テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

激安ウクレレにスチール弦を張って『マンドリン化』してみた。。

2014年09月21日 | 日記
秋晴れの良い天気なのだ

皆さんのお宅周辺の天気は如何だろうか?


猛暑もピークを過ぎて音楽に最適な季節になったのだ


実は衝動買いで『激安ウクレレ』を購入したのだ




安ウクレレとして浸透しているメーカーの製品なのだ

ある意味で購入層や購入目的が限られている製品だといえる


ウクレレの入門者が始める場合、できるだけ安いウクレレを手に入れたいと考える

「途中で飽きちゃうかもしれないし・・・」

何となく気持ちは理解できるのだ


先の分からない事に投資するのは覚悟がいると思う

ある意味ではエレキにも同様の事がいえると思うのだ


10人のウクレレ講師がいたならば全員が勧めるウクレレは『フェイマス』なのだ

楽器として間違いがない選択なのだ

とにかく音程が良いのだ

日本製の楽器に共通していえる点でもある

これは世界に誇れる技術なのだ


考えてみれば音程が曖昧な製品は厳密には楽器とはいえないのだ



愛器1号のフェイマスと並べてみたのだ



共にソプラノという最小サイズなのだ

画像では立派なウクレレに見えると思う


十分に説明と忠告を受けて購入したのだ

「相当に音痴ですよ~ 鳴らないし・・・」

楽器店のお兄さんはネガな事しか言わないのだ

「お薦めできるは値段だけですね・・」

「部屋のインテリアとしては最高ですよ♪」

という事なのだ


ネットでも2000円くらいで販売されているようだ

実はチョットした訳あり商品という事で半額で購入したのだ

「税込で1000円でいいですよ」

「何に使うんですか・・・?」

面白い質問なのだ

すでに音程と音色が良いフェイマスを所有している私には
必要のない商品だという事を意味しているのだ

「激安ウクレレって興味あるんだよね」

「調整で何とかなるんじゃないかな?」

実はウクレレを『マンドリン化』する計画が頭の中にあったのだ


通常のウクレレにテンションが高いスチール弦を張るのはご法度なのだ



これはフェイマスのブリッジなのだが専用の接着剤で貼り付けてあるだけなのだ

ナイロン弦では十分な強度なのだ

実際にウクレレに鉄弦を張って失敗した人のブログを見かけたこともあるのだ

まぁ、失敗しても千円なのだ


激安ウクレレのブリッジは邪道?のネジ留めなのだ



これは正統派のウクレレにはあり得ない仕様なのだ

強度面では良いと思うが音質&音色ではマイナス要素なのだ

「ネジ留めなんだね・・ 相当に強度があるんじゃない?」

という問いかけにお兄さんも首を縦に振っているのだ


自宅に眠っていたマーチン弦を思い出したのだ



実は私にとっては不要な弦なのだ

現在はこれよりも上位クラスの弦で落ちついているのだ

以前にご紹介したエレアコの音を思い出していただきたい

忘れてしまった方は再び聴き直してみていただきたい

下位の弦に戻ることはないのだ


貧乏性の人もいる

「弦が切れた時の予備に取っておこう・・」

仕様の異なる弦を混ぜても違和感を感じない人にブランドや使用感を語る資格はないのだ

そもそも言うほど音を理解していないことが多い

もっと突っ込んだ表現をするならば・・演奏もそれなりなのだ


楽器の上達には潔さも必要なのだ

以前もお話したが・・

弦への出費が厳しい人にギターの上達は見込めない

速く弾けるというような安直な意味ではない事はご理解いただけると思う

もっとディープな意味合いなのだ


少々脱線したが・・

激安ウクレレのスペックを引き続きご紹介したい

以前の仕様では古典的なペグだったようだ

まったくチューニングが安定しないという事でギターペグ仕様になったようだ



実はイルカの形になっているのだ



意外にも凝っているのだ



デザイン性は悪くない


とりあえず弦を取り外しながら簡単なメンテを行ったのだ




無事に鉄弦のセットが完了したのだ

問題はギター弦は6本、ウクレレは4本なのだ

どの弦を使用するか?



