新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2021年の美術館・博物館めぐりの振り返り [後編]

2021-12-31 14:21:43 | 美術館・博物館・アート

「2021年の美術館・博物館めぐりの振り返り [前編]」のつづきです。

「前編」での TOP4 につづく次点6本はこうでした

観た順番に並べますと、

日本のたてもの @東京国立博物館
テオ・ヤンセン展 @山梨県立美術館
デンマーク・デザイン @東北歴史博物館
野口哲哉展 this is not a samurai @群馬県立館林美術館
杉浦非水 時代をひらくデザイン @たばこと塩の博物館
木組 分解してみました @国立科学博物館

です。
このうち、すでにこのブログで見聞録を書いたのは、「日本のたてもの」(こちら と こちら)、「野口哲哉展」(こちら)、「杉浦非水」展 (こちら)、「木組 分解してみました」(こちら) の4本で、「テオ・ヤンセン展」こちらの記事で見聞録を書き始めたものの、

まだ展覧会のほんのさわりしか書いていませんが、「#2-3」につづきます。

「#2-3」は書いていないし「デンマーク・デザイン」にいたってはこちらの記事で

きのうの仙台市博物館東北歴史博物館を見物したお話は別の記事にします。

と書きながら、結局、「別の記事」には手付かずでした
でも、4本中 1本しか記事にしていなかった「TOP4よりはかなりマシ
でも、記事にしていなかった展覧会の方が、私個人の評価がだなんて、どうしてなんだろ
展覧会から受け取ったモノ大きすぎて 記事にまとめられなかったこともあるだろうし、ブログを書く気が起こらない時期がなんどかあった今年の場合は、そのタイミングもあったのだろうなと思います。と、単なる弁解でした

それはともかく、まったく記事にしていなかった「デンマーク・デザイン」のことを、記憶を掘り起こしながらちょいと書いてみましょうか。

そもそもこの展覧会、これを観るためにはるばる多賀城市にある東北歴史博物館に出かけたわけではなく、たまたまMISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」仙台公演に遠征した際、観光の一部として久しぶりに東北歴史博物館に行ってみたら、ちょうど「デンマーク・デザイン」が開催されていたという、偶然のたまものでした。
どうして「歴史博物館」近代以降のデンマーク・デザインの展覧会を開催しているのか、理解しがたい気がしつつも、もともとデンマーク・デザインに興味がないわけではありませんでしたので、せっかくなので観ました。で、観て良かったぁ~ となった次第です。

私のイメージするデンマークのデザインと言えば、まず、昔、オシャレなお店で見かけたオシャレすぎるオーディオ機器です。

上の写真は、撮影可だったヤコブ・イェンスンFMチューナー/アンプBANG & OLFSENベオマスター1200」です。なんだか計算尺みたい

そういえば、本宅にあるこのポスター・ハンガーMade in Denmarkです。
B1サイズ(728mm×1030mm)のMISIAの大きなポスターを入手したものの、どうやって飾ろうか? と思案した結果、通販で購入したのが、このORSCOV製のポスター・ハンガーでした(記事はこちら)
シンプル機能的でなんともオシャレなポスター・ハンガーです。

さて、「デンマーク・デザイン」で最も「お持ち帰り」したくなったのは、照明器具たちでした。くしゃくしゃした感じのコーオ・クリントのランプとか、たまらなく魅力的なポウル・ヘニングスンのペンダントランプとか、オシャレすぎて持ち帰ったところで私の家には似合うはずもないのではありますが…

ちなみにポウル・ヘニングスンの代表作「PH5」(高い)は、NHKドラマの小道具として重宝しているみたいで、照明器具の名品が続々と登場した「ハルカの光」とか、

「おかえりモネ」でも使われていました。

それにしても、デンマークに限らず、北欧インテリアや日用雑貨に優れたデザインが多いのはどうしてなんだろ?
ちょっと考えたけれど、判りません

   

これで「TOP4「次点6本の紹介を終わりますが、あと3本の展覧会も「もうちょっとでTOP10」として挙げておきたい

藤田嗣治 布との対話 @秋田県立美術館
亀倉雄策と土門拳 @土門拳記念館
よみがえる正倉院宝物 @北海道立近代美術館

「藤田嗣治 布との対話」のことはこちらで書きましたので省略いたしまして、まずは「亀倉雄策と土門拳」のこと。

前回の東京オリンピック (1969) ポスターを制作した亀倉雄策さんの作品のいくつかは、もちろん知っていましたが、土門拳さんとは共に「無名」20代に知り合って、生涯にわたる友人だったとは知りませんでした。

そういえば、「和田誠展」で、和田誠さんが装幀した亀倉さんのエッセイ集「亀倉雄策の直言飛行」が展示されていましたが、これがまた…
これはもちろん、亀倉さんが制作した、短距離走のスタート直後をモチーフにした東京オリンピックのポスター(上の写真では、見づらいですが、一番左)パロディです

最後に残った「よみがえる正倉院宝物」は、副題「再現摸造にみる天平の技」にあるとおり、正倉院宝物の模造品の展覧会です。
でも、模造品侮るなかれ で、明治以降の名工が「宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいて本格に (フライヤーより)取り組んだ作品は、超一級の工芸品ぞろいでした
常々思っていることながら、「技術は進歩するが、技能はその人限り」です。この巨大な壁に立ち向かう人たちの努力と、古人の技能の凄まじさに感じ入る展覧会でした。
この展覧会は、来年1月26日~3月27日の会期で、サントリー美術館でも開催されるようですので、もう一回観てこようかなと思っています。

ということで、今年の展覧会の振り返りはおしまい。
昨年と同様に、コロナ禍のせいで見逃した展覧会がいくつもありました。
来年は、観たい展覧会を見逃すことのないことを願っています。

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2021年の美術館・博物館めぐりの振り返り [前編]

2021-12-30 15:04:51 | 美術館・博物館・アート

このブログでは「毎年12月30日」の定番にしている「美術館・博物館めぐり」の振り返りです。

ご参考までに、過去の振り返りへのリンクを貼っておきましょう。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年

