OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これは凄いGS! ムスタングって!

2014-10-31 15:33:53 | 日本のロック

ゲルピン・ロック c/w ムスタング・ベイビー / ムスタング (キングレコード)

昭和のGSブームが我が国のロック最盛期であったという真実は、例えば夥しいバンドがちゃ~んとしたレコード会社から自分達名義の歌や演奏を出せたという事でも明らかです。

しかも中にはブームに便乗したとしか思えない有象無象がエレキを入れたムード歌謡みたいなレコードを作ったり、あるいは中途半端なコミックソングを出してみたりという、果たして最初っから売る気があったのか……? と、今でも疑問符をつけられるものが少なくない中にあって、しかし正体不明ながらも激しくロックしていたバンドは確かにありました。

本日掲載のシングル盤を昭和43(1968)年春に出したムスタングは、まさにそのひとつとして、今日でもマニア系GSのオムニバス盤で紹介される事も多い存在ですが、少なくともサイケおやじはリアルタイムではテレビでも見たことがなく、もちろん実演ライブにも接する事が出来なかったのが非常に悔やまれるほどカッコE~~バンドです。

それはとにかくA面曲「ゲルピン・ロック」からして徹頭徹尾ロケンロールしまくった、そのアップテンポの演奏には強烈なロックギターの本質が炸裂していますし、おそらくは意図的であろう軽薄なドラムスとベースのドライヴ感が好ましいんですねぇ~~♪

おまけに曲中の車や飛行機のエンジン音のSEまでも口真似でやっているという凄さ(?)ですよっ!

そして最高にたまらないのが、ここまでハードに突っ走る演奏パートとは対照的なテキトーフィーリングが隠しようないボーカルの味わいが刹那の昭和元禄ってもんでしょう♪♪~♪

ちなみに曲タイトルの「ゲルピン」とは、当時の意味で「金欠」と「無一文」とか、そういう事なんですが、それでも彼女を誘って遊びに行ける気分を歌う事自体が、その頃の日本社会の勢いの在り方だったわけです。

う~ん、これを作詞作曲したサミー大和という人物については知る由もありませんが、現代に至ってみれば、見事に歴史的観点を残しているあたり、これからも聴かれる価値は意想外の結果かもしれません。

そして肝心のムスタングというバンドについてはリンゴー山本(vo)、ジョー大和(vo,g)、新井勉(vo,g)、北住一美(org)、鈴木茂(vo,b)、金本公彦(vo,ds) というのが公式プロフィールとされていますが、これだけ良いものを作って、しかしレコード音源はこれっきりというのが定説ですから、果たして実態があったのか、サイケおやじは疑問を抱き続けています。

なにしろB面曲「ムスタング・ベイビー」に至っては堂々のガレージ系サイケデリックロックがど真ん中! 硬質なベースのドライヴ感に「ひっぱたき」気味のドラムスが前面に出たミックスも強烈ですが、アホダラなボーカル&コーラスとフヌケた掛け声、さらには歪み系ファズも素晴らしいギターの存在!

そこには当然ながら流行りのラガロックフレーズや深すぎるエコーがあるという、本当にツボを押えたアレンジと演奏は時代を考慮するほどにシビレがとまりません♪♪~♪

キメの破天荒なシャウトも最高ぉ~~~~♪

ということで、ジャケ写デザイン共々、まさにサイケデリックロックの本質に迫る名盤と思いますし、皆様にはぜひともお楽しみいただきたい傑作なんですが、一部ではパロディバンドとする評価もありますし、もしかしたらスタジオミュージシャンの「お遊び」が真相なのか……?

なぁ~んていう推理さえあるんですから、ど~なんでしょうねぇ~~。

個人的にはそんなこんなを差し置いて、大好きなレコードです。

ただし残念ながら、サイケおやじはレコード盤本体、それも有線から流れてきたサンプル盤しか持っていないので、ジャケットは友人からカラーコピーしてもらったという、なかなか悔しい1枚なんですよ。

あぁ~、これのオリジナル、ピカピカのブツが欲しいです。

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キャンディー・シューに出会えたら

2014-10-30 15:02:58 | 歌謡曲

BUS  c/w 愛を叶えて / キャンディー・シュー (クラウン)

昨日、キャンディーズを取り上げたら急に思い出したのが本日掲載のシングル盤を出していたキャンディー・シューです。

と言っても、今となっては覚えていらっしゃる皆様はそれほど多くは無いでしょう。

実はサイケおやじにしても、彼女が台湾からの出稼ぎ歌手である事は知っていますが、日本で何枚ほどレコードを出しているのか? また、詳しい芸歴についてもここで書ける事はありません。

しかし昭和47(1972)年に出た掲載盤は特にA面曲「BUS」が当時のラジオ等々から相当に流れていましたので、それなりに売れていたのでしょう。私有盤はもちろん中古として、昭和50年代中頃にゲットしたものです。

ちなみに曲タイトル「BUS」は「バス」、キャンディー・シューは許金燕として、今でも知る人ぞ知る存在らしく、当然ながら第二のジュディ・オングを目指していたと言われています。

で、件の「BUS」は作詞:千家和也&作編曲:三木たかしが提供した、これがなかなかのニューソウル歌謡で、パーカッションを全面に出し、ファズ効きまくりのギターやエグ味の強いリズムアレンジが同じく台湾からやって来た欧陽菲菲を連想させられる仕上がりなんですねぇ~♪

また、どこかしら黛ジュンっぽい感じが滲むのは、三木たかしの作編曲があるからでしょうか? それはそれで好ましいと思うばかりです。

そして一方、B面収録の「愛を叶えて」が同じ作家コンビによるお色気路線というか、ため息系ブレスの用い方が辛抱たまらん状態♪♪~♪

う~ん、こっちは山本リンダ津々井まり、あるいは黛ジュンでも全然OKという狙いがミエミエというあたり、憎めませんねぇ~~♪

ということで、これっきりの1枚でキャディー・シューのファンになったサイケおやじは以降も彼女のレコードを探しているのですが、なかなか良い出会いがありません。

恐らくは台湾でもキャリアを積み重ねているはずですから、今度現地に行った時にも猟盤活動してみようかなぁ~~~。

最後になりましたが、掲載の画像は某国製の歪み補正自動という携帯簡易スキャナーで取り込んだものですが、やっぱり値段がバカ安だったので、良くありませんねぇ……。説明書のロシア語が明確にわからんのもマイナスとはいえ、今時カラーには完全対応していないという疑惑には愕然としているのでした。

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寒くてもミニスカの女性は素敵♪

2014-10-29 15:03:11 | 歌謡曲

クローバーシリーズEP:そよ風のくちづけ / キャンディーズ (CBSソニー)

 A-1 その風のくちづけ
 A-2 はぐれた小鳩
 B-1 あなたに夢中
 B-2 キャンディーズ

急に寒くなってきましたですね、やっぱり冬が近づいているという実感は外出している人達の服装にも顕著になってきました。

しかし個人的には特に女性のファッションの場合は夏場の薄着が大好きなもんですから、晩秋~冬場には幾分残念な気持ちが優先……。

なにしろ最近の女性は普通にパンツルック、つまり古い言い方をすればスラックスとかズボン姿が主流ですからねぇ、どうにもこうにも、セクハラっていう事では無いんですが、それも男なればこその気分とご理解下さいませ。

もちろんサイケおやじが若かった殊更昭和40年代後半~昭和50年代前半においては、真冬でも女性はミニスカが普通でありまして、例えば本日掲載の4曲入りコンパクト盤に登場しているキャンディーズをご覧いただければ、それは一目瞭然でしょう。

どうです、上はニット系、下は超ミニという、実に好ましいファッションこそが、元気バリバリだった当時の我が国の一端を象徴していたなぁ~~♪

と感慨に耽るのはサイケおやじだけでは無いと思います。

ところで掲載のEPなんですが、実は先日まで、サイケおやじはキャンディーズのレコードは「危ない土曜日」のシングル盤1枚っきりしか持っていなかったんですが、仕事場の後輩が家を新築するとかで排出されたゴミの山から懐かしのレコードだけをごっそり貰ってきてみれば、キャンディーズのブツがかなりの枚数あった中のひとつなんですよ♪♪~♪

発売されたのが何時なのか、殊更ファンでもなかったサイケおやじには知る由もないんですが、スーちゃんがセンターという事は、デビュー期に出されたものと推察しております。

