80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 1・サンソフト/メディアカイト

2016-03-27 19:25:28 | レトロゲームReview

 Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズは、2001年にメディアカイトより発売された、ファミコンの全盛期に人気のあったサン電子のファミコンゲームを集めたオムニバス集。


 サン電子の作品を集めたオムニバスとしては、同じ2001年にメモリアル☆シリーズとして、プレイステーション1用のソフトVol.1~Vol.6が発売されている。サン電子は、1980年にスピーク&レスキューをアーケードゲームとして発表。これは音声合成技術を使用し、しゃべるアーケードゲームとして画期的なものだった。翌81年には、迷路内のアイテムを回収していく、80年のナムコのラリーxに似たタイプのルート16を発表。翌82年には、可愛らしいキャラクターを生かしたカンガルーを発表する。これは4面構成の固定アクションゲームで、ボクシンググローブをつけた母親カンガルーを操作して、画面上に囚われの身となっているわが子を救出する。85年には、あの有名ないっきが登場。これはファミコンにも移植されて、SUNSOFTを代表する作品となった。またファミコンでは、セガのファンタジーゾーン、アフターバーナーの移植を行って、セガ自らが移植したマークⅢ版を上回る出来栄えを誇った。88年には、麻雀牌を積む米アクティビジョン社のパズルゲーム、上海のアーケード版、ファミコン版が、ともにSUNSOFTより発売されている。


 ということで、ファミコンしか知らないと“いっき”とか“水戸黄門”のようなコミカルな作品を発売していた、ちょっと地味なソフトハウスという印象を持ってしまいがちですが、アーケード黎明期より活躍していた古参メーカーでもあります。SUNSOFTは、サン電子のゲームブランドで、本体のサン電子は、通信機器・パチンコ関連機器を扱うメーカーとして健在です。最近では、海外の子会社がスマホのロック解除を行いFBIに協力したのでは、ということで話題となりました。現在では、SUNSOFTはソーシャルゲームを開発しているようですが、そんなSUNSOFTの黄金期とも言えるファミコンゲーム3本を収録したのが、このサンソフト クラシック ゲームズということになります。


 説明書、葉書、2001年当時のメディアカイトの広告。ピンクのドット絵がなかなか斬新。


 収録されているのは、サン電子のファミコン参入第1弾ソフトであるスーパーアラビアン(85)、知名度的には、いっきと同等かそれ以上のアトランチスの謎(86)、ビキニアーマーの美女剣士にRPGの要素を取り入れ、ボスキャラや多彩なアイテムを満載して、この時代の売れ線を全部入れてしまったかのようなマドゥーラの翼の3本。


 ナムコやセガに比べると、地味な印象もあるサン電子だが、こうしてみると実に華やかで楽しげ。


 実は、ファミコンの現役当時にはユーザーでなかったため、ほとんど遊んだことがなく、3本ともパッケージやゲーム雑誌で知るのみという距離感だった。どちらかというと、サン電子はアーケードから入って、セガマークⅢの移植を超えたファンタジーゾーンやアフターバーナーのファミコン版を移植したことに度肝を抜かれ、ゲームへの興味が減少してからは、アーケードゲームの上海を時間つぶしによく活用していた。


 スーパーアラビアンは、83年にサン電子が開発してATARI社が販売したアラビアンのファミコン移植版。サン電子のファミコン参入第1弾ソフトでもある。そのような経緯の作品のためか、他に移植された機種は、Acorn Electron、Amstrad CPC、BBC Micro、コモドール64、ZX Spectrumなどという激しぶのラインナップ。アラビアの王子となり、画面上に散らばる壷を回収し、お姫様を助けるという内容。アラビアンナイト風というか、絵本をめくるような演出のデモがあって、オリエンタルな音楽とともにどこかエキゾチックな西洋の寓話みたいな作品。


 アトランチスの謎は、86年に登場。その頃に流行っていた横スクロール型のアクションゲームで、スーパーマリオを超えることを目指して開発された。数々のパワーアップアイテムや隠し要素、ワープによるステージの移動など、この時代に流行っていた要素を目一杯詰め込んである。理不尽な謎や難易度を誇るゲームとしても有名で、ゲームセンターCXの有野の挑戦のコーナーに取り上げられたり、ゲーム芸人フジタ氏のネタとしても使われている。遊ぶと難しいのだろうけど、今見るとステージが多彩でとても魅力がある。


 マドゥーラの翼は、日本テレネットの夢幻戦士ヴァリス、 SNKのアテナ(ATHENA)、ナムコのワルキューレの冒険(ともに86年)など、この頃に流行り始めていたビキニアーマーの美少女の剣士を主人公に据えた作品。サンソフト版のワルキューレ、アテナと言っても良い位置付け。横スクロールのアクションゲームだが、RPGの要素を取り入れており、剣や魔法のアイテムを取る事でパワーアップを果たす。ステージ制で、各ステージのラストにはボスキャラも用意されており、この時期の流行を実に上手に捉えている。漫画化されたり、サンソフトが運営していたファンクラブの会員証や会報の表紙にも女剣士ルシアの絵が使われていたりと、サンソフトNo.1の人気キャラと言えるかも。


 ということで、実に上手に時代の波に乗っているメーカーという印象がします。このファミコン市場が出来た当時、雨後の筍のように登場してきたメーカーたちは、そのほとんどが倒産したり、合併・吸収されたり、消滅したりと姿を変えていますが、アーケードの黎明期から活躍してきて、現在でもソーシャルゲームの開発メーカーとして健在というのは、やはりただ者ではない強さを持ったメーカーなのだという気がします。


 ということで、Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ1でした。引き続きUltra2000 サンソフト クラシック ゲームズ2編へと続きます。

参考:サン電子HP、Wiki サン電子、アラビアン、アトランチスの謎、マドゥーラの翼、メモリアル☆シリーズの項、ゲームカタログ@Wiki~クソゲーから名作まで~ マドゥーラの翼、COOL!MEGADRIVE 愛すべきファンタジーゾーン、The International Arcade Museum®

散財日記 in 蘇るPC-9801伝説

2016-03-23 10:58:24 | 散財日記・雑記

 というわけで、半月ぶりくらいの更新。ここのところ、大きな買い物はしていなくて、ちょこちょこと小さなものを摘んでいることが多い。置き場所とかも考えると、こういうふところ具合にも気を使わなくてよい、安い書籍やDVDなんかの掘り出し物を探すような気楽な買い物が楽しい。

月刊アスキー別冊 蘇るPC-9801伝説 永久保存版・(古本/アスキー) 3,000円(+送料)

 蘇るPC-9801伝説 永久保存版は、2004年に月刊アスキー別冊として発売された80年代~90年代に国民機として一世を風靡したNECの16ビットPC、PC-9801シリーズを扱った書籍。好評だったのか2007年に蘇るPC-9801伝説2も発売されています。元々は、アスキーが80年代から90年代にかけて発行していたMSXマガジンの復活ということで、2002年~2005年にMSXマガジン 永久保存版を発行しており、これはエミュレータと当時のゲームを収録したCD-ROMを付録に付けたムック本として企画されていました。この本が好評だったのか、蘇るPC-8801伝説 永久保存版みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコン PC-8001・PC-6001と矢継ぎ早に、このようなムック本が出ていた。


 このような当時もののゲーム+エミュレータを付けた書籍は、他社にも飛び火して、コンプティークを発売している角川書店よりPC8801mkII SRゲーム リバイバルコレクション PC‐9801ゲームリバイバルコレクション なども発売されていました。懐かしい記事が読めるということと、当時1本5,000円~8,000円ほどしていたゲームが、複数付いているということなどから受けたのだと思います。


 ホビー用途より主にビジネス用途が主だったPC‐9801本ということで、内容も技術書寄り、ビジネス書寄りのものになっている。ただゲームも26本収録していて、クリスタルソフトの夢幻の心臓Ⅲ、ゲームアーツのシルフィード、日本初のテキストAVGとして名高いアスキーの表参道アドベンチャー、南青山アドベンチャーなどが収録されていることが売りになっている。ちなみにこれはオークションで落としたのだが、収録されているCD-ROMは未開封の状態だった。


