テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ お茶を手に、憩いのひととき ~

2024-03-20 22:03:38 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くううッ! ほくさいィさァ~んッ」

「がるる!ぐるがっるぅるる~?」(←訳:虎です!どこ行っちゃうの~?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 北斎さんの《富嶽三十六景》全揃がNYで競売にかけられ、

 5億円超で落札されたとの報がありました。

 落札者はどこのどなたかしら?と続報を待ちながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 図説 英国クイーンとプリンセス ――

 

 

 著者はCha Tea 紅茶教室の皆さん、2023年5月に発行されました。

 《喫茶》習慣の視点から

 英国王室の女王と王妃たち計22名に注目し、

 彼女たちの生涯を探ってゆく、という

 意欲的な歴史ノンフィクションですよ。

 

「えいこくのォおみやげェといえばァ、こうちゃッ!」

「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:もはや国の象徴だね!)

 

 本文の一番手を飾るのは、

 キャサリン・オブ・ブラガンザさん(1638~1705)。

 

 チャールズ2世に嫁したキャサリンさんが

 故国ポルトガルから英国へ

 持ち込んだものとは。

 

 お茶。

 

 そして、お茶の生産地へ通じる航路、でした。

 

「あはァ! つながりィましたでス!」

「がるるるぐる!」(←訳:お茶への道が!)

 

 甘いものが大好きだった

 クイーン・アン(1665~1714)が普及させたのは、

 お茶の時間に欠かせないティーポット。

 

 ジョージ3世の妃

 シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツさんは

 ウェッジウッド社に陶磁器を発注し、

 キュー・ガーデンの後援者となりました。

 

 そして、

 アレクサンドリナ・ヴィクトリアさん(1819~1901)こと

 ヴィクトリア女王の時代に

 アフタヌーンティーが始まり、

 英国紅茶のスタイルが完成します。

 

「せかいじゅうにィ、ひろまりィまスゥ!」

「ぐるるるがぅーるるる!」(←訳:英国風のティータイム!)

 

 時代は降って、

 エリザベス2世(1926~2022)、

 ダイアナ・フランセス・スペンサーさん(1961~1997)も

 紹介されていますが、

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめしたいのは、

 アレクサンドラ・オブ・デンマークさん(1844~1926)

 についての章です(本文100~105ページ)。

 

 ヴィクトリア女王の愛息である

 アルバート・エドワード皇太子(のちのエドワード7世)と

 結婚したアレクサンドラさん。

 

 大英帝国の皇太子妃であり、後半生は王妃。

 その一生は、さぞかし贅沢三昧な、

 すべてに恵まれた日々であったに違いないと

 思ってしまいがちですよね。

 でも、現実は。

 

 義母からの干渉、夫のへの失望、闘病、

 ロシア革命に巻き込まれた家族を救出すべく活動、

 世界大戦の勃発、などなど、

 苦難、忍耐、さらなる苦難……。

 

「せいじもォ、おうざもォ~」

「がるるるぐる!」(←訳:激変する時代!)

 

 波打ち、荒れる心を和ませてくれるのは、

 ポットからカップへ注がれる

 お茶の香り。

 

 図版資料が数多く収録されていて、

 肖像画・歴史画好きな方々も楽しめる一冊です。

 お茶が結び、次代へとつなげてゆく

 クイーンとプリンセスたちの歩みの記録を、

 ぜひ、覗いてみてくださいね♪

 

 

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