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これは、1978~79年くらいにトミーより発売されていたブラックライダー。LEDを使ったLEDゲームという分類でもよいかと思いますが、電子回路をもたず歯車やモーターで駆動している、いわゆるエレメカです。LSIゲームが出始めで、まだ珍しく高価だった頃、こういった電子ゲーム風のゲームが販売されていました。
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トミーはゼンマイ式のテクノボーイというシリーズでも、パックマン風やインベーダー風のゲームを発売していて、得意な分野だったのかもしれません。同じシリーズでブラックレーサー(1978)というゲームも発売されていて、当時としては結構なヒット商品だったそうですから、記憶にある方もいらっしゃるかも知れません。この手のゲームはだいたい3,000円~ほどで売っており、高価だったLSIゲーム(5,000円~10,000円程度)の代わりに買ってもらう事が多かったようです。友達の家にあったブラックレーサーで遊ばせてもらった記憶があります。
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電子ゲームブーム最後期に発売された、ウイリークロッサーは、これのリメイク版とでもいうべき内容。
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バックライト付カラー液晶と、技術の進歩を感じさせます。
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やがて時代はファミコンへ。
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ブラックライダーに先駆けて発売されたブラックレーサー。これが好評で非常に売れたようで、ブラックライダーは第二段ということができると思います。フィルムとモーターを使用しており、仕組みというか原理はほぼ同じ。
エレメカですから、これの原理は簡単で、黒いフイルムの上に障害物や車の絵が印刷してあり、モーター動力でグルグルと廻る仕組みになっています。障害物が近づいたら、ボタンを押してバイクをジャンプさせ飛び越します。ファミコンのエキサイトバイクにも似た感じなのですが、フイルム上の障害物が廻ってくるのを延々ジャンプで飛び越すだけですから、恐ろしく単純なゲームになってます。子供でもLSIを使った複雑なものとは違うという事はわかりますから、やっぱりLSIゲームがいいな・・・と思いながら遊んだものでした。
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大人になった時点から見ると、電子回路をつかわずにギアとモーターの組みわせだけで電子ゲーム風なものを再現していますから、玩具職人の魂を感じるというか、日本人特有の繊細な技を感じるというか・・とてもいい味出してます。エレメカという響きにもノスタルジックな雰囲気が漂っていて和みます。この手の物を見ていると、忘れられたようにデパ屋や遊園地においてあった古臭いエレメカ達を思い出します。
※2006年10月23日の記事を加筆・修正して再構成
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