OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ジャケは涼しく、中身は…、ねっ!

2023-07-31 16:27:32 | 歌謡曲

花はどこへ行った c/w ほゝにかゝる涙 / 園まり (ポリドール)

夏向きレコードということで、自室のレコードラックから、それらしい1枚を物色していたら目に留まったのが本日の掲載盤でした。

これは園まりが昭和39(1964)年に出したシングル盤なんですが、ど~です、このジャケットスリーブのデザインと彼女のポートレートのイイ雰囲気は、正に夏向きだと思うですが、いかがなものでしょう (^^)

しかし、収録されているA&B面2曲共々は必ずしも夏向きじゃ~なくて、まずはA面収録の「花はどこへ行った」は聴けば一発、アメリカの有名フォーク歌手として日本でも良く知られているピート・シガーの代表曲「Where Have All The Flowers Gone」にT.オータと安井かずみが日本語の歌詞を附し、東海林修がアレンジを担当した、これがシンプルな歌謡フォーク仕立てになっているんですが、オリジナルの歌の持つ意味合いが反戦歌ですから、恣意的なトーシロっぽさを表出するギターをバックに歌う園まりのボーカルには、何時にない芯の強さが滲み出ている感じでしょうか。

まあ……、世界中で夥しいカバーバージョンが制作されている楽曲ですから、様々なスタイルやバリエーションは有って当然ではありますが、だからこそ、演じている歌手やグループの個性が如何様に発揮されるかが面白味の分かれ道だとすれば、園まりは「反戦歌」というよりも、デビュー当時から十八番にしていた洋楽の日本語カバーを歌っているという感覚だった様にも思えます。

ですから、その意味からしても、収録B面曲「ほゝにかゝる涙」は説明不要、我が国でもオンタイムでヒットしていたボビー・ソロのイタリアン・ポップス「Una lacrima sul viso」の日本語カバーバージョンであり、ここでの日本語詞は安井かずみ、そしてアレンジは東海林修という安心印の制作スタッフのバックアップを得た園まりが、堂々と胸キュンメロデイを節回すという快感こそは、今も不滅の素晴らしさと思うばかり (^^♪

ちなみに、このシングル盤を出して以降の園まりは、いよいよ本格的に歌謡曲へとシフトチェンジを加速させ、同年秋には「何も云わないで」を大ヒットさせるという、その節目に残してくれた掲載のシングル盤は、サイケおやじにとっては、妙に持っていたい1枚になっています (^^;

ということで、涼を求める手立ては数あれど、昔だったら冷凍倉庫みたいにクーラー全開の映画館で気になる作品拝観という策もあったんですが、今となっては観たい映画も無く、またウナギを喰う食欲もありませんで、結局はブラックなアイスコーヒーに冷凍バナナというシンプルな昼飯に梅干し舐めての午後というのが、サイケおやじの暑さ対策でしょうか (^^;

本日は仕事で幾分の冷や汗も体感しましたんで、空回りも納得というわけです。

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ホットな時代にクールなジャズ歌謡

2023-07-30 17:40:14 | 歌謡曲

ホットなホットなお年頃 / 新藤恵美 (RCA / 日本ビクター)

連日の猛暑、皆様は如何にお過ごしでございましょう……。

せっかくの休日だというのに、その所為で、高齢者バンドの練習は中止となり、そこで午前中の涼しいうちにと思い、車庫の掃除・片付けをやっていたら、やっぱり暑くてバテバテとなり、冷水シャワー浴びて、寝ていたのがサイケおやじの実情でありました (^^;

まあ……、そ~やっていられるのも幸せの証なんでしょうが…… (^^;

それにしても、この暑さ、以前にも書きましたが、昭和40年代前半頃までの我が国じゃ~、真夏の我慢大会なぁ~んていう企画イベントが本気で実施されておりまして、それは炎天下の真昼間、会場に集った参加者は褞袍を着込んで熱々の鍋焼きうどんを喰い、火鉢を囲んで、放歌吟唱!?!

―― みたいな、今となっては健康被害が大いに懸念される行事が真面目(?)に開催され、参加者の我慢面を眺めては笑いで涼をとる???

