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リブルラブル(Libble Rabble) ・ナムコ(バンダイナムコゲームス)

2008-04-12 20:50:42 | レトロゲームReview

 リブルラブル(Libble Rabble) は、1983年末にナムコより発表されたアーケードゲームです。作者はパックマン岩谷徹氏、非常に印象に残る音楽は、マッピー、ラリーX、メトロクロスなどの大野木宣幸氏。


これは、2本のレバーでリブルとラブルを別々に動かし、敵などを囲むという特殊な操作性をもっていて、ルールも非常に独創的なものであったため、初心者にはとっつきにくいゲームでした。そのためか、ゲームセンターでの稼働時間も意外と短かったそうです。しかし、その割には印象に残っているゲームであり、ナムコ黄金期の作品の中でも特に輝いて見えていた作品でした。


 ルールは、リブルとラブルという魔法の道具を使って、キノコ(マシュリン)を囲んでゆくというものです。各ステージには、春夏秋冬と四季があり、植物の種が落ちています。これは種→双葉→花→実と成長して花畑を形成し、エネルギー源になります。これに、(パックマンの作者らしく)色分けされたホブリンや、ラインを切ってしまうシェアー、左右を入れ替えてしまうチェンジャー、天災を起こすガーゴイル、といった個性豊かな敵が登場します。各ステージには、宝箱が隠されており、リブルとラブルで囲むことで、中から6匹の妖精(トプカプ)が飛び出してきます。これを捕らえると、奇跡と呼ばれるスペシャル(ボーナス)ステージに入り、これの繰り返しでゲームが進んでゆきます。後にも先にも類似のものを見ない独創的な作品で、近いものを探せばフィールドを囲って自陣を塗りつぶす『QIX』(81・タイトー)くらいでしょうか。


 復刻『バシシブック


 表紙と目次

 復刻『バシシマーカー


 バシシブックには、宝箱の囲み方まで載っています。

 これの最初の印象としては、(パックマンの作者の作品らしい)非常に奥が深そうなゲームだと感じました。またナムコ直営のキャロットハウスでは、『バシシブック』という豆本や、点滅して消える宝箱の位置をマーキングする『バシシマーカー』が配布されていました。上の写真は、SFC版で復刻された『バシシブック


 こちらは、ボタンに貼り付ける十字キーカバー。ゲームセンターでの攻略は難しかった『ドルアーガの塔』は、攻略本とともにFCで発売されたため攻略できましたが、こちらは(実に10年後の)SFC版(94年)まで待たなければなりませんでした。(同じ2本のレバーを使う特殊な操作性の『クレージークライマー』は、ボタンに貼り付けるミニスティック付きで出ていた)。移植の要望は高かったそうですが、FCでは画面を塗りつぶすペイントが出来なかったのだそうです。奥の深い作品にもかかわらず、ゲームセンターからは早い時期に姿を消し、家庭用に移植されるまで10年かかったということで、結局遊ぶタイミングを逃したままになってしまいました。


 稼動時期が短かったわりには有名な作品で、印象に残るゲームであったことの理由に時期的な要因もある気がします。このゲームの登場した83~84年頃は、FCが登場した時期であり、MSX、PC-88、X1など8ビットPCも注目を集め始めていました。ゲームセンターも不良の溜まり場から、(キャロットハウスなど)ゲームファンのための場所へと変わっていきました。当時ナムコがスポンサーだった番組『ラジアメ』などで、盛んにこのゲームの曲が流されていたり、マイコンベーシックマガジンに『スーパーソフトマガジン』という別冊が付いたのもこの頃(83年)でした。ナムコ史的にも、ゼビウス、マッピーと、ドルアーガ、ドラゴンバスターの間になります。ということで、ゲームの世界が変わり始めた(注目され始めていた)時期だったのだと思います。そのためか、あの能天気で明るいBGMを聞くと、(個人的に)ゲームがもっとも輝いていて楽しかった時間を思い出してしまいます。



参考:Wiki リブルラブルの項、SFC版リブルラブル・取扱説明書/ナムコ


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