「1年半ぶりの旭川⇒札幌旅行 #4-1」のつづきです。
特急北斗に乗って白老駅に向かう途中、私はJR北海道の車内誌を読んでいました。
JR東日本の車内誌「トランヴェール」よりひとまわり小さいB5の判型ながら、ページ数は1.5倍あって、なかなか読み応えがあります
で、4月号の特集は、
「バチラー八重子、愛を歌う」でした。
バチラー八重子さんって誰? でして、
特集の冒頭に簡単にまとめられていました。
バチラー八重子は、アイヌ民族のキリスト教伝道者であり、歌人である。
伊達町有珠(現・伊達市)に生まれ、イギリス人宣教師ジョン・バチラーの養女となって、札幌、幌別、平取、有珠でアイヌ民族の信仰と教育に尽くした。
祈りと労働の日々の中で紡いだ短歌は、歌集『若き同族(ウタリ)に』に収められた。
没後60年の春、八重子の人生と歌は、人々を癒やし、励まし続けている。
だそうです。
ウポポイに向かう途中に読む記事としては最適ではございませんか
実際、ウポポイの国立アイヌ民族博物館の展示には、バチラー八重子さん関係のものもあり、『若き同族に』の原本も拝見できました。
それと、記事の中に見覚えのある建物の写真を見つけました。
15年以上も前に、札幌の北大植物園の中で見た建物です。
右手前の博物館(札幌丘珠事件の人喰い羆の巨大な剥製にビビった) の左奥にある建物がそれで、八重子さんの養父ジョン・バチラー師が札幌で住んでいた自宅を移築した「バチェラー記念館」ですって
八重子さんもこの家で暮らしていたんでしょうねぇ
それにしても、いろいろと話が繋がるものです
苫小牧を過ぎると、眺めがイイ
独特のスタイルの樽前山とか、牧場とかが眼福だし、
放牧されているサラブレッドが見えたりします。
でも、こんな眺めが見えると、10分も経たずに白老駅に到着です。
白老駅に着くと、まず荷物をコインロッカーに入れ、帰りのチケット(白老駅⇒新千歳空港駅の乗車券と白老駅⇒南千歳駅の自由席特急券)を購入して、いざ、ウポポイへ
白老駅からウポポイまでは徒歩で約10分。
私は途中の「白老駅北観光インフォメーションセンター」の喫煙所で一服して、そして、ウポポイに到着
この「カブ(蕪)」みたいなのは何? と思ったら、「トゥレッポん」という名前のキャラクターで、
トゥレプ(オオウバユリ)の年頃の⼥の⼦。
なのだとか。
「そうか『ゆり根』なのか…」と思ったら、オオウバユリというのは、普通イメージする「ユリ」とはかなり異なる植物らしい
それはともかく、1年半ぶりのウポポイ、前回以上に良い天気に恵まれて、なぁ~んとも良い気分
これほど人口密度の低い空間で、濃厚かつ新鮮な空気を吸い込んで、これでリフレッシュしないはずはありません
で、私がウポポイに到着したのは11:15頃で、予約済みの国立アイヌ民族博物館の観覧開始まで45分ほどあります。
この間をどう過ごすか? なんですが、タイミングが合えば、ウエカリ チセ (体験交流ホール)での「伝統芸能上演プログラム」を観ようと考えていました。1年半前に観て、いたく感激してしまった(記事)ものですから…
すると、入場時に、係員さんから、間もなく「伝統芸能上演プログラム」の上演時刻だと教えてもらい、こりゃLucky と、そのままウエカリ チセに向かいました。
1年半ぶりの「伝統芸能上演プログラム」も良かったぁ~
ほんっとに、「人の声」に「力」があって、そのままこちらの体の中に入ってくる感じ で、私は再び感動で打ち震えていたのですが、、、前回同様に、観衆の反応が良くない…
私の感度が高すぎるのか、観客の多くが鈍すぎるのか…
私、「ライヴ」は、音楽にしても演芸にしても、パフォーマーと観客が共同で造り上げるものだと思っていますけど、こりゃ、演者さんがかわいそうです
でも、もっとかわいそうなのは、楽しめていない風、または気持ちを表にだせない観客の方なのかもしれません。
でも、個人的には「伝統芸能上演プログラム」を十二分に楽しむことができましたので、良しとしときましょうか
で、ウエカリ チセを出ると、11:50ちょい過ぎ。
おっと わがふるさと、秋田県の「県の花」、ふきのとうです
ということで、国立アイヌ民族博物館の観覧予約時刻 直前のところで、「#4-3」につづきます。