311①
     平行棒 13.600  13.700  13.766  13.733  13.733②
     平均台 13.600  13.633  13.266  13.300  13.511④
     床運動 13.466  13.166  11.733  12.966  13.199③

岸 里奈  跳馬  13.833  13.866  14.200  14.300  14.122②
     平行棒 13.566  13.666  13.566  13.766  13.666③
     平均台 13.833  13.433  12.766  12.733  13.344
     床運動 12.000  13.266  13.366  13.366  13.333②

岡村 真  跳馬  13.066  13.000  13.000  13.033  13.033
     平行棒 13.266  13.200  13.433  13.333  13.344④
     平均台 13.766  14.233  13.966  14.066  14.088②
     床運動 13.033  12.966  13.000  13.333  13.122④

中村遥香 跳馬  13.000  12.933  12.900  12.900  12.944
     平行棒 13.800  13.666  13.800  13.900  13.833①
     平均台 13.933  14.100  13.333  13.300  13.789③
     床運動 13.233  12.466  12.833  12.033  12.844

牛奥小羽 跳馬  14.033  14.133  14.066  14.166  14.122②
     平行棒 11.466  12.666  12.666  12.566  12.633  
     平均台 12.566  11.533  12.400  12.300  12.422
     床運動 12.800  12.366  12.733  12.533  12.689

杉原愛子 跳馬  13.966  13.866  13.866  13.800  13.899④
     平行棒 12.966  12.766  11.733  11.066  12.488
     平均台 13.200  13.066  13.100  13.666  13.322
     床運動 13.300  13.366  13.266  13.366  13.344①

芦川うらら跳馬  12.800  12.866  12.500  12.466  12.722
     平行棒 10.800  11.800  11.866  11.800  11.822
     平均台 14.100  14.166  14.166  12.766  14.144①
     床運動 12.866  12.766  12.300  12.200  12.644
(得点は全日本予選、決勝、NHK杯1日目、2日目の順)    

跳馬      宮田 14.311 岸 14.122 牛奥 14.122 杉原 13.899 岡村 13.033
段違い平行棒  中村 13.833 宮田 13.733 岸 13.666 岡村 13.344
平均台     芦川 14.100 岡村 14.088 中村 13.789 宮田 13.511
床運動     杉原 13.344 岸 13.333 宮田 13.199 岡村 13.122


 パリ五輪本大会の団体は5人構成で、予選は4選手出場で得点上位3人を採用、決勝は3人出場で得点は3人すべて採用(ひとりもミスできない)。
 五輪代表は選考会(全日本+NHK杯)の個人総合上位4名がまず決定。もう一人は、チームへの貢献度で選ばれる。チーム貢献度というのは、《先に決定した4選手の不得意種目を補える》要素ということ。
 ただし、この貢献度は、五輪本番で予選通過と決勝での上位入賞(メダル獲得)のどちらを重要視するかで異なってくる。メダル獲得を目指しているようなので、決勝での貢献度を選考要素としたと考えられる。

★牛奥を5人目に選んだ場合跳馬を演技することになる。この場合、貢献度は跳馬得点アベレージ5位(4位杉原は牛奥を選んだ場合は不出場となるので対象外)の岡村との比較となる。
 牛奥 14.122-岡村 13.033=1.089
 牛奥の貢献点は1.089

★杉原を5人目に選んだ場合跳馬、床運動ともに、岡村との比較
 跳馬:杉原 13.899-岡村 13.033=0.866
 床運動:杉原 13.344-岡村 13.122=0..222
 0.866+0.222=1.088
 杉原の貢献点は1.088

★芦川を5人目に選んだ場合平均台における宮田との比較
 芦原 14.100-宮田 13.511=0.589
 芦川の貢献点は0.589


     牛奥と杉原の差は……何と!……0.001差

体操の得点は四捨五入なので、これはほぼ同点。
さらに、今回の評価点算出時も3で割った値を四捨五入しており、牛奥の跳馬のアベレージも四捨五入で切り上げを行っていた。
なので、貢献度は全くの同評価と考えて良い。

五輪団体予選は4選手出場となるので、起用に応用が利く杉原の方が貢献度が高そう。
さらに、経験豊富な杉原は精神的支柱となり得るので、杉原を選んだ方が良いと考える。
選手の怪我の可能性を考えると、杉原を選ぶべきだったのではないだろうか?
(あくまで私見です)

まあ、選考委員会ではもっと厳密なデータを算出して、決定したと思われるので、部外者で素人の私がとやかく言うことではないが。
コメント
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