80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

ソフビ魂シリーズ~後編・バンダイ

2014-03-29 05:56:04 | 玩具・雑貨

 ということで、ソフビ魂シリーズの後半、70年代の実写特撮ヒーロー編。こちらは、75年から76年にかけて東映製作のNETテレビ(現テレビ朝日)系列で放送されたアクマイザー3。


 毎日放送製作の仮面ライダーが、NETテレビ(現テレビ朝日)系列からTBS系列に移ったことを受けて、NETテレビ(現テレビ朝日)系向けに製作された秘密戦隊ゴレンジャーが、放送期間2年にも及ぶ大ヒットとなったことから製作された集団ヒーローものの作品。特徴は、主役のザビタン、カブラ、イビルの3人は普段からそのままの姿で活動しており、変身しないことが上げられる。原作は、仮面ライダー、ゴレンジャーと同じく石ノ森章太郎氏。


 アクマイザー3のリーダーイビル。アクマ族の父と人間の母を持つ混血児。


 ダウンワールドのアクマ族が地上への侵攻を開始し、アクマ族と人間の混血であるザビタンは、これに対抗するためアクマイザー3を結成して彼らと戦うというのがストーリーの骨子。


 機械の改造人間でもバイオメカでもない、アクマという設定のため、実に斬新なデザイン。モチーフは、何なのでしょう。ザラードというザビタン専用のジャンケル(フェンシングのような剣)を持つ。


 正義の貴公子を名乗るアクマイザー3の1人イビル。イラードというイビル専用のジャンケルを持つ。


 こうもりをモチーフにした素晴らしいデザイン。クリアパーツを使用したソフビ魂版の出来も良い。こんな記号みたいな顔なのに、かっこよく見せてしまう石ノ森氏の凄さを実感させます。


 怪力の持ち主で、関西弁をはなすカブラ。ゲッターロボ3号の巴武蔵や、キレンジャーみたいなポジジョンなのでしょうか。


 段々腹の肥満系のヒーローはちょっと珍しいか。


 残念ながら本放送は見たことがない。同じ時期にバンダイよりSIC化もされていた。これの続編である超神ビビューンでは、3人の魂を受け継いだヒーローが、それぞれ超神ビビューン、超神バシャーン、超神ズシーンといろんな意味で凄い。


 こちらは、73年から74年まで東映製作のNET系で放送されたイナズマン。74年からは、内容をリニューアルしたイナズマンFが放送された。原作は、石ノ森章太郎氏。


 仮面ライダーより始まった変身ヒーローブームの影響を受けて誕生した作品で、スタッフにはキカイダー、仮面ライダーなどから起用された人たちが揃っていた。仮面ライダーV3などと同時期の作品。機械的な改造人間だった仮面ライダーに対して、こちらは超能力を持つミュータントという設定。


 モチーフは蝶。ゴーリキショーライ(強力招来、剛力招来)の掛け声とともにサナギマンへと変身し、エネルギーが充填されるとチョーリキショーライ(超力招来)の掛け声でイナズマンへと変身する、蝶の変態がモチーフとして取り入れられていた。


 サイボーグではなくミュータントということで、原作版では生々しい生物然とした姿だったが、TV版では他の特撮ヒーローと同じく仮面の無機的な姿だった。


 石ノ森ヒーローの中でも1、2を争うくらいデザインの良いヒーローだと思います。蝶の変態を取り入れた一度サナギマンにならないといけないギミックも、敵の攻撃を耐えて耐えて爆発する、カタルシスの効果を生みだしました。ソフビ魂版は、原作版ではなくTV版イナズマンですが、こちらもソフビ魂中1、2を争うくらいの出来の良さ。


 こんなにデザイン的に特徴があって、サナギマンからイナズマンというギミックも面白いのに、最近のリバイバルブームの中リメイクされていないことが不思議。もちろんリメイク時には、ヒロイン役は剛力彩芽さんで。