   

去年にひきつづき、今年もコロナ禍美術館・博物館休館が相次ぎ、また、再開しても事前予約が必要だったりして、なんとも不自由な一年でした。
来年は、思い立ったが吉日 とばかりに行けるとか、通りすがりに見かけた美術館にふらりと立ち寄ってみるといったことができるようになってほしいものです。

さて、例年、この「振り返り」では、TOP3 の3本と、次点6~7本「選出」しているのですが、ことしはどうもTOP3 を選びきれません
ここ数日、反芻しつつ考えてみたものの、やはり絞れない

ということで、今年は4本の展覧会を「TOP4とします

まずは、記憶に新しい、

和田誠展
  @東京オペラシアター アートギャラリー

和田誠展のことは、このブログで2回にわたって書きましたので(こちらこちら)、これほど終始ニコニコしながら鑑賞した展覧会は珍しいのではなかろうか? とだけ書いておきます。

電線絵画展 @練馬区立美術館

巨匠・黒澤明監督が、「七人の侍」のロケの最中に、「あの電信柱が邪魔だからどけろと指示したという逸話を聞いたことがありますが、風景の中で電柱や電線邪魔者扱いされるのが普通です。ところが、そこを敢えて電線に焦点を当てた絵画を中心とした展覧会を企画して、質・量ともに「まとも」(以上) の展覧会にしてしまった企画の素晴らしさ
フライヤーに書かれた「概要」を転記すると、

この展覧会は明治初期から現代に至るまでの電線、電柱が果たした役割と各時代ごとに絵画化された作品の意図を検証し、読み解いていこうとするものです。
文明開化の誇り高き象徴である電信柱を堂々、画面中央に据える小林清親東京が拡大していく証として電柱を描いた岸田劉生モダン都市のシンボルとしてキャンバスに架線を走らせる小絲源太郎、電線と架線の交差に幻想を見いだした“ミスター電線風景”朝井閑右衛門。一方で、日本古来よりの陶磁器産業から生まれた碍子には造形美を発見することができます。
電線、電柱を通して、近代都市・東京を新たな視点で見つめなおします。

とありますが、まったく見事であります。
「電柱や電線といえば…」山口晃画伯の作品もしっかりと拝見できて(展覧会の副題は「小林清親から山口晃まで」)満足な私でありました。

「電線絵画展」と同様に、企画の勝利とも言えそうなのが、

美男におわす @埼玉県立近代美術館

こちらもフライヤーに載った「概要」が短い文章で展覧会の意図を明確に示していました。

 かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は
   美男におわす 夏木立かな   与謝野晶子
増殖する美男の園へようこそ。「美男におわす」は、日本の視覚文化のなかの美少年、美青年のイメージをたどる展覧会です。これまで人々は数多くの男性像に理想を投影し、心をときめかせてきました。しかし、それらは主に女性像からなる「美人画」とは異なり、「美男画」といった呼び名を与えられることはありませんでした。
(中略) 浮世絵、日本画、雑誌の表紙や挿絵、現代作家の作品、マンガなど、時代やジャンルをまたいだ様々な男性像をめぐるなかで、男性を美しいものとして表現すること/見ることに光を当てます。

古くは江戸時代初期屏風から最新マンガ(よしながふみ「大奥」の複製原画)まで、絵画から彫刻、アニメ映像、デジタルデータまで、なんとも「時代やジャンル」をまたぎまくりです
この展覧会の企画者は、企画の作業が楽しくてたまらなかったのだろうな…
個人的には、2019年7月に五浦での個展を拝見して以来の入江明日香さんの作品に再会できて嬉しゅうございました。

国宝 鳥獣戯画のすべて @東京国立博物館

鳥獣戯画といえば日本美術史を語る上で避けて通れないエポックメイキングかつユニークすぎる名品ですし、「史上初! 全4巻 全場面、一挙公開!」ともなれば、そりゃ軽い扱いにするわけにはまいりません。
でも、私がこの展覧会をTOP4 に選んだのはそれだけではありませんで、その展示方法にありました。

トーハクでは、6年前にも特別展「鳥獣戯画-京都・高山寺の至宝-」で鳥獣戯画全4巻の各巻を前半・後半部分に分けて、それぞれ前・後期に展示しました。私も観に行きたかったのですが、あまりの行列に恐れを成して、本館で甲巻の模本を鑑賞することで我慢しました(記事はこちらこちら)

「展覧会あるある」として、絵巻物や浮世絵版画は混雑するとよく観ることができないという教訓があります。
ところが、今回のこの展覧会では、人気の甲巻だけ、その展示ケースの前に「動く歩道」を設置して、観覧者はこの上から鑑賞するという画期的なシステムを導入しました。
しかも、幸か不幸か、コロナ禍のせいで、事前予約制を採っていたこともあり、6年前の、

当時のトーハクの公式Tweet

「入場まで(屋外)約60分待ち」「会場内の鳥獣戯画観覧は甲巻約160分待ち」と比べたら、VIP待遇を受けているかのような感じで鑑賞することができました

この「動く歩道」「トーハク史上初の試み」だそうで、

巻き広げながら見る絵巻本来の鑑賞方法に加え、皆様に作品を間近でご観覧いただける環境を準備しております。(フライヤーより)

だとか。
特別展のために架設の「動く歩道」を設置できたのは、会場がトーハクで、展示品が「鳥獣戯画 甲巻」だったからなのでしょうけれど、この展示・観覧方法はイイです。
「自分のペースで観られないと思った人がいたかも知れませんが、3時間以上も並んだ上で「自分のペースで観る」のと、待ち時間数分「じわっと観る」のを比べたら、行列嫌いの私は、迷わず後者を選びます
「動く歩道」の列に並び直せば何回でも観られますし…

と、TOP4 を紹介したところで [前編] はおしまいです。
[後編] では「次点その他を紹介します。

つづき:2021/12/31 2021年の美術館・博物館めぐりの振り返り [後編] 

