新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

8月の美術館・博物館巡り #1

2022-09-01 14:15:36 | 美術館・博物館・アート

半月ぶりの新ネタです。
先月は初旬~中旬に帰省していて、本宅には約半月しかいなかったわりには、けっこう美術館・博物館巡りをしたので、まとめて備忘録的に整理しておきます。

まずは、帰省したのに、竿燈まつり恒例の飲み会墓参りくらいしかイベントがなかったという月前半から。

今回の帰省中、竿燈まつりこそ奇跡的に天候に恵まれたものの、それ以外はほとんどずっと大雨警報が出ずっぱりで、かろうじて、帰省Uターンの2日前にプチ・ドライブを決行しました。
目的は、三種町釜谷浜海水浴場で開催されている(きのう8月31日で終了) 「サンドクラフト2022 in みたね」を観ること。
往路は一般道を使って向かったのですが、途中、トイレに行きたくなって、「道の駅おおがた」に立ち寄りました。
「道の駅」とくれば、地元で採れた農産物の販売が目玉のはずですが、この日はお店もレストランも休業
まだ夏休み期間中なのにどうして?? と思ったら、従業員さんにコロナの陽性者が出たんですと(公式発表)
あれまぁ~ だったのですが、同じ敷地内に「大潟村干拓博物館」があって、こちらは開館していましたので、まだ陽が高いし、初めてだし、と、見物しました。

琵琶湖に次ぐ広さを誇った八郎潟を干拓してつくった大潟村のことは、秋田県人たる私には常識の範囲ですから、その歴史とか、初期の苦闘の話を見聞きしていまして、展示はふむふむと納得のレベルでした。
それよりも興味深かったのは、書架にあった「大潟村史でした。
椅子に座ってペラペラとページをめくると、そこに見つけたのは旧友たちのお名前
もう懐かしくて懐かしくて…
今はどうしているんだろうな…

鳥の桃源郷を切り撮るー堤朗写真展ーさて、大潟村干拓博物館では、企画展「鳥の桃源郷を切り撮るー堤朗写真展ー」が開催中でした。
汽水湖だった八郎潟は、干拓によって淡水の「八郎潟残存湖」になって、魚や貝の生態は変わってしまったけれど、超広大な農地ができたことで、渡り鳥の楽園になりました。
NHK「ダーウィンが来た!」でも何度か取り上げられましたっけ…

この写真展を観ると、なんと多種多様な野鳥が八郎潟残存湖や大潟村周辺で暮らしていることに驚きます。
日本海に突き出した男鹿半島を目印に飛んで来た渡り鳥にとっては、格好のねぐら&エサ場なんでしょうねぇ。

人工物新しい自然をつくるって、なかなか面白いことだと思うのです。

大潟村干拓博物館を見物したあとで、ほんのちょっとだけ大潟村の中心部を走ってみました。

大潟村が開村した当初、入植者の住宅は、おそろいのトンガリ屋根の小さな家だったと記憶(写真でしか知らない)していますが、いまや、どの家も立派なお屋敷(どの家にも2~3台のクルマを駐められる車庫がある)、車庫に必ず軽トラが収まっていることを除けば、高級住宅地の風情でした。

   

さて、大潟村の中心部から県道42号線に戻り、ちょっと北上して、ナビが導くままに「西部承水路」を渡って国道101号線に合流。そして、さらに北上すると、この日の目的地「釜谷浜海水浴場」すぐ
のはずだったのですが、ナビは妙な道を示して、狭い道から集落の中へ
あとでGoogleマップのストリートビューをみると、ナビは最短ルート「農道」避けたかったみたいです

そんなプチ・トラブルをも克服(?)して、釜谷浜海水浴場に到着

まだ8月中旬だというのに、海水浴客はほとんどおらず、ひらすらトンボが飛んでいて、もはや「秋の気配です。
それでも、「サンドクラフト2022 in みたね」の見物客はポツポツといらっしゃいました。

釜谷浜海水浴場初めての地でしたが、眺めイイ

男鹿半島

には白神山地と、いまや秋田名物となった感のある風車

というところで、メインのサンドクラフトを拝見

「サンドクラフト2022 in みたね」は、小型砂像(底面:0.9m四方)のコンテストが「子どもの部(家族の応援可)」と「一般の部(中学生以上)」の各10基と、中型砂像数基と、招待作家による大型砂像が数基展示されていました。

今年の夏の秋田は、とにかく豪雨の連続で、三種町でも洪水が発生したほど
展示が始まってから20日も経ち、しかもあの豪雨で、砂像が大丈夫なのか心配していたのですが、小型砂像(地元特産のメロンをモチーフにしたものが多かった)には崩れかかったもののありましたが

こちらの小型砂像はしっかりと元気にホラーしていました

一方、大型砂像は、といいますと、しっかりと形をキープしていました

どういう手法で、こんな「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」な砂像を作るんでしょ

それはそうと、来る時間を間違えていたことを知りました。
このとき、時刻は16:00ちょい前で、太陽はかなり西に回り込んでいて、大型砂像正面は逆光になっていました

で、正面から見るとこんな(これでも補正済み)でも、

横から順光で見ると、こんなにくっきり

次回、来るときには、午前中真昼にしようと思いましたです

さて、「サンドクラフト2022 in みたね」のテーマは「Sand Monsters 砂の精霊・妖精たち」で、メインは、このイベントの砂像プロデューサーを務める保坂俊彦さんによる「オーバーロード」でした。

保坂さんが、かの乙幡啓子さん(私、一時期、デイリーポータルZにハマって おりました)の旦那さんだということは存じておりましたが、保坂さんが秋田生まれで、母上が地元・三種町出身で、さらに、学生時代にこの「サンドクラフト in 八竜」に参加したことが、プロの砂像作家となるきっかけになったとは、まったく知りませんでした

ということで、最後に塚本敦也さんの「フランケン・狼男・ドラキュラ・ミイラ男」正面と背面の写真を載せましょう。

かくして、帰りは高速道路を使って、1時間ほどで別邸に帰りついたのでありました。

砂像は、夜にはライトアップされるそうで、それもまた魅力的ですが、やはり青空の下、順光で見物したいものだとつくづく思ったしだいです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする