OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ガロの惑はクラプトン歌謡か

2014-03-31 15:49:19 | 歌謡曲

惑 c/w ビートルズはもう聞かない / GARO (日本コロムビア)

昭和40年代後半からの歌謡フォークブームは、やはり堀内護、日高富明、大野真澄の三人が組んでいた GARO=ガロを抜きにしては語れないでしょう。

特に昭和47(1972)年の発売時にはシングル盤B面扱いだった「学生街の喫茶店」が、何故か同年末~翌年春頃に大ヒットした事が、件のブームを決定的に象徴するものです。

それはガロというグループが、本来は当時の洋楽最前線だったCSN&Yの影響下に初期のスタイルを確立しながら、卓越したコーラス&ハーモニーや万人向けの歌唱力をレコード会社に見込まれ、売り上げ優先主義の歌謡フォーク路線に転じ、結果として大きな成功を収めた現実があってこそ、所謂「アングラ」とか「四畳半」なぁ~んて呼ばれていたシンガーやグループにもブームの恩恵が導かれたのですから、一概に否定するのは公平ではありません。

ところが、これは今も昔も同じだと思うですが、そういうメジャーな活動は「魂を売り渡した」が如き批判があって、しかもガロは次々に外部の職業作家と組んだシングルヒットを連発し、テレビにも出まくっていたところに誤解を生じさせる要因があった事は確かでしょう。

なにしろ当時は、例えば吉田拓郎とか、テレビには出ないのが、ある種のステイタス(!?)でしたからねぇ~~~。

しかもガロはレコード大賞や有線大賞を獲得し、NHKの紅白歌合戦にも出場するという権威主義にどっぷり!?!

ですから、歌謡フォークは軟弱と公言していた当時のサイケおやじにとってのガロは、非常に対象化するのが困難なグループだったんですが、本音は気になる存在でした。

やっぱり既に述べたとおり、CSN&Yに影響された初期のアコースティック&ハーモニー路線が鮮やかでしたからねぇ~♪

しかしガロは決して歌謡曲に埋没することは無くて、売れっ子になってからのアルバムにもプログレや正統派ロック志向の歌と演奏を収めていましたし、シングル盤のB面にも、思わずニヤリの同系トラックを収めていたんですよ。

それが本日掲載のシングル盤B面曲「惑(まどい)」で、結論から言うと、これはエリック・クラプトンが1970年代初頭に組んでいたデレク&ドミノスが出した畢生の名盤LP「レイラ」に入っていた「恋は悲しきもの / Why Does Love Got To Be So Sad」を完全に歌謡曲化した、これぞっ! 

真性スワンプ歌謡ロック! 

あるいは、クラプトン歌謡!

その先駆けじゃ~ないですかねぇ~~♪

もう、とにかくイントロのギターカッティッングから、モロにコード進行が同じになっていますし、間奏の雰囲気やオカズの入れ方も、右ならえって感じなんですから、初めて聴いた時には正直、やられたなぁ~~~。

それを納得させられる他はありませんでしたよ。

ちなみに作詞は大野真澄、作曲とリードボーカルは日高富明、そしてアレンジは深町純という制作布陣になっていますが、エレキのリードギターも含めて、これは完全にトミー=日高富明の趣味であることは、当時から明らかにされていたと記憶しています。

さて、それじゃ~、ウリのA面曲「ビートルズはもう聞かない」は?

それこそ作詞:松本隆&作曲:佐藤健、そして編曲:深町純の外部作家トリオが提供した、全く「学生街の喫茶店」を踏襲した刹那の歌謡フォークですから、サイケおやじは言うべきこともありません。

ただし、そんなこんなも、これが世に出た昭和49(1974)年末のムードを思い出させる絶好の嗜好品になっている事は、否めません。

ということで、最後にもう一丁、本音を吐けば、この「惑」をおやじバンドでやりたいんですよ♪♪~♪

もちろんサイケおやじは白熱のリードを弾きまくりたいわけですが、何時もの事ながら、クラプトンというよりは、デイヴ・メイソンになりそうな予感を自覚しているのでした。

あぁ……、三連フレーズが……。

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テレサ野田に癒される

2014-03-30 15:11:52 | 歌謡曲

ラブ・カンバセーション / テレサ野田 (フォーライフ)

