OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

朱里エイコのクールな情熱

2022-09-30 17:00:32 | 歌謡曲

ジョーのダイヤモンド / 朱里エイコ (リプリーズ / ワーナー・パイオニア)

世界的にも認められている歌謡曲のスターシンガーは枚挙にいとまがありませんが、中でも朱里エイコはアメリカにおける活動も実に堂々としていた事は、昭和歌謡曲がワールドワイドで認められていた証に成り得るのでしょうか?

なぁ~んて、聊か確信犯的な懐疑という、二律背反を初っ端からやらかしてしまったのは、本日掲載のシングル盤A面曲「ジョーのダイヤモンド」が、アメリカの元祖アイドルシンガーにして、偉大なるソングライターでもあったポール・アンカの書下ろしと喧伝されていたからです。

それは昭和52(1977)年、以前からポール・アンカのヒット曲をカバーしていた朱里エイコが、本人来日時に面会して、頼み込んだ成果と云われているんですが、ポール・アンカも彼女の実力を認めていた事は確かだったでしょう。

実は同年11月には、今も名盤として人気が高い「Endless - Eiko Meets Paul Anka」と題されたLPを彼女は発売するのですが、そのレコーディング企画が、この時点で既に動き出していたという歴史的事実に鑑みても、侮れないものが確かにあるんじゃ~ないでしょうか。

で、この「ジョーのダイヤモンド」はポール・アンカの作詞作曲による原題は「When You Come Back Joe」という、ミディアムテンポの哀切歌謡ロックで、なかにし礼の意訳的日本語詞と恣意的な「泣きのギター」を入れまくった竜崎孝路の編曲を得た朱里エイコが、持ち前のパワフルでクールな節回しを全開させた熱唱が、なかなかに心地良いんですねぇ~~♪

歌詞の内容は、犯罪者となった男を待ち続ける女の悲しい決意表明(?)みたいな、所謂エレジー歌謡ですから、自意識過剰は鬱陶しくなる楽曲と思えば、ちょっぴり「突っぱねた」ムードも滲む朱里エイコの歌いっぷりは、流石に各方面の音楽賞を獲得しただけの見事さでありましょう。

もちろん、前述のLP「Endless - Eiko Meets Paul Anka」にはA面ド頭の目玉トラックとして収録されているのもムベなるかなっ!

そして朱里エイコは翌年、渡米してレコーディングした傑作アルバム「Nice To Be Singing」を発表するんですが、そこには永遠のディスコ歌謡アンセム「サムライ・ニッポン / Samurai Nippon」が収録されているというわけです。

ということで、そんなこんなの汎用性・雑食性を持ち合わせているのが我が国独自の音楽である「歌謡曲」の素晴らしさだと、サイケおやじは常々思っているんですが、最近の所謂「J-POP」には、そのあたりが不足気味じゃ~ないですかねぇ…… (-_-)

往年の新しい歌謡曲だった「ニューミュージック」が現在、「シティ・ポップ」なぁ~んていう古びた名称で再発見・再評価されているのであれば、昭和50年代の朱里エイコが出していた諸作も、ぜひ、お楽しみいただきたいと願っているのでした。

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追悼・彩木雅夫 ~ 港の五番町を聴きながら

2022-09-29 17:35:50 | 追悼

港の五番町 / 原みつるとシャネル・ファイヴ (キングレコード)

故・彩木雅夫が残した名曲の中では、五木ひろしが昭和63(1988)年に大ヒットさせた「港の五番町」もサイケおやじは大好きなんですが、これについては面白い経緯があるので、本日のお題とさせていただきました。

楽曲そのものは作詞:阿久悠&作曲:彩木雅夫が手掛けた作品として、最初は五木ひろしのLP「ぼくの新しい十二曲(ミノルフォン)」に収録され、昭和47(1972)年に発売されていたという逸話は有名なところですが、当時はシングルカットされず、しかし抜群のヒット性は認められていたのでしょう、同時期に愛田健二、そして本日ご紹介する原みつるとシャネル・ファイヴのシングルバージョンが制作発売されていたんですが、結果的には……。

で、サイケおやじが初めて聴いた「港の五番町」は昭和48(1973)年、件の原みつるとシャネル・ファイヴが演じていたバージョンで、これは高田弘が手掛けたムード歌謡らしからぬソフトロック系のアレンジが附されたミディアムテンポの仕上がりなんですが、リードボーカルにイナタイ雰囲気のコブシが強く、カラオケパート共々に微妙なソウル演歌っぽい印象は賛否両論かもしれませんが、サイケおやじは気に入ってしまい、中古ながらゲットしたのが、掲載盤というわけです (^^♪