で、ちょっくらネットで調べてみたら案の定、A面ド頭の「その風のくちづけ」が昭和49(1974)年1月に発売された2作目のシングル曲、B面収録の「あなたに夢中」は、その前のデビュー曲、他の2曲はどうやら同時期に作られたアルバムからのカットらしいので、当然ながら大ブレイク前のキャンディーズの初々しい魅力がたっぷり♪♪~♪

中でも作詞:山上路夫&作曲:森田公一、そして編曲:馬飼野俊一が提供した「はぐれた小鳩」がなかなか正統派歌謡曲に近い湿りっ気のある仕上がりで、リードを歌うスーちゃんの節回しにちょっぴり胸キュンですよ♪♪~♪

う~ん、ファンのみならず、同世代の皆様には説明不要だったんでしょうが、不覚にも初めて聴いたサイケおやじとしては、もしかしたら森田公一の作品ということで、キャンディーズと同じ渡辺プロ所属の天地真理に書かれたのかなぁ~?

とまで、思ってしまうのですが、いかがなものでしょう。

ということで、それにしてもミニスカはやっぱり素敵ですよねぇ、たとえ木枯らしが吹いていようとも、そ~ゆ~ファッションの女性には素晴らしいものを感じてしまうのでした。

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筆を選ぶ楽しみ

2014-10-28 15:13:37 | Simon & Garfunkel

The Sound Of Silence / Paul Simon (Columbia / CBSソニー)

バンドなんてものをやっていると楽器への拘りもそれなりに強くなるのはひとつの宿命なんですが、特に憧れのミュージシャンが使っているとなればっ!

サイケおやじにしても、エレキギターならばレスポールが大好きで、なにしろブルースブレイカーズ時代のエリック・クラプトンジェフ・ベック、ゼップのジミー・ペイジ、フリートウッド・マックのピーター・グリーンデュアン・オールマンミック・テイラーマイク・ブルームフィールド等々、尊敬するブルースロック系のギタリストが常用していますからねぇ~~♪

少年時代から洋楽雑誌やレコードジャケットに載っている彼等の写真を眺めては、そこから弾き出されている「音」にシビレていた前科があるわけです。

で、実は最近入れてもらったおやじバンドの先輩ギタリスト氏はアコースティックギターに強い思い入れがありまして、特にポール・サイモンを徹底的にコピーした成果はとてもとても上手いわけですよ。

もう、サイケおやじなどはその場に居たたまれないほどの腕前で、しかも愛用しているのがマーチンの「D-35S」という大名器なんですねぇ~~♪

それは掲載したシングル盤のジャケ写でポール・サイモンが抱えているギターと同じです。

う~ん、上手い人には素晴らしい楽器も相応ですし、先日の土曜にバンド練習に参加させていただいた時も件のA面曲「The Sound Of Silence」をやりながら、あらためて上手いなぁ~~、と驚嘆させられたわけですが、当然ながらバンド形態である以上、それはサイモンとガーファンクル=S&Gのヒットバージョンであるエレクトリック仕様ということで、なんとかサイケおやじも出番を作ってもらった次第も、全く額に汗が滲むばかりです。

ちなみに掲載盤収録の両面2曲は共にポール・サイモンの初めてのライブアルバム「イン・コンサート」からカットされたもので、その「The Sound Of Silence」にしても耳に馴染んだS&Gのバージョンとは異なり、ゴスペル風味のアレンジで披露されているんですが、あえて今回はポール・サイモンのギターについて書きたかったので、これを使わせていただきました。

あっ、買ったのは当然ながら「S&G結成10周年記念」というキャッチコピーに惹かれたわけです。

閑話休題。

ということで、好きなミュージシャンのライブに接する時の楽しみは、ステージに居並ぶ面々の楽器を見るという事も含まれます。

おそらくは今もそうなんでしょうが、サイケおやじが若かった頃は外タレにしても、ようやく大物がリアルタイムで来日してくれるようになったもんですから、双眼鏡持参でそれを観察するという事も度々でした。

また、既に拙ブログでは何度も書いていますが、サイケおやじはレスポールといっても、我が国で作られていトーカイのコピーモデルを愛用しておりまして、それでもバブル期には本物を入手出来たという幸運もありながら、むしろトーカイが自分好みに鳴ってくれるという現実をあらためてご報告させていただきます。

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追悼:ジャック・ブルースの献身と尊厳

2014-10-27 15:17:32 | Rock

Why Dontcha / West, Blues & Laing (CBS)