掲載したのは昨日の獲物のひとつで、サイケおやじと同世代の皆様であれば、必ずや心ときめくにちがいない、テレサ野田が昭和53(1978)年に出したシングル盤です。

もちろん彼女は歌手が本業ではなく、あの日活最後の一般映画と認定される昭和46(1971)年の「八月の濡れた砂(藤田敏八監督)」で鮮烈にデビューした女優さん♪♪~♪

なにしろリアルタイムでは14歳だったと言われる彼女が、劇中では輪姦され、その汚れきった肢体を早朝の海辺の波で清めるという場面が、あまりにも有名でしょう。

しかしテレサ野田は決してロリ系ではなく、当時から充分に「イイ女」であり、如何にも沖縄出身らしいルックスや男好きのするスタイルが青少年の欲望にスイッチを入れる存在であった事は言うまでもありません。

そして前述の映画出演を契機に注目された彼女は、今日で言うところのグラビアアイドルとしても人気が爆発し、また映画やテレビドラマでも活躍していくのですから、歌手としての活動も当たり前だったのが昭和の芸能界です。

中でもサイケおやじが特に好きな彼女の個性は、妙に浮遊感の滲む台詞回しとキュートな声質のコラボレーションというか、それは決して作っている感じが少なくて、なかなか自然体に表現されているところでしょうか。

ですから、歌っている時も、素敵なプリティボイスがたまらない魅力なんですよっ!

そこでこのシングル盤A面曲「ラブ・カンバセーション」がソフト&メロウなAOR歌謡ポップスに仕上がっているのは大正解♪♪~♪

しかも作曲が吉田拓郎ってのも、その先入観念からすれば吃驚仰天ではありますが、作詞:松本隆&編曲:馬飼野康二の都会派フィーリングが、その要かもしれません。

ということで、実はサイケおやじはテレサ野田のレコードは未だ、これっきりしか入手出来ていません。

いゃ~、昔は普通に買えていたものを何時までも同じと思っていちゃ~、ダメっていう教訓が身にしますねぇ……。

テレサ野田の歌声は、そうした気分の癒しにも最適なのでした。

 

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このポーズにして、この歌あり♪

2014-03-29 16:03:00 | 歌謡曲

恋はそよ風 c/w 涙の中を歩いている / いしだあゆみ (日本コムロビア)

さてさて、今日はすっかり初夏の陽気になりましたですねぇ~♪

そこでちょっくら仕事関係者の花見の宴に顔を出し、後はブラブラと音盤猟や映画鑑賞等々、休日を堪能する予定なんで、掲載した1枚も、そうした気分に合わせてみました。

どうです、このジャケ写こそ、全く初夏に相応しいでしょう~♪

スバリ! いしだあゆみの昭和44(1969)年春は、まさにこれがジャストミートでありました。

思わず鑑賞する角度を変えたくなるほどの魅惑の脚線美とアブナイ誘惑のポーズもさることながら、それが芸能人ならば普通でもあった時代の素晴らしさに、リアルタイムを過ごしたサイケおやじは素直に感謝するのみです。

そしてもちろん、肝心の楽曲「恋はそよ風」は作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という、絶対的な黄金コンビが手掛けていますから、当時最先端の洋楽流行を強く意識した作風はお約束以上!

つまりハリウッドポップス系ソフトロックを歌謡曲に転用したアレンジとメロディの魔法は、そのまんまグラス・ルーツフィフス・ディメンション、あるいはA&Mサウンド等々を直感させられるスマートさに満ちていますし、如何にも春らしい愛と恋の希望に溢れた歌詞を軽く節回すあたりは、いしだあゆみの十八番として、心地良い限りでしょう。

しかし実は「恋はそよ風」はB面扱いなんですよ!?