 巻末には袋とじで月刊アスキー82年度版の復刻、パロディ版の季刊アスキー2004年度版が収められている。ビジネスマンや技術者としてPC-98を使用していた人には、懐かしく読めるものだと思います。


 個人的には、友達がPC-8801を持っていて、それで遊ばせてもらっていた。そのうちフライトシミュレータを遊びたいからとその友達がPC-9801に乗り換えたので、PC-9801にも少しだけ触れることができた。仕事でPCを使うようになったのはウィンドウズが普及してからなので、国民機として一世を風靡していたにも関わらずビジネス機であるPC-9801にはあまり縁がなかった。80年代頃ではホビー機として最強だったPC-8801と比べると、まだまだビジネス色が強くて、それほど思い入れが強い機種ではありませんでした。


 そういった事情もあるためか、値が上がりがちなMSXマガジン永久保存版、蘇るPC-8801伝説 永久保存と比べると入手しやすい。アマゾンでもオークションでも3,000円~4,000円ほどでまだ手に入る。当時の価格が2,800円なので、この手のエミュレータ本だとどれも4,000円~10,000円近いプレミア価格になっている中では、プレミアもついておらず比較的入手しやすい方だと思います。この手のエミュレータ本は、元々の定価が高かったですが、さすがに元値の2倍以上というのは抵抗がある。また詳しく調べてネタとして紹介します。


ファミコンの思い出/深田洋介編・(古本/ナナロク社) 330円(+送料250円)

 こちらは、70年代~80年代生まれくらいの人が、それぞれのファミコンの思い出を投稿するというWebサイト思い出のファミコンの書籍版。本に収録されているのは、サイトに収録されている内容と同じものなので書籍として買う意味はそれほどないかもしれませんが、ファミコンを模した装丁が良く、帯付きの綺麗なものが安かったので購入。


 ゲーム機としてのファミコンという大きな括りではなく、一本一本のソフトのそれぞれについての思い出が語られている。サイトだと一本に付き5本~20本程度掲載されているが、書籍という構成上見開き一ページにゲームソフトは1本、思い出は2~3つほどという形で年代別になっている。


 書籍という形を生かしてファミコンキャラのステッチや画面写真なども掲載されていて、よりイメージがつかみやすくなり雰囲気も出ている。思い出のファミコンサイトの方は膨大な量があるため、いっぺんに見ることは出来ないが、書籍という形ならば全体を通して読みやすくなり、また違った印象も出てくる。


 おばあちゃんの思い出とか、あまり仲が良くなかった兄弟との思い出とか、なんともいえない郷愁がある本です。あの有名なおばあちゃんのドラゴンバスターも収録。ドラえもんのおばあちゃんの思い出とか、ああいいう世界に泣けてしまう人にお勧め。


グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版・(中古/ビクターエンタテインメント/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン) 1円(+送料350円)
 
 グラン・ブルー(Le Grand Bleu)は、1988年に公開されたフランスとイタリアの合作映画。グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版は、リュック・ベッソン監督の手によるノーカット編集の完全版。この映画で、リュック・ベッソン監督とジャン・レノは、日本でも一躍有名になりました。


 実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て作られた、素潜りでの潜水記録に挑む男たちの話。公開されたときはそれほど話題にならず上映打ち切りなどもあったそうだが、ビデオ化されたことでカルトな人気に火がついた。どちらかというと、お洒落映画みたいな受け方をしていたように思います。


 映画自体は、環境ビデオ的というか詩的というか、物語自体はそれほど面白くはないように思います。ただ、普段では見ることの出来ない深い海の世界を通して非日常的な体験ができる映画という意味ならば、貴重な作品なのかなという気がします。


千と千尋の神隠し・(中古/スタジオジブリ) 1,100円(+送料350円)