―― そんな無責任な取り巻き連中と苦しんで笑いを作り出そうとする参加者のコミュニケーションが、今となっては笑い事じゃ~済まされないはずが、当時は地域社会のハートウォームな繋がりだったんですよねぇ~~ (^^;

実はサイケおやじと同世代の皆様であれば、きっと納得していただけると思うんですが、当時は真夏でも、30度を超えれば、それが猛暑という概念であり、そんな日なんてものは、ほとんど少なかったんですが、そんな実情なんて、今じゃ~隔世の感ってやつでしょうか (^^;

さて、そこで本日は新藤恵美が昭和45(1970)年8月に出した掲載シングル盤A面曲「ホットなホットなお年頃」というのは、「ホット」という言葉に事寄せた、あまりにもベタなチョイスではありますが、針を落として流れ出すのは、なかなか素敵なモダンスイング風ジャズ歌謡♪♪~♪

それは作詞:山口あかり&作曲:筒美京平が提供した、ちょいとフェロモン歌謡チックなところは、イケイケなイメージの新藤恵美をオブラートに包んでしまいたい狙いを前述したとおり、都会派のジャズフィーリングで表現した、これは有明春樹の編曲がイイ仕事♪♪~♪

なにしろミディアムテンポでスイングするイントロから彼女がパパヤァ~シャバラバァ~♪

―― なぁ~ていうジャズハミングを披露するパートで、リスナーはイチコロでしょうか、もちろん曲中にも、それがキメとなっているんですから、たまりません (^^♪

もちろん、当然ながら、節回しの要所で甘~いフェロモンを滲ませる新藤恵美は、その罪深い感じが大いなる魅力でありましょう (^^♪

サウンド的にはハワイアン風味もあり、間奏ではハワイアンスチールっぽいギターが使われる等々、なかなか涼しい歌と演奏になっている気もするんですが、いかがなものでしょう。

久々に聴いたサイケおやじは4回連続で針を落として、すっかりイイ気分になっちまいましたよ (^^♪

ということで、この暑さ、一説によると、地球は氷河期が終わりに近づいているらしいとか?

確かに恐竜が生息していた時代の地球の気温は平均40度以上だったという研究報告もあるらしいので、なんとなく納得出来る気はするんですが、そ~なると人類は滅びへと向かうんでしょうか?

いやはやなんとも、儘ならない世の中にあって、自分の趣味こそが生きている証じゃ~ないかと、あらためて思ってしまうのでした。

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アンヌとゆり子の永遠 ~ 新作写真集が楽しみだぁ~~!

2023-07-29 17:06:02 | Book

■days of ANNE 1967 - 2008 (復刊ドットコム)

あぁ……、全て分かっている楽しみだとしても、今年の秋、おそらくは10月下旬に発売予定という本日ご紹介の写真集には胸騒ぎを抑えきれないのが、サイケおやじの偽りの無い心情です (^^)

それはタイトルどおり、特撮テレビドラマの最高峰「ウルトラセブン」でアンヌ隊員を演じた永遠の女神・菱見百合子=ひし美ゆり子の関連フォトグラフを集めた1冊なんですが、同趣向としては既に「All of Anne」という傑作&大ベストセラー写真集が版を重ねるほどの人気を集めている中にあって、今回の企画はタイトルどおり「1967 - 2008」というところに大きな魅力があるんですねぇ~~♪

もちろん、今年は件の「ウルトラセブン」放送の55周年に事寄せながらも、オリジナルのテレビ作品の他にアンヌが登場した後年の物語からも、素敵なスチールやオフショットが抜粋編集されるそうで、以下は制作出版社「復刊ドットコム」からの情報です――


 今回の写真集企画では、これまでの写真集には未掲載だったアンヌ隊員の写真(バリエーション違いも含む)を収録していきます。

 また、HDリマスター映像からの鮮やかな画像として、全48話からのアンヌ登場シーンも収録予定です。

 さらに、これらに加え、その後のアンヌ、および、ひし美ゆり子出演の円谷プロ作品からも、スチール写真、登場場面を収録。

 アンヌの頃、アンヌとの日々、そしてアンヌとしてのひし美ゆり子の人生を1冊に集成した豪華写真集になります。

▼収録予定作品例
 ◇『ウルトラセブン』(1967-1968/友里アンヌ)
 ◇『ウルトラマンレオ』第29話「運命の再会! ダンとアンヌ」
                (1974-1975/アンヌに似た女)
 ◇『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』(1994/単発作品/楠木アンヌ)
 ◇『ULTRASEVEN X』Episode12「NEW WORLD」(2007/友里アンヌ)
 ◇映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(2008/モロボシ・アンヌ)

 ウルトラマンシリーズ以外の作品としては、
 ◇『ミラーマン』第7話「打倒! 人体侵略作戦」(1972/成瀬小夜子役)等々

 上記に加え、「菱見百合子」として活動した1967年前後、まさにアンヌに抜擢された頃に撮影された写真も掲載いたします。

 作品のスチール写真は、円谷プロの写真ライブラリーに残された、制作現場で撮影されたカットからセレクト。

 モノクロフィルムで撮影されたカットのみ残されている写真は、モノクロページにまとめて収録します。


―― という、ファンにとっては胸が熱くなるばかりの写真集と思っております (^^♪

 

そして、ひし美ゆり子直々のメッセージが――

 

 今年は「ウルトラセブン」55周年ということで、アンヌもたくさん、皆さんにお目にかかれる機会がありますね! とってもうれしく思っています。

 今回は、また新しい切り口の写真集を作っていただきました。「アンヌの日々」の記録として、当時のスチールをたくさん収めた、少しマニアック? な一冊です。(笑)

 「セブン」以降の作品に出演したときの写真も載るということなので、私自身、仕上がりをとても楽しみにしています。

 アンヌの歴史が、ギュッ! と詰まった一冊になると思います。

 よかったらぜひ、お手に取ってみてくださいね。

                    ひし美ゆり子


いゃ~~、これは……、もう……、辛抱たまらん状態ということで、速攻予約ゲットはここで申し込めますよ。

もちろん、サイケおやじは「直筆サイン入り」を頼んでしまったですよ、当然ながら (^^;

ということで、なんだ……、またかよ……、なぁ~んていう声も確かに聞こえるわけですが、それが何であれ、自分の好きな物事に対する熱量は自分にしか理解出来ないものだとすれば、こ~ゆ~ブツに心躍らされるのも、ファンとしての冥利だと思っております。

もちろん、ひし美ゆり子はアンヌではありませんし、それだけ括られる女優さんでは決して無いわけですが、あの昭和42(1967)年10月1日に菱見百合子がアンヌ隊員として我々の前に現れてくれなかったとしたら、それは空しい月日の積み重ねとして、サイケおやじの人格形成に大きな空洞を残してしまったと、まあ……、そんな不実な事まで思うばかりです (^^;

皆様ご存じのとおり、菱見百合子は、ひし美ゆり子として今日まで、アンヌ以外の様々な役柄を演じ、時には素晴らしい肢体も披露して、ファンを魅了している、そのリアルな存在感とアンヌとしてのファンタジーなアイドル性のスリリング(?)なバランスこそは、サイケおやじが彼女にグッと惹きつけられ続ける要因でしょうか (^^;

全てはサイケおやじの妄想と欲望の心情吐露であったかもしれない本日の拙文、よろしくご容赦願います <(_ _)>

 ※敬称略

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追悼・ランディ・マイズナー

2023-07-28 15:41:37 | 追悼

Take It To The Limit / Eagles (Asylum / ワーナーパイオニア)

ポコイーグルスというアメリカ西海岸ロックの偉大なるバンドに在籍し、大活躍したランディ・マイズナー(vo,b,g) の訃報に接しました。

基本的にアメリカ西海岸ロックが大好きで、学生時代には、そんなこんなのコピーもやっていたバンドに入れてもらっていたサイケおやじとしては、あのハイトーンボイスによる故人のコーラスワークや節回しが大好きでしたねぇ……。

さて、そこで掲載したのは、故人の代表的な名唱が強い印象を残したイーグルスの「Take It To The Limit」をA面に入れたシングル盤で、これは皆様ご存じのとおり、1975年に発売されたイーグルスの傑作アルバム「呪われた夜 / One of These Nights」からシングルカットされ、同年晩秋から大ヒットした人気曲であり、同バンドの中心的ソングライターコンビのドン・ヘンリー&グレン・フライとの共作者として、ランディ・マイズナーの名前がクレジットされているところから、しっかりとリードも歌った哀切のロックワルツ♪♪~♪

