フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

吾妻線第一吾妻川橋梁で死兆星を見た話

2022年10月21日 20時51分55秒 | 旅行&おでかけ
(昨日の続き)
んで、道の駅おのこから歩くこと数分。目的地が見えてきた。

渋川市道3号線である。
市道としてはかなり若い番号ではあるけれども、世間一般に言う立派な道というわけではない。

何しろ車両通行禁止ですしね。

実際狭い。スマホと比べるとこの幅。人のすれ違いですらやっとという感じ。
この密を避けるご時世に、と思われるかもしれないが、まあ田舎の道ですから心配はいりませんよ。
ぬたりはこの渋川市道3号線を始点から終点まで1往復しましたが、誰ともすれ違わなかったからなあ。
さて、ともあれ上の写真の坂道を上る。坂を上り切った先に見える風景がこれ。

鉄道の橋を歩道も渡っております。この歩道は立派な渋川市道3号線である。
ここは吾妻線第一吾妻川橋梁。JRの橋梁を歩いても渡れる全国的にも珍しい橋になります。
ここで法律のお勉強。日本の公道を司る「道路法」第20条にこれに関しての定めがある。公道上に他の管理者が絡む構造物がある場合、お互いが協議して管理方法を定めなさいよ、という趣旨の条文で、こういう構造物を「兼用工作物」という。身近な存在では踏切なんかがこれにあたる。
んで、道路と線路が共有する橋梁なんてのは結構あちこちにある(レインボーブリッジとか瀬戸大橋とか)んだが、この吾妻線第一吾妻川橋梁はJRの線路の脇に歩道が設置されていて、しかもかなり近い、ちょっと考えれば保安上の理由でこういう構造をJRが認めたがらないのはすぐ分かる。ここに関しては相当猛烈に地元が要請したんじゃなかろうかと。橋の左岸側の小野子集落は線路こそあるものの駅はない。この橋を渡れるか否かでは最寄り駅までの距離は天と地ほどの差になる。道路専用の橋も上流川下流側かなり遠く、やはりこの橋を渡れるかどうかは重要になってくる。その期待の表れが「3号」という若い番号に表れてるんじゃないか、と考えるのは穿ちすぎか。最初の写真で市道の文字だけ新しいから、ここは平成の大合併までは小野子集落が属していた「小野上村道3号線」だったんだろうし。
で、ここまでくれば橋の上で実際に列車が渡っていくのを体験したいじゃないですか。そんな皆様に残念なお知らせです。吾妻線はかなりなローカル線で本数も少ないです。それを前提として、時間を少し巻き戻す。道の駅から歩きだしてあと橋までもうちょっとだなあ、というところでぬたりが見た光景をお見せしましょう。

列車行っちゃったよ。
これはかなりなショックでしてね。おいおい、橋の上で待ちぼうけかよ、と思いつつ、今はとっても便利でスマホで時刻表を確認。すると20分くらいでまた列車が来ることが分かった。こんな珍しい橋あちこち撮影していれば20分なんてあっという間よ。
実際あれこれ思ったままにシャッターを切っていると、列車の通過時間が近づく。この距離での列車通過どんななのかなあ、と思っているとやってきましたよ。

特急草津が。













・・・電車って近くで見るとでかいのな。
怖かったかどうかと言えば、座りしょんべんもの(実際怖いので最初から片膝ついてた)だといっておきましょうか。何よりもう振動がすごい。ファインダーを覗いていたから見た目はまだ誤魔化せたが、音と振動のすごさに多分体が無意識に外に逃げていたんだと思う。橋全体が外に傾斜している錯覚を覚えたもの。それにしても最寄りの祖母島駅での減速加速の影響が比較的少ない特急といきなり鉢合わせしたのは運がいいのか悪いのか、自分でもよく分かんないなあ。

以上が全国的にも珍しい歩道と鉄道の兼用工作物、第一吾妻川橋梁の話でしたとさ。今回のネタのクライマックスですな。
次回は渋川市道3号線をのんびり散歩するネタになりますよ。
コメント
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