80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

ポケットメイト11 スマートボール・トミー(タカラトミー)

2010-10-28 20:55:36 | ポケットメイト

 復刻ポケットメイトの第11弾『スマートボール』です。登場は1975年で、ポケットメイトの第一弾として発売されました。発売当時のネーミングは、『アレンジボール』。この第一弾のラインナップ中には、同じようなゲームである『ラッキーボール』も入っていました。これらはノスタルジアをくすぐるゲームとして、パチンコ系のミニゲームには欠かせないもののひとつだと思います。


 ゲーム内容は、本体を傾けて玉を一箇所に集めレバーを弾きます。入賞穴には番号が振ってあり、入賞した玉はそれぞれ対応した窓に出てきます。9個の銀玉を打って縦、横の列の合計数を競うというものです。スマートボールは、パチンコやピンボールの仲間である遊技機のことで、現在では温泉歓楽街や観光地というイメージですが、パチスロが出回るまではパチンコ店などにも置いてあったようです。スマートボールとは、正確には5とか15と書いてある入賞口に玉が入ると玉が払い戻され、持ち玉を増やしてゆくゲームのことで、このゲームのようにラインを揃えるものは『ラッキーボール』と呼ばれ区別されているようです。ポケットメイト第一弾のものはまさにこれで、後に『ニューラッキーボール』も発売されています。これらとは別に、『アレンジボール(アレパチ)』というものもあって、これはボールが入賞すると4×4のラインにランプが点滅し、ランプの付き方によってコイン(玉)が払い戻されるというものでした。アレパチは規制により撤去され、現在ではなくなってしまったようです。この復刻版の内容はまさにアレンジボール(アレパチ)のもので、それが『スマートボール』と名前を変更されて復活したのには、この辺りの事情があったのかもしれません。


 フィールドの下部に数字が入った入賞口が並びます。


 この辺りもスマートボールやピンボールというよりは、パチンコ系の雰囲気。


 ちなみに海外版(イギリス)はそのままストレートにPinball、米国版はTic-Tac Scoreというタイトル。Tic-Tac Score(Tic Tac Toe)とは、これのこと。大元となったコリントゲーム(バガテール)が、アメリカに渡ってピンボールへと進化し、このコリントゲーム(バガテール)→ウォールゲームが日本でパチンコ、スマートボールへと進化したという経緯のようです。


 個人的には、正式なスマートボールでは遊んだ経験はありません。下手すると実物は見たこともないかも(アレンジボール&アレパチも)。それでもスマートボールという名称と、このタイプのゲームにノスタルジアを感じるのは、寂れた観光地や遊園地に置いてあった、玉を入賞させ列を揃えるピンボール型のエレメカからだと思います。縁日などでも子供向けのものがあったようで、そこから思い出す方もいらっしゃるかも。また駄菓子屋などで売られていたミニゲームの定番でもあって、エポック社からもミニゲームシリーズに『ミニパチンコ(ミニミニパチンコ)』、『ミニラッキーボール(ミニミニラッキーボール)』、『ミニミニアレンジボール』などが発売されていました。そこからも懐かしく思い出すのかもしれません。


 ということで、人によって連想するものは異なるかもしれませんが、どこかノスタルジアを感じさせるという点では共通している一本だと思います。

参考:Wiki スマートボール、アレンジボールの項、POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、The Online Guide to Pocketeers、目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX/扶桑社、パチンコ物語/ネクストビンテージ館、旅打ち ぱちんこみなし機篇/とまとまるーむ

ポケットメイト10 ゴルフゲーム・トミー(タカラトミー)

2010-10-26 22:16:07 | ポケットメイト

 復刻版ポケットメイト第10弾『ゴルフゲーム』です。発売は1975年のポケットメイト第1弾で、全20種中にラインナップされての登場となりました。野球ゲームと並んで、最後期までラインナップに残る人気を誇ったようです。人形(フィギュア)を使った展開型のゲームで、ある意味室内用ゴルフゲームの定番といえるものでした。