その歌詞は、失ってしまった恋愛への未練と高速道路の制限速度を結び付けたとしか、サイケおやじには理解出来ない世界ではありますが、せつないメロディ展開と陰陽が絶妙のコーラスワークを活かしきった故人の歌いっぷりは、正に最終パートでのファルセット&ハイトーンボイスが大団円の素晴らしさ ♪♪~♪

これぞっ! イーグルスならではのサウンドの妙を堪能させてくれる名曲にして、大名唱でありましたですねぇ~~♪

しかし……、これは以前にも拙ブログで書きましたが、この「Take It To The Limit」が大ヒットしている頃からイーグルスは内部で紛糾が続き、まずはバーニー・レドンが脱退、ドン・ヘンリーとグレン・フライの権力闘争、そして……、ついにはランディ・マイズナーも辞めてしまうという流れの中で、発売されたベストアルバムはバカ売れし、畢生のロックアルバム「ホテル・カリフォルニア」が制作されていったのですから、この世は儘なりません……。

つまり、そ~した大成功の最中に、それを捨て去るが如き行動をやってしまった故人は、一般的感覚では理解不能な人物かもしれませんが、しかし、ランディ・マイズナーというロックミュージシャンは、なかなかの苦労人であり、1960年代中頃に高校を中退してまでもバンドマンとしての生き様を選択し、ローカルバンドを転々としながらも結婚して妻子を養い、時には悪いクスリの売人までやっていたと云われるほどでしたが、ついに冒頭で述べたとおり、ポコのスタート時のレギュラーメンバーに決定した事から、後の成功への足掛かりは出来たはずなんですが……。

なんとっ!?

ここで最初のアルバムをレコーディング中にバンドの方針に反旗を翻したというか、件のデビュー作が発売された時にはポコを辞めてしまっていたという頑固者の本領を既に発揮!?

もちろん、忽ち路頭に迷ったところで様々なバイトをやっていたそうですが、ここでカントリーロックに転身していたスタアシンガーのリック・ネルソンのツアーバンド結成に参画し、そのストーン・キャニオン・バンドのリーダー格に収まったところから、再び業界の第一線へ復帰、ついにはイーグルスの結成へと歩みを進めたわけですが、そんなキャリアの持ち主なればこそ、大成功していたイーグルスにさえも納得出来ないものを感じれば、自らの信じる道を選んだのでしょう。

ですから、以降のランディ・マイズナーは些か地味な活動ばかりで、時折にポコの再結成やロック界のレジェンドツアーに参加する他は、それほど表舞台に登場する事も少なくなっていた中で、確か……、20年ほど前から心臓病やアル中で逼塞状態……。

まあ……、故人の様な浮き沈みの激しいスタア芸能人は少なくありませんが、一徹な人生を送ったのだとしたら、それもまたロックな生き様だったのでしょうか……。

サイケおやじは、ランディ・マイズナーを忘れません。

今……、胸中には「Take It To The Limit」を熱唱する故人の歌声が去来しています。

衷心より、合掌。

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歌謡映画もボサノバで

2023-07-27 17:55:47 | 歌謡曲

愛して愛して c/w 愛するあした / 伊東ゆかり (キングレコード)

暑苦しい日々の中、ど~にか本日も選ぶ事が出来た1枚として、ご紹介するのは伊東ゆかりが昭和44(1969)年6月に出した掲載のシングル盤です。

とはいえ、ここでサイケおやじがイチオシなのはB面収録の「愛するあした」でして、これが嬉しい事に作詞:安井かずみ&作編曲:東海林 修によるミディアムテンポのボサノバ歌謡なんですから、たまりません (^^♪

実はこれ、ジャケットスリーブにも記載されているとおり、齋藤耕一監督による同名日活映画の主題歌でして、もちろん映画本篇の主役は伊東ゆかり、そして松原智恵子を共演という歌謡映画であり、他にもワイルド・ワンズが出演し、ヒット曲「バラの恋人」「マーシー・マイ・ラブ」等々を披露しているんですが、もちろん、伊東ゆかりも「朝のくちづけ」「知らなかったの」「潮風の二人」等々を歌っているのは言わずもがな♪♪~♪

