OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

微笑に理屈はいらない

2013-01-03 16:19:13 | 歌謡曲

ほほえみ / 林寛子 (キャニオン)

世の中を幸せな気分にするには、やっぱり笑顔が一番かもしれませんねぇ~♪

もちろん「作り笑い」や「笑ってごまかす」、時には「笑って許して」という所作も、その範疇としては効果的だと思いますが、何気ない「ほほえみ」にはかなわない気がします。

そこで本日は、そのものズバリ!

今やコテコテのおばちゃんタレントになってしまった林寛子のアイドル歌手デビュー曲「ほほえみ」を出してみました。

う~ん、いかにも芸能界どっぷりの仕草と面立ちが、これほどイヤミなく表現出来るのは、彼女の最高の持ち味だったと思いますねぇ~♪

ご存じのとおり、林寛子は子役時代から知られた存在でしたから、わざわざテレビのスカウト番組「君こそスターだ!(フジテレビ)」出場し、初代グランドチャンピオンにならなくとも充分に活躍出来たと言われるほど、その芸能的な資質は抜群でしたし、実際、リアルタイムの昭和48(1973)年秋の同番組スタート期に彼女がエントリーしてきた時から、視聴者は絶対に勝ち抜くのは林寛子!

それは読めていたと思うんですよねぇ~~。

まあ、今となっては話題作り以上に、あざとい「番宣」を兼ねていたような穿った見方も出来るんじゃ~ないでしょうか?

なにしろ、同系のオーディション番組としては先行していた「スタア誕生(日本テレビ)」と肩を並べるきっかけが作られたのは、そうやって子役からアイドルスタアに転身した林寛子が忽ちトップの人気者になった実績があればこそです。

つまり林寛子には、確固たる実力と受け入れられる魅力があったという事なんですねぇ~♪

それはこのデビュー曲「ほほえみ」のジャケ写のイメージの絶対性、さらに作詞:千家和也、作曲:鈴木邦彦、そして編曲:竜崎孝路が職人技を駆使した楽曲の良さに集約される企画の勝利でもありましょうが、幾分甘えたような歌い回しと程好い歌唱力のアンバランスのバランスという、まさにプロの姿勢を披露する林寛子の才能がなければ、とても成り立たなかったと思われます。

ただし、歌手としては特別な大ヒットは出せず、また映画やドラマに出演した中にも、決定的な作品としては昭和53(1978)年のテレビドラマ「がんばれ! レッドビッキーズ」あたりしか記憶に無いんですが、それでも林寛子の印象は今も強いのですから、流石というべきでしょう。

もちろん昭和55(1980)年でしたでしょうか、黒澤久雄と結婚し、子育ても一段落ついた頃からバラエティ番組に登場しては、ひとりで喋りまくる姿も強烈なほどです。

そういう飛び抜けた「芸能力」こそが、林寛子の真骨頂!? 彼女に対する好き嫌いは当然あるはずです。

しかしサイケおやじは日頃の頑迷も忘れ、それが許せるんですから、この世の理とは不思議なもんです。

このデビューシングル盤にしても、本来であれば買うはずも無い領域のはずが、半ば強引にゲットさせられてしまい、ジャケ写を眺めながら聴いていると、理屈は無用の至福感に包まれるんですからねぇ~~♪

ということで、結局は感じる幸せに理由はいらない!?

それを教えて(?)くれた林寛子は、やっぱり凄いスタア性の持ち主と思うばかりです。

コメント (2)
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