もちろん、当時は本家五木ひろしのアルバムバージョンは全く聴いていませんでしたし、存在すらも知りませんでしたが、少し後になって、愛田健二のバージョンを聴いてみても、個人的には原みつるとシャネル・ファイヴのバージョンが、一番好きですねぇ~ (^^♪

ちなみに原みつるとシャネル・ファイヴは、以前にエリートメンを率いていた原みつる(vo,g) 以下、藤沢礼明(vo)、梅村良一(g)、中上修(key)、河村義明(b)、新田憲幸(ds,per,vo) という顔ぶれで、体裁はムードコーラスのグループではありますが、演奏そのものはロックやニューソウルまでも取り込んだ先進的なハコバン?

当然ながら、内山田洋とクール・ファイブからの強い影響は隠し様も無かったんですが、原みつるがエリートメン時代に狙っていたオシャレ感覚が土台にあった所為でしょうか、演歌~ムード歌謡のコブシや節回しが逆に泥臭いまでに表出していたみたいな印象が、サイケおやじには残っています。

そのあたりが、この「港の五番町」では、良い方向に作用しているとしたら、堂々の成功作であったと思うんですが、いかがなものでしょう。

そして原みつるは、今日まで様々な芸名を使い分け、マニア好みのレコードを幾枚も出している事は皆様ご存じのとおりなんですが、うろ覚えの記憶ではありますが、シャネル・ファイヴのメンバー達がスプートニクスのコピーバンドみたいな演奏しているライブギグに接した事もありますので、なかなか気になるグループではあります (^^;

ということで、それにしても彩木雅夫はサイケおやじの好みにジャストミートの名曲を数多く世に出してくれました。

あらためまして、合掌。

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追悼・彩木雅夫 ~ 恋あざみを聴きながら

2022-09-28 17:02:35 | 追悼

恋あざみ / 勝彩也 (ユニオン / テイチク)

昭和歌謡界、殊更ムード歌謡や盛り場演歌の名曲を数多く書いた作曲家の彩木雅夫が天国へ召されました……。

故人が発表したヒット曲の数々は、意識せずとも日本で生活している我々にとっては耳に馴染んだメロディばかりで、あえて代表曲を幾つか列記すれば、「花と蝶 / 森進一」「年上の女 / 森進一」「なみだの操 / 殿様キングス」「さいはての女 / 藤圭子」「長崎は今日も雨だった / 内山田洋とクール・ファイブ」等々、数えきれないわけですが、サイケおやじとしては中でも特に好きなのが、昭和45(1970)年に勝彩也がヒットさせた本日掲載のシングル盤A面曲「恋あざみ」です。

もちろん、これは現在でもカラオケの定番曲として人気がありますし、八代亜紀が公式デビュー前のクラブシンガー時代から十八番にしているほどですから、様々な歌手によるカバーバージョンも相当に残されているんですが、やはり本家・勝彩也のハスキーボイスを活かしきったオリジナルバージョンの存在感はピカイチ ♪♪~♪

それは運命に抗えない女の哀しみを綴った泉淳三の歌詞に附された彩木雅夫のセンチメンタルな演歌節の深層を、じっくりとした歌心で表現する勝彩也だけの歌謡世界であり、森進一とは似て非なる声質や節回し、また独特のタメとモタレは、当時の歌謡界においては、時として「異質」とされていたらしいんですが、決してキワモノではなく、絶対的な王道のひとつでありましょう。

で無ければ既に述べたとおり、カラオケの人気定番になるはずもなく、またカバーバージョンが吹き込まれる事も無かろうと思うわけでして、あらためて勝彩也のオリジナルバージョンを聴いてみれば、ミディアムテンポで弾んだ調子のリズムアレンジにテナーサックスやギターの使い方も、これまた盛り場演歌の王道をきっちりと守り抜いた森岡賢一郎の編曲は、流石!