ところが……、皆が聴きたいはずの「小指の想い出」が歌われていないところを逆手に活かしたコミカルシーンが用意されいますので、それは観ての楽しみ (^^;

で、肝心の「愛するあした」は既に述べたとおり、伊東ゆかりが持ち前の芯が強くて、儚げな節回しを存分に披露した傑作で、歯切れの良いリズムや流麗なストリングスパートで練り上げられたカラオケパートのサウンドにジャストミートの声質で歌われる優しいメロディラインと慎みの恋情が綴られた歌詞の胸キュンフィーリングは、サイケおやじが大いに好むところです (^^♪

いゃ~~、既に述べたとおり、件の映画「愛するあした」がコミカルな雰囲気も強い青春映画だったところに、このオシャレな主題歌というニクイ演出と構成は、尚更に素敵な作品と思うばかりです。

ということで、置き去りにしてしまったA面曲「愛して愛して」は作詞作曲:平尾昌晃&編曲:宮川 泰が提供のポップス歌謡なんですが、ミディアムテンポの曲調が、なんとなく島倉千代子っぽい感じもしますし、伊東ゆかりの歌唱からは中途半端としか思えないフェロモンが滲み出ていたりして、まあ……、これはこれで、なかなかの良作なのかもしれませんが、B面に収録された「愛するあした」を聴いてしまうと、些か物足りないというか…… (^^;

極言すれば、夏向きじゃ~ないという個人的印象から、あえて本日はB面押しという次第です。

う~ん、あらゆる事象は季節、つまり時の流れに左右されているんだなぁ~~、それも諸行無常という、この世の真理でありましょうか。

そんなこんなの屁理屈も、サイケおやじの天邪鬼とご容赦いただきまして、本日は伊東ゆかりの「愛するあした」を楽しんでいただければ、幸いでございます <(_ _)>

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日本の夏にはボサノバ歌謡

2023-07-26 17:57:16 | 歌謡曲

東京イン・ザ・ブルー / ソニア・ローザ (CBSソニー)

本日も気が滅入るほど暑かったですねぇ~~~ (>_<)

これじゃ~~、世間に物騒な事件が頻発するのも無理からんとは不謹慎の極みという思いですが、だからこそ涼しい音楽も必要ということで、ご紹介するのはソニア・ローザが昭和54(1979)年に出した掲載のシングル盤A面曲「東京イン・ザ・ブルー」です。

とにかく彼女については今も人気が継続中というほど、都会的なボサノバテイストを聴かせてくれる女性シンガーということで、特にロリ系ウィスパーボイスによる甘え口調の節回しは確かに好き嫌いがあろうかと思いますが、それでも聴かせてくれる演奏と相性バッチリの歌は、殊更鬱陶しい日本の夏にはジャストミートでしょうか ♪♪~♪

実際、この作詞:竜真知子&作編曲:大野雄二が提供の「東京イン・ザ・ブルー」にしても、ミディアムテンポでソフト&メロウなフュージョンボサのリズムとメロディ展開があればこそ、ソニア・ローザが持ち前にキュート&アンニュイなムードは全開 ♪♪~♪

極言すれば、雰囲気だけに浸りきって歌っている、その心地良さにリスナーが酔わされてしまっているだけなのかもしれませんが、そこは作編曲を担当した大野雄二ならではのフィ~ル・ソ~・グゥ~~ッ♪♪~♪

―― な魔法に魅せられたと、サイケおやじは思いたいところです。

ちなみに、この「東京イン・ザ・ブルー」はジャケットスリーブの記載によれば、テレビ朝日系のテレビドラマ「遥かな坂」の主題歌になっていたみたいですが、サイケおやじは件の番組は全く未視聴のため、つまりは完全にレコードに収録された音源だけで、ここにソニア・ローザが歌ってくれる「東京イン・ザ・ブルー」に和ませてもらっているという次第です (^^♪

また、この「東京イン・ザ・ブルー」は同時期に制作発売された彼女のアルバム「サンバ・アモール」にも収録されていますが、あくまでも個人的な鑑賞と言い訳を弄しながら、なんとなくシングルとLPではミックスが異なっている様に感じております。

う~ん、真相は……?