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年末年始のTVでMISIA三昧

2021-12-28 17:41:47 | MISIA/テレビ番組

1998年のデビュー以来、長いことTV番組に出演することが極めてだったMISIAですが、年々、TVでそのお姿を拝見する機会が増えてきまして、今年は、元旦から「さんタク」への生出演でスタート
その後、3月には「音楽の日」ブルーインパルスとの衝撃のコラボを披露したかと思えば、7月の「音楽の日」にも出演。その約1週間後には「東京オリンピック開会式での国歌独唱ほぼ全世界的に放送され、8月には「ライブ・エール」「1億3000万人のSHOWチャンネル」「24時間テレビ」3連発
ネット配信も含めれば、フジロックフェスティバル '21ap bank fes '21への出演もありました

と、ここで一息入って、ここからは9月下旬再開した「MISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSEに専念するのかと思いきや、11月中旬からはかつてなかったほどのTV出演ラッシュが始まりました

備忘録として、11月中旬から年末までMISIATV出演を整理しておきます。

11/17:ベストアーティスト2021 (日テレ)
11/22:CDTV ライブ!ライブ! (TBS)
12/09:NHK MUSIC SPECIAL
     「MISIA 今、届けたい 愛のうた」 (NHK)
12/21:HAPPYクリスマス おもちゃ屋MISIA (日テレ)
12/29:ap bank fes '21
    〜コロナの出口 利己と利他のはざまで響きあう音… (NHK)

12/30:第63回 輝く!日本レコード大賞 (TBS)
12/31:第72回 NHK紅白歌合戦 (NHK)

これに加えてYouTube「THE FIRST TAKE」での「明日へ」「Higher Love」の配信がありましたっけ。

MISIA - 明日へ / THE FIRST TAKE

MISIA - Higher Love / THE FIRST TAKE

さらに、映画「SING/シング:ネクストステージ」吹き替え進行中だというし、

『SING/シング:ネクストステージ』予告編

また、この間も2本のラジオ番組をなんとか掛け持ちを続けていたし、忘れちゃいけないのは、12月1日にはNew Album「HELLO LOVE」がリリースされました。

昨年末の骨折の養生とか、今年8~9月のコロナ禍によるライヴのキャンセルとかの鬱憤を晴らすかのような八面六臂の活躍ぶりです。

MISIAは、レコード大賞では最優秀歌唱賞受賞歌手として「Everything」「アイノカタチ」「Higher Love」3曲を、歌合戦では2年連続大トリとして「明日へ 2021」を歌うのだそうです。
おそらく、どちらの番組でも、息のビッタリ合った「MISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」のバンド&コーラスをバックに、ビシッ と聴かせてくれることでしょう

ただ、紅白での曲目が「明日へ 2021」というのは、ちょっと予定調和すぎるというか、ちょっと意外性に乏しい気がします。
確かに、東日本大震災から10年という節目だし、コロナ禍鬱々とした時が2年近く続いて、ここは明るい明日を感じたいという観点からは「明日へ」はふさわしい曲だと思います。でも、「明日へ」は、今年のNHK「ライブ・エール」のトリで歌った曲ですし、「音楽の日」でも去年に続いて披露されました。ここは今年の最後を飾るにふさわしい新曲の「Higher Love」とか「歌を歌おう」でも良かったのではなかろうかと…。ライヴでこの3曲を何度か聴くにつれて、その思いが強くなってきて、先日、「HAPPYクリスマス おもちゃ屋MISIA」「完全版」日テレプラスで視て、改めてそう思いました。

ただ、曲名に「2021」が付いていることで、「アイノカタチ 2018」のように、2曲になる可能性もあります。
でも、「明日へ」に続いて別の曲の展開はあり得ない気がしますっつうか、それをやったら「明日へ」が「明日へ」ではなくなってしまいます。逆に、別の曲から「明日へ」につなぐのなら「あり」ですが(MISIAが紅白に初出場した2012年は「Everything⇒明日へ」)、その場合、何を歌う????
「尺」の関係もありますし、かなり難しい
私の希望的予想は、来年の「ライブ・エール」「歌を歌おう feat. Masashi Sada」紅白では3年連続の大トリとして「Higher Love feat. Kaze Fujii」だな

   

年が明けると、1月2日「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」が放送されます。

それに先立って、TBSでは12月31日と1月2日に「全話一挙放送SP」が放送されます。つまり、12月31日と1月2日は、朝から夕方までほぼ1時間おきにTVから「アイノカタチ feat. HIDE (GREeeeN)」が流れます
関東地区以外では放送の有無も含めて地方局次第で、1月2日に帰省する予定の場合は、全話一挙放送SPの後半と「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」リアタイ視聴できません
もちろん、本宅のBlu-rayレコーダー録画予約するのですが、それを視られるのは約2週間後
まぁ、これも「運命<さだめ>でごさいます

それはともかく、「MISIA、怒濤の年末年始」まだ半ばです

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和田誠展に行けてよかった [後編]

2021-12-19 14:03:33 | 美術館・博物館・アート

「和田誠展に行けてよかった [前編]」のつづき、きょう東京展の千穐楽を迎えた「和田誠展」の見聞録です。

雑誌「キネマ旬報」でながらく「お楽しみはこれからだ」を連載されていた和田さん、相当な映画ファンであったことは想像に難くありませんでしたが、学生時代に書いていたという映画ノートが、まぁ… 几帳面な、きれいな、小さな字で、ビッシリと感想が書き連ねられていました。
私も、年間100本ほどの映画を観ていた学生の頃の私映画メモを書いていましたけれど、とてもとても足元にも及ばないどころか、いわゆる「レベチ」です。
ときにはイラストやロゴ入りで書かれた和田さんの映画ノートは、和田さんの「芸(術)の肥やし」になったんだろうな… 後で読み返して記憶を呼び覚ますことはもちろん、頭の中を整理して文章にまとめること自体が、記憶に刻み込むには効果的な手段ですから。

和田さんは映画好きが高じて、ついには映画監督まで務めることになったのですが、「麻雀放浪記」脚本いかにも和田さんでした。

「絵コンテ」入りの脚本
図録から引用しますと、

根っからの映画ファンだが、自身が映画を監督するとは考えていなかった。きっかけは角川春樹。次にやりたいことを聞かれ「映画のシナリオが書きたい」と何気なく口にしたことから『麻雀放浪記』の脚本を書くことに。イメージした場面の絵も合わせて角川に見せたところ、ここまでイメージができているなら自分で監督をやったらどうかと勧められる。

という経緯だったのだとか。
会場では、「麻雀放浪記」「怪盗ルビイ」1シーンづつが流れていました。「麻雀放浪記」では加藤健一さん演じる「女衒の達」渋かったよなぁ~

   

1977年5月から2017年7月までの40年間にわたって和田さんが描きつづけたのが、週刊文春の表紙。
それがどばぁ~っと並ぶと、壮観 以外のなにものでもありませんでした。

2017年の通算2000回目をもって新作の掲載は終わりましたが、その後は「アンコール企画」として過去作品を再使用している週刊文春、和田さんが亡くなった今も、和田さんのイラストを表紙に使い続けています。
ここまで来ると、表紙が変わったら週刊文春が週刊文春でなくなってしまうのでしょうなぁ

   

私の大好物画家の一人にベン・シャーンがいます。

和田さんもベン・シャーン好きだったことは知っていましたが、こちらの作品(「アラビアンナイト」挿画)なんて、それっぽい

「芸術新潮」ベン・シャーン特集(2012年1月号)に載っている和田さんへのインタビューによれば、

初めてベン・シャーンを知った学生時代にはずいぶん影響されて、それが絵に現れちゃったことがあるんだけれど、それはよくないとすぐに気がつきましたから、離れようとする。それはベン・シャーンから離れるんじゃなくて、ぼくの描くものがベン・シャーンのスタイルに似ることから離れようしただけであって、あの人の作品や人柄に対するリスペクトが変わることはないでしょう。これからも。

だそうです。
和田さんは、ベン・シャーンにファンレターを書いたら、ベン・シャーンから返事クリスマス・カードをいただき、そのお礼として和紙と民芸品を送ったら、その民芸品(土人形)を描いたイラストが、ベン・シャーンが挿画を担当した絵本「OUNCE DICE TRICE」(私も持ってます:記事)に載ったとか。
和田さん曰く、

びっくりするやら嬉しいやらで、またまた有頂天(笑)。

うんうん、気持ちが判る…

   

和田さんが、奥様の平野レミさんのためにデザインしたセーターが、これまたイイ 和田さんらしくて (特にキングコングのやつ)

牛肉部位が色分けされたデザインのセーターも展示されていましたが、写真を撮り損ないました

デザインついでに書けば(失礼)コンサートのポスターにも和田さんのセンスが光ります。
これとか、

これなんて、

めちゃくちゃカッコいい

会場で和田さんの膨大な作品たちを観ていると、自然と顔がほころび、いつまでもこの幸せな空間に居続けたい気分になってきます。

こんな絵(原画)を前にしたら、ちょっとした悩みなんて吹き飛びますって

だんだん話がとりとめなくなってまいりました

そこで最後は「和田文字」のこと。

展覧会では「装丁に見る和田文字」というコーナーが作られていました。

私の書架の丸谷才一コーナーの写真を載せますと、

和田さん以外の装幀の本もありますが、背を見るだけで、和田さんが装幀した本とそうでない本とが一目瞭然じゃないですか?

独特の手書き文字=和田文字を見るだけで、その本の内容が楽しそうに思えてくるのが不思議です。

この記事を書いていると、もう一回「和田誠展」を観に行きたくなってきます。
でも、きょうが千穐楽ですし、既に昼下がり。これから出撃しても、私が出かけた4日前とは比べものにならないくらい入場待ちの列が伸びていること必至です。
機会があれば、巡回展に行ってみたいもの
巡回展の日程は、

2022 春 熊本市現代美術館
2022 夏 新潟 (調整中)
2022 冬 九州市立美術館 分館
2023 秋 愛知

だそうです。
ふと思ったけれど、和田さんの個人美術館があってもいいのではなかろうか?
そこまでいかなくても、どこかの美術館に和田さんの作品を常設展示(しょっちゅう展示替えあり)する部屋があってもいいのではなかろうか?

そんな勝手なことを考えながら「和田誠展」の見聞録を終了いたします。

あ、そうだ

この展覧会の図録は、4,400円(税込)とお高くて、展覧会に出かける前には購入する気はなかったのですが、展覧会を観て、この図録の現物を見たら、ついつい購入してしまいました

判型こそA5サイズと図録としては小ぶりながら、

和田誠を知るうえで欠かせない約30のトピックの特集と、83年に及ぶ膨大な仕事量を伝えるビジュアル年表を、520ページの大ボリュームで紹介します。展覧会で紹介しきれなかった参考図版も含め約2000点の図版を掲載した決定版です。

というものですから
この図録は一般書店でも購入可能だそうです。ご参考まで。

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和田誠展に行けてよかった [前編]

2021-12-18 13:07:30 | 美術館・博物館・アート

おとといの朝、ひょんなことから「和田誠展」のことを思い出し、展覧会の公式サイトを見ると、

和田誠展

ありゃ 今週末(12月19日)終了とな

「そのうちに行こう」と思っているうちに、いつのまにやら会期末 というよくあるパターン。
すぐに行くしかない ということで、この日予定していたMISIA「HELLO LOVE」のジャケ写の額装作業(記事) にいそしんだ後、さっそく会場の東京オペラシアター アートギャラリー (館名が長すぎる) へと出撃

東京オペラシアター最寄り駅京王新線・初台駅ですが、新宿駅から1駅なら、途中で昼食を摂りがてら歩けば、健康に良く、お財布にも優しい。

そして、やって来ました、東京オペラシアター

ここに来るのは「梅佳代展 UMEKAYO」(記事) 以来ですから8年半ぶり (そんなに経つかぁ~)

それはともかく、エスカレーターに乗ってアートギャラリーへ。

そして、3Fの入口で自動ドアが開くと、、、、ありゃぁ~~、なんじゃ、この行列

土日祝日ならばともかく、平日の13時ちょい前だというのに、チケット売場に向かって行列が続いています
会期末のこの土日はどうなってしまうんでしょ

行列に並ぶこと約20分にして、ようやくチケットを購入できました。
でも、かわいいチケット

場内に入ると、入場待ちの列から想像していたほどは混雑していなくて、ちょっと安心

   

和田誠さんといえば、イラストレーターにして、似顔絵描きにして、グラフィックデザイナーにして、映画監督にして、エッセイストにして、カリグラファーにして、そして、かの平野レミ様のとして、めちゃくちゃ多方面にわたってその才能をめちゃくちゃ発揮された方です。

そして、この展覧会は、

本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。

というもので、アートギャラリーのフロア全面に展示された作品は全部で約2,800点

こんなに展示点数の多い展覧会を観たのは初めてかもしれません。

私が最初に目にした和田さんの作品は、が喫っていた「ハイライト」パッケージだと思うのですが、当時はグラフィックデザイナーなるものの存在すらも知らない幼さでしたので、和田さんと「ハイライト」とが結びつくことはありませんでした。

そして現在、私の蔵書を眺めると、和田さんのイラスト「和田文字」を纏ったのなんと多いこと

一時期、丸谷才一さんのエッセイにハマっておりまして、その多く和田さんによる装幀です。

また、展示されていた作品の一つにビックリ & ドッキリ

私の岸洋子さんの歌大好きで、このライヴ・アルバムは別邸のレコード棚に並んでいます
まさか、このアルバムデザインも和田さんによるものだったとは

こうして考えると、私は幼少のみぎりから現在に至るまで「和田誠のある暮らし」をしているんですな

   

この展覧会を観て、改めて感じたのは、和田さんの似顔絵巧さでした。

シンプルかつ必要最小限で、どうしてこんなにモデルとなった人を写せるのだろうか?

こちらの柳家小さんさんのイラストなんて、もう、たまりません

かと思うと、ピカソ風ピカソを描いたりもして…

そんな「似顔絵の職人」和田さんの画才とユーモアは、高校2年生のときの「作品」にも現れています。

先生の似顔絵で授業の時間割を書いてしまうという…

図録「1953 17歳 高校2年生」によると、

先生の似顔絵による時間割が完成。写真店の友人が紙焼きしてクラスメイトに配った

だそうです。
ご本人の著書「似顔絵物語」からの引用によると、

この頃が「誰でも似せる」意味では技術のピークだったかも。先生全員の似顔が描けないと時間表は成立しないのですから。これを作るために似顔絵修行をしたようなもの。

とのことで、若い頃の厳しい(?)似顔絵修行があってこその和田誠さんだったんですなぁ

というところで「後編」につづきます。
書き遅れましたが、この展覧会では写真撮影可 でした。

つづき:2021/12/19 和田誠展に行けてよかった [後編] 

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特典カレンダーのジャケ写部分を額装してみた

2021-12-16 19:38:41 | MISIA/日記・エッセイ・コラム

MISIANew Album「HELLO LOVE」を購入したとき、A4サイズカレンダーを特典としていただきました。
でも、カレンダーとして使うには日付が小さすぎ実用性には乏しいものですから、ジャケ写の部分を切り抜いて、「MISIA SOUL JAZZ BEST 2020(以下、MSJBと略します)特典デカジャケでやったように(記事はこちら)、額装することにしました。
去年の額装のときに購入した12 inch Vinyl盤用のフレーム 3枚組を使うことにして、まずは配色の検討からスタート
この検討は、別邸で行いましたので(「HELLO LOVE」は発売日前後に滞在中の予定だった別邸に配達してもらいました)、在庫しているフレームが何色なのか判らないまま、とりあえず、本体のジャケ写との相性だけみることにしました。
一応、ジャケ写と全体の大きさは、現物と同じ比率で比較しました。

これを見比べたところでは、右上のアイボリーか、左下のワインレッドのいずれかだろうという感じ。
あとは、本宅に帰って、フレームの在庫を見て決めることにしました。

   

で、本宅でフレームを見ると、在庫は茶系のものでした。
であれば、のフレームを使い、左下のワインレッドで行こう と決定です。

ところで、このフレームはレコードジャケットを入れるためのものですので、厚物を収納できるよう、けっこうスペースがあります。
ですから、ペナペナのものを入れると、ちょっと格好がつきません
そのため、「MSJB」のときは、に厚みのある片ダンを使い、デカジャケ発泡スチロールボードで裏打ちしました。

今回も、ジャケ写は前回同様に裏打ちするにしても、またもや片ダンを使うのはちょっと芸が無いのではないかと考え、単純に行くことにしました。片ダンもなかなかな風合いなんですけど…

単純に行くにしても、そこはちょいと凝ってみよう と、はるばる伊東屋まで行って、紙を物色しました。

そこはさすがは伊東屋でして、紙売場の壁にはとんでもない種類見本グラデーションをつくって並んでいました。
そのものだけでなく、紙質も確認しながら、好みの色で、薄くシボの入ったラシャ紙を選び出しました。サイズも、フレームサイズの31×31cmには余裕のあるもの(約39×54cm、いわゆる四つ切)です。
お値段税込121円

ところが、欲しかった両面糊付き発泡スチロールボードは、伊東屋では扱っておらず、この紙一枚だけ購入して帰宅しました。

そこで、きのう、大宮の東急ハンズに行ってみましたが、やはり扱っている発泡スチロールボードは片面糊付きだけで、がっくり
しかたなく、片面糊付きの発泡スチロールボード(A4サイズ) 253円也と、地の裏打ち用の厚紙(これも四つ切) 71円也と、スプレー糊(これはお高く、1,067円)を購入しました。どれも誕生月特典でここから 5%引き

   

一夜明け、すべての材料が揃い、カッターの刃を折ったたところで、陽光が低くたっぷりと入り込む中、作業開始です。

まずは、特典カレンダーから、ジャケ写部分を切り出しました。

つづいて、ジャケ写発泡スチロールボードの糊面に貼りつけ、ピッタリサイズ切断

次はの部分の加工です。
まず、フレームから台紙を取りだし、それよりビミョーに小さいサイズ厚紙とラシャ紙切断。そして、厚紙の中央部に、ジャケ写より上下左右1cmづつ小さくをあけました。
この作業は、確実に「地」の中心部ジャケ写を貼りつけ、かつ、ジャケ写がずり落ちないための工夫のつもりでしたが、今にして思えば不要な工程だった気がします

新聞紙(先日買ったスポーツ報知を利用)を広げ、その上で、厚紙スプレー糊を吹き付けました。

そして、厚紙ラシャ紙を貼りつけ、ラシャ紙のの部分を切りとりました。

次に、ジャケ写の裏側にと同じ大きさにを付け、その上から両面テープを貼りつけ、剥離紙を剥がすと見えてくるを頼りに、ジャケ写「地」ド真ん中に貼りつけました。

そして、の部分に、切りとった厚紙をピッタリとはめ込んでジャケ写両面テープと圧着し、ひっくり返すと、ほぼできあがり

最後に、上下を間違わないように、そして、引っ掛からないように慎重にフレームに収めて、完成です

この額装をどこに飾るか、まだ決めていないのですが、とりあえず、「MSJB」のデカジャケを飾ってある洗面所の壁に掲げてみました。

うん、「MSJB」のデカジャケほどのデキではありませんが、悪くはない

ということで、額装作戦は、約50分を要し、今回も成功裏に完遂できたのでありました。
めでたし、めでたし。

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「MISIA星空のライヴ」東京公演の落ち穂拾い

2021-12-14 19:57:24 | MISIA

「今年の『MISIA星空のライヴ』はおひらき」のつづきのようなものです。

12月12日(日)の 1st Showは、最初の緊急事態宣言発出(2020年4月7日)以降のMISIAのライヴとして100公演目でした。
100公演の記録右の縦長の表は、翌13日のスポーツ報知に載ったもので、見事に整理してくれています
さて、この「100公演目」を見届けた私のTweetはこんなものでした。

12月12日のライヴ終了後の私のTweet

この日のMISIAはとにかく饒舌でした。あんなに喋り続けることは、このツアーでは、少なくとも私が参加したライヴでは、これまでありませんでした。

その内容は、新型コロナウイルス感染症のため、「星空のライヴ」2度にわたって延期されることになったこと、自分も含めて、音楽活動がほとんど止まってしまったこと、それでも、なんとか対策を講じてライヴ活動を再開したことなどなど…。

途中からMISIA涙声に変わっていました。
おそらく去年初めからこの日までの2年弱に起こったことが、次から次へと頭をよぎっていたのでしょう。
落馬による骨折で、関西でのライヴが中止となり、紅白歌合戦への出演も危ぶむ声が出たりもしましたっけ…

落馬負傷は「事故」でしたが、MISIAは他のミュージシャンたちに比べて早い時期からライヴ活動を再開したこともあって、かつてなかったほど、個人的な批判を浴びたと思います。
去年12月に「MUSIC STATION ウルトラスーパーLIVE」ブルーノート東京からの中継で出演したときは、客が飲食しているとか、ステージ上のバンド/コーラスが密だとかといったTweetが少なからずありました。
とくに、フジロックへの出演は、他の出演者も同様でしょうけれど、知名度の高いMISIAにはとりわけ風当たりが強かったでしょう。また、フジロック「君が代」を歌ったことに対しては、賛否が入り乱れていたように思えました。

あ" 東京オリンピック開会式での「国歌独唱」に対しても、「普通に歌え」とか「『さざれ』と『石の』の間にブレスを入れるな」とか、何様的なTweetがありましたな
どこかの隣国では、「MISIAが」ではなく、開会式で「君が代」が歌われたこと自体に不満・非難が渦巻いたとか…。これは非常識過ぎる反応ですので、無視してよろしいでしょ。こちらのサイト胸くそ悪い現地の様子が書かれています。読むことはお薦めしません

MISIAは聴衆に、「みんな、頑張ってきたよねぇ。ほんと、我慢したよねぇ」優しく語りかけていましたが、聴衆だって、同じことばでMISIAをいたわりたいと思ったことでしょう。

この日、MISIAから、

MISIAのおことば

というおことばを賜りました。
いかにもMISIAらしいおことばです。

MISIA音楽の力を信じているし、私も「MISIAの音楽の力」、言い換えると「ビタミンMの効能」を信じています

   

私は12月11-12日の両日とも、1st Showのみの参加でした。
いっとき、今年のファイナルとなる12日の2nd Showも、当日券が買えれば参加しようかな? とも考えていました。
ところが、11日のライヴから帰宅すると、ライヴの余韻がかつてないほど強烈で、そして、それに浸りたくて余計な「音」遮断
結局、その夜は一度もTVのスイッチを入れることなく、ラジオもCDも聴くことなく就寝

そして翌12日、目覚めると、2nd Showへの参加の意欲ちょっとだけしぼんでいました
余韻が延々と続く中で、それに上書きしてよいものだろうか? という疑念が涌いてきたのです。
結局、1st Showだけで帰宅することになったのですが、決め手となったのは、「余韻の上書き問題」ではなく、お尻の痛みでした

「お尻の痛み」といっても「ぢ」ではありません。
12日の私の座席「コニーちゃん」(バルコニー1) で、周りの皆さん同調して、ライヴ中、ずっと座ったままだったものだから、お尻が痛いったらもう…

12月12日の眺め

2nd Showの当日券を買えたとしても、おそらく「コニーちゃん」だろうし、また座ったままだとしたら耐えがたい
ということで、「お尻の痛み」にかこつけ、結局、「1day 1show」を貫くことになりました。

でも、私の「来年の初MISIA」1月16日京都公演で、この日は 1st & 2ndに参加します。
実はこの京都での「1day 2shows」は、私が意図したものではありません。
もともと、京都 2daysの両方参加するべくチケット2日に分けて獲得したのですが、中止⇒振替の妙(?)、心ならずも「1day 2shows」となってしまった次第。

1月16日は、2公演とも「一ケタ列目ですから、「お尻の痛みフリー」のはず。「余韻の重複」だけが懸念材料です。

「ブラス隊は一糸ほとんど乱れず踊りまくっていた」に触れることはできませんでしたが、きょうはここまで

村田千紘さんのTweet

コメント (2)
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今年の「MISIA星空のライヴ」はおひらき

2021-12-13 11:51:27 | MISIA

きのう・おとといと、有明の東京ガーデンシアターに出かけてMISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSEに参戦してきました(両日とも 1st Showのみ)
今年4月末に開幕したツアーの今年最終 2 daysです。

極力ネタバレしないようにすると書けるネタが少なくなってしまいますので、東京ガーデンシアターでの6公演(10月22-23日、11月2-3日、12月11-12日)備忘録みたいにしようと思います。
東京ガーデンシアターでの公演は、10月22日と11月2日を除いて1日2公演でしたが、私は律儀(?)1日1公演だけ参戦しましたので、聴いたのは計6公演で、その座席をプロットしますと、こんな具合です。

東京6公演での私の座席

実質2列目ほぼド真ん中(12月11日)あり、バルコニー3後ろから2列目(11月2日)ありと、なかなかな「展開」でした
「アリー」の前の方だと、MISIAの表情はよく見えるけれど、見切れが発生して、一部のバンドメンバーのお姿が見えなかったりするもので、その点、「コニーちゃん」(一部の席を除く)だと、ステージ全体が良く見えるのですよ。おとといの公演では、ある曲で「この音は何の楽器?」という場面があったのですが、きのうは、それがソプラノサックスの音であることを確認できました
Twitterを眺めていると、「音が籠もって…なんて感想が散見されていましたが、私の座席はどこからも良い音で楽しめました。(PAに対する不満がデカかった かつてのMISIAのライヴとは雲泥の差)

と、ここで、10月22日以降のセットリストを、大阪公演と私が参加しなかった広島公演の分も含めて載せます。
例によって、クリックするとセットリストをご覧いただけるようにしました。

クリックするとセットリストが開きます

セットリストで特筆するべきは、きのう・おとといの4公演だけ、季節限定クリスマス・ソング 2曲が披露されたことでしょう。
スタンダードナンバー「The Christmas Song」と、

まさか の、でもこれも既にスタンダードナンバー といって良い「All I Want for Christmas is You」

どちらもMISIAが歌うのを聴くのは初めてで、とてもとてもステキでした。

   

MISIAのボーカルは、いつものように倍音マシマシで、深く伸びやかで、美しく会場に響き渡り、オーディエンスの耳と体を突き抜けて直撃する…。軽々に「歌唱力」ということばを使うのは失礼なほど。
しかも、この安定度はどうしたことなんでしょ。
「THE F1RST TAKE」に出演(こちらこちら)したことについてMISIAは、

一発撮りなのは、ライヴではいつもそうなので…

と、しごくあっさりと語っていましたが、長いツアーを通して「高値安定」させるのは、プロとはいえ、大変なことだと思います。
もっとも、10月23日の公演では、某新曲の途中で歌詞が飛んで

アリーとコニーちゃぁ~ん
もう一回 歌っていいかしらぁ~

なんてこともありましたけど…
でも、MISIAのライヴに何度行っても、生歌を聴ける喜びが溢れてきて、自分が生きているからには、何度でもMISIAの生歌を聴かなくてはもったいない と思ってしまうのです。

   

10月と11月の東京公演のあと、大阪公演(11月19-20日)を聴いて、バンド/コーラスの一部変更・増員もあってか、ライヴの充実度というか完成度更に高まった印象を受けました(記事はこちらこちら)

大阪・フェスティバルホール

そして、東京に舞い戻ってくると、、、「MISIA様ご一行」は、ますますパワーアップしていました

5月16日の新潟公演を聴いたとき、

バンドとのコンビネーションも、河口湖で聴いたときより更に馴染んだ感じでした。

と思ったものですが(記事)、ツアー初期にはやや遠慮気味だった(?) メンバーが、ライヴを重ねるたび、良い意味で「我(が)」を出すようになり、その個性とそれぞれのイマジネーションを発揮しだしたことで、MISIAの歌声を含めたサウンド輝きを増してきたと感じています。
まさに一期一会のステージ上のバトル
今年のNHK紅白歌合戦MISIAが何を歌うか判りませんが(私は大好物「あ」の曲を一推しだけど、今年もトリを務めるとなると、あの曲この曲っぽい気がする)このメンバー(トランペットは 3本がイイ)で、TVの視聴者と会場の聴衆圧倒していただきたいものです

おとといの公演のメンバー紹介(某曲の曲中)で、MISIAが某メンバー名前を間違ってコールしてしまうアクシデントが発生しました。
さすがにMISIAもすぐに間違いに気づき、ハンドサイン演奏を伸ばすよう指示を出すと、改めて正しい名前をコール
バンドメンバーたちは、笑いながらこの指示に応じていましたが、考えてみると、コレって、楽譜どおりに演奏していたらできるはずもないことです突然、「そこに20小節を追加してみたいなことですから。
平然と(笑いながら)応じるバンドメンバーたちのプロフェッショナルぶり引き出しの多さもさることながら、それを要求するMISIAのバンドメンバーに対する信頼感みたいなものも感じる一幕でした。
それにしても

「たけし」と「たけし」と「さとし」だから「たけし」

というのはちょっと…
MISIAは、「そういうの苦手なのよ、私ねぇ~」と弁解しておりました。

   