 マッハロッドで ブロロロロー ブロロロロー ブロロロローと、水木一郎氏の持ち歌(持ちネタ)として有名な超人バロム・1。


 東映、よみうりテレビの制作で、72年に日本テレビ系で放送された。石ノ森氏の独壇場だった70年代の等身大変身ヒーローの中で、さいとうたかを氏の原作という変り種。UFO戦士ダイアポロンの原作を雁屋哲氏(美味しんぼ)と、土山しげる氏(喧嘩ラーメン)が手掛けていたと同じくらいインパクトがあります。


 ストーリーの骨子は、宇宙より入り込んできた悪と呪いの権化であるドルゲに対し、秀才の白鳥健太郎と番長の木戸猛の2人が、友情の力でバロムクロスすることにより超人バロム・1へと変身をして立ち向かう。


 さいとうたかを氏の原作というのもインパクトがありますが、それ以上にインパクトがあったのがドルゲの怪人。よくこんなの放送できたなというデザイン。また、もうひとつのインパクトは、水木一郎氏の持ちネタとなった主題歌ぼくらのバロム・1。歌詞のほどんどが、ルロルロロ~、ギュンギュギュンと擬音で出来ていた。


 最大のインパクトは、さいとうたかを氏の原作版のバロム・1のデザイン。ヒーロー然としたTV版に対して、ゴルゴみたいなただのおっさんでした。バロム・1頭部の角みたいな飾りが、髪型で処理されています。


 さいとう氏らしい筋肉質でマッチョなボデイも、ソフビ魂ではあますとこなく再現。背中のジッパーも再現されている?


 マッチョな上半身に対して、タイツのようにぴったりとフィットした下半身。バックル上の矢印もなんだかマッチョ。


 人気はあって仮面ライダー同様のカード付きバロム・1スナック、ベルト玩具なども発売されていたようです。全然関係ないのですが、頭のマークがセブンのロゴに見えます。


 こちらは、76年から77年にかけて毎日放送、東映製作でTBS系列にて放送された宇宙鉄人キョーダイン。原作は、石ノ森章太郎氏。


 75年のストロンガー終了後、NET(テレビ朝日)系のゴレンジャーが人気を博しており、ポスト仮面ライダーとして製作された番組のひとつ。設定は、葉山博士の手によって、博士の長男の譲治と次男の竜治の人格をコピーされた2人のサイバロイドが、地球に侵入して来た異星人であるダダ星人を迎え撃つというもの。


 長男の譲治の意識がコピーされたスカイゼル。モチーフは飛行機で、飛行機形態のスカイジェット、ミサイル形態のスカイミサイルへと変形する機能を持つ。オープンフェイスの掛け声で頭部が開いてモニターとなり、譲治の顔が出て話すことが出来る。


 元ネタがロボットなのでスーツのしわ等はありませんが、よく再現されています。


 ポピーより発売された当時のものの超合金が凝っていて、オープンフェイスが出来るスタンダード版と、弟グランゼルが変形したグランミサイルを搭載したスカイジェット形態のものが出ていた。変形機構まで再現した魂版でも出ないですかね。


 次男・竜治の人格をコピーされたグランゼル。モチーフは自動車。カタパルトを備えた自動車形態のグランカー、ミサイル形態のグランミサイルへ変形出来る機能を持つ。オープンフェイスので頭部が開いて竜治の人格が出るのは兄と同じ。


 自動車がモチーフということで、両耳タイヤ、顔フロントグリル、目ヘッドライト、肩フェンダー、胸マフラーなど、自動車の意匠がちりばめられている。


 これも立体化しやすい素材だと思いますので、よく再現されていると思います。超合金が発売されていたのも兄と同じ。兄の変形したスカイミサイルを搭載できる、カタパルト付きのグランカーがかっこ良い。超合金でも、このソフビ魂でもそうですが、2つ揃えて一つといった感じなので、(メーカーとしては)一粒で2度美味しい作品ではなかったのでしょうか。


 これも残念ながら本放送は見たことがない。竜治役は、2号ライダーの佐々木剛氏だったようです。後番組の大鉄人17は覚えているのですが。


 ということで、手持ちのソフビ魂シリーズでした。このシリーズ、他にもキカイダーを始めとして変身忍者嵐やゴレンジャーの全員、怪傑ズバットなど、今では立体化されることの少ない(マニアックな)ラインナップを採用していたのですが、昭和ライダーが全員フィギュア化されなかったり、ロボコンをやったがロボペチャだけだったり、希望の多かったロボット刑事Kなどが見送られたりと、なにかと中途半端で後半は迷走してしまいました。1,050円という価格でこのようなものが出ることは、今後も無いよう思われますので、そういった意味でも惜しい企画だったと思います。