ということで、その昔の「昭和」という時代、今時期になるとテレビや映画では「怪談」物が定番になっていたという懐かしき思い出が蘇ってまいりますが、現実的は尚更にゾクゾクさせられられる猟奇事件とか、ムカムカしてくるバカヤローな出来事ばかりが表に出て来るばかりで、だからこその「憩い」と「涼み」が欲しくなるばかり……。

あんまり泣き言ばっかりじゃ~、鬱陶しくなるばかりですので、拙ブログでは、少しでも爽やかな気分になれるレコードをご紹介したいと思っております <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-139:秋美子

2023-07-25 17:08:15 | 歌謡曲

夢中なのよ c/w 恋の昼下り / 秋美子 (ポリドール)

本日も「この人」シリーズということで、主役たる秋美子(あきよしこ)の詳細なプロフィールについては知る由もないサイケおやじにしても、彼女の残したシングル盤は、それなりに中古市場に出回っているのですから、まだまだ探索しなければならない女性歌手と思っております。

で、そんなサイケおやじが現在まで入手した数枚のブツの中から、殊更気に入ってしまったのが掲載の1枚で、発売されたのは昭和45(1970)年2月とされているあたりからも皆様ご推察のとおり、まずは作詞:宮沢守夫&補作詞:水木かおる、そして作曲:信楽潤&編曲:早川博二のクレジットが確認出来るA面曲「夢中なのよ」は、如何にも当時の雰囲気が横溢したミディアムアップのポップス演歌なんですねぇ~~♪

それはイントロから調子良過ぎるビート&リズムに歩調を合わせたオーケストラのキャッチーなリフ、さらには和風モードのメロディ展開から正統派歌謡曲がド真ん中の節回しを聴かせてくれる秋美子のボーカルから滲み出る抑えたフェロモンの好ましさは、惚れた男への熱い女心の心情吐露であるにしても、彼女の歌唱からは、それほど生臭みが感じられないのは高得点 (^^)

ちなみに秋美子の他の私有盤は、それなりにド真ん中の演歌だったり、昼メロの主題歌とされているアブナイ雰囲気のムード歌謡だったりしたもんですから、ここでのポップスフィーリングは彼女の奥行きのある実力の証明と思いたいですし、その意味からも、作詞:梶川弘&作曲:合田俊、そして编曲:森岡賢一郎が提供のB面曲「恋の昼下がり」がミディアムテンポのソフトロック歌謡に仕上がっているのは大正解じゃ~ないでしょうか (^^♪

それは甘い恋愛に浸りきっている女の幸せな欲望という歌詞の世界のエロっぽさをホンワカムードのメロディと柔らかなサウンドアレンジで包み込んだトラックであり、当然ながら、秋美子のボーカルからは抑えきれないフェロモンの放出は幾分ワザトラチックかもしれませんが、これはこれで楽曲の狙いにはジャストミートしているんじゃ~ないでしょうか、サイケおやじは好きです (^^♪

しかし、あらためて述べるまでもなく、このレコードはヒット盤とは言い難く、‎それゆえに後年の再発見・再評価を待ち望まれて中古市場に流されているとしたら、悲喜交々であります。

ということで、本日の曲タイトルじゃ~ありませんが、何事にも「夢中」になれる事は素敵な生き方の証明じゃ~なかろうか?

―― なぁ~んて、最近は思っているサイケおやじです。

というのも、これはボケの始まりと云われているとおり、それまで好きだった諸々に対し、カッと燃えるものを感じる事が少なくなっておりまして、そりゃ~~、やりたい事や欲しいブツは今でも沢山あるんですが、ちょいと諦めがは早くなっているような…… (^^;

う~ん、まだまだ「欲」を切らしちゃ~いけませんよねぇ~~!?!