 A-1 Why Dontcha
 A-2 Out Into The Fields
 A-3 The Doctor
 A-4 Turn Me Over
 A-5 Third Degree  5:15 
 B-1 Shake Ma Thing (Rollin Jack)  
 B-2 While You Sleep 
 B-3 Pleasure 
 B-4 Love Is Worth The Blues
 B-5 Pollution Woman

偉大なるベース奏者にして、稀代のミュージシャンだったジャック・ブルースが天国へ召されました。

皆様ご存じのとおり、故人は1966年にジンジャー・ベイカー(ds,per) とエリック・クラプトン(g,vo) を誘い、ロック史上最高級のパワートリオたるクリームを結成し、ジャズもブルースもクラシックも民俗音楽もゴッタ煮で聴かせるスタイル、つまりはニューロックを提示し、世界的に大きな人気を獲得したわけですが、とにかくエレキベースをリード楽器の如く弾きまくり、ガッツ溢れるボーカルと刺激的なハーモニカ、さらにはキーボードやチェロ等々を自ら操るマルチプレイヤーとして、大音量ライブの現場はもちろん、スタジオレコーディングにおいても、クリームの持ち味である即興と構築された感性の接点を担う存在だったと思います。

そして同時に認められるのは、だからと言って、ジャック・ブルースは決して物分かりの良いミュージシャンではなく、むしろ頑固者としか思えないという、そんなこんながクリームの残した殊更ライブ音源には顕著に感じられるのも確かであって、それもまたクリームの大きな魅力と解散の要因だった事は否定出来ないでしょう。

ですから以降、ファンはど~してもクリーム的なものをジャック・ブルースに求め続けてきたのも当然なんですが、そんなこちらの思いをはぐらかすように故人はジャズに接近したり、煮え切らないポップ志向に寄り道したり……。

う~ん、もう……、ジャック・ブルースはハードなロックはやってくれないのかっ!?

と嘆いていた1972年、突如して騒がれたのが本日掲載のアルバム「ホワイ・ドンチャ」を公式デビュー作にしたウエスト・ブルース&レイング=WB&Lでありました♪♪~♪

なにしろバンド名が示すとおり、そこにはマウンテンのレスリー・ウェストとコーキー・レイングを従えた(?)ジャック・ブルースという、まさに当時のハードロック斯界の存在があったのですから、これに期待するなというのは無理な話でしょう。

そして実際、我が国でも洋楽マスコミはラジオでも雑誌でも、なかなか煽りまくりというよりも、業界のニューロック好きが勇んで持ち上げていたのは自然の成り行きだったわけですが、結果は散々という厳しい現実が……。

ちなみにここまでの経緯としては、レスリー・ウェストがマウンテンの大ブレイクで沸騰する人気を得たものの、結局はそれゆえにと言うべきなんでしょうか、プロデューサーであり、同バンドのベーシストでもあったフェリックス・パバラルディと音楽的方向性の違いが表面化したようで、そこにジャック・ブルースとの邂逅提携が成ったのも、クリームを成功に導いたプロデューサーがフェリックス・パバラルディであったという因縁にそれ以上の意味があるという推察は、あらためて述べるまでもありません。

つまりマウンテンのハードロック的な部分をさらに推し進めようとすれば、レギュラーメンバーのコーキー・レイングにしても、ジャック・ブルースと組めることは憧れ(?)のクリームに入れてもらえる事に他なりませんし、ファンが最も望んでいるのは、それだっ!

という確信は疑えるものではありませんよねぇ~~♪

しかし鋭意作られたデビューアルバム「ホワイ・ドンチャ」は既に述べたとおり、各方面から酷評の嵐!?

もちろんサイケおやじもリアルタイムのラジオ番組でLPからの数曲を聴き、さらに友人から借りた件のアルバムをテープにコピーまでして聴きまくったんですが、何故かイマイチ、熱くなれなかったというのが本音です。

う~ん、なんというか、前身バンドのマウンテンで発散されていた情熱も薄くなったというか、失礼ながらレスリー・ウェストの歌やギターに精彩が感じられず、またコーキー・レイングのドラミングも普通というあたりは、こちらの期待が大きかったと言えば、それまでかもしれません。

そして肝心のジャック・ブルースはやはり御大の貫録なんでしょうか、ベースプレイばかりかボーカルもその他の楽器も的確な存在感を示し、収録曲もプロデュースもクレジットではWB&Lがメインではありますが、故人が実質的な主導権を握っているのは明らかでしょう。