参考:バンダイ魂ウェブ、Wiki アクマイザー3、イナズマン、イナズマンF、超人バロム・1、キョーダインの項、さいとう・プロ公式サイト、これが銀河戦士アポロンだ!(foxfactory++)、お笑いと怪獣部屋(キョーダイン超合金)

ソフビ魂シリーズ~中編・バンダイ

2014-03-29 04:49:06 | 玩具・雑貨

 引き続き、ソフビ魂シリーズ中編。1号2号に続く、第3番目のライダー赤い仮面のV3。


 製作は毎日放送と東映で、73年から74年にかけて毎日放送・NET系で放送された。仮面ライダーシリーズでは2番目の作品。


 バッタがモチーフの1号2号に対し、トンボがモチーフ。1号2号の仮面が緑ベースに赤い目だったものを反転させて、赤い仮面に緑の目となっている。デザインの配色がなかなか綺麗で、襟を立てているなどお洒落なライダー。


 マフラーもダブル。トンボの羽をイメージしているのでしょうか。


 風見志郎を演じた宮内洋氏のキャラクターもあって、ニヒルでクール(キザ)なイメージ。


 モチーフとなったトンボにそっくりな顔の造形。


 原作者の石ノ森章太郎氏の作詞による主題歌、戦え! 仮面ライダーV3は、120万枚の大ヒットを記録。視聴率もシリーズ最高視聴率である38%を記録するなど、とにかく人気の高いライダー。ソフビ魂では、2006年にVOL.25として登場。VOL.26ではサブキャラクターのライダーマンも造形化。


 スーツの素材は、ジャージ系でしょうか。しわもばっちり再現。マフラーは別パーツ、クリアパーツは目に使用されている。人気の高いライダーということもあってか、ソフビ魂版の造形もよくできている。


 ソフビ魂シリーズ中でも人気があるほうだと思います。個数も出ているのか、特にプレミア価格は付いていませんが。


 ♪エックス!エックス!エックスゥ~と、水木一郎氏のシャウトが印象的な仮面ライダーX。


 74年に毎日放送・NET系列で放送された仮面ライダーシリーズの第3弾。武器(ライドル)を使用して戦う、深海開発用改造人間と様々な新機軸が導入された。改造も海洋科学者である父により行われており(できるのか?)、それまでのシリーズからは独立した世界観となった。


 モチーフは、原作者のアイデア段階ではかみきり虫ライダー、企画書にはバッタとあるようだが、決まったモチーフは存在しないというのが定説になっている。メカニック仮面ライダーということで、生物的な色は薄くなっている。


 Xライダー最大の特徴ともいえるライドル。バックル部分からライドルを引き抜いて使用する。棒形態のライドルスティックになったり、ロープ形態のライドロープになったり、ポール状の長さのロングポールになったりと、様々な形態に変化する。ポピーより発売された当時ものの光る!回る!Xライダー変身ベルトでは、ライドルを引き抜くことにより風車が回るギミックが再現されていた。ソフビ魂では、バックル部分はクリアパーツで再現。


 マフラーには、Xロゴが。設定上は、スーツ上の赤いラインは水の流れを感知する水流センサー、マフラーは余剰エネルギー放出用の安全弁ということになっている。


 スーツの素材はジャージ系でしょうか。


 ベルトの両脇サイドバックルには吸着マグネットが装備。足の裏に装着することで垂直の壁を歩行可能という設定。


 ベルトの捻じれまで再現。これも何か設定があるのでしょうか。


 新機軸を取り入れ、様々なギミックが取り入れられたXライダーでしたが、敵怪人には巨大なロボット幹部・キングダークが登場。寝そべった姿で肩肘をついている実物大のセットが作られて、これが最も印象的でした。最終戦では、キングダークの秘密が明かされます。