 千と千尋の神隠しは、2001年に公開された宮崎駿監督の映画で、スタジオジブリ製作のアニメーション映画。興行収入300億円を超えて日本歴代興行収入第1位を記録、アカデミー賞の長編アニメ映画賞、第52回ベルリン国際映画祭 金熊賞、日本アカデミー賞 最優秀作品賞、ブルーリボン賞 作品賞と、一般的に宮崎監督の最高の傑作と評されることの多い作品。ジブリ映画は、人気があるためなかなか安くは入手しがたいが、この作品は発売本数も多いためか、わりと安く入手できる。


 物語は説明不要だと思いますが、10歳の少女である千尋が、不思議な世界に紛れ込んで油屋と呼ばれる温泉宿で働くという話。日本版の不思議の国のアリス、オズの魔法使いといった趣のある作品。海外に受けたのも、これらの古典的な文学の流れを汲んでいたからだと思います。


 国内正規版なので、DVD2枚組み。特典にドキュメンタリーが収録されていればなお良かったと思われるが、絵コンテと予告編と宣伝のみ。これは、赤みがかった画像が話題となった、赤いバージョンが収録された旧版。今は、赤みが修正された新版も売られています。


 テレビ初放映時は、視聴率46.9%ととんでもない数字を記録したらしい。2000年代前半にVHSで視聴していますが、その時はラピュタやナウシカ、もののけ姫のようなアクションや冒険シーンが少ないので、物足りないと感じた。今、あらためて見直すと、その色彩や深みのある世界観など魅力があるなあという印象。ポニョもどちらかというとこの系統ですかね。ナウシカやラピュタのような、(ある意味単純な)冒険ものでは、やはりアカデミー賞を取るところまでにはいかないんでしょうね。


 当時は気付かなかったけど、主題歌がまた深くていい。ということで、スタジオジブリの超有名作・千と千尋の神隠しでした。こちらももう少し詳しく調べてネタとして紹介します。


バロン・(中古/ソニーピクチャーズエンターテイメント) 1円(送料350円)

 バロン(The Adventures of Baron Munchausen)は、1989年製作のアメリカ映画。監督は、伝説のコメディ集団モンティパイソンのテリー・ギリアム。同じモンティパイソンよりエリック・アイドル、若き日のユマ・サーマン、カメオ出演としてポリスのスティング、月の王役としてロビン・ウィリアムズなどが出演しています。


 有名なドイツ民話ほらふき男爵の冒険を下敷きにして、CGの無い時代に製作費4600万ドル以上(日本円で約76億円)もの巨額の費用をかけて幻想的な世界を再現したというSFXファンタジー映画。それと同時に、興行収入は800万ドル程度しかなくて、盛大にずっこけた映画としても有名。


 ほらふき男爵の荒唐無稽なほら話を、CGのない時代に精巧なミニチュアや合成、豪華なセットにより実際に映像化したという内容。ストーリーの方は、元々荒唐無稽な話をテリー・ギリアムの手による英国流のシニカルなジョークで再構成したというような展開で、これはずっこけるだろうという感じのするもの。盛大に手間と金のかかったB級映画といった感じ。ただ、CGを使わずに作り上げられたファンタジーの世界は見事な出来で、セットやロケで撮られたと思われる城塞や18世紀の市街地の映像も見事のひとこと。75年製作のモンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル Monty Python and the Holy Grailが、RPGゲームのウィザードリィに影響を与えた(殺人うさぎ/ボーパルバニー、オックおばさんの聖なる手榴弾(HHG of Aunty Ock)) といわれているくらいなので、この作品でも英国流のファンタジーの世界を満喫することが出来ます。


 面白くないんだけど、なんとも妙な魅力のある映画。テリー・ギリアムの前作バンデッドQにも通じるところがある。ということで、こちらもまたネタとして紹介します。


Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 1・(新古/メディアカイト) 204円(+送料350円)
Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 2・(新古/メディアカイト) 275円(+送料340円)