う~ん、素晴らしき添え物というには、あまりにもお洒落でスマートな歌謡ポップスに仕上がっている現実は、決して侮れません。

ですから同じ制作者コンビによるA面の「涙の中を歩いている」が悪いはずもなく、こちらはロックビートも強い感じの歌謡曲そのものが企図され、いしだあゆみの幾分諦観が滲むような、アンニュイなポップスフィーリングが全開♪♪~♪

当然のように大ヒットした記憶も鮮烈な名曲名唱なんですが、しかし今日の陽気の中にあっては、やはりB面「恋はそよ風」に気持を惹かれるというわけです。

ということで、正直に告白すれば、やはり二つ折りスリーヴであればこその選択の自由として、サイケおやじは、ど~してもミニスカ姿に魅了されてしまうのです。

あぁ、この撮影現場に居合せたなら、きっと見学位置は向かって左側である事は必至!

そういう妄想は永遠に消えることがありませんです。

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電報が好き、古いと言われても

2014-03-28 15:02:53 | Rock

Telegram Sam / T. Rex (T. Rex Wax Co. / 東芝)

すっかりデジタル時代の今日、様々な連絡には「メール」が一般的になっていますが、基本的にアナログ人間のサイケおやじは慶弔に関する限る、「電報」を使っています。

理由は、まあ、何て言うか、電報は文字が紙媒体で扱われるので、気持の伝わり方が物理的に強くなるような気がするんですよ。

そして実際、電文に付属する台紙にも、いろんな種類が有るんで、時と場合を鑑みて、それらをあれこれ択ぶ作業も、こちらの気持ちを伝える力のひとつになるように思います。

さて、そこで本日は発作的(?)に思い出したという、些か「こじつけ」ではありますが、グラムロックの雄として忘れられないT.レックスが人気爆発上昇期だった1972年早々に放った大ヒット「Telegram Sam」を出してしまいました。

もちろん、やっている事は典型的なボラン・ブギーで、極言すれば一躍T.レックスを大スタアに導いた前作「Get It On」の忠実な二番煎じかもしれませんが、マーク・ボラン特有のシンコペイションを用いたギターのリズムはやっぱり心地良く、そのシンプルさこそが、新しいポップスであった、所謂グラム&グリッターロックの真相に迫るものでしょう。

しかもこれはT.レックス≒マーク・ボランが自ら設立した「T. Rex Wax Co.」レーベルからの第一弾という、ご祝儀的お墨付きがありましたからねぇ~~♪

なにやら文句をタレのは不粋というものかもしれません。

もう、素直に妖しいマーク・ボランのボーカルとサウンドの雰囲気に酔いましょうよ♪♪~♪

ということで、冒頭の話に戻れば、ちょうど今の時節は尚更に「電報」を活用しているサイケおやじも、ふっと気がつけば、ならやら時代にアクセスしていない自分に面映ゆいものを感じたりするのが本音です。

でもねぇ~、メールで「おめでとう」じゃ~、味わいが薄いような気がしますし、況してや「お悔やみ」であればこそ、幾分でも重みの感じられる「電報」を使いたくなるんですよ。

うむ、それを失笑されるのであれば、旧態依然もサイケおやじの生き様の本懐というものです。はっはっはっ♪

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堀内護のお洒落な幻想

2014-03-27 15:09:44 | Singer Song Writer

風の館 c/w 蒼いハイウェイ / マーク (ディスコメイト)

このレコードの主役たるマークとは、あの「学生街の喫茶店」のメガヒットで歌謡フォークの人気グループに躍り出たガロのメンバーのひとりである堀内護、なぁ~んて説明は不要でしょうか。

少なくともサイケおやじと同世代の皆様であれば、件の「学生街の喫茶店」以降、昭和48(1973)年頃から解散に至る昭和51(1976)年春までの絶大な人気は、およそ忘れられるはずも無いと思います。

ただしガロは、その結成から公式レコードデビューを果たした昭和46(1971)年頃には、アコースティックギターと卓越したボーカル&ハーモニーワークを駆使する、例えばCSN&Yブレッドの影響を強く受けた、まさに当時の流行最前線を演じていた、なかなか洋楽志向の強いグループでしたからねぇ~♪

そうした露骨な歌謡フォーク路線には批判も各方面にあり、しかしレコードセールスやライプでの集客が好調とあれば、やはりグループとしての存続には、あれやこれやのジレンマやトラブルがあった事も想像に易く、結局は解散も止む無し……。