ところが、それでも納得させられなかったのは、元マウンテン組がジャック・ブルースの前で萎縮したという解釈も可能です。

そりゃ~、殊更ハードロックを志していれば、ジャック・ブルースと一緒にやれる事は光栄の極みであり、どんなに意気込んでも「棒を飲んだ」が如く緊張するのはムベなるかな、レスリー・ウェストだって、きっとそうだったんじゃ~ないでしょうかねぇ~。

逆に言えば、それほどここでのジャック・ブルースは奔放で献身的な役割を全開させていると思いますし、実は昨晩、久々に掲載盤を取り出し、針を落としてみれば、その濃くて分厚いサウンドの作りやメンバー各々の個性のぶつかりは、クリームほどでは無いにしろ、当時としては相当に激したところまでやっている事にハッとさせられました。

ただし正直、所謂「良い曲」が無いんですよ……。

そのあたりが期待外れの要因かもしれませんし、あえてクリームでもマウンテンでもないバンドの個性を出そうとした思惑が裏目に出た結果? 不遜にもサイケおやじは、そこまで思ってしまいました。

ですから、今回はあえて収録トラック各々については書きません。

皆様に実際に聴いていただくのが一番と思うばかりです。

ちなみに掲載の私有LPは中古ながらイギリス盤というあたり、如何にそれが期待どおりに売れ、次いで中古盤市場に溢れ出たかという証でもありますからねぇ……。

そしてWB&Lは2年を経ずして消滅し、レスリー・ウェストとコーキー・レイングがフェリックス・パバラルディとヨリを戻してのマウンテン再稼働は、1973年夏の来日巡業おける大熱演として記録されたのですから、これまた逆説的にジャック・ブルースの偉大さを痛感と書けば、贔屓の引き倒し以上に皆様からのお叱りは覚悟しなければなりません。

それでもこの頃から急速にジャック・ブルースの影が薄くなった現実は、裏を返せば伝説的な天才ミュージシャンとしての立場を明確したという真相もあり、以降は世界各地の様々なプレイヤーと共演共作する度に、えっ!? という感慨を湧きあがらせてくれましたですねぇ~♪

例えば、日本では学生服のギタリストとして売り出された鈴木賢司のバックアップも忘れられません。

ということで、なにか場違いな追悼文になったかもしれませんが、ジャック・ブルースこそはサイケおやじにとってザ・フーのジョン・エントウィッスル、ゴールデン・カップスのルイズルイス加部と並んでロックの世界三大ベーシストであり、常に尊崇の念を抱いてしまう存在です。

あぁ、天国でもレスリー・ウェストやライフタイムで一緒だったトニー・ウィリアムス(ds) 等々と丁々発止、ブリブリに妥協しないベースを弾きまくって欲しいですねぇ。

衷心より、ご冥福をお祈り致します。

合掌。

 

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オルガン婦人のヒップ&ソウル

2014-10-26 14:36:34 | Soul Jazz

Hip Soul / Shirley Scott (Prestige)
 

先日掲載した内藤やす子のジャケ写を眺めていたら、急に聴きたくなったのがシャーリー・スコットというわけで、理由は言わずもがな、ルックスが似ている事は掲載したLPの表ポートレイトで納得いただければ幸いでございます。

で、彼女はオルガンの女王とまで称されたジャズプレイヤーで、そのスタイルはハードパップ~ソウルジャズ、そしてラウンジ系のライトな演奏まで心地良く聴かせてくれるんですが、特徴的なのは所謂オルガンジャズでは当然とされるフットペダルとのコンビネーションによるベースパートをあまり弾かない事から、そこに拘るマニアにとっては二流の烙印が……。

しかし、それゆえにあえて本職のベース奏者を入れた演奏には独特のスイング感やグルーヴが表出されているのも確かであって、サイケおやじは大好きなんですよ♪♪~♪

そして前述したフットペダル云々については、本当にそれで強靭なドライヴ感を出せるプレイヤーは現実的に少ないという真相が否めず、特に我が国においてオルガンジャズが好きではないというリスナーが案外と多いのは、そのあたりにも原因があるとあるとすれは、シャーリー・スコットの演奏こそはストレートに楽しめるものと思うのですが、いかがなものてしょう。