ちなみに勝彩也は彩木雅夫の愛弟子であり、活躍が期待されながら、健康を害して引退されたのは、歌謡界にとっての大損失……。

現在は、ヨガや整体の仕事とカラオケ教室を運営されている諸々の状況がテレビの「あの人は今」系の番組で報じられていましたが、もっと歌って欲しかったという思いは尽きません……。

また、当然ながら「彩木雅夫傑作集」みたいな追悼復刻盤の編集も強く望まれるところなんですが、サイケおやじが所有しているレコードを幾つかに針を落としてみれば、あらためて故人が書いたメロディラインは下世話でありながら、決して下卑ておらず、むしろ哀切の黄金律とも云うべき胸キュン感に満ちているなぁ~~~♪

だからこそ、せつなくも、やるせない歌詞にはジャストミートするんでしょうねぇ~~♪

そして、そこには一抹の希望の光が見えたりするんですが、いかがなものでしょう。

ということで、またしても偉大なる昭和のソングライターが、この世を去ってしまいました……。

確かに、その時代に比べれば、「歌謡曲」は下火なジャンルではありますが、決して消え去っていないどころか、ジワジワと燃え盛りつつある現在の状況を鑑みれば、泉淳三&彩木雅夫が畢生の傑作「恋あざみ」は歌い継がれていくものと確信しております。

うむ、今夜は亜紀姐さんのカバーバージョンを聴こうかなぁ~~。

合掌。

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この人だぁ~れ part-108:浅ゆき ~ ソフトフェロモンの妙

2022-09-27 17:59:35 | 歌謡曲

あとはごめんなさい c/w どういうわけか / 浅ゆき (日本コロムビア)

昔っから、海外の大衆音楽が我が国で発売される時、そこには所謂邦題、つまりは原曲タイトルを和訳・意訳した曲名が附される場合が多い事は説明不要かと思いますが、その逆として、何故か昭和歌謡曲には、不必要とも思える英語の曲タイトルがジャケットスリーブに記載されていたりして、当時も今も、サイケおやじには解せないものが多々あります (^^;

例えば本日の掲載盤は、昭和46(1971)年1月に発売された浅ゆきのシングル盤なんですが、A面曲「あとはごめんなさい」には「Sorry About That」なぁ~んていう英語の曲タイトルが附されていますし、B面曲「どういうわけ」にも同様に「Love Is Funny」なぁ~んていう、ミョウチキリンなセンテンスが???

う~ん、これって、おそらくは歌詞の内容から捻り出したものなんでしょうか?

そのあたりを前述2曲の歌詞を綴った阿久悠は了解しているんでしょうか?

もしかしたら、その英語曲タイトルも阿久悠ご本人が附したのかもしれませんが、既に述べたとおり、ど~にも無用の長物じゃ~なかろうか……?

なぁ~んて、サイケおやじは不遜な思いを隠せないわけですが、まあ……、それはそれとして、肝心の歌と演奏については、まずA面「あとはごめんなさい」は作曲:中村泰士&編曲:馬飼野俊一が当時の流行を意識したかの様に作り上げたミディアムテンポのキャッチーなポップス歌謡で、マイナーコードの使い方や躍動的なエレキベース、そして演歌系のストリングスやマンドリン(?)を用いたアレンジの妙がありますから、浅ゆきの節回しから滲み出るフェロモンの程好さは、奥村チヨ安倍律子をソフトフォーカスした様な印象で、なかなかニクイ仕上がりなんですよ (^^♪

ちなみに附された英語の曲タイトル「Sorry About That」をサイケおやじ流に解せば、「その点については、ごめんないさい」ですから、なんとなく意味は伝わっている気もしますが……、まあ……、いいか…… (^^;

一方、同じソングライタートリオが手掛けたB面曲「どういうわけか」は、さらにポップでソフトロックな歌謡フォーク調の裏名曲と申しましょうか、ミディアムスローで綺麗なメロディラインに流麗なストリングス、軽快なドラムスにグルーヴなエレキベース等々、ある意味では当時の王道路線を踏襲したサウンドになっているんですが、そこはかとない男女の恋愛の機微を綴った歌詞を歌う浅ゆきのボーカルにライトタッチのネチネチ感が表出され、コブシまでも回っているところがあるもんですから、それこそ英語曲タイトル「Love Is Funny」は言い得て妙!?

う~ん、告白すれば、このシングル盤も完全なるジャケ買い趣味の1枚だったもんですから、ここまで「しぶとい」音源が収録されているとは思わず、ゲットしてから相当長い年月、サイケおやじの自室の壁に貼ってしまっていたという、自らの不明は深く反省するところですし、当然ながら、浅ゆきについても、知るところが全くありません。

それでも先日、「東京ブルー・レイン」をA面に入れた彼女のシングル盤を中古ゲット出来まして、なかなかにイイ仕上がりなもんですから、近々ご紹介させていただきとうございます <(_ _)>

ということで、世の中のひとつの理して、やってしまってからの後悔とか謝罪なんてものは、すんなりと受け入れられるはずも無いんですが、しかし、それが無ければ、やっぱり駄目だと思うんですよ。

権力に楯突くのも、大いに結構かもしれませんが、人の道を踏み外しては、やっぱり……、ねぇ…… (-_-)

何についての感想かは、あえて本日は明記いたしません。

「あとはごめんなさい」とは、ニクイばかりのフレーズですねぇ……。

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この人だぁ~れ part-107:大谷瑠美子 ~ この歌唱力は不滅

2022-09-26 17:25:15 | 歌謡曲

悲しいため息 / 大谷瑠美子 (フィリップス)

恒例「この人」シリーズとは言え、それにしても「歌謡界のプリンセス」という、有難過ぎる様なキャッチフレーズで売り出された大谷瑠美子ではありますが、ジャケ写ポートレートを拝観していると、やはり犯し難い気品が滲み出ていると思うのは、サイケおやじの思い込みでしょうか (^^;

しかし、作詞:三佳令二&作編曲:高見弘が企図提供したのは、既にして世の中の酸いも甘いも嚙分けた様な達観した女の生き様が歌われた世界であり、だからこそメロディ&サウンドが発売された昭和46(1971)年の雰囲気どっぷりという王道演歌に仕上がっており、だからこそ、グッと重心の低い声質で節回す大谷瑠美子の歌唱力は完全なる本物ですよっ!

さらに、これは後で知った事ではありますが、このレコーディング時の彼女は、なんとっ!?!

16歳だったというんですから、クリビツテンギョウ~~~!?

同時期に同年代だった女性歌手、例えば麻丘めぐみと比較してみたって、ここまで大人の世界を表現し得たのは、驚きという他はありません。

うむ、だからこそ、大きなヒットには至らなかったというのは、それはそれで一理あるところかもしれませんが、発売から50年以上経過した現在においても、大谷瑠美子が歌う「悲しいため息」は決して色褪せていないと思うばかりです。

ということで、以前にも書きましたが、いよいよ10月からは現在の仕事でも、相当に楽が出来そうなんで、今週は最後の追い込みというか、嬉しい忙しさになりそうです (^^)

残念ながら、完全リタイアはさせてもらえないんですが、実質昼過ぎぐらいまで、仕事の真似事をやるだけという思惑があるんで、気分も軽くなっております (^^)

まあ……、それが空回りしない様に自重が大切かと、自分に言い聞かせているのでした (^^;

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永遠の青山ミチ

2022-09-25 17:40:22 | 歌謡曲

湖のバラード / むらさきの京都 / 青山ミチ (クラウン)

掲載したのは、表舞台での芸能活動も末期に追い込まれていた青山ミチが昭和47(1972)年5月に出したシングル盤なんですが、やっぱり収録両面2曲共に素晴らしい歌唱力を堪能させられる仕上がりなんですから、彼女の流転し過ぎた人生は哀しくも、勿体ないと思うばかり……。

特に悪いクスリにズブズブになっては逮捕や収監を繰り返し、それでもカムバックすれば、見事な歌を聴かせてくれるという紙一重の天才性を大切にして欲しかったと思うのは、サイケおやじだけではありますまい……。

で、ここに収録のA面曲「湖のバラード」は作詞:平井秀幸&作曲:佐伯一郎、そして編曲:三木たかしが手掛けた、所謂「ご当地ソング」的な素晴らしい哀愁歌謡に仕上がっており、青山ミチの表情豊かな歌唱表現は唯一無二の魅力と思わさせられるんですねぇ~~♪

う~ん、ミディアムテンポで、このグルーヴとコブシ回しの妙は、彼女だけの個性じゃ~ないでしょうか (^^♪

また、作詞:能勢英男&作曲:佐伯一郎、そして編曲:三木たかし!

と、クレジットされたB面曲「むらさきの京都」が、猛烈に熱いロッキンソウルな「ご当地ソング」で、ミディアムアップのリズム&ビードにファズ全開のギターと激しいブラスセクションの咆哮に導かれた青山ミチのソウルフルな節回しは、もう……、最高ぉぉぉぉぉ~~~!!

ジージー鳴りまくるギターにチャカポコのパーカッション、メリハリの効いたブラスセクションという演奏パートのキモを掴み切った歌唱こそは、青山ミチの真骨頂と断じて後悔いたしません (^^♪

いゃ~~、何度聴いてもシビレが収まりませんよっ!

正直、これをカバー出来る歌手が他に存在するのかっ!?

なぁ~んて、不遜な妄想さえ沸き上がってしまうのが、サイケおやじの偽りの無い気持ちであります。

ということで、ここまで素晴らしい歌を聴かせてくれながら、冒頭で述べたとおり、彼女は転落への道を辿り続けたのですから、この世は儘なりません……。

幸いにも、彼女が残してくれた音源の主だったところは、罪の償いを終えられた後にCD復刻されていますので、ぜひとも、お楽しみいただきとうございます <(_ _)>

青山ミチは、やっぱりイイですねぇ~~~ (^^♪

コメント (2)
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やれば、なんとか

2022-09-24 16:12:01 | サイケおやじの日常

今日は、これから高齢者バンドのミニライブなんですが、パンマスのドラマー氏に坐骨神経痛が出て……。

結局、ドラムレスのアンプラグドっぽい演目に変更ということで、サイケおやじは焦り気味です (^^;)

まあ……、集まってくれているのが身内メインなんで、分かってもらえるのは有難いんですけど、そんなこんなで、本日の1枚は休載させていただきます <(_ _)>

あぁ……、それにしても差し入れされた牡丹餅の美味さかなっ!

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この人だぁ~れ part-106:愛川まこと ~ この素晴らしきソウル演歌

2022-09-23 18:07:40 | 歌謡曲

あとはさようなら / 愛川まこと (日本ビクター)

相当に大胆なポーズのジャケ写ですが、収録A面曲「あとはさようなら」も真っ濃いソウル演歌というのが、昭和45(1970)年4月に発売された愛川まことの本日の掲載盤です (^^)

もちろん、サイケおやじは彼女については何も知るところがありませんので、この1枚にしても、完全なるジャケ買い趣味の発露というわけですが、それにしても、この時の撮影スタジオで働いていたスタッフは、この傑作ショットを大変美味しい(?)場所で見ていられたに違いないっ!

なぁ~んていう妄想が抑えきれないわけですが (^^;

それはそれとして、実際に針を落としたレコードA面曲「あとはさようなら」のインパクトは半端ないソウルフルな仕上がりでして、作詞:笠井継程&作編曲:近藤進とクレジットされたソングライターコンビが狙って企図したものだとしたら、昭和歌謡曲の裏傑作じゃ~ないでしょうか(^^♪

なにしろイントロからリズムセクションとホーンセクションのアメリカ南部ソウル風味満点のシンコペイトしたグルーヴが炸裂し、ミディアムテンポの曲調に絶妙のタメを活かした歌いっぷりを披露する愛川まことの声質が、これまた独特の厚みを表出させたアルトボイスなんですから、たまりません♪♪~♪

節回しが近年の八代亜紀っぽいところも高得点ですし、演奏パートではキレのあるギターやチープなオルガン、そして迫力のあるドラムスにロッキングルーヴなベース、さらには最高の合いの手がニクイばかりのホーンセクションに華やかなストリングスというアレンジも冴えまくりですし、こんな素晴らしいソウル演歌が作られていたんですから、あらためて昭和歌謡曲の底力を再認識させられた次第です (^^)

実は、これ、最近中古ゲットした獲物なんですが、いゃ~~、本当に皆様にも、ぜひっ! お楽しみいただきたい名曲名唱と断じて、サイケおやじは後悔いたしません。

ということで、本日は嬉しいバンド練習に参加し、明日に予定している仲間内のミニライブのリハーサル真っ最中なんですが、今夜からは大雨の予報が発令されているんで、ちょいと心配…… (^^;

とにかく備えは万全にしておかないと、何が起こるか分からないのが近年の自然状況ですからねぇ~~、皆様も無事平穏に週末を過ごせますように、祈り申しあげます <(_ _)>

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終わりだったら、どうするか

2022-09-22 17:53:39 | 歌謡曲

終わりのブルース / 荒井千津子 (日本ビクター)

これで食指が動かなかったら、ジャケ買い者の矜持は……!?

そ~思わざるを得ないのが、昭和44(1969)年に発売された荒井千津子の掲載盤でしょう (^^ゞ

実際、彼女は脇役とはいえ、現代で云うところのフェロモン系女優として、強い印象を残した演技も確かにありますが、同時に歌手としても、なかなか魅力的なシングル曲を出している事は、基本的にジャケ買い趣味に留まらない、歌謡曲愛好家を喜ばせるものでもあります。

で、ここに収録のA面曲「終わりのブルース」は作詞:山上路夫&作曲:鈴木淳、そして編曲:小谷充という、我が国歌謡界のヒットメーカーが顔を揃えた正統派演歌ブルースで、それゆえに奇を衒ったところのない曲調を歌うには、なかなかそれなりの歌唱力が求められると思うんですが、荒井千津子の臆する事のない節回しと腰の据わったボーカルの魅力は、本当に侮れないんですねぇ~~(^^♪

ジャケ写の雰囲気から、普通にセクシーなお色気歌謡と決め付けてしまう先入観は本当に禁物で、告白すれば、そんな偉そうな文章を書き連ねているサイケおやじにしても、心底衝撃を受けてしまったのが、この「終わりのブルース」を演じた荒井千津子の歌いっぷりの良さでありますっ!

サイケおやじは以前、「ふうてんブルース」をA面に入れた彼女のシングル盤をご紹介した時、完全にジャケ写の魅力優先主義という立場でありましたが、今回は優れたボーカリストとしての荒井千津子にも注目すべきとして、拙文を綴っている次第です (^^;

う~ん、相当に身勝手なサイケおやじではありますが、平にご容赦ください <(_ _)>

ということで、何事にも必ず、終わりがやって来る事は、この世の真実のひとつですから、我々は淡々と、それを受け入れねばならないとは思いつつも、それが難しいのは言わずもがな、未練や執念を露わにして、醜態を晒すのも、また人間としての宿業と思うばかりです。

平たく言えば、終わりって、やっぱり悲しいんですよねぇ……。

実は昨夜、長年お世話になっていたバイク屋から廃業閉店の知らせを受けまして、気分はマイナーモードです……。

う~ん、これから、どうするかなぁ~~~!?

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この人だぁ~れ part-105:深山千里 ~ 信じることの願いはひとつ

2022-09-21 17:13:25 | 歌謡曲

花の願い / 深山千里 (ポリドール)

もちろん個人差は有るんでしょうが、とにかくも天から命を授けてもらったからには、この世で明るく、楽しく生きた方が良いに決まっているわけで、しかし、それが出来ないからこそ、この世は面白い!?

なぁ~んていうレトリックを弄してしまったのは、あまりにも最近は不条理の積み重なりが目立つなぁ…… (-_-)

……という気分に包まれているからでして、そんな各々の事象は取り上げるまでもない終わりなき日常だとしたら、せめて自分の趣味の世界だけでも、明るいベクトルを求めたいということで、ご紹介するのは深山千里が昭和44(1969)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「花の願い」です (^^)

いゃ~~、これが作詞:水木かおる&作曲:藤原秀行が提供の決定的なポップス演歌の快作で、この世の真理たる諸行無常の中に愛の真実を希求するという、直向きな健気さと刹那の女心が歌われているんですが、キュートなメロディ展開をハイトーンの明るい声質で節回す深山千里の歌いっぷりには実に好感が持てますし、イントロからのパヤパヤコーラスやライトタッチのソウルフィーリングを滲ませた演奏パートのアレンジは伊部晴美のイイ仕事 (^^♪

ミディアムテンポの軽い曲調にジャストミートした彼女のコブシは、何度聴いても飽きませんよ (^^♪

ちなみに深山千里も、サイケおやじにとっては「この人」シリーズの歌手ではありますが、もしかしたら、このシングル盤を出していた同時期に「ハレハレ小唄」なぁ~んていう、コミックソングを歌っていた様な薄い記憶もあるんですが、ど~なんでしょうかねぇ~~?

しかし、それはそれとして、彼女が歌ってくれる「花の願い」を聴いていると、この世の中を信じて生きるのも、決して天邪鬼ではなく、人は皆、本来は、そ~やって素直に生き、生かされるべなんじゃ~なかろうか?

そんな矢鱈お気楽な気分にさせられてしまいますよ、サイケおやじは (^^ゞ

ということで、お彼岸ですから、今日は早起きして、出勤前に菩提寺へ出向いたところ、なんとっ!

住職がコロナに感染したとかで、厳戒態勢!?!

いやはやなんとも、世知辛いオチで、申し訳ございません <(_ _)>

どうか、皆様もご自愛くださいませ <(_ _)>

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