 復刻されたゴルフゲーム2種です。『ホールインワンゴルフ-9(ナイン)』は、78~79年頃の発売ですから、かなり後から登場したものになります。かたやフィギュアを使った定番のゴルフゲーム、かたやピンボール型のオリジナリティ溢れる意欲作ということで、ゲーム性は全く異なっています。この当時、学研より75年に『パーゴルフ』、株式会社アオプラニングというところより77年に『パーフェクトゴルフ(DELUXE)』というフィギュアを使ったゴルフゲームが発売されており、『ポケットメイト10 ゴルフゲーム』の方は、これらと同じタイプのものになります。このタイプのものは、洋の東西、有名無名メーカー問わず時代を超えて販売されており、現在でもバンダイナムコグループの株式会社ハピネットより『めざせ!かっ飛び王子どこでもファミリーゴルフ』というものが発売されています。こちらはドイツのPITGREEN社のもの。ということで、これらはある意味室内用ゴルフゲームの王道といえるでしょうか。


 ということで『ポケットメイト10 ゴルフゲーム』の中身です。例によって未開封品のためパッケージのみで紹介しようと思ったのですが、包装があまかったため破ることなく箱より取り出せましたので、展開していきます。このような感じで、コース、ゴルファー、クラブ、ボール、ピンの旗、木が、ポケットメイトの小さなケース内に収められています。70年代を感じさせるゴルファーのイラストがいかしてます。


 ケースより取り出したところ。9ホールのコースレイアウト表、ケースへの仕舞いかた(収納方法)を書いた説明書、池やバンカーのシールが付属しています。400円にしては凝っている(豪華)といえるかも。


 コースは、縦横様々な形で組み合わせができるようになっていて、3つのコースを組み合わせて9ホールをつくります。コースの表面には芝っぽい感触の素材が張ってあり、気分を盛り上げてくれます。


 ジオラマチックな感じがいかしてます。ゴルファーが板状なのが残念なところ。学研『パーゴルフ』やアオプラニング『パーフェクトゴルフ』と比べると、こちらはパターゴルフといった趣き。


 実際遊んで面白いかというと、どうなんでしょうか。学校の休み時間に、机の上で友達と遊ぶのなら楽しいかも。カップインしやすい様、グリーン周りは凹型になってますね。


 実際展開するまでは、圧倒的に『ホールインワンゴルフ-9(ナイン)』の方が好みだったのですが、展開してみると『ゴルフゲーム』の方もなかなか味があってよいです。学研の『パーゴルフ』や『パーフェクトゴルフ』などは、コースに人工芝っぽい素材が使われていたりして、(当時としては)かなり高価だったように思います。子供の玩具というよりは大人向けみたいな(高級な)雰囲気もありました。(思いっきりタイニー版ですが)それらの雰囲気を400円で再現してくれて、子供の手の届く範囲で提供してくれていたわけですから、これが最後までラインナップに残るベストセラーだったというのもわかる気がします。


 ということで、基本的に休み時間などに友達とわいわい複数で遊ぶタイプのゲームです。密封型のパチンコ&ピンボールタイプとは、また違った魅力のある一本だと思います。

参考:POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、電脳@梁山泊、おもちゃのギャラリー、めざせ!かっ飛び王子どこでもファミリーゴルフ/株式会社ハピネット

ポケットメイト09 ターゲットレンジゲーム・トミー(タカラトミー)

2010-10-24 21:09:48 | ポケットメイト

 復刻版ポケットメイト第9弾『ターゲットレンジゲーム』です。登場は、75年の第1弾に続いての第2期目で75~76年頃。オリジナル発売当時は、『ターゲットゲーム』というネーミングでした。同時期にラインナップに加わった『コンバットタンクゲーム』に比べて、こちらは正統派のシューティングゲームでした。