 主人公が、南米アマゾンの奥地で育った野生児という異色の仮面ライダーアマゾン。


 74年から75年にかけて毎日放送・NET系列で放送された、仮面ライダーシリーズの第4作目。メカを強調したXライダーから一転して、生物色あふれる生々しいデザインとなりました。モチーフは実在しない生物、まだらオオトカゲ。


 Xライダーのように武器を使用することは少なく、噛みつきや引っ掻きという攻撃方法を多用した。


 ストーリー上のキーアイテムとなる、古代インカ帝国の秘宝ギギの腕輪。敵の組織十面鬼ゴルゴス率いるゲドンは、これを狙ってアマゾンライダーを付け狙った。この腕輪を奪われるとアマゾンの命は失われる。


 アマゾン最大の特徴とも言える背びれ。戦闘中には盛んに上下に動く。威嚇用?


 爬虫類をモチーフとした顔。爬虫類ってかっこ良いんですな。


 それまでの機械的な改造人間であるライダーと異なり、アドレナリンを急激に分泌する事で細胞組織を組み替えて、改造人間である仮面ライダーアマゾンに変身する設定のためか、生物的で複雑な造形を持っている。


 仮面ライダーにお約束のベルトコンドラー。変身用ではなくロープやノコギリに変形できる、野生で生き抜くサバイバルのための道具。そもそも主人公をサポートする少年が仮面ライダーみたいだといったことからそう呼ばれ、バイクも立花のおやっさんに作ってもらっているので、そもそも彼は仮面ライダーなのかという問題はある。


 歴代のライダーの中で一番ではないかと思われるほど造形が凝っており、デザインが良いライダー。造形の出来の良さは、ソフビ魂の中でも1、2を争うほどのものだと思います。ポピーより発売されていた超合金も出来が良かった。


 元のデザインが良いため、どのような方向から撮っても様になる。


 第1作目仮面ライダーより続いた、昭和ライダー第1期目のトリを飾る仮面ライダーストロンガー。


 75年に毎日放送・TBS系列にて放送された。ストロンガーより放送局がNET(テレビ朝日)系列から、TBS系列に移っている。設定上の新機軸は、改造電気人間。通常は、絶縁体でできた黒い手袋を両手に着用しており、右手がプラス電極、左手がマイナス電極になったコイルアームを接触させることにより、仮面ライダーストロンガーへと変身する。


 モチーフはカブトムシ。筋肉を思わせる胸のプロテクターは、アメフトのイメージより流用されている。


 昆虫の複眼を連想させる、歴代ライダーの中でもかなり大きな目。カブトムシの目は、このような構造になってませんので、顔だけ見るとどこか蛾や蝶なども連想させられる。


 風力で風車を回し変身していた1号~V3と異なり、体内に強力な発電機を備えた電気人間という設定なので、変身ベルトエレクトラーも変身時に光が点滅しフラッシュするものになっている。


 劇中では風車が回る設定は無かったと思うが、当時発売された仮面ライダーストロンガー 光る!回る!電動変身ベルトでは、電気の点滅に加えて風車が回るようなっていた。


 72年の初代仮面ライダーより続いた第1期昭和ライダーもここで一旦終了。次回作のスカイライダーまで、4年ほどのブランクが空くことになります。TBSでの後番組は、まんが日本昔話。 


 ソフビ魂版ストロンガーは、悪くはないと思うのですが、クリアパーツも無くちょっと物足りない造形。同番組より、ストロンガーのサポートを務めた電波人間タックルも造形化されています。


 ということで、ソフビ魂シリーズ~中編でした。70年代実写特撮ヒーローの後編へと続きます。

参考:バンダイ 魂ウェブ、Wiki仮面ライダーV3、仮面ライダーX、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーストロンガーの項、TUGUの日替わりメニュー(Xライダーライドル)、仮面ライダー X変身ベルトCM、仮面ライダーストロンガー変身ベルトCM(youtube)

ソフビ魂シリーズ~前編・バンダイ

2014-03-29 04:05:56 | 玩具・雑貨

 ソフビ魂は、バンダイより2004年~2008年にかけて発売されたソフトビニール人形のシリーズ。

 コンセプトは、大人による、大人のためのソフビ!ハイクォリティなのに低単価。手軽に集められる大人のコレクションアイテム。大人の鑑賞にも堪えられるキャラクター玩具のシリーズとして、超合金魂が好評だったことから、ソフビ人形にも同じコンセプトを持ち込んだものと思われます。最初は、70年代の東映ヒーローを中心としてモデル化していきました。