 サンソフトクラッシックゲームズは、2001年にメディアカイト社より発売されていたUltra2000シリーズの中のもの。同じ時期にPlayStation用として、サンソフト メモリアル☆シリーズというのも発売されていた。このUltra2000シリーズは、古いアーケードゲームやコンシューマゲームなどを、エミュレータなどを使ってウィンドウズで遊べるようにしたもの。新古品とか、中古だが未開封ということだったが、届いてみるとどちらもシュリング未開封の新品だった。このサンソフト クラッシックゲームズでは、ファミコン版のサンソフトの作品が収録されている。


 サンソフト クラシック ゲームズ 1では、スーパーアラビアン、アトランチスの謎、マドゥーラの翼の3本が収録。スーパーアラビアンは、1983年にサンソフトが開発してアタリより発売されたアーケードゲームのアラビアンが元ネタ。固定画面の面クリア型ゲームで、ステージに置かれた壷を回収するとクリアとなる。アトランチスの謎は、1986年にファミコン用ソフトとして発売された横スクロール型のアクションゲーム。この中ではもっとも有名だと思われます。マドゥーラの翼は、1986年にファミコン用として発売された、RPG風の味付けがされた横スクロール型アクションゲーム。これらは、前出のサンソフト メモリアル☆シリーズと、このサンソフト クラシック ゲームズ以外では、移植されていないようで、なにげに貴重かも。


 クラシック ゲームズ 2では、1985年にアーケードゲームとして登場し、同じ年にファミコンに移植されて人気となったサンソフトの代表作とも言えるいっきと、86年にファミコン用ソフトとして発売された横スクロール型アクションゲームの東海道五十三次が収録されている。いっきと言えば、ク○ゲーの代名詞としても有名だが、2010年には、PlayStation 3用のオンライン配信専用タイトルとしていっき おんらいんが発売されており、息の長い作品となっている。サンソフトというと、ちょっとB級なゲームを作っていたイメージから、ファミコンの頃に乱立された小さなソフトハウスを想像してしまうが、本体のサン電子は通信機器・パチンコ関連機器を扱う、お堅いメーカーということから、今日でも健在。やっぱり、本業がしっかりしているって大事ですな。



 このメディアカイトのシリーズ、意外な有名作が結構安い価格で売られており、お勧め。イシターの復活とか一部の有名ソフトは価格が高くなっているけれど、ほとんどはプレミアム価格とも無縁で、レトロゲームというと何でも高い値段が付いている昨今からすると貴重かも。ただし2000年代前半の発売なので、ウインドウズ7とか10とかで遊べるかどうかは微妙なところ。ダウンロードではなく、パッケージとしてのソフトが欲しいなら。このサンソフトのクラッシックゲームも、詳しく調べてネタとして、また紹介します。

散財日記 in 新世紀エヴァンゲリオン EVANGELION

2016-03-08 12:58:38 | 散財日記・雑記

 寒さが緩んで春らしくなってきました。相変わらず、忙しくはないのだけれども、空いた時間はあまり取れないといった感じで、買い物もアマゾンでちまちまとつまんでいるといった按配です。

新世紀エヴァンゲリオン TV版 プラチナ コンプリート DVD-BOX(全26話+ディレクターズカット版4話)・(新品/メーカー不明) 2,300円

 ということで、前回予告していた、輸入物廉価DVD買いの続き。新世紀エバンゲリオンは、1995年から1996年にかけて全26話がテレビ東京系列(TXN)で放送されたロボットもののアニメ作品。当時、大変な話題となり、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダムに続く、その後の日本のアニメの方向性に影響を与えたエポックメイキングな作品のひとつと言われた作品でした。


 物語は、大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界を舞台として、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と、それを迎え撃つ国連機関NERV(ネルフ)の巨大な人型兵器エヴァンゲリオン(EVA)との戦いを描いている。それまでのロボットもののアニメーションに哲学的、宗教的な要素を持ち込み、内省的な少年を主役に据えるという新しい手法を持ち込んでおり、エヴァンゲリオン自体もメカと生物兵器の融合のような感じで新しかった。これ以降のアニメ、ゲームなどの作品群に多大な影響を与えることになり、画期的な作品と言われていました。


 90年代後半当時、あちこちで騒がれているということは知っていたのですが、作品そのものは見たことがなかった。1997年、98年と続けて公開された劇場版もTVアニメの総集編という形でなく、本編で描かれなかったもうひとつのストーリーを描いていたり、2007年からは新劇場版も3作品公開されているのですが、これもまた本編とは異なっているということから、見る機会がなかった。時間がないので、そうすぐには見ることもないと思いますが、入り口には良いかなということで購入。


 インポート版ウイングマンと同じくフランス語版で、同じように4つ折になっています。おそらくメーカーは一緒だと思う。フランスでは、日本のおたく文化が浸透しているということで、海外版とはいえ違和感のない作り。


 薄いブックレット付き。当然のことながらフランス語のため読めない。


 大ヒットした作品のため、当然日本版のDVDやDVD-BOXも発売されており、そちらも5,000円~15,000円程度と、それほど高くは無い。一度公開されて、再販されなかったようなマイナーな作品の方が、DVD-BOXセットの値上がりは激しいのでしょうね。それでも、この価格でまとまって手に入るというお手軽さはありかと思います。


 DVD7枚組みセット。フランスは、日本のアニメ人気が定着していることもあってか、一枚ずつ主要キャラのイラストが入っていていい感じ。


 ウイングマンDVD-BOXと同じくDVDをケースの裏、表に装着している。


 熱心なファンであれば、国内版をすでに持っているでしょうし、手軽に楽しみたいというニーズであれば、これでも良いのではないのでしょうか。


 ということで、新世紀エヴァンゲリオン TV版 プラチナ コンプリート DVD-BOXでした。また、見る時間が出来たら、詳しく調べてネタとして紹介します。


風の谷のナウシカ・(中古/スタジオジブリ) 1,250円(+送料350円)

 宮崎駿監督の代表作のひとつである風の谷のナウシカのDVD旧版です。ジブリのDVDは、根強い人気があるのでブックオフのような実店舗でも、オークションでもアマゾンでも、なかなか安くは手に入れにくい。


 ジブリの正規品は2枚組みとなっていることが多く、絵コンテやドキュメントなど、特典が付いているのですが、このナウシカでは宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーとの出会い、原作漫画と映画の製作、スタジオジブリの立ち上げなどを描いたドキュメント番組が収録されており、これが大変面白かった。これがあるから、ジブリ作品では海外版ではなくできるだけ国内正規品を手に入れたい。


 映画本編は、何度も地上波で放送されているので、多くの人におなじみのものだと思います。金曜ロードショーで週末に放送されているためか、この映画をみると休日前のわくわくした開放感を感じる。宮崎監督の冒険活劇としては、天空の城ラピュタと人気を2分する作品なのではないでしょうか。


 ということで、風の谷のナウシカでした。こちらも、ネタとしてまた紹介します。


Pacman Wind-Up Toy パックマン・(新品/メーカー不明) 500円

 こちらは、ぜんまい仕掛けでパックマンがとことことあるく海外製のトイ。元ネタは、1982年にトミーより発売されたトコトコ パックマン。さすがに今売られているものは、海外のクローン品でトミー製ではないと思います。
 

 ぜんまいを巻くと、足を上下させながら、口をパクパクさせて歩きはじめます。ボディサイドにボディと同色の小さな車輪があって、足はここに連動されている。なんということはないぜんまい仕掛けのトコトコ人形ですが、デザイン的にも凄く完成されていてえらく可愛い。このような小さな玩具にも、口と足を連動させる仕組みが組み込んであって、ここは繊細な日本製ならでは。


 口の中にモンスターが。これを引っ張るとカチカチカチと口を開け閉めしながら歩き出して、最後にはパクッと食べてしまうギミックを想像したのですが、これは単なる装飾でした。昔、そういった玩具もありましたね。


 アマゾンやオークションで300円~500円くらいでアメリカン雑貨などとして売っていますので、机の上の飾りとしても良いのではないでしょうか。


 ということで、Pacman Wind-Up Toy パックマン、トコトコ パックマン。パックマンのぜんまい玩具でした。


Ultra2000 アタリ アーケードヒッツ Vol.1・(新古品/メディアカイト) 1円(+送料350円)