 ゲーム内容は、7発の銀玉を使い7つの的を狙って撃つというもので、まんま射的ゲームです。本体を起こして玉を集めシューターにセットします。その時に、的の方も起き上がりますので、全ての的が起き上がったら本体を水平にします。的は端のほうが高得点になっていて、倒した的の得点を競います。元ネタは何かと、いろいろ考えてみたのですが、魚雷戦ゲームだったり、エレメカだったりと似た雰囲気のものはありそうですが、そのまんま夜店や寂れた観光地にあった射的ゲームと考えてもよさそうな気がします。


 射的というのは、古くからある遊びのようで、日本に限らずカーニバルの夜店や遊園地など、西洋でもお馴染みのもののようです。イメージとしては、コルク銃ですが、輪投げ、フリスビー、バスケットボール、弓、蹄鉄投げなど、様々なバリエーションがあるようです。ゲームセンターやデパートの遊戯コーナーではお目にかかることのできない遊びで、縁日や寂れた観光スポットというイメージでしょうか。現在では、あまり見かけないイメージもありますが、『射的 スマートボール』で検索すると、温泉地の施設がずらずらっと並び、そのような場所では現役の遊びとして親しまれているようです。ということで、復刻版『スマートボール』とは、ある意味セットのような関係といえるのかもしれません。またカーニバルの遊戯場といったイメージからだと、『コンバットタンクゲーム』のバージョン違いである『Shooting Gallery』の方が、お祭りの楽しげな感じが出ているでしょうか。セガの『カーニバル(Carnival)』(80)は、まんまこのCarnival shooting galleryを題材にしたものでした。


 個人的な思い出当時としては、デパートの玩具売り場でポケットメイトシリーズを選ぶ時に間違いなくこれを見てると思いますが、ほとんど印象に残ってません。シューティングならば、インベーダー人気を当て込んだ『ポケットベーダー』や、絵柄や設定が凝っている『コンバットタンクゲーム』、『クレージーマシンガン』の方に惹かれていたからだと思います。また的が磁石という変わったアイデアの、『ムーンターゲット』も印象に残ってます。どちらにしても、いくつも見比べてこれぞ!というものを選ぼうとしている子供には、シンプルすぎ正統派すぎて、物足りなかったのだと思います。


 ただ大人になった今の目から見ると、カーニバルの射的を連想させるような『TARGETRANGE GAME』のにぎやかなロゴが、なかなかいい味を出していると思います。さしずめポケットの中の400円のカーニバルといったところでしょうか。

参考:Wiki 射的の項、POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、The Online Guide to Pocketeers、目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX/扶桑社

散財日記 in コラムス(COLUMNS)

2010-10-21 22:07:59 | 散財日記・雑記

 ポケットメイト祭りみたいになってますが、小休止ということで散財日記です。

Pocket Boy コラムス(COLUMNS)・(新品/ハシートップイン) 1,050円

 ここのところは全然散財してません。自転車関係の小物(空気圧計付きポンプ、前照灯、ドリンクホルダー、サイクルコンピュータ・・・等)、ミニカー、雑誌、小物類と欲しいものはあるのですが、見に行く時間がないことと貯蓄モードのため、様子見をしつつといった感じです。あまり散策もしてませんので、節約進行に慣れてしまってます。とりあえず雑貨屋に寄ったら、これが置いてあったのでつまんできました。これは有限会社ハンドヘルド製造、販売ハシートップインのPocket Boyシリーズの中の一つです。同シリーズのファンタジーゾーンは無理矢理移植が(ごく一部で)話題となりましたが、それ以降はなかなか続編が出ていません。同時期発売のペンゴも欲しいのですが、どこにも置いてない・・・。同じハシートップインのテトリス、ブロック崩し貯金箱は、どこに行っても見かけますので、このシリーズにももう少し力を入れて欲しいものです。見かけた時にいっとかないと、店頭より消えてしまいそうだったので買ってきました。


 『コラムス』(COLUMNS)は、1990年にセガより発売されたパズルゲームです。同年6月にはメガドライブ、10月にはゲームギアへと移植されています。印象としては、ぷよぷよの方が先のような気もするのですが、こちらが連鎖の元祖(ぷよぷよは91年)ということのようです。ぷよぷよもPocket Boyシリーズで出ているのですが、店頭より売り切れた後なかなか再入荷がないようで、こちらも見かけなくなりました。これ液晶でがんばって6種もの宝石を再現しています。ゲームの内容はともかく、デザインは懐かしいですから、レトロ小物としてはなかなかよいと思います。


USB GAME PAD(USBゲームパッド)mkⅡ・(中古/サンワサプライ株式会社) 300円

 こちらは、懐かしのFCパッド型のPC用ゲームパッド。このタイプのものは、SFCタイプやメガドライブタイプなど一時期いろいろと発売されていました。このサンワサプライ株式会社が出しているものが、元祖みたいです。こちらはハードオフのジャンクでしたが、未使用品ぽかったのでとりあえずゲット。FCタイプですが、6つのボタンと連射機能が付いています。


 実際この手のPC用ゲームパッドには、PSなどのゲーム機用パッドを繋げるコネクタを買ったほうがよいと思います。まあPC用のレトロアクセサリーといったところでしょうか。

ポケットメイト08 タイムトラップゲーム・トミー(タカラトミー)

2010-10-20 17:00:56 | ポケットメイト

 復刻版ポケットメイトの第8弾『タイムトラップゲーム』です。登場は、ポケットメイトのヒットを受けて、ラインナップがそれまでの22種から33種まで大幅に増えていた75~6年頃。発売当時は、『タイムアップゲーム』というネーミングでした。迷路というミニゲーム定番のアイデアに、これまたこの頃のボードゲームにはお約束だったタイマーを組み合わせた基本中の基本といえる一台でした。


 ゲーム内容は、左端のタイムレバーを引きスタートボタンを押します。タイムレバーが動き出したら本体を傾けて、制限時間内に迷路のA地点からB地点まで銀玉を移動させるというものです。制限時間が近づいてくると迷路自体がせり上がってゆき、時間になるとボールが挟まれストップします。数字は得点のポイントで、制限時間中にどこまで進めたかで得点を競います。シンプルといえばシンプルきわまりないゲームですが、そのことが逆に流用がし易かったのか、後に『日本早まわり』、『小便小僧トイレはどこだ』、『ピモピモ広場』(コミックボーイ)としてリメイクされています。また海外では、それらしいイラストを加えたファンタジー風の『Dragon Trap』バージョンもあったようです。個人的には、この『Dragon Trap』バージョンが欲しいかな。


 復刻版として復刻された迷路もの2種です。かたや迷路自体を動かすもどかしさ、かたやタイマーによる制限時間とゲーム性は異なります。オリジナル発売当時に、タイマーを使ったゲームとしては、制限時間内にブロックをはめ込む『パーフェクション』(1972/エポック社)があり、任天堂からも同じようなゲーム性を持つものが『タイムショック』の名称で発売されていました。このパーフェクションのアイデアを使ったものは、他にもタイム5(ファイブ)の名称で、ポケットメイトにラインナップされていました。


 この作品の現代的なリメイクといえそうなのが、タカラトミーより2002年に登場した『電脳迷路ゲーム A~!』です。現在2010年には、『電脳迷路ゲーム A~!!』が発売されています。制限時間内に球体の中に作られた立体迷路を攻略する内容で、ある意味ポケットメイト『フィールドアスレチック』のリメイク版ともいえそうです。ただタカラトミーより発売されていますが、HASBRO/Tiger Electronics社の表記がされており、開発はこちらのようですから直接的な関係はないようです。


 タイマーと迷路を組み合わせて、制限時間が来ると銀玉が迷路とスクリーンに挟まって止まってしまうという単純なアイデアなのですが、それだけで魅力的なゲームになってしまうのは流石です。ゲームとはアイデアなのだということを再認識させてくれる一本といえそうです。

参考:POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、The Online Guide to Pocketeers、Wiki HASBRO/Tiger Electronicsの項