さて、そこで本日ご紹介したのは、1961年頃に発売された1枚で、メンバーはシャーリー・スコット(org) 以下、スタンリー・タレンタイン(ts)、ハービー・ルイス(b)、ロイ・ブルックス(ds) という強力布陣! 録音は同年6月2日とされています。

A-1 Hip Soul   
 初っ端からグルーヴィなベースの4ビートウォーキングとナチュラルなソウル風味が滲むオルガンのイントロに導かれ、ダークな音色のテナーサックスがブルースリックを吹いてくれる、もう、それだけでグッとシャーリー・スコット・カルテットの演奏に惹きつけられること請け合いのツカミですよ、これはっ!
 地味ながら、的確なビートを打ってくるドラムスも良い感じ♪♪~♪
 ご存じのとおり、シャーリー・スコットはタフテナーの王様たるエディ・ロックジョー・デイビスのバンドで一躍名を上げた事から、テナーサックス入りの演奏ではツボを外さないサポートの上手さ、そしてブルース&ソウルの味わいを決して無駄遣いしないプレイは好感が持てるところです。
 そして、おそらくは当時から既に夫婦関係にあったと思われれるスタンリー・タレンタイとの相性も素晴らしいかぎりです。

A-2 411 West
 これまたミディアムテンポのブルースながら、グッとハードパップの本質に迫っているのは、どっしりと重心の低いビートを提供するハービー・ルイスの基本に忠実なベースワークの所為でしょうか。このあたりにフットペダルを使わず、あえて本職のベース奏者を起用した成果があるように思います。
 うむ、スタンリー・タレンタインの硬質なソウルフィーリングが、たまりません♪♪~♪

A-3 By Myself
 前2曲もよりもテンポが速い演奏で、一応は歌物の体裁ではありますが、メンバー揃ってやっている事はソウルフルなハードパップに他なりません。
 そして特筆すべきは似たような感じの演奏がLP片面で続いているにはかかわらず、聴いていてダレるなんてことが少しも無いのは、シャーリー・スコットが持ち前の、良い意味での「軽さ」があるからかもしれません。
 所謂コテコテではないブルースフィーリングが絶妙の歌心に結び付いているんじゃ~ないでしょうか。
 そしてアドリブパートに入ってからのスピードアップした演奏の爽快感は、即興でありながら随所で「お約束」のキメを出しまくるという、まさにファンが望むところを具象化しくれますから、相互作用的なノリの良さが、このセッションの魅力と痛感!
 
B-1 Trane's Blues
 タイトルどおり、ハードパップ時代のジョン・コルトレーンが数回レコーディングも残している十八番のオリジナル曲ということで、ど~してもスタンリー・タレンタインとの比較が優先してしまうのはジャズ者の宿業でしょうが、そんなの関係~ねぇ~~! 
 ミディアムテンポの力強い4ビートグルーヴの中で唯我独尊、自分が信ずるままを吹きまくるスタンリー・タレンタインは流石と思うばかりです♪♪~♪
 バシャバシャと鳴らしてくれるロイ・ブルックスのシンバルも大好きです♪♪~♪

B-2 Stanley's Time
 これぞっ! ハードパップの魅力が噴出の演奏で、絶妙のマイナースケールを入れたテーマからアドリブパートの構成は、参加メンバー全員の意思の統一が強く感じられますねぇ~~♪
 まさに「資質に合った」とは、こういう演奏を云うんじゃ~ないかと思います。
 う~ん、もっと長い時間、聴かせて欲しかったですよ。 

B-3 Out Of This World
 オーラスはジャズでも幾多の名演が残されているスタンダード曲ということで、リスナーも気楽に構えていられるわけですが、ここではちょっぴりモードっぽい解釈のテーマ部分から一転、アップテンポのアドリブパートに突入してからはスタンリー・タレンタインが燃えまくり、続くシャーリー・スコットも減速しませんから心底、スカッとしますよ♪♪~♪
 ちなみにここではハービー・ルイスが抜けているようで、つまりはシャーリー・スコットがフツトペダルとのコンビネーションでベースパートもオルガンで出しているようですが、それほど本職の不在は気にならないと思えば、レギュラーバンドのほとんどにあえてベース奏者を入れていた意図のあれこれを考えてしまうとはいえ、結果オーライなんで、まあ、いいか……。