 こちらは、2005年より仮面ライダーシリーズをラインナップに加えて、新展開をスタートした時に最初に発売された仮面ライダー旧1号。


 71年から74年にかけて毎日放送・NET系で放送された最初の仮面ライダー。原作は、70年代に実写特撮ヒーローを量産したを石ノ森章太郎氏。


 主演の藤岡弘氏の撮影中の怪我(バイク事故)により、急遽代役が立てられて2号ライダーが登場したことは有名だが、怪我より復帰後に登場したライダーを新1号、それ以前を旧1号と区別する。


 悪の秘密組織ショッカーにより改造された改造人間。昆虫のバッタがモチーフ。


 ソフビ魂は、子供向けのスタンダードなソフビ人形に比べて、透明パーツや(一体形成でなく)別パーツを使用して、クオリティを上げている。マフラーもちゃんと別パーツになっている。


 ライダーのベルトはクリアパーツを使用。旧1号ライダーは、バイクで加速しながら、この風車タイフーンが回ることにより変身する。


 眼のパーツもクリアパーツ。頭の触覚は、別パーツで付属する。


 ソフビ魂の売りは、スーツアクターの体型や撮影用スーツのしわまでをもりアルに再現しているところ。多くのフィギュアは、デフォルメされて頭身が高くなっているが、リアルであることを優先している。


 また子供向けのスタンダードフィギュアは素立ちのポーズがほとんどだが、ソフビ魂ではモデルとなったヒーローの特徴的なポーズが付けられている。


 超合金魂シリーズが、どんどん大型化、複雑化していって1万円近い値段をつけている時に、ここまでやって1,050円という価格が凄かった。


 技の1号に対して、力の2号。変身ポーズを初めて取り入れて、人気に拍車を掛けた。


 1号との主な違いは、体にラインが入りベルトが赤くなるなど明るい感じになった。


 1号と同じく、ライダーベルトの風車部分と眼などがクリアパーツ。


 力の2号というだけあって、ポーズも力を入れて踏ん張っているようなもの。


 スーツの素材は旧2号まではレザー製で、新2号からはジャージに変わった。そのレザーっぽい質感まで再現してある。


 ベルトの風車タイフーンに風圧を受けることで変身する。変身の掛け声とともに、シャッターが開き回りだす。


 桜島版1号と並べて飾りたいところ。ソフビ魂シリーズは、原作者や製作会社の異なる様々なヒーローを題材として選んでいるため出来がバラバラなところがあるが、ライダー1号、2号に関しては、なかなか良い出来かと思います。


 この泥臭さ(男臭さ)が平成ライダーにはない味ですかね。


 こちらは、 仮面ライダー旧1号(桜島版)。


 ネーミングの由来は、1号ライダーが怪我より復帰した第40・41話が、九州の桜島、えびの高原でのロケが行われて、それに使用されたことから。桜島バージョンのスーツは40、41,49、51、52話と劇場版1作目で使用されている。53話以降は、新1号が登場。


 旧1号スーツとの違いは、色がメタリック調でなくなり、眼が赤くなったり、額のランプが一体化されダミーになったりと色々と細かいところまであるよう。一応調べたけれどマニアック(細か)すぎて、よくわからなかった。


 ソフビ魂版も旧1号からの流用ではなしに、ちゃんと新規に作ってある。ポーズも異なる。


 スーツのしわもここまでこだわってリアルに再現してある。


 ここまでやったからには、ファンとしては当然新1号2号も出ると期待したらしい。だが出なかった。それだけでなく昭和ライダーを全部出さないうちに路線変更。サイズや価格まで変わってしまった。


 魂ウェブを見ると2007年のVOL.37 仮面ライダーアマゾンとVOL.38 仮面ライダークウガから、1,280円に価格が値上がりしている。同9月のエバンゲリオンからは、一気に倍の2,100円に。ここまでやって1,050円という価格では、やはり採算面が厳しかったのかも。