 こちらは、2000年前後にメディアカイトより発売されていた、Ultra2000というシリーズ内のアタリ アーケードヒッツ Vol.1。米アタリ社が70年代~80年代にかけて発表した、往年の6作品が収録されたオムニバスもの。


 アステロイド、センティピード、ミサイル・コマンド、ポン、スーパーブレイクアウト、テンペストといったアタリ黎明期の有名作が、収められている。PONG(ポン)は、黎明期のテレビゲームにコピーされたいわゆるテレビテニス。スーパーブレイクアウトは、これも黎明期のテレビゲームに多かったブロック崩し。アステロイドは、1979年に発表されたベクスタースキャン方式を使ったシューティング。ミサイル・コマンドは、80年に発表されたトラックボールを使用したシューティングゲーム。ゲームセンターあらしにもたびたび登場するなど、この中では一番知名度が高いかも。センティピードは、80年に発表された畑を襲うムカデを退治するシューティングゲーム。映画ピクセルにもセンティピードの達人が登場するなど、あちらでの知名度は高いようだが、日本ではわりとマイナーなゲームだと思います。テンペストは、81年に発表された、べくスタースキャン方式のシューティングゲーム。この中では、日本での知名度は一番低いと思われます。


 価格は1円ですが、ものはほぼ新品で、帯もカタログも付いていた。


 2000年前後というのは、ディアブロやウルティマオンラインなどの影響で、PCゲームの市場が一時的に復活して賑わっていた頃で、その中でメディアカイト社は、GREATシリーズ、ULTRA2000、SUPER1500と往年のアーケードゲームを移植したシリーズを販売していた。コンシューマでも○○ミュージアムだとか、○○コレクションなどといった名称で、往年のレトロゲーム集が発売されていました。このメディアカイトの作品も大抵のPCショップにはおいてありよく見かけましたので、一定の人気はあったと思います。残念ながらメディアカイト社は、2007年に倒産している模様。ゲーム会社も続けることは難しいのでしょうね。


 ということで、PC黎明期のアタリ社の往年の名作を集めたUltra2000 アタリ アーケードヒッツ Vol.1でした。こちらも、またネタとして詳しく調べてやります。


BESTはお好き?・(中古/ポニーキャニオン) 70円(+送料250円)

 こちらは、1992年に発売された女性3人組のガールズバンドGO-BANG'Sの初のベスト版。GO-BANG'Sのベストアルバムは、いくつも発売されているのですが、これはまだバンドが存在していた当時に発売されていたベストアルバム。


 GO-BANG'S(ゴーバンズ)は、1980年代から90年代にかけて活動していた北海道出身のガールズバンド。ポニーキャニオンが押していたこともあって、にぎやかで華やかな感じのバンドとして売っていた。1989年のアルペンのCMソング、あいにきて I・NEED・YOU!が大ヒットしたことなどから、全国区の知名度を得るまでになった。このベスト版では、1991年のBye-Bye-Byeの頃あたりまでを収録している。


 なぜ、これを入手したかというと、当時好きで良く聞いていたから。コンサートにも行った。デビューしてから徐々に知名度が増していった、上り調子の頃の~かっこいいダーリン、スペシャルボーイフレンド、あいにきて I・NEED・YOU!のあたりが、とにかく勢いを感じさせてくれて、バブル期の空気を思い出させてくれて楽しい。


 バンドは94年に解散していたようで、近年では2009年にSMAP×SMAPの企画で一夜限りの再結成などもあったみたいです。こういう、一点の曇りもないほど明るくにぎやかなバンドは、近年ではでていないよう思います。