ということで、こういう演奏があまりウケない我が国の状況は、特にジャズ喫茶が全盛だった昭和50年代までの話で、レアグルーヴとかコテコテとかいう大義名分が通用している現代であれば、サイケおやじがここでクドクドと述べてきた事なんかは余計なお世話でしょう。

告白すれば、こうしたジャンルが昔っから大好きだったサイケおやじは、しかし中古屋でブツを漁っていながらも、実は周囲の目を気にしていたという見栄っ張りがありました、恥ずかしながら。

誰に遠慮する事なく、自分の好きなレコードを楽しめる状況は本当に大切ですよねぇ~~♪

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アニマルズとビートポップスの頃

2014-10-25 13:32:05 | Rock

孤独の叫び / The Animals (Decca / キングレコード)

日本人向けの洋楽ロックバンドとしては、なかなか絶大な存在感を示していたのがアニマルズかと思います。

もちろん全盛期のアニマルズが殊更我が国を意識していたはずもない事は言わずもがな、しかしやってくれる歌と演奏には如何にもグッと惹きつけられるコブシがありますからねぇ~~♪ ヒット演目には日本語の歌詞を附したカバーバージョンが作られ、例えば尾藤イサオの「悲しき願い」は、その決定版でしょう。

逆に言えば、そこからアニマルズに惹かれたファンも多いはずで、ちょうどその頃にテレビで人気があった洋楽番組「ビートポップス(フジテレビ)」におけるアニマルズの注目度は、その表れだったような気がするほどです。

そして本日掲載のシングル盤A面曲「孤独な叫び / Inside-Looking Out」もまた、なかなか日本人の琴線に触れまくりの人気曲で、ちょっぴりズンドコなリズムのキメと合の手ギターのリフが覚えやすく、加えて看板スタアのエリック・バードンのブラックソウルな節回しが超ご機嫌♪♪~♪

実際、アニマルズのこの歌と演奏を知らずとも、曲そのものや前述したキメのフレーズはきいたことがあるという皆様も大勢いらっしゃるはずと確信する次第です。

ちなみに当時のアニマルズは諸々のゴタゴタから抜けてしまったリーダー格のアラン・プライスの替りに新加入のデイヴ・ロウベリー(key)、そしてレギュラーメンバーのヒルトン・バレンタイン(g)、チャス・チャンドラー(b)、ジョン・スティール(ds)、エリック・パードン(vo) という顔ぶれだったんですが、プロデューサーのミッキー・モストと別れ、レコード会社もデッカに移籍しての心機一転再出発という事もあってか、なかなか荒々しいフィーリングが実に好ましいですよ♪♪~♪

それは同時期のデッカ音源に共通するもので、これまでのキーボード主体の音作りから、ギターをメインにしたサウンドの違いが感じられ、だからこそエリック・バードンの粘っこくて野太いボーカルとコブシがますます魅力的になったんじゃ~ないでしょうか?

それが1966年のアニマルズであり、皆様ご存じのとおり、翌年にはエリック・バードンが最新流行のサイケデリックロックに鞍替えしてしまう事から、コブシ系ハードロッキンなスタイルは、ここがピークだったように思いますし、だからこそ世界中でウケまくったんでしょう。

そうです、アニマルズにとっては決して日本が一番成功していた地域ではなく、世界中に夥しいファンと信者の存在があって、例えばグランド・ファンク・レイルード=GFRが「孤独な叫び / Inside-Looking Out」をシンプルに、そして激しくカバーした十八番をウリにしていた事でも明らかです。

ということで、アラン・プライスが抜けた後のアニマルズは幾分軽く扱われる事もあるんですが、個人的には同等に大好きですし、特に高校生最後の文化祭で同好会ロック組の演目として、GFRバージョンのコピーではありますが、この「孤独な叫び / Inside-Looking Out」をやらせていただいた身としては、やはり特別なものを今も感じています。

そして最後になりましたが、この機会に書いておきたいのが冒頭に述べたテレビ洋楽番組「ビートポップス(フジテレビ)」の事です。

これは確か昭和42(1967)年頃から放送が開始された洋楽ヒットチャートをメインにした音楽情報バラエティで、司会は大橋巨泉とミュージック・ライフ誌の星加ルミ子、そして解説(?)には木崎義二というマニアも納得のレギュラー陣に加えて、アシスタント兼ゴーゴーダンサーには小山ルミや杉本エマ等々が出演していたのですから、サイケおやじにとっては毎週土曜日のお楽しみ♪♪~♪