そこでサイケおやじの立場なんですが、リアルタイムでは歌謡フォークは軟弱っ! と公言して憚らない意固地な高校生でありながら、実はガロの初期のスタイル、つまり前述したCSN&Yの影響下にある音楽性の実践には、ある種の畏敬の念があり、その最初の驚嘆が、かまやつひろしと共演して残した「四つ葉のクローパー」でした。

とにかく変則チューニングのギターワークと混濁しつつも爽やかさを失わないコーラス&ハーモニーの魔法は、当時の我国で最もデイヴィット・クロスビーやスティーヴン・スティルスの音楽世界を再構築していたものと思うばかりだったんですねぇ~~♪

今回、それについては、また次の機会に譲りますが、どうやらガロの中で、一番にCSN&Y志向の強いメンバーが堀内譲らしいと噂が耳に入っていた以上、ガロ解散後にソロデビューしたレコードが気になるのは当然が必然!

本日掲載のシングル盤は昭和51(1976)年に発売されながら、結果的にヒットしたとは言い難い傑作で、特にA面「風の館」は作詞:藤公之助&作曲:堀内護による、歌謡フォークテイストも程好い和みのパラード♪♪~♪

ハートウォームなメロディラインとジェントルなマークの歌声が宮本光雄の流麗なストリングスアレンジと絶妙の融合を聞かせてくれますよ♪♪~♪

まさにハリウッドポップス系AORを和製した名曲名唱と思います。

そして一方、本人の作詞作曲によるB面「蒼いハイウェイ」は、ゴキゲンなアコースティックグルーヴに溢れた爽快さで、たまりませんよっ! おそらくCSN&Yの絶大な影響下にあるアメリカだって、ここまではやれないと言い放ちたくなりますねぇ~♪

ちなみにAB両面2曲は同時期に発表されたアルバム「六夢」にも収録されていますが、「蒼いハイウェイ」のアルバムバージョンは前曲との重なりやSE、さらにはミックスまでも、こちらのシングルバージョンとは異なっていますので要注意でしょう。

ということで、実は堀内護がガロ解散後に出したLPが2枚とも、最近になってCD復刻されています。

もちろん、既に述べたとおり、このシングル盤収録曲を含む「六夢」が1st アルバムですから、旧来のガロファン、あるいはCSN&Yやアメリカあたりがお好みの皆様には、ジャストミートの1枚かと思っているのでした。

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Youriko's Delight

2014-03-26 14:54:43 | Movie

史上、というよりも、誌上最強の袋とじ折り込みグラビアが、現在発売中の「FRIDAY 4/11号」に付属の「ひし美ゆり子未発表フルヌード」全16頁です。



いゃ~、情報を得てから入手するまで、実はこれほど強烈な感動が沸き上がるとは思っていなかったのが本音であり、まさにサイケおやじは自らの不明を痛感させられたですよ。

とにかく、素敵なプレゼント♪♪~♪

今日でも、ひし美ゆり子がアンヌ隊員と同一視される事に関しては、個人的に異論もあるんですが、しかし彼女の素晴らしいエロキューションには完全降伏=幸福であります。

そして皆様には、ぜひとも速攻のゲットを激オススメ!

気になる中身については、もちろんこれまで公開されてきたカットの別ショットがメインですから、すっかりお世話になった、見慣れた場面が多いんですが、それでも実用性の高さは保証付き♪♪~♪

なによりも、時代を超えて美しい、ひし美ゆり子という女神様の降臨に際し、素直になるのが、ファンとしての冥利と思います。

繰り返しますが、後悔先になんとやら、買えるうちに買っておきましょうね。

最後になりましたが、サイケおやじは、5冊纏め買いの敢行をご報告申し上げます。

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ジャケ買いミコちゃん

2014-03-25 15:40:18 | 歌謡曲

胸さわぎ / 弘田三枝子 (日本コロムビア)

ジャケ買い趣味がレコード蒐集の楽しみのひとつであるとすれば、さしずめ本日掲載のシングル盤は弘田三枝子の隠れ人気作と思います。

とにかく人工的(?)な美意識に貫かれた彼女の佇まいが、素晴らし過ぎませんかっ!?