日本懐かしボードゲーム大全 (タツミムック)・(新品/辰巳出版) 1,296円

 こちらは、2016年1月に発売された辰巳出版の日本懐かし大全シリーズの新作、日本懐かしボードゲーム大全。人生ゲームや野球盤、モノポリーなど、電源を使わないいわゆるボードゲームを扱ったもの。電子ゲームは、少ないとはいえ任天堂ゲーム&ウォッチの人気もあって、時おり書籍などにも取り上げられていますが、このようなボードゲームを専門に集めたものはほんとうに珍しいと思います。


 ボードゲームは、欧州などでは大人のホビーとして定着しており、大人向けのものが数多く発売されている。そのような大人向けホビーとしてのボードゲーム本ならば、安田均さんが書かれたものを初めとしていくも発売されています。ただ日本製の子供向けボードゲームを対象にしたものは、ほとんど初といってよいのでは。日本だとすごろくの延長線上に発達していったみたいで、人気のアニメ番組、テレビ番組をゲーム化したものが大量に発売された昭和50年代あたりがピークだったらしい。84年にファミコンが発売されて以降は、ゲームといえばテレビゲームほぼ一色となりますので、玩具売り場の主役を務めることはあまりなくなったよう。それでも一定数の需要はあって、全盛期ほどの賑やかさはないまでも、今日でも定番商品として売られ続けています。


 懐かしいアイテムというのは、実店舗でもオークションでも大抵プレミア価格で取引されていますが、ボードゲームというのは、プレミアが付きにくいジャンルだそう。オークションなどでも500円とか1,000円とかの初期値で、入札もないまま流れていくものが結構あります。懐かしものコレクターを始めるには、ねらい目の分野なのかもしれません。問題点は、でかいため置き場所をとることでしょうか。この本は、また詳しく紹介します。


JK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッド (MSムック)・(古本/メディアソフト) 送料込み1,010円

 こちらは、メディアソフト社より2015年11月に発売された、バイクのイラスト本。JK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッドのタイトル通り、女子高生とバイクという近年流行っている、艦これのようなメカニカルなもの+萌えという系統の本です。漫画では、ばくおん!!というバイクと女子高生の組み合わせをテーマにした作品が、2016年よりアニメ化されるなど人気を博していますので、こちらもその路線を狙った一冊だと思います。
 

 艦これやメカ+萌えものには、あまり関心がないし、ばくおん!!自体も見たことがないため、普通であればふ~んとパラパラとめくって終わりなのですが、これは書店で見つけて心に引っかかった。この本を出版しているメディアソフト社も、クロスワードパズルとかそういったものを主に扱っている出版社なので、バイク専門誌というわけでもない。


 レイアウトとしては、バイクと女子高生のイラスト+そのバイクの簡単な解説、時代背景などの解説になっている。何が引っかかったのかと考えると、バイクのラインナップが現代のものからだけではなく、多くを80年代周辺のバイクブームの頃のものから引っ張ってきていること。YAMAHA TZR250R後方排気などという、バイク好きをくすぐるチョイスがなされている。


 こちらは、YAMAHA FZ400R。FZRでないとこが渋い。いったいどんな年齢層の読者を対称にしているのだか。


 このような感じで、いわゆる旧車と呼ばれるもの、それも有名な名車ではなく、知る人ぞ知るみたいなチョイスがされていて楽しい。もうひとつは、このような旧車、ビンテージバイクを扱った書籍というのは珍しくなく、数多く出版されているのだけれども、伝説の名車とかクラッシックみたいな扱いで紹介されていることがほとんど。この本では、女子高生と組み合わせることで、(例えば)MVX250Fが発売された現役当時、若者に求められていた頃の輝きが表現されていると感じた。MVX250Fの発売当時の輝きなんて、私自身も知らないのですが、バイクが若者のものであり、憧れであった頃の輝きが表現されているよう感じた。


 そう思っていたら、早くも続編JK☆B 2 女子高生×バイクイラストレイテッドが予定されていた。そこそこ評判が良かったのでしょう。アマゾンでの評価も高評価が付いており、バイク専門出版社のものではないのに、各バイクの解説も読んでいて楽しい。バイク好きな人にはお勧め。まだ店頭にあると思われますので、興味のある方は一度手にとって見られることをお勧めしたいと思います。