ただし当時の事ですから、ヒットチャートも日本の洋楽事情が優先されたものでしたし、それも後年のMTVのようなものではなく、つまりプロモビデオはほとんど無かったので、レコードジャケットやミュージャンのスチールカットをアップで映したり、レコード音源に合わせて件のセクシータレント達が踊る姿を美味しいカメラアングルで流したりという、それはそれで良い時代を象徴する番組のひとつでありました。

もちろん特別ゲストも豪華で、人気GSはもちろんの事、本日の主役たるアニマルズ、デイブ・ディー・グループ、スコット・ウォーカー、ホリーズあたりも登場していましたですねぇ~~♪

あぁ~、あの頃に家庭用ビデオがあったらなぁ~~~、という気持ちは何も「ビートポップス」だけに対するものではありませんが、でもねぇ~~。

そんなこんなもアニマルズを聴くと、尚更に思い出されるのでした。

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正念場

2014-10-24 15:23:21 | Weblog

仕事で責められて、会議で吊し上げられています……。

キツイなぁ~~。

本日の1枚、またしてもの休載、申し訳ございません(__)

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大臣はSMクラブに行っちゃ~ダメなのか!?

2014-10-23 15:02:36 | Weblog

定期健診なので、本日の1枚は休載、ご理解下さいませ。

ところで最近、永田町の先生方の金銭問題が騒がしいんですが……。

ついに今日は某大臣がSMクラブに支払いしたのが話題に!?

それを本人が、俺は店に行っていないとか云々!?

事の詳細はイマイチ、分かりませんが、政治家はそういう性癖を持っていちゃ~、法律違反なんですかねぇ~?

普通の料亭とかクラブとかを利用するのと、何か違うんでしょうか?

もちろん背徳性の高さが体裁の悪さに繋がっていることは分かりますが、いやはやなんともです。

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昭和50年代は長谷直美

2014-10-22 14:53:27 | 歌謡曲

はじらい c/w 誰にもないしょ / 長谷直美 (エピックソニー)

昭和50年代の我が国芸能界を思う時、忘れられないひとりが長谷直美でしょうか。

とにかくテレビや映画の劇中で見せる明朗闊達な印象は、自然に受け入られる存在として、数多くの作品に出演していたんですが、当然ながらデビュー期にはアイドル歌手としての活動もあり、本日ご紹介のシングル盤は昭和50(1975)年に発売された人気作♪♪~♪

なにしろ作詞:なかにし礼&作曲:村井邦彦が提供したA面曲「はじらい」が、絶妙のお色気を滲ませた歌謡ロックですからねぇ~~♪

それは皆様ご推察のとおり、決して歌唱力に秀でたとは言えない彼女の節回しの危なっかしさが、恥ずかしがっても恋愛気分には逆らえないという本作の趣旨にはジャストミートの潔さで、ちょっぴり山口百恵が歌いそうな感じを狙ったとしか思えない馬飼野康二のアレンジもニクイばかりですよ♪♪~♪

あぁ~、こういう贅沢なソングライター陣によるレコードが普通に作られ、それでもヒットしなかったところに、当時の芸能界の豊潤と厳しさがあるんでしょうねぇ~。

ですからB面収録の「誰にもないしょ」が同じ作家トリオによるソウル歌謡のアイドル的展開になっているのも結果オーライ! 真っ黒なグルーヴを噴出させるリズム隊と迫力のホーンセクションに煽られた(?)長谷直美のボーカルのふらつきが、たまりません♪♪~♪

彼女のレコードは数枚残されているはずですが、全てを聴いていないサイケおやじとしても、楽曲は何れも素晴らしいのに、肝心の彼女の歌いっぷりがイマイチという、そんなこんながあったからでしょうか、あまりテレビの歌番組でも接した記憶が無く、ヒットしなかったのも……。

しかし、時が流れるにつれ、長谷直美のレコードが人気を集めている現実は確認しておく必要があるでしょう。

と、回りくどい戯言を綴るよりも、実は2枚しか彼女のレコードを持っていないサイケおやじとしては、ぜひとも纏まった復刻を決死的に望みたいわけです。

メーカー担当者様、ど~か、よろしくお願いしまぁ~~すっ!

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