 ソフビ魂シリーズは、2008年のバットマン THE DARK KNIGHT迄で、新シリーズへと移行。このシリーズ、超合金魂みたいな定番商品として育てれば良かったのに。惜しいシリーズだった。


 ということで、中編へ続きます。技の1号、力の2号に対して、力と技の風車が回るV3以降のライダー編になります。

参考:バンダイ 魂ウェブ、Wiki 仮面ライダー、一文字隼人の項、Yahoo! JAPAN智恵袋 仮面ライダー新1号、旧1号、桜島1号スーツの違いと、新1号と新2号のマスクの違い

THE 超合金シリーズ・バンダイ

2014-03-24 20:59:27 | 玩具・雑貨

 THE超合金は、2003年にバンダイより発売されたミニチュアサイズの超合金シリーズ。


 70年代に発売されて人気を博した超合金をギミック、質感とともに、約9cmのコレクタブルサイズで再現したシリーズで、気軽に購入してコレクションできるよう縮小して復刻したもの。当時人気だった、マジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボ、ゲッターロボG、勇者ライディーン、コン・バトラーV、ボルテスⅤ、ロボコン、ガンツ先生、マッハバロンなど、数多くのラインナップが発売されていました。


 超合金というブランドネーム自体を生み出したマジンガーZ。超合金とは、劇中に登場する架空の特殊な合金(超合金Z)のこと。実際は、亜鉛合金のダイキャスト製。


 パッケージなどは雰囲気は出してあるが、必ずしも復刻とは言えない。そもそもマジンガーZの超合金には、1期~4期までバージョン違いがあり、パッケージもそれぞれ異なっている。復刻版も何度か発売されていて、1998年にはゲームの懸賞品としてが1期版の復刻がなされた。


 胸から発射されるミサイルは、4期のもの。1期では、ブレストファイヤーの胸部高熱板が開きミサイルが発射できた。2期ではそのギミックが廃止され、4期では胸部高熱板からそのまま発射されるようになった。


 開けた所。そもそもオリジナルでは、長方形のスポンジに包まれた梱包方法だった。


 胸部高熱板にミサイル発射口のある4期の再現。オリジナルは、TV放送も終わった1978年に完全新規にリメイクして復刻販売され、あまりの根強い人気のため1984年、1986年にも復刻されている。


 ジェットスクランダー装着。ジェットスクランダーは、2期より付属された。


 パイルダーも別パーツで再現。なによりもこのサイズで顔の塗り分けがされているところが凄い。


 写真だと大きさがわかりづらいが、左のトミカと比べてもらうとわかる様に、かなり小さい。ミニカーよりひとまわりほどのサイズと言ってよい。


 ジェットスクランダーとミサイルは、別パーツで付属している。


 1974~77年にかけて日本テレビ系で放送されたロボコン。


 本放送の人気に押されてロボコンの超合金も74年に発売された。あまりに人気があったため、ガンツ先生を始めとして1期、2期に登場した仲間のロボットも発売されて最終的に全26種となった。ロボコンの超合金自体にもメカニックロボコンなどのバージョン違いがある。また1999年にもバンダイより復刻されていて、香港のドラゴン社製のものも存在する。


 開けた所。1974年に発売された最初のバージョンを復刻していると思われる。パッケージは雰囲気のみで、オリジナルとは全然異なっている。


 かわいいです。マジンガーZ、ライディーンと並んで、超合金栄えするキャラクター。マジンガー後、少し落ち込んでいた超合金人気を盛り返した。


 メカニズムは、一枚板の上に印刷で再現。オリジナルでもこうなっている。2代目のメカニックロボコンでは、ボタンを押すとお腹のエプロン部(ボンネット?)が開き、背中のプロペラを回すことで、内部の歯車が回るようになっていた!!