ウクレレは1弦から3弦に向かって徐々に太く

4弦は再び1弦並みに細くなるという変則仕様なのだ


ベース弦を持つギターと異なる部分なのだ

ウクレレで和音を奏でる事もできるがそこにはベースという発想はないのだ

ギターを弾ける人が違和感を感じる部分なのだ



私の場合には1弦から4弦を使ってみたのだ

テンションに関しては先にも述べたように心配はないのだ


天板に関しても必要以上に厚いなのだ



アコースティック楽器の悩みどころなのだ

トップ材を厚くすれば強度が増す

しかしながら鳴りが悪くなってしまうのだ

できるだけ材は薄い方が鳴りは良いという流れがあるのだ


概ね低価格帯のギターはボディ材を厚くしているのだ

不慣れな初心者が使用する事を前提にしていると思われる

さらには工作の過程も楽になるのだ

エレキ弾きの人にも理解できると思う


エレキの場合にはある程度、ボディの重さが音の太さに影響する場合も多々あるのだ

レスポールの音の質感や太さはあの重量にあるともいえるのだ

ストラトタイプのボディにハムを搭載してもレスポール的な音にならない理由の一つなのだ

闇雲にボディの重量を重くすれば解決できる問題でもない

この辺りがギターの奥深いところでもあるのだ


一方のアコースティック楽器の場合には極力、薄く&軽くというのが良い音への条件なのだ

生楽器の場合にはボディそのものがアンプのような役割になるのだ

演奏性が許すならばボディ体積を大きく(厚みを増す)するのも一考なのだ

大きなボディは音量と迫力が増すが一方で繊細さがスポイルされる

特に大きな音量を必要としないアルペジオ弾きにはむしろ小ぶりなボディが好まれる

クラプトンが愛用しているマーティンが良い例なのだ


まぁ、激安ウクレレにこのような正統な理論が通じるはずもないが・・・

カスタムや調整において避けては通れない部分でもあるのだ


エレキにもいえるが格安の楽器はコストダウンの為に綿密な調整が省略されている場合が多いようだ

つまりは調整しだいではある程度まで楽器に近づけることも可能なのだ


生楽器の場合、サドルの調整が面倒なのだ



面倒だが・・良いイントネーションを得る為には必須なのだ

ここを追い込むことでかなり音程が良くなるのだ

デフォルトはプラスチック製だがさらに良い材に交換することも効果が見込める


私のエレアコは『タスク』という材に交換しているのだが音が透き通るに感じられるのだ

音の伸びも大袈裟ではなく倍くらいになったのだ

さらに音の色気に繋がる倍音も増したのだ

僅かな投資で2グレードくらい上のギターになったような感覚なのだ

しかしながら個体別にオクターブの削り出しなど難しい部分も多いのだ

業者に依頼すれば工賃で5千円くらい請求されると思う




100均のヤスリが重宝しているのだ


ペグ部分にもグリスアップやネジの増し締めなどを行ったのだ




ブリッジ部分なのだ



穴開けが必要かと思われたが無加工でOKだったのだ


ナイロン弦に戻す事も考えられるのでこれは良かったのだ




通常はウクレレにはケースは付属していないのだ

100均で売られているようなペナペナのケースが付いていたのだ



これはこれで便利なのだ


エージングの為に外に持ち出す計画もあるのだ

愛犬の散歩がてら公園で弾くのも楽しいと思うのだ

音が馴染むまでは『かき鳴らし』が必要なのだ


アルペジオのように指で弦を1本ずつ丁寧に鳴らすという作業と

ピックを用いて全弦を大音量で鳴らす事を交互に行うのが私の『エージング』なのだ

人によって色々な方法や考え方があるので正解はないと思う


余談だが・・

アコギの強度を増す為に骨組みが組まれているのだ

これを『ブレーシング工法』あるいは『ブレーシング』というのだ



天板を薄くする事で落ちた強度を補強する役目があるのだ


骨組みを太くすれば丈夫だが音が濁るのだ

骨の本数も重要なのだ


基本的な補強部分というのがあるらしいが・・・

これもメーカーごとに異なるのだ

ブレーシングの位置や形などは各社の企業秘密になっているのだ


まぁ、研究の為に分解すれば簡単だが・・

厳密には使用する接着剤の量や素材にまで拘っているという


格安のギターやウクレレの場合、ブレーシングを省略する傾向がみられる

その為に天板やボディサイド&バックの材を厚くするという流れなのだ

器用な人ならばホームセンターで調達した材料でも作れると思う


実際に自分で楽器を作る事を指南した書籍も多数販売されているのだ

格好だけ真似ても楽器として成立しないのが難しいところなのだ




最近はウクレレも上達してきたのだ

徐々にレパートリーを増やしているところなのだ



弾きたい曲をアレンジする作業から取り掛かるのだ

それを譜面に起こす作業も必須なのだ

最近は『暗記』を心がけているのだ


散歩途中にしても譜面持参では”ヤル気満久・・”感が嫌なのだ

軽く弾いている・・という感じを演出?したいと思っているのだ

散歩の途中で声をかけられる機会も増えたのだ

「ウクレレですか? いい音色ですね~♪」

数匹の犬と小さなウクレレの醸し出す雰囲気が良いのだと思うのだ


先日も若いキレイな女性とお友達になったのだ

彼女も愛犬を散歩させているのだ

以前に何度か見かけたことがあるお姉さんなのだ

ウクレレに興味があるのだと思う


ウクレレを買う?買わない?は別として・・

ウクレレを嫌う人も少ないと思うのだ

『弾けらいいなぁ・・』