何かしらエスパー能力を持っていそうな、凛としたミステリアスな雰囲気が大いなる魅力と思います。

そして肝心のA面曲「胸さわぎ」が作詞:千家和也&作曲:川口真による、なかなか健気な女の独白として、ミディアムスローな曲展開がじっくりと歌われる時、弘田三枝子の抑えた表現の上手さがジワジワと伝わって来ますよ♪♪~♪

ただし発売された昭和50(1975)年末頃の流行を鑑みれば、歌謡曲としてはお洒落過ぎでしょうし、ニューミュージックというには下世話さ強い仕上がりですからねぇ……。

ヒットしなかったのは、それなりの理由があったとしても、このジャケ写ゆえに今日でも探している歌謡曲マニアが大勢いるらしいとか!?

うむ、サイケおやじは大いに賛同♪♪~♪

ということで、弘田三枝子は圧倒的な歌唱力の持ち主ですから、ど~しても内容重視のレコード蒐集が本道なんでしょうが、実は「ジャケ買い」という、楽しき趣味の対象としても、殊更昭和40年代後半からのブツは需要も多いのです。

まあ、こんな事を書いていると、笑われるとは思いますが、レコード買うのにカッコつけてたって、それは苦しくなるだけじゃ~ないんですかねぇ~。

もちろん、それはサイケおやじが自らの過去の体験から居直った結果論かもしれませんが、別に開き直る必要も無いほど、本日の1枚は魅惑の名作と思っているのでした。

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野口ひでとの夜空の笛

2014-03-24 15:48:44 | 歌謡曲

夜空の笛 / 野口ひでと (フィリップス)

「野口ひでと」は「野口ヒデト」であり、後の「真木ひでと」ですから、つまり元オックスのボーカリストが解散後にソロシンガーで再出発した頃に出したのが、本日掲載のシングル盤です。

しかし結論から言うと、残念ながら、その時代には大きなヒットは出せず、今となってはリアルタイムで何枚のレコードを残していたのかも、サイケおやじには分からないのですが、オックス時代や演歌系の歌手として大活躍した真木ひでと名義の音源と同種の妙にせつない節回しが、ここでも堪能出来るんですねぇ~。

なにしろA面収録の「夜空の笛」は作詞作曲が浜口庫之助、ということは、昭和30年代中頃の守屋浩の代表的なヒット曲のカバーですからっ!?!

 チィタカタッタァ~ チィタカタッタァ~ 笛の音がぁ~~

という、郷愁を誘うフレーズも印象的なこの歌は、サイケおやじと同世代の皆様であれば、自然と刷り込まれているにちがいないはずで、それを昭和48(1973)年に、ほとんどストレートにカバーしている現実こそ、野口ひでとの存在証明なのかもしれません。

実は告白すると、このレコードを中古屋で発見した時、編曲が馬飼野俊一だったことから、もっとリアルタイムの歌謡フォークっぽいアレンジを期待していたんですが……。

それでもソフトタッチのサウンド作りの中でオックス時代とは似て非なる、せつない節回しを聞かせる野口ひでとは、なかなか味わい深いですよ。

ということで、ご存じのとおり、オックスや真木ひでとの音源はきっちり今も聴けるのに、何故かその間の復刻状況が厳しいのは、これ如何に?

GSブーム終焉後にソロシンガーとなったボーカリストの活躍に大小は確かにありますが、中でも野口ヒデト~野口ひでと~真木ひでとの歩んだ道は、体系的に聴かれる必要があると思います。

レーベル横断のアンソロジーベスト盤が出ないかなぁ~。

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お色気歌謡定番の時アリサ

2014-03-23 15:10:00 | 歌謡曲

女のときめき / 時アリサ (ユニオン / テイチク)

お色気歌謡を語る時、ほとんどの場合、引き合いに出されるのが本日掲載のシングル盤A面曲「女のときめき」でしょうか。

結論から言えば、セクシーな演技歌唱がワザとらしく、それが発売された昭和45(1970)年のリアルタイムよりは後年になって人気を集めるという、なかなかマニアックな領域に屹立(?)してしまった迷曲迷唱というところかもしれません。

ですから、そのジャンルを集めたオムニバス盤でCD復刻もされていますし、昭和50年代末頃からの所謂廃盤アワーのブームによって、サイケおやじも度々聴かされてはいたんですが、どうにも主役の時アリサは歌がターヘなのか、それとも上手すぎたのが裏目に出ているのか……?

そのあたりの境界が、なんとも不明な魅力と言えば、贔屓の引き倒しに他なりません。

その意味で、もしもこの「女のためいき」を奥村チヨや青江美奈が歌ったとしたら、あまりにも真っ当過ぎて、面白味というか、そういう魅力が失われてしまうような気がするほどです。

ちなみに楽曲そのものは作詞:小島胡秋&作曲:志摩ノブミ、そして編曲:池田孝が担当した、これが昭和歌謡曲の王道路線だと思うんですが、やはり歌詞に使われている言葉がねぇ~~

 声聞くだけで
 指先までも
 しびれてくるの
 かんじちゃうのよ
 もう駄目

なぁ~んていう露骨さがあって、しかも合の手に「ドキドキ」というフレーズがハナからケツまで用いらているんですからっ!?!

それを意識的(?)にエロエロぶりっ子して節回す時アリサの声質が、イヤミなほどに耳に残るあたりが、プロデュースの妙でしょうか。

う~ん、ヒットしなかったのも、その過剰な演技演出(?)の所為と思えば、一度聴けば、話のネタには充分なはずが、しかしレコードが目の前に提示されれば、思わず所有慾を刺激されるブツとは、この事です。

告白すれば昨年、某ネットオークションで、サイケおやじは勇躍して入手したのです。

ということで、レコードの魔力は、こういうお色気なブツに強いという社会通念は不滅!

言い換えれば、エロスが世界をリードして、作っていくエネルギーの源と思うぱかりなのでした。

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岩崎宏美のストレートデビュー

2014-03-22 15:51:30 | 歌謡曲

二重唱 (デュエット) / 岩崎宏美 (日本ビクター)

岩崎宏美の記念すべきデビューシングル盤で、そのジャケ写からして、なんとも素朴な佇まいが、今となっては逆に印象的かもしれません。

しかし収録された「二重唱」は何時聴いても、ポップス歌謡の王道を知らしめる傑作と思います。

それは作詞:阿久悠&作曲:筒美京平という、まさに昭和歌謡曲の黄金コンビの良い仕事という以上に、岩崎宏美の素直な歌の上手さがあってこそっ!?

もちろん以降に続々と放ち続けたヒット曲の数々に比べれば、生硬な感じは否めませんし、「輝き」という点においても、まだまだ足りないものがあるでしょう。

実際、発売されたリアルタイムの昭和50(1975)年春から既にテレビ出演も多かった彼女は、このスタジオバージョン以上に余裕で、伸びやかな歌いっぷりを披露していましたからねぇ~~♪

結果的にレコードが幾分薄味(?)に感じられたのもムペなるかな、それでも決して忘れられることは無いはずです。

だって当時、これほどのアップテンポで明瞭にメロディと歌詞を歌える女性ボーカリストは、それがアイドル系であれば、尚更に「稀」だったんですよっ!

しかも萩田光雄のキャッチーで、スピード感増幅のアレンジに負けない個性は唯一無二というか、それが実力どおりの岩崎宏美の存在感は、既にデビュー曲から提示されていたというわけです。

ということで、これに続く「ロマンス」が超メガヒットになったので、些かデビュー曲「二重唱」が軽んじられる風潮もある中、しかしサイケおやじは「二重唱」がきっちり仕上がっていたからこそ、以降に楽曲を提供していくソングライター陣も思うがままに創作意欲を発揮出来たはずと思うんですが、いかがなものでしょう。

ご存じのとおり、岩崎宏美はアイドル時代の後期には所謂パラード歌手としての本領を発揮した所為もあり、アップテンポのロック系、あるいはディスコ系の持ちネタを封印した感もあったんですが、おそらくはデビュー曲「二重唱」は大切にしていたはずと、サイケおやじは思いたいわけですよ。

局地的にコアな歌謡曲マニアからは、岩崎宏美は上手すぎるのが欠点とか、サイケおやじには、どう解釈しても、不遜としか受取りようの無い発言も散見されますが、それがどうしたってっ!?

少なくともデビューした頃に「二重唱」を溌剌と歌っていた彼女に接していれば、平然としていられるのでした。

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