 空を飛ぶためのプロペラや胴体下部より展開する車輪は別パーツで付属。苦手のゴキブリも別パーツで付いてくる。この辺りは、オリジナル版を忠実に再現している。


 5台合体が画期的だったコン・バトラーV。続編のボルテスⅤもTHE超合金化されている。


 コン・バトラーVと言えばポピニカの5台のメカが合体するDX超合金シリーズの元祖。あまりにも高価なためセットになったコンバトラーV、コン・バインボックス(COMBINE BOX)が後に発売されたほど。1979年当時で7,900円もした。合体しない通常サイズのスタンダード版も発売された。これは、スタンダード版の復刻再現版。


 重戦車に変形、パンチ発射、バトルジェット射出可能なんて書いてありますが、コン・バトラーVにそんな機能あったかな。この当時は、ほとんどの超合金でロケットパンチが標準装備でした。


 開封時。お腹のシールは別に準備され、自分で貼るようになっている。このような縮小サイズのシールまでわざわざ準備するとは、凝っています。


 小さすぎることを除くと、造形はいい感じ。


 こんな小さな顔、どのようにして塗り分けるのでしょうか。


 これが、その重戦車形態。オリジナルのスタンダード版超合金にもあった。


 かっこよいのだが、劇中に登場しましたっけ。記憶にない。


 バトルジェット射出。これもオリジナル版にあった。合体・変形できないスタンダード版で、なんとかコン・バトラーのイメージを出そうと頑張っている。


 背部の造形。ミニカーよりひと回りくらいの大きさの中で、よくぞここまで再現したという感じ。


 スーパーロボット マッハバロンは、1974~75年にかけて日本テレビ系で放送された実写の特撮番組。


 スーパーロボット レッドバロンに続く2作目で、3作目の小さなスーパーマン ガンバロンを含めてバロンシリーズ3部作ということらしい。再放送で見ているはずだが、ほとんど記憶にない。実写版のジャイアントロボとか大鉄人17とごっちゃになる。レッドバロンといえば、ヤマハ系列の中古車販売チェーンのイメージだし。マッハバロンは、アオシマより合体シリーズが大ヒットしており、100円~300円ほどの駄玩具プラモのイメージが強い。


 ということで開封時。アオシマの合体シリーズのイメージばかり強いが、ポピーより超合金もちゃんと発売されていた。パッケージは、雰囲気のみでオリジナルとは全く異なる。


 プロポーションは、少しずんぐりとした感じ。オリジナルの実写版もずんぐりしてた。腕から発射されるのは、ロケットパンチではなくフライングナックル。


 スーパーロボット レッドバロンの方は、頭部の角や肩のショルダーカバー部がなく、ちょっと寂しい感じの造形。でもあまり変わらない。


 赤い男爵、音速の男爵ということで、なんとなくドイツっぽい。敵の組織が鉄面党で総統がデビラー博士とか微妙にきわどい。


 胸から発射されるバロンズスマッシュとフライングナックルは、別パーツで付属。


 ということで、小さいながらかなり凝ったシリーズでしたが、残念ながら市場の評価としては今ひとつ。1,500円ほどの価格ですが、クリアランスで500円になったり、リサイクルショップなどでも1,000円以下で良く見かけました。縮小したサイズで、ここまで凝ったものを作るのであれば、素直に当時のそのままの復刻版を出してくれれば、今頃はプレ値で取引されていただろうと思います。恐らく手間暇、コストは、普通の復刻版を出すのと、それほど変わらなかったでしょうから。

参考Wiki 超合金(玩具)、ロボコン、スーパーロボット レッドバロン マッハバロンの項、バンダイ魂ウェブ・魂ヒストリー、玩具魂(メカニックロボコン)、Fun to toy(コンバトラーV、コンバインボックス)

超合金 ガチャガチャドラえもん 1979年復刻版・バンダイ

2014-03-21 03:50:05 | 玩具・雑貨

 これは、2006年にバンダイより発売された超合金 ガチャガチャドラえもん 1979年復刻版


 2005年に26年ぶりに超合金 ガチャガチャドラえもんがリニューアルされて発売されたのを受けて、2006年に1979年版のオリジナルを忠実に復刻したものとして登場。同時期には、映画公開を記念した超合金 ガチャガチャドラえもん のび太の恐竜2006セットも販売されていました。79年版はバンダイの子会社であったポピーより発売。型番はGB-04で、当時の本体価格は1,550円。超合金GB-22もてもてドラミちゃんも出ていたよう。


