英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

女流王位戦第一局(今更ですが)

2008-10-28 00:14:42 | 将棋
 基本的にこの二人は読み筋が合わないのだろう。二人の将棋は棋勢の傾きが大きく、揺り返しも大きい。師弟戦ということもあり、指しにくいのかもしれない。
 しかし、「疑問手連発の殴り合い」「女流王位の悪手に悪手で返す挑戦者」などと週刊将棋に書かれた昨年よりは揺れる回数が少ない。

 第一局は、逆転というわけではなく、一言で言えば、石橋女流王位の快勝。石橋の豪腕が冴えた一局だった。特に、歩頭に叩きつけた銀打ちは「グゥワギン」と音が聞こえるような一撃だった。

 この将棋、後手の清水女流二冠が右四間飛車を採用。この右四間飛車、攻撃力はあるが、狙いが単純なので、一気に攻め潰すのは難しい。相手を守勢にしておき、桂を参加させて、気を見て攻めるのがコツ。清水女流王位は割りと多用している。
 先手の対処法は、5七銀・6七銀と二枚並べるか、6七に銀の代わりに右金を持ってくることも多い。
 本局の石橋女流王位は6七金型を採用。清水女流二冠は居玉のまま△6五歩(第1図)と突っかける。【続く】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする