OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

別れの後に…、うみなりを

2020-01-31 17:46:22 | Singer Song Writer

別れて そして c/w うみなり / 渡辺真知子 (CBSソニー)

ど~してもっ!

という思いで、わざわざ南の島まで赴いての仕事の話は結局、決裂……。

否、こっちから三行半!

と、自分に言い聞かせているのは、心が弱くなっている所為でしょう。

そこで本日の1枚は、全く現在の心境にジャストミートのカップリングという、渡辺真知子が昭和54(1974)年に出したヒット盤です。

説明不要とは思いますが、所謂シンガーソングライターとしての渡辺真知子は、ソングライターとしてよりも、今となってはシンガー、つまりはボーカリストとしての評価も高い存在ながら、イメージとしては常に情熱派と思われがちかもしれません。

しかし、実はリラックスしたライトタッチの節回しも最高に上手く、このA面曲「別れて そして」は自作自演の強みがあるとはいえ、せつない心情を抑えて歌う表現は芸域の幅広さを確実に伝えるところでしょう。

船山基紀のアレンジも、その気持ちを大切にした手際の良さと思います。

そして、その意味で、さらに素晴らしいのがB面収録の「うみなり」で、こちらも渡辺真知子の作詞作曲に編曲が船山基紀という、正に阿吽の呼吸が素晴らしいボサノバ歌謡の名曲にして名唱 ♪♪~♪

一般的に「ボサノバ」と云えば、抑揚の少ないメロディラインという思い込みを逆手に活かした様な起伏の大きな音使いで作られた楽曲ですから、本来は幾分ロック寄りのアレンジが常套手段だとしたら、しかしっ!?

ここではキーボードをメインに用いたAOR風味のフュージョン系ボサノバとして、歌謡曲というよりは、ニューミュージックと呼ぶに相応しい仕上がりになっているんですねぇ~~♪

個人的には、むしろA面よりも針を落とした回数が多いという告白をさせていただきます。

うむ、この歌詞の世界って、冒頭述べた仕事の話の物別れの後、宿泊先のロビーから眺めた海の景色と心情的にもリンクしていたという……。

そんなこんなの……、空っぽな心持に、さあ……、これから何を詰め込もうか……。

ということで、これからちょいと時間があるので、ブート屋&中古屋を急襲し、話題になっている映画でも鑑賞しようと目論んでいるのでした。

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死中に活を

2020-01-30 19:29:33 | Weblog

求めて得られるものなら、どんな苦労も厭わないっ!

と言いたいところなんですが、現実は厳しく……。

今は傷口を舐めたい気分です。

失礼致しました <(_ _)>

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帰ってまいりましたっ!

2020-01-29 19:59:04 | Weblog

周囲の人達は皆マスク姿で、ちょいと異様な雰囲気ながら、サイケおやじも同様です。

復活の日は、こんなところから始まるのかなぁ~~~。

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活路を求めて

2020-01-28 17:26:50 | Weblog

某国に来ています。

誰が悪いわけでもありませんが、こ~ゆ~お百度参りみたいな方法は、疲れます (~_~;)

連日の泣き言、申しわございません <(_ _)>

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虚空遍歴

2020-01-27 19:13:05 | Weblog

週明けから、いきなり仕事がゴッタ煮で、先が見えません……。

泣き言しか書けないので、本日は失礼させていただきます <(_ _)>

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哀しみの独白も昭和の男のカッコ良さ

2020-01-26 19:54:37 | 歌謡曲

花一輪 / 藤竜也 (ビクター)

俳優の出すレコードには、当然ながら「歌」がメインではありますが、実は「語り」っていうブツも少なくはありません。

特に女優によるエロスの世界の溜息系誘惑の囁き、あるいは愛の独白的な音源が様々に残れされている事は皆様ご存知のとおりですし、裏名盤・隠れヒット作となって、今も人気が高い事は、そのジャンルのコンピレーション盤が時折に編纂発売され続けている実情にも明らかでしょう。

しかし、それゆえに男優が「語り」のレコードを出す場合は、何かリスナーの面映ゆさを誘う面が強い様で、特段のヒット作になるのは稀だったのが今日までの歴史と思います。

おそらくは一番の有名作は昭和45(1970)年に出た森本レオの「親父にさよなら」かもしれません。

ちなみに、ここまでヒット作とサイケおやじが断じているのは、実はラジオの世界の話で、深夜放送あたりの番組では、そ~ゆ~特殊形態(?)の楽曲がウケていたのも、「昭和」という時代の特質と思います。

で、本日掲載したのは昭和49(1974)年に発売された、そんなひとつのヒット作で、演じているのは日活出身のクールな二枚目が極みの藤竜也!

当時はテレビドラマでの活躍も多く、特にお茶の間には人気の「時間ですよ(TBS)」では、何時も篠ヒロコがやっている小料理屋のカウンターの隅で独り黙って飲んでいるワケアリ男をニヒルに演じで強い印象を残していたのですから、いよいよレコードデビューとなった本作の作詞に同番組のプロデューサーであった久世光彦が「小谷夏」名義で参画し、せつなくも哀しく、弱い男の最愛の妹への心情を綴っていれば、曲メロ&アレンジは、あかのたちお!

という鉄壁の布陣が揃っての仕上がりは徹頭徹尾、如何にも「らしい」藤竜也の独白ですから、バックを彩るメロディの刹那の流れはジャストミートの胸キュン男節!

これがラジオの深夜放送や盛り場の有線から流れて来る時のハードボイルドな雰囲気形成こそが、やはり「昭和」という時代の側面をひとつだった様な気がするばかりです。

そして、このヒットからの流れというか、実は最初っからの企画だったかもしれませんが、同年秋には藤竜也‎主演によるヤクザ映画「任侠花一輪(東映・三堀篤監督)」が公開されたのですから、それも全く「昭和」としか言えませんっ!

正直、この映画、サイケおやじも鑑賞したんですが、雰囲気重視の作風は賛否両論でしょう。

しかし、今となっては、もう一度観たいですねぇ~~。

何たって、前述「時間ですよ」の風間が、そのまんまの演技演出ですからっ!

ということで、こ~ゆ~「語り」のレコードも集め始めると泥沼化しそうで、ちょいと腰が引けているのが本音ではありますが、ふんぎりと覚悟さえ決まれば、十分にイケる様な気がしているのでした。

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難関突破!

2020-01-25 20:17:40 | Weblog

向こうが来られないのなら、こっちから行くしかないっ!

ということで、ど~にか仕事にも明るさが見えてきました。

これから、帰ります (^^)/~~~

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待ち人来たらず

2020-01-24 18:18:57 | Weblog

その理由は現在、爆発的な流行の兆しという隣国の新型ウイルス性肺炎!?

どうにも交通機関がマヒに近いらしく、感染させられるよりはマシ!?

でも……、縺れている仕事が、ますます遅れるのは確実な情勢となり、本日は儘なりません。

これにて失礼させていただきます <(_ _)>

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昭和には停車場が似合います

2020-01-23 20:02:57 | 歌謡曲

夜明けの停車場 / 石橋正次 (クラウン)

これまでも度々書いていますが、「昭和」という時代のスタアは演技と歌の両立が普通でありましたから、俳優ならば歌謡ヒットを飛ばす、逆に歌手やバンドマンならば映画やテレビドラマに出演して名演・熱演を披露してこそ、一流と認められる風潮が確かにありました。

そこで本日の主役たる石橋正次は説明不要、昭和40年代から青春スタアとして映画演劇の世界では欠かす事の出来なかった個性派で、数多くのヒット作に名前を連ね、今も強い印象が消え失せない名優なんですが、だからこそ、歌手としての名唱も忘れられないレコードを幾つも残しています。

そして、その中でも殊更の大ヒットになったのが、昭和47(1972)年初っ端に出した掲載のシングル盤A面曲「夜明けの停車場」で、当時をリアルタイムの青春ド真ん中で過ごしたサイケおやじを含む皆様であれば、必ずや刷り込まれているに違いありませんよねぇ~~♪

しかし、その頃に爆発的なブームになっていたアイドル系歌謡ポップスでは決して無く、作詞:丹古晴巳&作曲:叶弦大が提供したのは、演歌色さえ滲む正統派歌謡曲なんですから、オンタイムで青春物や特撮物に出演して人気を集めていた石橋正次には不似合いと思いきや、これがジャストミートの大ホ~ムラン!

それは石橋正次の演技が出演作のジャンルに捕らわれる事が無く、常にドロ臭いと言えば失礼とは思いますが、例えば不良役を演じても、近藤正臣の様なクールさも、また志垣太郎の様な鋭さも見せず、実に熱い心情の迸りを披露してくれますし、十八番のひとつでもあった刑事役にしても、勧善懲悪よりは極端な正義を追求するあまりに暴走も覚悟という、このあたりは同系の桜木健一とは似て非なる個性であり、義理と人情の日本人的感覚に真っ向から対峙する時さえあるんですから、一筋縄ではいきません。

しかし、それが不思議と好まれるところが、これまた日本人としての感性であるとすれば、石橋正次の役者としての本領が、歌の世界に活かされるのも当然が必然!?

とにかく、「停車場」って言葉に深い味わいを感じますよねぇ~~、「ステーション」じゃ~ねぇ~んですよっ!

そこで、この「夜明けの停車場」の泣き節を彩っているのが、伊集佳代子と云われるスキャットボーカルのミステリアスな美しさで、それが石橋正次のドロ臭さを絶妙に濾過する役割を担っている様に思います。

あぁ、これはアレンジを担当した小山恭弘の素晴らしい仕事でしょうねぇ~♪

ということで、それじゃ~、青春ドラマの中ではライバルを演じる事も多かった森田健作との比較は?

なぁ~んていう、あまりにもベタな疑問もございましょうが、悪役が演じられるか、否かっ!?

そこに収斂するとすれば、最近は現実の世界で、あれやこれやと叩かれている森田健作には、案外と「夜明けの停車場」をカバーレコーディングする絶好の機会かと (^^;)

失礼致しました <(_ _)>

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一枚の楽譜から

2020-01-22 19:22:05 | 歌謡曲

一枚の楽譜 / GARO (日本コロムビア)

基本的に、耳で聴いて楽しむのが「昭和の音楽」でありましたから、勢い勘違いや思い込みも多々あり、サイケおやじにとってのそ~した楽曲のひとつが、本日掲載のシングル盤A面曲「一枚の楽譜」でありました。

それは結論から述べさせていただければ、最初にラジオから流れて来た歌声が、ど~してもショーケン=萩原健一だったんですねぇ~~~!?!

しかも、と言うよりも、しかしと言うのが正解ではありますが、楽曲そのものがポップなブラスロックと申しましょうか、上手すぎるメロディの繫ぎ方やアレンジのライトなフィーリングが完全に昭和48(1973)年の洋楽ヒットの‎味わいにジャストミートしている事に加えて、歌詞の女々しさ(?)が、もしかしたらショーケンの新境地なのかっ!?!

そんなふうに思えてしまったのも、当時の萩原健一はテレビドラマ「太陽にほえろ!」の劇中、型破りの若手刑事・マカロニを演じて人気は絶頂でしたし、だからこそ昭和48(1973)年には自身が入っていたスーパーグループのPYGが活動を停止し、映画やテレビドラマの世界で新しい魅力を発揮していたんですから、久々に新曲を出してくれたのに、この軟弱さは……、これ如何にっ!?!

もちろん、最初っからのネタばらしのとおり、この「一枚の楽譜」は同じく当時人気絶頂だった歌謡フォークの3人組であるガロの楽曲だったんですから、それを知った瞬間の安堵感は、不思議なほどに残念な気持ちにも通じるものがありました。

このあたりは皆様にも実際に「一枚の楽譜」を聴いていただければ、少しはご理解いただけるはずと思います。

作詞は山上路夫、作曲は村井邦彦という、本気で洋楽フィーリングが強いソングライターコンビが狙っていたのは、バブルガムにならない、それでいてポップなブラスロックに近い路線だったのでしょう。

なんとっ!

アレンジを担当したのが、スパイダースからPYG、そして井上堯之バンドでも活躍する大野克夫であれば、オシャレなロックフィーリングが溢れ出ている事にも納得させられてしまいます。

そしてショーケンに聞こえていたリードボーカルが日高富明=トミーであったという真実!

いゃ~~、全く思い込みとは怖いものですよっ!

そう思ってガロの他のレコードを聴いてみたら、確かにトミーの声質や節回しには、ショーケン風味が絶妙に感じられるんですから、このあたりも皆様にはご確認願いたいところです。

ということで、萩原健一にはソフトロックは似合わないいう先入観と真実は確かにありますが、今となっては逆にテンプターズ時代とは異なる感じのソフト&メロウなAOR歌謡曲も聴かせて欲しかったと思っています。

また、ガロの素晴らしい魅力を、またまた再確認させられたのが、この「一枚の楽譜」なのでした。

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