 現在の基準で作られたリニューアル版超合金 ガチャガチャドラえもんの方が、当然圧倒的に出来は良いのですが、当時もののの忠実な復刻ということで気になったのは、やはりこちらのほうでした。ちなみに対象年令は15才以上となっている。


 実はパッケージは2重になっており、中にオリジナルに忠実な復刻が施されたパッケージが入っている。


 こちらが、1979年版を復刻したオリジナルパッケージ。


 1979年は、TV朝日でドラえもんのアニメが開始された年。ドラえもんは、1973年に日テレでアニメ化されており、この時が2度目のアニメ化になります。恐らくこの79年版は、このアニメ化に対応したキャラクター玩具だったのでしょう。


 ネーミングの由来は、秘密道具をガチャガチャと振ってからポンと出すから。


 大発明ベスト10。どこでもドアやタケコプターが入っておらず、選択の基準がわからない。どさくさに紛れて、当時ポピーから発売されていたくるくるテレビが。


 ドラえもんの透視図。コロコロコミックなどで、よく企画されていました。


 ドラえもんの設定。ジャンプ力やねずみを見た時の速度も129.3とは。


 アニメでも流れていた、ドラえもん絵描き歌。オバQにもありました。


 当時、超合金ブランドは、バンダイ子会社のポピーより販売されていた。この当時のポピーは、超合金のヒットにより親会社のバンダイのみならず、トミーをも抜き業界トップだった。こんなところまで再現するとは、芸が細かい。


 開封したところ。この頃の超合金にしては、付属品が多かった。


 秘密道具を入れるガチャガチャのカプセル。当時、ガチャガチャの主要メーカーだったコスモスの20円のものに似ている。このコスモスも今はなく、ガチャガチャもバンダイのガシャポンが主流となった。


 秘密道具。リニューアル版は彩色されているが、この当時はコスト面で無彩色のものが多かった。12種入っているが、当時はそれ以上の種類があって、どれが入っているかはランダムだったよう。カプセルに入れっぱなしにしておくと、溶けてくっついてしまうことなどもあった。


 ドラえもん本体。リニューアル版では、かなり造形もアニメや原作に近づけてあるが、これは当時としても似てなかった。目やヒゲ、鈴などが別パーツになっているのが特徴。


 昔の玩具は、今みたいな造形師もいないし、子供の玩具として愛嬌があった。


 目玉は別パーツとなっており動く。首の鈴も本物の鈴が付けられている。


 後ろより。フィギュアというより、どこか貯金箱っぽい可愛さ。


 カプセルは、頭部の穴より投入する。


 しっぽを引っ張ってやると、内部よりカプセルが排出される。しっぽは、設定では電源のスイッチで、引っ張るとドラえもんが停止してしまう。


 4次元ポケットの位置から、秘密道具がポロンと出てくる。この玩具、最大のギミック。79年はコロコロコミックが登場し、アニメ化の影響もあってドラえもん人気が拡大した頃。ガチャガチャも当時は人気があったので、これを組み合わせたところが魅力だった。


 お腹のシールがちょっと意味不明。機械っぽい雰囲気を出すためだろうけど、当時は原作に忠実な造形よりも玩具オリジナルの設定がされていることも多かった。


 手には穴が開いており、秘密道具を持たせられる。


 もう一方は磁石になっていて、金属の内蔵された秘密道具が持てる。手と肩は回るだけで、今のように複雑な可動はしない。ネジ等も隠されず、そのまま露出してる。


 足は足首がわずかに稼動する。


 首も左右にわずかに回る。


 当時の思い出としては、ギミックが面白いので欲しいと思っていましたが、手に入れる機会はありませんでした。また当時としても、造形は似てないなあと思ってました。当時ものの超合金は、凄いプレミアが付いており、オークションでも値が異常に上がってしまいます。時々発売される復刻版も、余計な現代的アレンジが施されていることが多く、ここまで忠実に復刻してくれたのは珍しく、企画としては良かったと思います。


 ということで、色んな意味で懐かしい超合金 ガチャガチャドラえもん 1979年復刻版でした。



参考:バンダイ 魂ウェブ、Wiki ドラえもん(1979年のアニメ)、ポピー(玩具メーカー)の項、おもちゃ情報館 現代可動人形レポート