だからこそ、秋美子の「夢中なのよ」に針を落としたというわけなんですが (^^;

失礼いたしました <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-138:大西睦美 ~ また今夜も暑いのならば

2023-07-24 17:29:47 | 歌謡曲

今夜もまた / 大西睦美 (東宝レコード)

久々の「この人」シリーズということで、本日掲載したのは大西睦美と名乗る女性歌手が昭和47(1972)年に出したシングル盤なんですが、とにかく、ここにA面収録された「今夜もまた」が作詞:片桐和子&作編曲:馬飼野俊一から提供の素晴らしいロッキンソウル歌謡なんですから、たまりません (^^♪

もちろん、サイケおやじは彼女については全く知るところが無く、告白すれば、このシングル盤にしても、例によって某ネットオークションで纏め落札出来たシングル盤の山の中から掘り出したブツですから、狙ってゲットしたわけじゃ~ないもんですから、そんなこんなの流れの中で、なんとなく針を落として流れ出た演奏と彼女の歌の雰囲気の良さこそは、サイケおやじが常に希求し続けているサウンドに他ならなかったんですねぇ~~ (^^♪

それはイントロからテンションの高いリズムアレンジが強烈で、チャカポコのパーカッションに転がりまくるピアノ、ツッコミも快調なホーンセクション、程好いディストーションを用いたギターの鳴り等々が織りなすアップテンポのカラオケパートをバックを歌う大西睦美のドスの効いた声質による蓮っ葉な節回しは、それこそ最高の極みつき!

ツッパリ風情が滲み出たジャケ写ポートレートに偽り無し歌謡世界はニクイばかりだと思えば、要所で前に出てドライヴするベースや間奏での炸裂するパーカッションとブラスのブレイクに呼応するリズム隊のグルーヴ感は絶対ですよっ!

う~ん、このあたりは当時の馬飼野俊一が十八番のメロディ展開と仕掛けの妙と申しましょうか、歌詞の世界を変えれば、西城秀樹でもイケるはずでしょうねぇ~~♪

そして、こ~ゆ~レコード、こんなに自分好みの歌が知らないうちに制作されていたんですから、あらためて昭和歌謡曲の世界の凄さと見事さに感動させられてしまいましたです (^^♪

ちなみに繰り返しますが、サイケおやじは大西睦美に関する情報は何も知り得ていえいとはいえ、ここに同じ制作スタッフから提供のB面曲「別離の後に」を聴いてみれば、こちらはアコースティックギターをメインに据えながら、ピアノや強いビートを敲きだすドラムスの存在も印象的なシャンソン風味のポップス歌謡に仕上がっており、そこで歌ってくれる彼女の節回しや声の使い方が、なにやら「宝塚」っぽく感じられるんですが、そんなところにも、大西睦美のプロフィールを知る鍵があるんでしょうか?

真相は全く掴めていないとはいえ、大西睦美、大いに気になる歌手です。

もちろん、CD化されていないとしたら、それは犯罪かもしれないと思うばかりで、つまりはデジタル復刻されているならば、歌謡曲ファンには激オススメというわけです (^^)

ということで、言うまいと思えど今日のなんとやら……、本当に暑かったですねぇ~~!?!

うむ、こ~ゆ~時にこそ、アップテンポのロッキン歌謡で熱くなるのも、また一興と思うのでした。

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もうひとつの女のブルース

2023-07-23 16:48:28 | 歌謡曲

女のブルース / 扇ひろ子 (日本コロムビア)

この世の中に同姓同名の人物が少なからず存在するのと同じく、音楽の世界でも所謂同名異曲という歌や演奏が確かにあり、その中で一番にヒットした楽曲こそが、決定的な知名度(?)を得るというのは、これまた現世の理ではありますが、そ~ならなかった中にも、捨て難い魅力がある楽曲を発見・発掘するのも、なかなか新鮮で楽しい作業じゃ~ないでしょうか (^^♪

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「女のブルース」は作詞:丘灯至夫&作曲:和田香苗、そして編曲:河村利夫という制作スタッフが提供し、昭和42(1967)年に扇ひろ子が歌った夜の巷の哀切演歌なんですが、今となっては昭和45(1970)年に藤圭子が歌って大ヒットした、作詞:石坂まさを&作編曲:猪俣公章による同名異曲「女のブルース」が明らかに有名な定番となっているのは、皆様ご存じのとおりです。