と思っている読者の方も多いと思うのだ


金銭的な理由や時間の問題から重い腰が上がらない方も多いと思う

たしかに一晩寝たらウクレレが弾けるようになっていた・・

という魔法も媚薬も存在しない

ギター同様にそれなりの時間と練習も必要だと思う


現状の生活、人生に満足している人には特に勧めない

現状が『微妙だなぁ・・』と思っている方に楽器が必要なのだ

それなりに弾けるようになれば活路も見出せると思う


友達が増えたり、恋人ができる事もあると思う

楽器屋さんの常連さんで楽器をきっかけにゴールインした人がいるのだ

その後、奥さんも楽器を始めたそうだ


またまた脱線してしまった・・・


今回、アジア某国生産のウクレレを購入した事で『国産ウクレレ』の良さを再認識したのだ



実は耳が慣れてしまい、さらに上級のウクレレの購入を考えていたのだ


容易く買うことは出来ないが弾くことはできるのだ

そんな環境も散財に加担しているといえるのだ

「ちょっと弾いてみますか?」

ハワイ産のカマカというブランドの30万円超えのウクレレを弾いた事もあるのだ

私レベルでも音の響きや質感の違いが分かるほどなのだ

国産の上級クラスも何本も弾いてみたのだ

「やっぱり10万円超えは違うね~」

「上手く表現できないけど・・・」


読者の皆さんもネットなどで調べてみていただきたい

ギブソンレスポールのレギュラーラインと同等のウクレレなど山ほどあるのだ

ギブソンと同等でも上位クラスではないのだ


価格帯も広いのだ

私が購入したオモチャ的なウクレレ約2千円からマーチンの100万円クラスが混在しているのだ


エレキの場合、トーカイの出来が良いを評価を受けながらもプロの愛用者は少ない

何故だがギブソンなのだ


ウクレレも同様なのだ

品質が良いと評価を受けているフェイマスだが同様にプロの使用者が少ないのだ

個体差が大きいハワイ産やオーダーの国産(一品モノ!)が多いのだ


共に共通しているのは音程の良さと作りの丁寧さなのだ

不足しているのは『音の色気』だというプロも多いようだ


”音の色気・・”

というのも非常に曖昧な表現だと思う


音程は機械(チューナーなど)で計測できるが・・

音の持つニュアンスや色気、質感などは機械で計測できないという事だと思う


私も縁あって友人にトーカイを譲ったのだ

トーカイの品質を実感できた時間は有意義だったと思うのだ

一生手元に置いておきたいギターか?

という問いかけには微妙なのだ


一方のギブソンは先が見えない面白さを感じるのだ

購入から徐々に音が変化しているのを感じているのだ


ウクレレも同様だと楽器屋のお兄さんが言うのだ

「高級な機種って音変化や経年変化は凄いんですよ」

「最初から良い音だってお客さんも多いですが・・」

「つまり、もっと良い音になるって事なんですよね」

「まぁ、経年変化はエレキ以上ですけどね・・・・」

という事なのだ


フェイマスは良くも悪くも『端正』なのだ

誰にでも愛される優等生的な存在なのだ

この辺りの品質がウクレレ講師たちに推奨される理由なのだ

耳を鍛える意味でも初心者には『正しい楽器』が不可欠なのだ

「フェイマスで技術と耳を鍛えたら好みのウクレレを買えば良い」

とは・・ウクレレの有名なプロがある雑誌で語っていた一節なのだ


上級者からは面白みに欠けるといわれるフェイマスだが・・

生楽器だけにそれなりに音変化も見られるのだ



特に『単板』マホガニー仕様の2号機はどんどんと音が鳴るようになってきたのだ

まぁ、私の演奏時の集中力は半端ではないと思う


おそらくダラダラと弾いている人に10倍くらい密度が濃いと思うのだ

ダラダラと弾いている人の一年のエージングを一カ月くらいで仕上げてしまう勢いなのだ


エレキ群も同様なのだ

久々に私のエレキ達を手に取った楽器店のお兄さんが驚いているのだ

「良いギターになりましたね~」

お世辞を言う間柄ではないのだ


私はお客だがダメだしを受けることも多々あるのだ

セールストークというものも私には無いようだ

「それは必要ないですよ・・」

「勿体ないですよ 考えてみたら?」

過去に販売を拒否された事が多々あるのだ


今となっては感謝しているが・・・

良きアドバイザーでもあるのだ


それを読者の皆さんに私の感想を込めてご紹介しているという流れなのだ

間違いはないと思うが・・・・


長くなったが鉄弦を張ったウクレレはまさにマンドリンなのだ

弦長もほぼ一緒なのだ


鉄弦であるアコギとの相性も良いと思う

鉄弦ウクレレとアコギでツェッペリンの有名な楽曲の一節を弾いてみたのだ

かなりエフェクティブに処理しているのだ

「いつもカッコいい音だよね・・・」

「なんで俺のギターと音が違うのかな?」

と思っている方も多いと思う


ギターの音は演奏を含め、最終的なミックスまでが自分の音なのだ

特に人前で演奏してみたい

自宅で録音してみたいという場合には『最終段階』までを考える必要があるのだ


弦やピックを交換した際にもそれが音に反映されているか?

そこまで厳密に追い込まないような人は好みの弦など必要ないのだ


「俺、良く分からないや・・・」

という方は弦はダダリオ、ピックはダンロップを選んでおけば間違いないのだ


それはペイジ師匠のマンドリンを弾く姿をご覧になりながらお楽しみいただきたい







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