このツアー緊急事態宣言発出以降としては101公演目となったきのうの 2nd Showで今年の「MISIA星空のライヴ」はお開き。来年1月14・16日の京都公演からツアーが再開されます。
MISIAの話しぶりからすると、東京を含めて、まだ追加公演があるみたいでした。
これから年末にかけて、「HAPPYクリスマス おもちゃ屋MISIA」「レコード大賞」「NHK紅白歌合戦」と、MISIATVで視る機会が続きます。これを「つなぎ」にして、また生MISIAを聴くことを楽しみに待ちたいと思っています。

あ" ちょっと書き足りない
気が向けば「落ち穂拾い」をします

つづきのようなもの:2021/12/14 「MISIA星空のライヴ」東京公演の落ち穂拾い 

 

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2022年版「特製MISIA卓上カレンダー」

2021-12-12 10:05:39 | MISIA

きのう、「MISIA星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」東京公演(1st Show)に行ってきました。
このツアーには何度も行っているにもかかわらず、きのうのライヴはほんんんっとう良かった 格別良かった
18:30頃に帰宅して、それから寝るまで、ひたすら余韻に浸りたくて、TVのスイッチを入れることもなく、雑音を遮断していたくらいです。

ライヴの感想とかは、きょうの東京公演2日目(このツアー通算では10月、11月につづいて6日目)を聴いてから書くことにしまして、ちょっと違うお話。
きのうのライヴ終了後、MISIAの公式カレンダーを購入しました。

広告やファッションを中心にミュージックビデオ、TVCMの世界で第一線を走り続けているカメラマン田島一成氏による完全撮り下ろし。
“MISIA's ファッションボード”をテーマに、お洒落でクール、キュートでチャーミング、12ヶ月の様々なここでしか出会えない”MISIA’s スタイル”が楽しめます!!
仕様:B3サイズ(364×515mm)
13ページ カラー

というもので、全ページがファッション雑誌の表紙のような、おっしゃれ~ なカレンダー
私のうちには似合わない

だからというわけではなく、ここ数年恒例になっている「特製MISIA卓上カレンダー」2022年版を作りました。印刷したのはまだ1-2月だけですが…

この卓上カレンダーは、当時の私の勤務先の休日が世の中一般と違っているものだから(月~金曜日の祝日は出勤とか、春・夏・冬の3大連休があったりとか)、PC前の定位置に座っていてもすぐに出勤日/休日が判るカレンダーが欲しくて、2015年度から作りつづけているもの。

既にこの会社を辞めていますので、通常のカレンダーでも支障はありませんが、せっかく過去7年にわたって継続していますので、来年分も作ることにしました。

2015年度, 2017年度, 2020年ライヴの画像、2016年度壁紙コレクションから、2018年度2019年度ジャケ写2021年「2020年のMISIA」をテーマにしてきまして、2022年のテーマ「MISIA on TVとしました。

で、1~4月は、「徹子の部屋 (2018)」、「NHK World News (?)」、「音楽の日 (2021)」、「HAPPYクリスマス おもちゃ屋MISIA (2020)」のお写真です。

5~8月は、「24時間テレビ (2021)」、「NHK紅白歌合戦 (2020)」、「東京オリンピック開会式 (2021)」、「日本レコード大賞 (2018)」から。

そして、9~12月は、「いのちのうた (2015)」、「さんまのまんまSP (2017)」、「1億3000万人のSHOWチャンネル (2021)」、「HAPPYクリスマス おもちゃ屋MISIA (2021)」からお写真を拝借しました。

こうしてみると、かつては「TVに出ないMISIA」だったのが、ここしばらくの露出度の高さときたら…
私としては、MISIAに過度の負担(心身両面で)がかからないのであれば、うれしい (ただ、ジャニタレ秋元組が大挙出現する民放の歌番組にはご出演を控えていただきたい とを吐いてみる)

きょうは今年最後の「生MISIA」ですが、そのあともTVでMISIAのご尊顔を拝し、その歌声を聴けるわけで、年末に向かってまだまだ楽しみがつづきます

つづきのようなもの:2022/12/10 今回も作ったMISIA「特製卓上カレンダー」

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別邸の庭

2021-12-08 14:51:14 | 日記・エッセイ・コラム

2階の自室から庭を見下ろしたら、ヤツデの花が咲いていたので、別邸の庭を観察&ちょと掃除しました。

まずは、そのヤツデ

が積もってもおかしくない時期に、それも白い花を咲かせるなんて変わった木ですな。

先月もキレイに実をつけていたムラサキシキブ or コムラサキは、すっかり葉を落として紫色の実を際だたせているし、

ナンテンはシーズンの年末年始を前に張り切っている感じ。

また、イヌツゲは葉の下にひっそりと黒い実をつけています。

一方で、早くもをふくらませている木もあり、

葉が散って間もないドウダンツツジ来春用の芽をつけていました。

   

このあと、伸びすぎたを落としたり、枯れたススキその他のを刈り、最後に、玄関横の雑草を引き抜こうとしたのですが、根をかなり横にも張っていて簡単に抜けないものですから、茎を脇に抱えるようにエイヤァッ

抜けたのは良いのですが、着ていたカーディガンの胸やら腕に、長さ5mmほどの大量にくっついているではありませんか

洋服ブラシをかけてもビクともしません

カーディガンを脱ぎ、ガムテープでペタペタやっても、がっしりとカーディガンに絡みついていて、ほとんど取れません

しかたなく、一粒づつ丹念に「取り外し」ました。

作業後、この種をじっくりと観察し、

これは何の種なのかを調べました。
その結果、イノコヅチ「実」らしいことが判りました。
種を包むサヤみたいなものの一部が、反り返ったトゲのようになって、動物や衣服に絡みつくのだそうな。

パッと見、方向さえ間違えなければ、簡単に取れそうにも思いますが、この「くせ毛」みたいなヤツは、毛にうまく引っ掛かるようになっているのでしょう。顕微鏡があったら、もっと観察したいものだと思いました。

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