80年代Cafe

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サファリ Safari・バンビーノ

2013-12-30 13:16:04 | 電子ゲーム


 これは、バンビーノより1980年に発売されたサファリ Safari


 バンビーノは、電子部品の製造などをしていたエミックス社のブランド名で、蛍光表示管をゲーム画面に応用したゲーム機を、電子ゲームブームの初期の頃に発売していました。国内では、同社のUFO MASTER BLASTER STATIONがトミーよりミサイル遊撃作戦として発売されるなどしていましたが、玩具専業メーカーではなかったことと、海外への売り込みも視野に入れていたのか、箱などに書かれた文字はほとんがが英語表記と、実に渋いメーカーでした。


 中でも、初期に発売されたボクシング BOXINGとスペースレーザーファイト SPACE LASER FIGHTが、当時CMなどもしていたため有名 。


 サファリは、前述のUFO MASTER BLASTER STATION(78)、ボクシングとスペースレーザーファイト (79)に続いて、カーチェイスを題材に採ったレースンチェイス RACE 'N' CHASE(80)と同時期に発売されていたものです。サファリのタイトルどおりサバンナでの狩猟を題材にしています。


 本体裏の注意書き、操作ボタンの表示なども全て英語表記。クールなバンビーノロゴが、実にポップ。


 電子ゲームとしてもかなりマイナーな機種だとは思いますが、なぜか2台持っています。台数もそれほど出ておらず、発売時期も短かったとは思うのだが、なぜかこの2台微妙に異なっている。一方は、サファリロゴが白でスクリーンが黒。もう片方は、サファリロゴが緑(枯れ草色)でスクリーンがグリーン。


 こうすると違いがよくわかる。それにしても微妙な曲線が実に綺麗なデザイン。微妙に異なるバージョン違いが存在しているんですね。操作パネルに張られているシールも微妙に異なっている。一般的に雑誌等で見かけるのは、グリーンパネルの方。一回くらいは再生産がかかったのかしら。


 電子ゲームで丸い筐体といえば、81年発売のトミーのLSIゲーム・パックマン。大きさはサファリの方が、一回りほどでかい。


 ここで、もう一つのサファリ発見か・・・。


 これは、自宅に置いてあったタッパ。


 照明と写真写りの関係で色が薄いが、実物は色合いも似ている。


 だからどうだというわけではありませんが、サファリのデザインがタッパっぽいのか、このタッパが変わった形をしているのか。


 ゲーム画面はこのような感じ。ライオン、ヘビ、カバ、キリン、ゾウ、ゴリラなどの総勢10種類の動物が登場。これらが、画面内を勝手に歩き回ります。中央に見える檻(捕獲車)で、動物を捕まえてゆきます。


 これが自機(捕獲用の檻)


 動物から反撃を受けることはありません。ゲーム性としても、ランダムに点滅する動物を捕獲車で囲い、蓋をして捕まえるだけ。時間制限内に何匹捕獲できたかを競います。初期のものということもありますが、ゲーム専業メーカーでないバンビーノのものは、シンプルなゲーム性のものが多かった。


 キリンをゲット(首だけだし)。


 口を開けたカバをゲット。


 と、このような感じでゲームは展開していきます。元ネタとなったものは無く、バンビーノのオリジナルだとは思いますが、サファリ、野生動物、狩猟ときて連想するのは、この時期のものだとやはりセガのトランキライザーガン(80)。


 トランキライザーガン(Tranquilizer Gun)は、セガより80年に発表されたアーケードゲームで、ハンターとなってジャングル内で麻酔弾により猛獣を眠らせ、車に捕獲するというゲーム。ヘビ、ゴリラ、ライオン、像と4種の動物が登場し、それぞれ眠らせるのに必要な弾数が異なっていた。


 結構ヒットとなったゲームで、ゲームセンターあらしにも登場。あらし対一平太、涙の対決の巻きの中で、全国の総番長を決める戦いの最中に川の中よりいきなり巨大スクリーンが登場。暴風の中凧に乗った戦いで、必殺技エレクトロニックサンダーを生む契機となりました。


 当時、このバンビーノのサファリは存在自体知りませんでした。セガのトランキライザーガンは、デパートの屋上やボーリング場などで遊びました。もし、このサファリの存在を知っていたら、トランキライザーガンの移植作に見えて、欲しかっただろうと思います。トランキライザーガンにしても、このサファリにしても、自然保護の観点からは現在では難しいゲームで、そういった意味でも貴重かもしれません。後年のルナーク(Runark・タイトー/90)では密猟者を取り締まる側、ジャンボサファリ(JAMBO! SAFARI・セガ/99)では、投げ縄を使った捕獲調査という設定にされていました。


 ということで、存在自体が激渋なバンビーノのサファリ Safariでした。

参考:Wikiトランキライザーガン、ルナーク、ジャンボサファリの項、帰ってきた電子ゲーム、ゲームセンターあらし/すがやみつる、SEGA AGES 2500公式ページ


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4 コメント

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サファリとトランキライザー (U・M)
2016-06-20 11:38:13
自分もこのゲーム知ってます!確か当時テレビCMも
流してました。

所でこのゲーム、自分的にはやはりトランキライザーガン
の電子ゲーム移植なんじゃないかな?と思ってます。
オリジナル?のトランキライザーガンはそのまま電子ゲー
ムとして移植するには結構難しい・・・そこで「動物を捕獲
する」と言う要素だけを残し後は徹底的に簡素化、結果
「狭い迷路状のジャングルでは無く、広いサバンナで自由
に猛獣を捕獲する」と言う物に変わったのではないかと。

因みに自分はこのゲーム持ってはいなかったのですが友達
が持ってて良くやらせてもらいました。
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Unknown (80-cafe)
2016-06-20 17:42:44
テレビCMが流れていたのは知りませんでした。

この時期でサファリとくれば、やはりトランキライザーガンを意識したのは間違いないでしょうね。

バンビーノの製品はLISゲーム初期にたくさん出ていますので、複雑なものが出てきたもう少し後だったら、トランキライザーガンの再現もできていたかも知れません。
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レースンチェイスにはあの警官ギャグマンガのキャラが起用!? (マイケル村田)
2017-03-14 19:04:55
カーチェイスを題材にしたバンビーノのLISゲーム「レースンチェイス」では、驚く事にかの有名な警官ギャグマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉と大原大次郎がこの「レースンチェイス」のCMキャラとしてされていたなぁ…。しかもこち亀のアニメ化がこのバンビーノの「レースンチェイス」が最初だったとか…。
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Unknown (80-cafe)
2017-03-15 20:29:07
検索してみるとジャンプの広告にも出ていたみたいですね。本編にも両さんがバンビーノ製のゲームを遊んでいる描写があるのも、それが関係しているんでしょうか。

初期両さんは、マージャン、競馬、パチンコと大人の趣味でしたが、90年代ころからゲーム、フィギュアや超合金など多趣味になりました。
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