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ポケットメイト11 スマートボール・トミー(タカラトミー)

2010-10-28 20:55:36 | ポケットメイト

 復刻ポケットメイトの第11弾『スマートボール』です。登場は1975年で、ポケットメイトの第一弾として発売されました。発売当時のネーミングは、『アレンジボール』。この第一弾のラインナップ中には、同じようなゲームである『ラッキーボール』も入っていました。これらはノスタルジアをくすぐるゲームとして、パチンコ系のミニゲームには欠かせないもののひとつだと思います。


 ゲーム内容は、本体を傾けて玉を一箇所に集めレバーを弾きます。入賞穴には番号が振ってあり、入賞した玉はそれぞれ対応した窓に出てきます。9個の銀玉を打って縦、横の列の合計数を競うというものです。スマートボールは、パチンコやピンボールの仲間である遊技機のことで、現在では温泉歓楽街や観光地というイメージですが、パチスロが出回るまではパチンコ店などにも置いてあったようです。スマートボールとは、正確には5とか15と書いてある入賞口に玉が入ると玉が払い戻され、持ち玉を増やしてゆくゲームのことで、このゲームのようにラインを揃えるものは『ラッキーボール』と呼ばれ区別されているようです。ポケットメイト第一弾のものはまさにこれで、後に『ニューラッキーボール』も発売されています。これらとは別に、『アレンジボール(アレパチ)』というものもあって、これはボールが入賞すると4×4のラインにランプが点滅し、ランプの付き方によってコイン(玉)が払い戻されるというものでした。アレパチは規制により撤去され、現在ではなくなってしまったようです。この復刻版の内容はまさにアレンジボール(アレパチ)のもので、それが『スマートボール』と名前を変更されて復活したのには、この辺りの事情があったのかもしれません。


 フィールドの下部に数字が入った入賞口が並びます。


 この辺りもスマートボールやピンボールというよりは、パチンコ系の雰囲気。


 ちなみに海外版(イギリス)はそのままストレートにPinball、米国版はTic-Tac Scoreというタイトル。Tic-Tac Score(Tic Tac Toe)とは、これのこと。大元となったコリントゲーム(バガテール)が、アメリカに渡ってピンボールへと進化し、このコリントゲーム(バガテール)→ウォールゲームが日本でパチンコ、スマートボールへと進化したという経緯のようです。


 個人的には、正式なスマートボールでは遊んだ経験はありません。下手すると実物は見たこともないかも(アレンジボール&アレパチも)。それでもスマートボールという名称と、このタイプのゲームにノスタルジアを感じるのは、寂れた観光地や遊園地に置いてあった、玉を入賞させ列を揃えるピンボール型のエレメカからだと思います。縁日などでも子供向けのものがあったようで、そこから思い出す方もいらっしゃるかも。また駄菓子屋などで売られていたミニゲームの定番でもあって、エポック社からもミニゲームシリーズに『ミニパチンコ(ミニミニパチンコ)』、『ミニラッキーボール(ミニミニラッキーボール)』、『ミニミニアレンジボール』などが発売されていました。そこからも懐かしく思い出すのかもしれません。


 ということで、人によって連想するものは異なるかもしれませんが、どこかノスタルジアを感じさせるという点では共通している一本だと思います。

参考:Wiki スマートボール、アレンジボールの項、POCKETMATE collection、TNCおアソビ探偵団、The Online Guide to Pocketeers、目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX/扶桑社、パチンコ物語/ネクストビンテージ館、旅打ち ぱちんこみなし機篇/とまとまるーむ


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