しかし、サイケおやじは、もちろん藤圭子の「女のブルース」も大好きなんですが、扇ひろ子の「女のブルース」だって、それれ勝るとも劣らいほど好きなんですよ (^^♪

既に述べたとおり、両方の「女のブルース」は完全なる別物とはいえ、夜の巷を舞台にした女の哀切歌謡という共通項は決して揺るがせに出来ないものとして、ここでの扇ひろ子は持ち前のアルトボイスを存分に活かしつつ、如何にものジャジーな雰囲気が入ったムード歌謡的な節回しを聴かせてくれるんですから、たまりません (^^♪

もちろん、楽曲そのもののキャッチーなヒット性感度の高さも決して侮れず、これは確か当時、それなりに売れていたと思うんですが、今となっては、あまりカバーされていない現実に勿体なさを感じてしまいますねぇ……。

あぁ……、誰か、例えば門松みゆき、おかゆ、ちょいと若すぎる気もいたしますが、梅谷心愛……等々、現在の正統派歌謡曲を聞かせてくれる女性シンガーにカバーして欲しいと願っております (^^♪

ということで、今日も暑かったですねぇ~~、異常なほど…… (^^;

実は午前中、久々に高齢者バンドの練習に参加させていただいたとはいえ、何時もの練習場所とは違う、半地下みたいな倉庫だったんで、メンバー全員、暑くてバテバテという情けなさ…… (^^;

結局、無理は禁物ということで、早々に切り上げ、午後からは昼寝を決め込むという、贅沢な休日に感謝です <(_ _)>

ほとんど確定的とも思える来週からの熱波襲来、皆様もご自愛くださいませ (^^)

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浜辺の恋に早口言葉…

2023-07-22 16:36:32 | 歌謡曲

涙のビーチ・ラブ / 沢チエ (キャニオン)

如何にも「ありがちな」ところを狙うのも大衆流行の作り方のひとつだとしたら、「夏の終わりの失恋ソング」は、それこそポップス歌謡定番の中の大定番ということで、ご紹介するのは、沢チエが昭和48(1973)年7月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「涙のビーチ・ラブ」ですから、いゃ~~、これなんか、あんまりにもベタで、ちょいと気恥しくなりそうですよ (^^;

もちろん、阿久悠の綴った歌詞の世界は曲タイトルどおり、夏の浜辺で知り合った男に去られた女の刹那の未練なんですが、微妙に滲む「生臭み」を感じてしまうのは、サイケおやじだけでしょうか (^^;

そのあたりは当時の沢チエが既に二十代前半の大人の女性としての実在があるのですから、所謂アイドル歌謡とは一線を画すものがあって当然とはいえ、川口真が附したメロディが如何にものオールディズ調であり、ミディアムアップの編曲が、これまた凝りすぎというか…… (^^;

なにしろ、イントロからの「ヤンヤンコーラス」は置いておくにしても、急速にテンポアップするサビでの譜割は、丸っきり早口言葉での節回しを強要されるという、これじゃ~~、リスナーは正直、何を歌っているのか聞き取れないと思うんですが、いかがなものでしょう (^^;

まあ、そのあたりは当該レコードのジャケットスリーブ裏に歌詞が記載されているので、それなりに何とかなるわけですが、実際のステージギグやテレビ出演時じゃ~~、いやはやなんとも…… (^^;

ですから、ヒットに至らなかったのも納得するしかないのかもしれませんが、そのサビのパートのバックの演奏はドライヴしまくったエレキベースとか、なかなかに熱いんですから、これまた夏の歌謡曲ってなもんでしょうか (^^;

ということで、本日は否定的な事ばっかり書き連ねてしまいましたが、サイケおやじがそ~であるとおり、沢チエのファンにとってはマストなコレクターズアイテムであり、それは彼女がリアルタイムで出してくれたレコードが極端に少ないという現実に鑑みても、このシングル盤は「聴く」よりも「持つ」、つまりは持っていると安心出来る1枚だと思っております (^^;

あぁ……、我ながら、嫌~~な性格・性癖だなぁ…… (^^;

最初は素敵な夏の歌謡曲をご紹介しようとして、このレコードを取り出し、拙文を書き出していながらのテイタラク、ご容赦ください <(_ _)>

明日は、スカッといきたいものです <(_ _)>

コメント
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