こんにちは、ネーさです。
2012ツール・ド・フランスは第17ステージを終え、
山岳部を後にしました……
残るは平坦な第18ステージ、第19ステージの個人TT、
そして――
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱりィでス!」
「がるる!ぐるるがるっぐる!」(←訳:虎です!パリが待ってます!)
総合優勝者は、ほぼ決まった、とみられています。
よほど大きなアクシデントが起こらなければ、初の英国人チャンプさんが誕生する模様!ですが……
「ゆだんッたいてきィ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:とにかく完走を!)
では、私たちも地道な読書タイムを重ねてゆきましょう。
本日ご紹介いたしますのは、こちら~!
―― 猫背の虎 動乱始末 ――
著者は真保裕一さん、2012年4月に発行されました。
表紙のデザインから、お分かりですね、この御本は、時代小説なのですけれど、
まず、最初に記しておかねばならない事柄があります。
物語の“柱”となっているのは、
江戸時代の巨大地震、
『安政のの大地震』と呼ばれる災害です。
先の震災による痛みに現在も苦しめられている方々にとっては、
とても読めない、
読みたくない、
そう感じるのも無理からぬことと思われます。
それでも、
歴史とは常に我々に何かを教えてくれるものであると信じて、
さあ、
『猫背の虎』さんをお訪ねしてみましょう!
「とらッ???」
「がっるるぐるがるるぐる~?」(←訳:虎っていうとボクの親戚~?)
虎は虎でも、
この虎さんは人間さんです。
名を、大田虎之助(おおた・とらのすけ)さん。
職業、南町奉行所の当番方同心。
年齢、24。
虎之助さんがなぜ、猫背の虎、などという
あまり有り難くない仇名を頂戴したのかというと。
虎之助さん、大男なのです。
『身の丈六尺近い偉丈夫』だそうですから、
身長180㎝超、でしょうか。
これは、江戸時代にあっては、
あいつ妖怪か?と言われちゃうくらいの、
常識外れな大きさです。
大きな背丈がなんとなしに心苦しくて、
つい猫背になるから、猫背の虎。
大男の虎之助さんを、
幼児のように転ばせたのは、
江戸の町を襲った大地震でした。
あらゆるものが、揺さぶられ、折られ、
壊れてゆく――
「たいへんでスッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:どうしよう!)
余震に怯える時間は、
虎之助さんには与えられていません。
下っ端といえど、
同心は役人です。
奉行所へ急ぎ駆けつけ、
災害の被害を少しでも軽減すべく、
江戸の人々の助けになるべく、
ただただ働かねば。
虎之助さんは自ら志願し、
燃える町を走り、
籾蔵(もみぐら)の警固に出向きました。
蔵に収めてある米は、
『お救い米』として
窮状に在る人々に振る舞うべき非常用食料なのです。
蔵を守らねば、
人の暮らしも町の建て直しもままならなくなってしまう――
「たきだしィ!」
「ぐるるがるぐるがるっぐる!」(←訳:炊き出しにはお米がなくちゃ!)
蔵を守り、
人々を守ろうとする虎之助さんのもとに
次々と難題が押し寄せます。
混乱の中、
かつて『仏の大龍(ほとけのおおたつ)』と慕われた亡き父の足跡を、
一歩ずつ辿り、
町に何が起きているのか、
探ることを止めない虎之助さん。
江戸時代末期と、
21世紀の現代が重なって見える物語の結末は……?
「ゆけッ、とらさんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:町を守ろう!)
どうか皆さま、一読を!
2012ツール・ド・フランスは第17ステージを終え、
山岳部を後にしました……
残るは平坦な第18ステージ、第19ステージの個人TT、
そして――
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱりィでス!」
「がるる!ぐるるがるっぐる!」(←訳:虎です!パリが待ってます!)
総合優勝者は、ほぼ決まった、とみられています。
よほど大きなアクシデントが起こらなければ、初の英国人チャンプさんが誕生する模様!ですが……
「ゆだんッたいてきィ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:とにかく完走を!)
では、私たちも地道な読書タイムを重ねてゆきましょう。
本日ご紹介いたしますのは、こちら~!
―― 猫背の虎 動乱始末 ――
著者は真保裕一さん、2012年4月に発行されました。
表紙のデザインから、お分かりですね、この御本は、時代小説なのですけれど、
まず、最初に記しておかねばならない事柄があります。
物語の“柱”となっているのは、
江戸時代の巨大地震、
『安政のの大地震』と呼ばれる災害です。
先の震災による痛みに現在も苦しめられている方々にとっては、
とても読めない、
読みたくない、
そう感じるのも無理からぬことと思われます。
それでも、
歴史とは常に我々に何かを教えてくれるものであると信じて、
さあ、
『猫背の虎』さんをお訪ねしてみましょう!
「とらッ???」
「がっるるぐるがるるぐる~?」(←訳:虎っていうとボクの親戚~?)
虎は虎でも、
この虎さんは人間さんです。
名を、大田虎之助(おおた・とらのすけ)さん。
職業、南町奉行所の当番方同心。
年齢、24。
虎之助さんがなぜ、猫背の虎、などという
あまり有り難くない仇名を頂戴したのかというと。
虎之助さん、大男なのです。
『身の丈六尺近い偉丈夫』だそうですから、
身長180㎝超、でしょうか。
これは、江戸時代にあっては、
あいつ妖怪か?と言われちゃうくらいの、
常識外れな大きさです。
大きな背丈がなんとなしに心苦しくて、
つい猫背になるから、猫背の虎。
大男の虎之助さんを、
幼児のように転ばせたのは、
江戸の町を襲った大地震でした。
あらゆるものが、揺さぶられ、折られ、
壊れてゆく――
「たいへんでスッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:どうしよう!)
余震に怯える時間は、
虎之助さんには与えられていません。
下っ端といえど、
同心は役人です。
奉行所へ急ぎ駆けつけ、
災害の被害を少しでも軽減すべく、
江戸の人々の助けになるべく、
ただただ働かねば。
虎之助さんは自ら志願し、
燃える町を走り、
籾蔵(もみぐら)の警固に出向きました。
蔵に収めてある米は、
『お救い米』として
窮状に在る人々に振る舞うべき非常用食料なのです。
蔵を守らねば、
人の暮らしも町の建て直しもままならなくなってしまう――
「たきだしィ!」
「ぐるるがるぐるがるっぐる!」(←訳:炊き出しにはお米がなくちゃ!)
蔵を守り、
人々を守ろうとする虎之助さんのもとに
次々と難題が押し寄せます。
混乱の中、
かつて『仏の大龍(ほとけのおおたつ)』と慕われた亡き父の足跡を、
一歩ずつ辿り、
町に何が起きているのか、
探ることを止めない虎之助さん。
江戸時代末期と、
21世紀の現代が重なって見える物語の結末は……?
「ゆけッ、とらさんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:町を守ろう!)
どうか皆さま、一読を!